優しかった気持ち

人がつくったものが好きです。AKB48劇場公演。

IDOL SQUARE Summer Festival 2022 in 日比谷野音 ~推しは推せる時に推せ~【20220820 16:00-@日比谷公園大音楽堂】

夏の野音!!!8月後半の夕方からとはいえまだまだ暑そうだけど、野音ってよく聞くけど行ったことなかった気がしたので申し込んで行くことにしました。

なんていったって彩希ちゃん、瑞葵ちゃんにあやなんも出演ですからね!!推してる3人にゆいゆいちゃんと大西さんまで拝めるならそれははい!行きますよはい!

 

[出演者]
<Push up Stage> FRUITS ZIPPER、Task have Fun

<Main Stage> SKE48でんぱ組.inc、BEYOOOOONDS、AKB48私立恵比寿中学

AKB48出演メンバー】大西桃香・小栗有以・小田えりな坂口渚沙・下尾みう・村山彩希・山内瑞葵・浅井七海・倉野尾成美込山榛香行天優莉奈永野芹佳・武藤小麟・徳永羚海・中西智代梨篠崎彩奈 

「IDOL SQUARE Summer Festival 2022」出演メンバーが決定!! | AKB48 Official Blog 〜1830mから~ Powered by Ameba

 

AKB48セットリスト】
M1. Everyday、カチューシャ
M2. 快速と動体視力
M3. 希望的リフレイン
M4. ポニーテールとシュシュ
-MC(自己紹介)
M5. 恋人いない選手権
M6. 重力シンパシー
M7. 言い訳Maybe
M8. 永遠より続くように

 

夏フェス

河西さんのOTODAMAとかはたまに行ったけどあれも海の家で半屋外だし、いわゆる"野外の夏フェス"に行くのっていつぶりだろう…と振り返ったところ、思い出せるのがDiVAとフレキスが出た福岡のa-nationでした^q^というわけで野外11年ぶり夏フェスだったっぽいです^q^多分

コロナ禍ということでライブに行くこと自体も減っていたわけですが、ここまで界隈のヲタクがごちゃ混ぜになってる客席に入るのも久しぶりだったので、オープニングアクトの地下アイドルのヲタクたちのハイエナっぷりとか、ひたすら推しジャンしてる最前方の兄ちゃんたちとか、懐かしいねこの感じ。

 

SKE48

16:00開演ちょうどに入ったんですがあっという間に時が流れ、SKE48。正直お名前がわからない子たちばかりだったんですがそれも当然で、どうやら私が唯一知ってるチームKIIは別イベントでライブをやっていたようで(いときんさんの実況ツイート参照)、IDOL SQUAREにはチームSのキャプテンを中心に8人が出演していました。

SKE48衣装図鑑を見ていて思ったのですが、栄の衣装は基本的にカラバリが豊富なものが多いですね。そこに地域性も入ってきてるのかスパンコールばちばちでとにかくギラギラしてる。8人の中ではきみどりの衣装の小さいお団子ヘアしてた子をどこかでお見かけした記憶がないでもないような…って感じで気になったので調べてみる。

無意識の色を披露してくれてあの曲大好きだから嬉しかったし、パレオはエメラルドはそれこそa-nationやってた頃の楽曲ですけど振り付けを体が覚えていたので振りコピしてたら周りの何ヲタかわからない人たちもゾロゾロと指で輪っか作って振りコピし出してたので、48G全盛期の浸透力ってすげー…となりました。

 

いろんなグループのステージを見て思ったこと

AKBはいつからか治安維持のために「ジャンプ禁止」になったので良い意味でも悪い意味でも「お行儀がいい」んだなーと、ちょっと寂しい気持ちになったりはしました。

ジャンプは高さを競うことになるし、着地時に隣の人に接触しちゃったりとかトラブルも多いから規制するの大事だとは思うんですが、私も大昔のハロヲタ時代にはよく推しジャンしてた(自己満なので高くない)ので、他の界隈のヲタクたちがちょっと羨ましかったです。

 

あとは衣装。SKEの子たちはみんな色が違うものを着ていて(下記写真参照)、「覚えて帰ってください!」とMCも尺を多めに使ってぐいぐい前に出てくる感じがした。

 

そして他のグループさんも初めましてだったけど、メンバーカラーってもうごくごく当たり前なんですね。衣装もそのメンバーさんごとの色と形で作られていて、でんぱ組.incはよかったなあ。実は私をAKB48劇場に連れて行ってくれた友人(佐江推し)が贔屓にしてるグループでもあるので、今回初めまして出てきてちょうどいい機会だったんですが、確かにあの子が推すだけあるなあと。それは私立恵比寿中学も同じで。

 

アイドルグループのメンバーとして一人一人の個性が光っていて、それを引き立たせて記憶に残すだけのファッションをしていた。そんで自分達のファンを中心に会場を沸かせようという熱量を感じた。AKBが終わったらまた雨が強くなってきちゃったけど、それでもエビ中最後まで見れてよかったー。楽しかったです。前列のお兄さん(単番)の完璧な振りコピと推しジャン(黄色い子がソロ歌うとすごいジャンプするし、最後のバラードの時は推しの時は手扇子してた)が素晴らしかった。

ヲタクっていいな!!!推しを推せる時に推してるヲタクって、最高だな!!!アツいぜ!!!

 

AKB48

そんな流れで最後から2番手で登場のAKBを見ていて思ったのが、「推しメンどこー」ということで。これは私が取ったチケットがC列だったこともあるし、視力が極端に低下したことも一因ある(ファイアーエムブレム風花雪月で行軍しすぎのため)のですが、ここで本記事の冒頭をもう一度引用しますと、

彩希ちゃん、瑞葵ちゃんにあやなんも出演ですからね!!推してる3人にゆいゆいちゃんと大西さんまで拝めるならそれははい!行きますよはい!

目が足りません(´ω`)推しが全員出演のお祭りじゃいわっしょい!と思っていましたが目が足らなくてどこ見たらいいかわからなくてアタフタするという()。

でもあやなんと彩希ちゃんが一緒に出演っていうのが何より嬉しくてですね。あやなんが屋外フェスに出ること自体もちょっと珍しいなと感じたし、楽曲でのポジションも近いことが多くて顔見合わせて笑い合ったりちょっかい出したりして、楽しそうにしてるのがよかった。推し3人の中で一番見つけやすかったのはあやなんだったな。7月から舞台だったりSHOWROOMイベントだったりで、彩希ちゃんよりあやなん見すぎてたからでしょうか(?)。

それにしてもポジションがあっちゃこっちゃ行くんですもん。しかも衣装が似たり寄ったりの形状だから、見失うんですよ。あれ彩希ちゃんかなって思ったらおだえりさんだったの一度じゃなかったし、かわいいなーって思って見てたらゆいゆいだったとかあるんですよ(?)ゆいゆいかわいいな。遠くからでもキラキラしてるのがわかる。かわいい。瑞葵ちゃんは背が高いからと油断して追ってるとうっかりなーみんにすり替わってたり(すり替わってない)するので、16人出演のステージを追う力が衰えたなと思ったりもしましたがw

セットリストは上記の通り、自己紹介MC短めあっさりで8曲披露で他のグループさんよりも楽曲比重多めだった。しかも選曲が偉い。事前にポニシュとエビカツは情報出ていたけど、快速と動体視力のイントロ流れた時「やったー!」って言っちゃったもの。恋人いない選手権も生で見れて嬉しかったな。ああいう曲は妖艶な表情するのでいいんですよ村山さん。こういうお祭りのステージでもそこは抜かりないですね。いいものを見ました。最後の永遠より続くようにも偉い。フェスみたいなステージでも公演曲やるんですね(not C/W but 公演曲)。

えっいいの?振りコピするよ?ということで、実にレッツゴー研究生公演ぶりの快速振りコピさせていただきました。そもそも快速はMVが大好きなので(美大受験生のストーリーになっててロケ地が東博ということもあり)MV出た時点で覚えてたんですけど、いいですね。偏った癖が活かされる時って来るんですよ。ヲタクって最高ですね。本日は誠にありがとうございました。

youtu.be

 

それにしても、「振りコピしてええんやで」っていう夏フェスのあの雰囲気最高。推しジャンもすればよかったかなとか思ったけど、3人分の推しプレートライトを点灯させることに必死だった私にはそんな余裕はなかった()。

というか会場を見渡して思いましたが、今のサイリウムってあんなにたくさん色があるんですね。緑と青の中間のブルーみが強い緑とか。そして発光が強くて明るい。私のプレートライトのメンテナンス(電池交換)がいかに甘いかとかを痛感させられるくらい。時代と技術は進んでいくものなんですね。振りコピ優先なのでサイリウムって本当に使わない人なんで珍しいものを見ました。

…と、夏フェスという慣れない現場でしたが、大好きな推し3人が揃って出演という貴重なステージに行けて、そして出演予定だったメンバーみんな揃って(元気で健康に)出演できて本当によかったです。今まで以上にそう感じたイベントでした。

 

 

 

 

SHOWROOM選抜決定イベント、60thシングル、AKB4・8と「強き者」

AKB48SHOWROOM選抜」決定オーディションイベント
https://www.showroom-live.com/event/akb48_showroom_audition_2022

終結果(2022/8/4(木)12:30追記)

ランキング1位:本田 仁美(AKB48 チーム8)55,900,430pt
ランキング2位:岩立 沙穂(AKB48 チームA)54,751,200pt
ランキング3位:♡山根 涼羽♡(AKB48 チームK)53,648,988pt
ランキング4位:大竹 ひとみ(AKB48 チームA) 52,330,406pt
ランキング5位:小田 えりな(AKB48 チーム8)51,157,355pt
ランキング6位:篠崎 彩奈(AKB48 チームB)50,747,074pt
ランキング7位:小栗 有以(AKB48 チーム8)50,641,635pt
ランキング8位:大西 桃香AKB48 チーム8)49,946,225pt

ランキング9位:橋本 陽菜(AKB48 チーム8/B) 49,899,184pt
ランキング10位:坂口 渚沙(AKB48 チーム8)49,592,424pt
ランキング11位:稲垣 香織(AKB48 チームB)23,965,746pt
ランキング12位:長友 彩海(AKB48 チーム4)23,958,280pt
ランキング13位:☆SR選抜イベ☆石綿 星南(AKB48 チームB)19,258,897pt
ランキング14位:福岡 聖菜(AKB48 チームA) 19,012,561pt
ランキング15位:市川愛美(AKB48 チームK) 18,956,759pt

※ランキング上位15名まで表示となります。

 

あやなんは6位に入ることができました!おめでとう(´ω`)本当に本当によかった…

 

あやなんのSHOWROOM

イベント開始は7月18日17:00。つまりあやなんは絶賛舞台「正義ノ嘘人」の期間中。千秋楽の24日までは舞台の合間をぬって楽屋から配信してくれました。キャストの武藤晃子さんが配信中にやってきてくださって、星を投げて応援してくれたりしました。舞台やカンパニーの裏話を聞けたりしておもしろい配信だったし、稽古から本番までの短い期間の間だけどほんとうに人から愛される子だなと感じました。

 

舞台が終わってからはゴチャの深夜番組なんかもありつつ、毎日、本当に毎日配信をしてくれた。2019年のセブ島イベントで彩希ちゃんと配信した時に「ファンが楽しいこと」を考えてくれてる姿を見れることができて、今回もそうなのですが、あやなんのすごいところはただ単に配信するのではなく企画を立てて楽しませてくれるところ。

お部屋を飾りつけてお祭り配信。オンラインお話し会の会場装飾品を「もう使わないですよね?」と借りてきて簾や「かき氷」の垂れ幕を飾っての、海の家配信。そして「あやなんコスプレアワード2022」。毎日変わるがわるいろんなコスプレ衣装を着てはファンをハァハァさせ、首に鈴つきの猫コスプレで配信した時はTwitterからの流入もあり30分の配信に4000人の変態の皆さんが集まりました(あやなんは「変態」とは言っていませんあくまでも私の感想です)。

 

最終日の配信で涙する場面もあった(泣くと顔に水鉄砲かけたりLOVE修行歌い始めたり情緒不安定だった)けど、それも笑いに変えてしまう。イベントが終わる19:59を笑顔で迎えられた。一抹の不安は残っていたけど、これなら大丈夫だとどこかで根拠のない安心感があったのも確かだった。

 

セブ島イベントから3年。SHOWROOMのまいにち配信もあれからずっと続けているあやなんは、強くなった。

イベントに参加すること、その上位に入ることについてをイベント開催が案内されるごとによく考えて、参加するしないを決めている姿を見ると、あやなんはもう孤独を知った「強き者」なんじゃないかと思うわけです。

SKEの強き者よ大好きな民として、あの歌詞を思い出さずにはいられないのです。「忘れないで勝つ痛み 誰かが去るんだ 見送った敗者たち 記憶の中に」…

 

最終日

最終日8月3日に発表された前夜までのランキング(最後の途中経過発表)は、4位〜9位までがかなりの僅差でおだんご状態になっていた。8位の選抜圏内に誰が入っても、誰がはじき出されてもおかしくない。しかも最終日前夜には、SHOWROOMが最も似合うといって差し支えのない大西桃香がコロナ休養から帰ってきた。彼女がどこまで挽回するかも読めない。おもしろい戦いになるなぁと舌なめずりしつつ、うちの推しがはじき出されたら笑えないどうしようという焦燥ももちろんあった。

 

そして大西軍団にわずか5万ポイント差ではじき出され9位に収まったのがはるぴょんこと橋本陽菜

今まで悔しい思いを沢山してきたから今回こそは選抜に…と意気込み、途中経過のランキングでは中盤に安定的に入っていた彼女がまさかと思った。きっと誰もが思ってた。イベントに参加して推しがランクインできたヲタクたちも動揺しているのをツイッターでよく見かけた。

はるぴょんが最終結果を確認する配信をみたが、画面から顔を隠して確認して、嗚咽を抑えそれでも明るく振る舞う姿はみていて辛い以外の言葉がなかった。

 

そして、篠田麻里子が残した名言が思い起こされた。

「後輩に席を譲れという方もいるかもしれません。でも、わたしは席を譲らないと上に立てないメンバーは、AKBでは勝てないと思います」

 

SHOWROOM選抜」という報酬

このイベントに、本田、小栗、坂口らのいわゆる「選抜メンバー」が参加していることに最初は違和感を覚えていた。

単にSHOWROOM選抜を決めるのであれば、まいにちアイドルを継続しているメンバーや総配信時間が長いメンバーは数字で確認が取れるだろうから、そうして決めればいい。それをわざわざイベントの形で「SHOWROOM選抜」という、いかにもな名前の看板を背負わせる8人を決めようというのだから、腑に落ちるまで時間がかかった。

要するに「SHOWROOMをいつも頑張ってる選抜」ではなく、「SHOWROOMのイベントで頑張った人が入る選抜」ということ。それを「SHOWROOM選抜」だなんてあたかもな名称にされたら、そりゃ違和感も覚えますわ。

 

でも今回のイベント報酬をみれば、選抜メンバーであっても努力しSHOWROOM選抜トップ8を目指そうと思う気持ちはわかる。

SHOWROOM選抜」に決定した場合の特典(上記掲載の公式URLより)

  • SHOWROOM選抜」として、AKB48の次回シングルカップリング楽曲の歌唱メンバーに決定!(Music Video撮影も有り)
    ※ランキング順で楽曲のポジションが決定いたします。
  • AKB48新レギュラーSHOWROOM番組にてメイン出演!
    ※レギュラー番組の開始時期は2022年9月以降を予定しております。

 

2019年セブ島イベントの時とはわけが違う。今回の報酬はある意味で48グループ選抜総選挙に近い。自分がオリジナルメンバーとして参加できる楽曲が1つ増えるわけだから。

その選抜総選挙も2018年の第10回開催を最後に行われていない。ファン投票(といっていいでしょう)で順位が決まって楽曲選抜に入れるイベントがなくなって早4年が経つわけで。

それなら今現在選抜メンバーであるかないかに関わらず、このイベントに参加して「SHOWROOM選抜」を目指すだろう。他に座を譲ろうなどとは思わず自分が前に出て上に立つことを考える、ガツガツしたメンバーであればなおさら。

 

そしてチーム8は強い。本田の首位は期間中代わりがなく圧倒的だった。星集めに配信を覗いたら日本語と韓国語を交互に話し、他のメンバーより多くのファンを相手にしているのは明白だった。強いわけだ。ゆいゆいも今回のSHOWROOM選抜への意気込みを語る切り抜きを見た。強き者だと思った。だからこそ自分が立てるオリジナルポジションがあるのなら、それを取りにいこうと努力する。移動の車の中はまだ普通として、クルーザーに乗船しながらの配信まであった。これが本気というやつだ。最終順位は7位まで落としたが、配信時間を確保するのに精一杯な彼女のスケジュールからすれば大健闘でしょう。

おだえりはウォッチしてなかったけど、手が勝手にポテチ食わせてくる切り抜きを見たことがあったので、日頃から配信を頑張っていたのでしょう。そして大西。まさかのコロナ感染で一時離脱も、最終日前夜に戻ってきて8位に滑り込む大挽回。配信できない期間で何万ポイント差がついてたよ…本当に大西はかっこいい。配信スケジュールも他仕事の都合で自由に組めてなさそうだったけど落ち着いてて、王者の貫禄があった。これが強き者だ。

 

8人中4人がチーム8、4人がAKBからの入選。岩立の2位はさすがの団結力、3位のずんちゃんは突如現れた太ヲタが大量すぎるギフトを投げて押し上げられたと聞いたが他メンバーから見たらかなりの番狂わせ。ずんちゃんがSHOWROOMやnoteやTwitterやいろんなところで頑張ってるのを見ていたから、これは嬉しいですね。大竹もあまりウォッチしてなかったんですが、おだえり同様に切り抜き(大五郎じゃないけど大五郎飲んでるやつ)もみかけたし、日頃から配信がんばっていたのでしょう。そしてあやなん。

SHOWROOMといえば俺の推しだ!!」という各界隈の意地とプライドが見える戦いだった、と思う。熱い戦いだった。

 

そして60thシングル選抜

ダラダラと記事を書いているうちに状況は変わるもので。

今回のSHOWROOM選抜楽曲がC/Wとして収録されることになる次のAKB48シングル60th「久しぶりのリップグロス」の詳細が発表された。

AKB48 60thシングル『久しぶりのリップグロス』10月19日(水)発売決定!! | AKB48 Official Blog 〜1830mから~ Powered by Ameba

初選抜には、17期研究生で加入してきたルーキ佐藤綺星(さとう・あいり)も注目に値するが、私のTLをざわつかせたのは茂木忍の選抜入り、ゆうなぁもぎおん4人が揃ったことだった。

YouTubeの力ってすごいな。ウォッチしてないからそれだけではないのでしょうけど、音楽番組にアンダー出演する、誰かのピンチヒッターで急遽の代理出演をするというのは選抜へのひとつの重要な道のようです。瑞葵ちゃんも、愛佳やなーみんもそうだったし。

 

SHOWROOM選抜に入ることができた岩立、篠崎は二人とも13期生。村山、茂木と同期です。こんな時にTwitterでタイムリーな発信をしてこないのが北澤さんだなと思いつつ、彼女は外仕事の舞台に引っ張りだこだからそれはそれでいいようにも思える。

かつて仲谷明香が『非選抜アイドル』ってタイトルの本を出したが、選抜入りしなくても活動を広げていく道はあるわけで、そちらに振り切れているのが早紀ちゃんなのだろうなと思う。AKBメンバー数名と一緒に舞台に立つ時も、その序列はAKBとは真逆なもので北澤さんは真ん中にいる。そうして活動して自信をつけたのか、6月のあやなん生誕で見た北澤さんは輝いてみえたんですよ。堂々としていて「呼ばれたから新ポジ覚えて出てるんですけど?」と。

 

AKB4・8

ここでまた思い出す「強き者よ」。SHOWROOM選抜に入ったのは、AKB4の岩立・山根・大竹・篠崎。一方でチーム8の4人、本田・小田・小栗・大西はみんなシングル選抜にも入っている。

譲らないんですよ、自分の可能性を。

それがAKB4と8の違いなのだなとふと思うわけです。総選挙がなくなってから見てきたAKB4は「みんな仲良く、一緒に」という風潮が非常に強くて、どこかメンバー同士の張り合い、競争のなさを感じていた。でもそれとは全く異なる活動をしてきたチーム8は違ったんだな。

橋本を差し置いてでも堂々と選抜入りしてかっこいい姿を見せつけた大西、小栗もきちんと「強き者」なんだと。勝つ痛みを知っているからこそ、さらなる可能性を信じて勝ちをとりにいく努力を惜しまないのだと。

 

昔のAKBってこういうグループだったなと、篠田の言葉とか、峯岸のじゃんけん大会の回想(迷いがあったから怖気付いて負けてしまったみたいな発言ありましたよね?)とか思い出して考えてしまう。

 

AKB4の皆さん、みんな仲良くはいいです。それに越したことはないです。でも仲間であると同時に最高のライバルであってほしい。

ライバルとの切磋琢磨の上で「強き者」になってほしい。敗者に手を差し伸べ、ほらいくよと引っ張り上げて一緒に進んでいく。そんなグループになったら、もっともっと上にいけるんじゃないか。そんなことを考えてしまうわけです。

 

SHOWROOM選抜に話を戻して…

いずれにしてもMV付きのオリジナル楽曲、楽しみにしてます。あやなん、さっほー、そしてずんちゃん、チャケ氏にとって次の大きな一歩につながる機会になることを願っています。

 

 

SKE48 1stシングル「強き者よ 歌詞抜粋

………

忘れないで"勝つ"痛み 誰かが去るんだ
見送った敗者たち 記憶の中に

 

強き者よ 真の勇者よ
傷だらけになって手に入れた その栄光の重さ
強き者よ 真の勇者よ
一人で立ち上がって何のため歩くのだろう? 道の先 Change The World

………

思い出してこの痛み 誰かの悔しさ
夢見てたその場所は楽園じゃない

 

youtu.be

舞台「正義ノ嘘人」【20220717 18:00-@シアターサンモール】

あやなんがヒロイン出演の舞台です。初日公演はコロナ関係の影響で中止になって幕開けが一日遅れてしまいましたが、7月24日までのやや長めの上演期間が無事に終わりました。

今年4-5月に出演された「レイザーマーガレット」とはまた別の戦隊ものですが、戦隊…もの…なんですが………(?)

 

当ブログはネタバレなど気にせず感想を書いていますので、ネタバレなどなど気にされる方はブラウザバック推奨、閲覧注意をお願いいたします。

 

平田マコト/松本幸大(ジャニーズJr.)
清川ヒカリ/篠崎彩奈AKB48
星野ユウマ/柏木佑介
朋江ソウスケ/冨岡健翔(ジャニーズJr.)
天童ミヤビ/和合真一
薄井ケイタロウ/原嶋元久
愛染ランコ/武藤晃子
放嬢ミキ/あわつまい
防人ゲンジ/谷口賢志

脚本・演出:きだつよし
舞台監督:杣谷昌洋
美術:泉真
テーマ音楽:佐藤太(BQMAP)
照明:田中徹(テイク・ワン)
音響:吉田綾香
小道具:林屋陽二
演出助手:若林佑真 (PxxceMaker’)/山﨑絵里佳
衣裳:小泉美都
特殊衣裳製作:名村多美子
衣裳進行:庭山美保(LIVEDOG)
ヘアメイク:美ヶ原美々
スチール撮影&デザイン:圓岡淳(Atelier caprice orchestra)
スタンドイン:加島三起也
制作:MIMOZA

協力(敬省略・50音順):Atelier caprice orchestra/ウイントアーツ/SOS Entertainments/OMG/シザーブリッツ/G-STAR.PRO/ジャニーズ事務所/スタジオオーデュボン/テイク・ワン/bamboo/PxxceMaker’/MIMOZA

主催・企画・製作:「正義ノ噓人」製作委員会
livedog.net

 

拗らせてる

何と言いましょうか、いい意味ですべての登場人物のキャラが拗れてるといいますが、誤解を恐れずに申し上げると癖が強すぎてひどいです(ものすごく褒めてます)。

おそらくまず、監督さんや製作陣の皆さんが拗らせているんでしょうね。オープニングの演者紹介の演出、映し出される映像と文字のフォントがそれを物語っていたように思います。昭和レトロ、戦隊モノ、特撮作品への並々たる熱い想いをお持ちの方なのでしょう(自分もサンダーバードは今でも好きだしジェットマンジュウレンジャーで育った民なので戦隊シリーズは大変好きです)。

演者もそうなのですが、なんと言いますか、褒め言葉であえて申し上げますと、「大の大人が拗らせてる」状況です。

 

ストーリーと主人公

地球防衛組織SMAT(スマート)というカオスの中で(?)なんの取り柄もないことをコンプレックスにしている主人公・マコト君が、まるで鑑賞者に寄り添ってくれているようで。

怪獣退治をして地球を守るSMATですが、肝心の撃退の段階になるとギンマンと呼ばれる「正義の巨人」が颯爽と現れて怪物をやっつけてしまう。そのギンマンが実はSMAT内の人間なのではないかと噂が広まった頃、マコト君はひょんな偶然と勘違いから、思いを寄せているヒカリちゃん(あやなん演)にかくかくしかじか「自分がギンマンだ」と大きな嘘をついてしまい、本当は違うんだということを言えなくなってしまいます。

そこを仲のいい仲間(後輩だったかな)で軽ーいノリのソウスケ君にああこうとアドバイスされながら物語が進んでいく。ソウスケ君は頭もキレるし戦闘もできて、場面転換の間で挟む短いシーン(通り過ぎて何かするだけとかセリフのないシーン)でも何か意味ありげなことをしていくのが、チャらい感じとのギャップがあってかっこよかったです。まさかあんな展開が待っているとは、この時の客席の私は思いもしなかったのですけど…。

 

他の仲間たちとも嘘と勘違いと騙し合いと性癖とが混ざりに混ざってまさにカオスになり、笑いとシリアスが巧妙に混ざり合い、キャラクターたちの本心が次々明るみになっていく中でも、マコト君は変わることなく大好きなヒカリちゃんを守ろうと「正義のための嘘」を掲げ続けている。それがタイトルになっている「正義ノ嘘人(きょじん)」。

マコト君を演じる松本さん、いいですね。美味しいコーヒーを淹れるしか得意技がないかもしれないけど、終始素直で真っ直ぐな姿や、ヒカリに向ける優しい表情。物語が進んで戦うべき相手が明確になるにつれてどんどん逞しく、かっこよくなっていく。弱気なところも持ちつつ、でもユウマのような"嘘人"にはなれなくて、大切な人の前では素直で頼もしくあろうとする。彼の演技の魅力なんでしょうね。素敵でした。

 

ヒカリたん

ヒカリは戦士として戦うというよりは、センターから無線を飛ばして指令を出したりデータ分析をしたりとサポート周りの優秀なエンジニアという感じ。広報担当のミキちゃんもいるのですが、登場する男性たちを次々魅了してしまう「紅一点」的なヒロイン役があやなん演じるヒカリです。

 

出演シーンが結構多くて、割と出突っ張りな作品だったんじゃないかしら。セリフも多いし難しい説明もある。SHOWROOMイベント期間中の長めの上演期間、本当によくやったと思う。

ギンマンの大ファンということで、普段のあやなんでは見ないような「ヲタク的興奮」を見せるシーンも多々あり、おそらく頭が良すぎて想像力(妄想力)がぶっ飛んでいる故、さらに周りの男子たちを振りまわしてしまったり、彼らが「嘘」を嘘だと明かせなくなったりとあるんですが。でもやっぱり最後までの展開を見ると、マコト君と同じように誠実な子なんだろうなと感じました。

マコトが「ギンマン」とわかった時(嘘ついた時)のあの大興奮は、我々アイドルヲタクの平時の反応・発言を演技の参考にした可能性が極めて高いだろうな(笑)と思えば、きちんと仲間を思う優しい一面もあり、物忘れがひどい一面もあり…。表情もコロコロ変わって、愛嬌のある良きヒロイン役でした。

 

SMATの癖が強すぎる仲間たち

そして女性の役としてあえて上で触れませんでしたが、ランコさんがね(笑)凄まじいです。セクシーな上官なんですけどやっぱり色々拗らせていて、マコトに女として見てほしいと望んでるはずなのにもはや女を捨てて暴れ狂うところに、彼女の俳優魂を感じました。

そりゃ通りすがりのソウスケ君も、セットの隅でひっくり返って目くりあがった彼女のスカート、直してあげちゃいますわ。全てが全力なんです。あやなんもランコさんの演技から刺激を受けただろうなあ。(いつかあやなんがベテラン俳優になったらあんなぶっ飛びまくりの役をもらうこともある…んだろうな…(?))

 

和合さんの拗らせすぎな紳士のキャラクターは、今現在ブログ主がハマりにハマっているシミュレーションRPGファイアーエムブレム風花雪月」のローレンツ・ヘルマン・グロスタールにそっっっっくりなので、実写版ローレンツと思いながら見ていましたが、カーテンコールの一言コメントの振る舞いとかキャッチフレーズの感じとか見ても、ああこの人は多分ローレンツだと思いました(?)

そしておそらくなんですが、この舞台のカンパニーは癖の強い人じゃないと生きていけないと思いました(?)

 

ヒカリたんファンの観客として、ケイタロウ君に触れないわけにはいかないでしょう…。終始おとなしいブレインと言う印象だった彼が疑惑をかけられ、その流れからヒカリにある「収集癖」を告白するあの衝撃的シーンですね。

この舞台全編を通じて、なんといいますか、あんなに己を爆発させた演技は他になかったです。それまでのシーンでステージに出てくることが少なかったから、ここだ!!!と言わんばかりの暴れっぷりでした。

袖にはけていった後にソウスケ君が「あいつ体力おばけだな」みたいなことを呟いてた(アドリブかな?)くらい、凄まじかったです。事情はよくわかったから落ち着けって肩を叩きたくなるほどひどい(褒めてる)性癖でした。好きです。

 

令和のウルトラマン的コメディのような何か

「大の大人が拗らせてる」と先に申し上げましたが、それが終盤クライマックス。実は部隊のキャップが悪者に幽閉されすり替えられていたことが明かされ、マコトの前でキャップ役の谷口さんがババっと早着替え(マントだけ早くなかった)して悪者の姿を表すシーン。

コーヒーの件は伏線が急にねじ込まれていたのですぐピンときましたけど、その決戦の場面に行き着くまでの展開がいろいろとあれ(日本語喪失)でして、決戦の場面に行き着いてからもいろいろとあれで、とにかくあれで、ソウスケが全身銀色のギンマンになって登場して「お前だったんかーい!」となってもなんというか、ストーリー展開よりもビジュアルの変化に対する驚きの方が凄まじくてただただ笑うしかない。本気のコメディなので茶番という言葉はふさわしくないのでしょうけどあえて茶番と呼ばせてほしい。本気の度合いがひどいです(褒め言葉)。おなかの底から笑えます。

無事に悪者を水鉄砲(コーヒー鉄砲か)で倒した後のSMAT本部。舞台の終わり方も、アニメみたいに情けなくて笑えるオチ。ギンマンは今日もどこかで、誰かの体を借りて潜んでいる…のかもしれない。

 

昭和のヒーローに憧れて育った令和の大人たちが盛大に拗らせた結果、爆誕してしまった舞台だと思いました。

あやなんきっかけで観劇する舞台はいつも楽しいな。大変おもしろい作品をありがとうございました!

 





 

 

僕の太陽公演 篠崎彩奈生誕祭【20220607 18:30-】 &ユニット備忘録 僕の太陽公演【20220123 18:00-】

目次

 

僕の太陽公演 篠崎彩奈生誕祭【20220607 18:30-】

メンバーが魅力的だった(ゆいなん揃うし早紀ちゃんも茂木もいるし8人)ので投げてしまった、あやなん生誕の僕太。まさか当たるとは思わず、休日に急遽2020あやなん生誕のノベルティだったAYANANプレートライトを発掘して持参しました。

6月15日の彩希ちゃん25歳誕生日を直前に控えての当選なので、今年の村山生誕公演は無理かもしれません。でも今回この大好きな公演、大好きなメンバーの日に入れるのはとても嬉しいことなので、体調を整えてしっかり仕事して全力で楽しんできました。実は5月末に彩希ちゃんへのお手紙を、初めて劇場に郵送で送ったんです。なんだかその時詰んだ徳が報われたような気持ちです。

 

劇場ではすごい久しぶりに声をかけてくださったあやなん推しの方とかいらっしゃった(ありがとうございました!)けど、基本見たことないヲタクが多いなー…新規多いんかなー…って思ったけど、あやなんファン中心だしそらそうよな。普段交流が多いほうの村山生誕とは訳がちゃうし、村山ヲタクはみんな普通セーブしてるのよこの時期。6/15当選を目指して。それが普通なのよ。本当にすまん。でも私はそのセーブができなかった。だって以下見てほしいこの豪華な出演メンバーを。しかも僕太よ?

向井地美音市川愛美茂木忍稲垣香織北澤早紀篠崎彩奈・鈴木くるみ・村山彩希

生誕祭に入れるというだけで有難いことなのですが本当に運が良くて1巡入場。ギリギリでセンブロ最前(会場2列目)に座ることができました。overtureで幕が開いてきて、彩希ちゃんは下手側に立ってるはずだなーとワクワクしてたらなんと0ズレ。苦笑い。でもやっぱり嬉しくて「ゆいなんライト」(下に掲載の写真参照)を振って微笑むと、微笑み返してくれましたがあれは苦笑いでした。やりづらいなーっていう苦笑いに私には見えました。ごめんなさい目の前で。正味3メートル先。ごめんね。もう手前の席の人に視線やレス送れないね。私はいいよ、遠くを見てくれて。パフォーマンスが見たいだけだから。でもごめんねやりづらくしちゃって。本当にごめん。

などと開始即反省を繰り返しながらDreamin'girls。良い。青いライトがプールの底にいるようで良い。しかし彩希ちゃんの声、いいなあ。この曲に似合う声ですね。耳が幸せ。

RUN RUN RUN未来の果実ビバ!ハリケーンは、サイリウムをワイワイしてる場合ではないのでひたすら振りコピをしていました。なんていい曲、楽しい曲ばかりなんだろう。夏の公演だからなのだろうか。とても楽しかった。サビの部分、特に腕を突き出したり突き上げたりするようなものが多いので、一緒に振りコピしてるのに気づいてくれたメンバー(※もちろん村山さんは含まれていません)が目を合わせて微笑んでくれて一緒に踊れてる感あって楽しかったです(´ω`)(下手2-3番の間の2.75くらいの位置、2列目ポジとかで結構くるんですね)。

香織ちゃんや茂木さんまで目合わせてくれて、特に愛美は楽しそうに笑ってくれた。あやなんもこのポジションに来るたびに目を合わせてくれました(*´ω`) あと美音も振りコピに対してスマイルを見せてくれたのが意外で嬉しかったです(その理由は下の方のアンコールの所で書きます)。向井地さんは相当久しぶりに劇場で見る気がしましたが、確認したら2020/2のあやなん生誕の岡部A公演ぶりでした。なんだか存在が大きくなったなあ。これも出演メンバーの掛け合わせ効果なのかな?

ちなみにビバハリ2番Aメロ2回目のじゃんけん、下手村山vs上手北澤はグー対パーで負けて悔しそうな顔してました。

 

さて、自己紹介MCが始まりましたがここで私に事件です。

帰宅後撮った写真がこれ↑。彩希ソロコンのりんごのプレートライトが赤のままチカチカと点滅し始めてしまったんです。写真ではちゃんと光ってるように写ってるけど、すごい細かく震えるような嫌な点滅をしてて、電源も切れなくなっちゃったんです。メンバーさんや周りの迷惑になってはいけないので椅子の下にしまい、アイドルなんて呼ばないでからはAYANANライトで参戦。一つ言い訳をすると、りんごさんのライト、ピンク付かないんですよ(実例)。なぜかパープルならあります。でも篠崎生誕の企画フライヤーによると「ピンクのサイリウムを振ってください! あやなんのカラーはピンク&水色です!」とのご説明だったんですよ。しかも曲中こちらに来るたびレスくれて、「あなたーあなただーけのアイドルになるー」のところですぐ近くに篠崎さんいたら普通指差しとかしますよね?

…ね?仕方ないですよ…ね…?(村山さんの生き霊へ問いかけている。でもさらに反省するとしたら、多分ただの電池切れなのでそれを村山さんの生き霊のせいにしてしまったことを謝罪して謝罪を終わらせたいと思う。だって普段の劇場公演でサイリウム・プレートライトなんて持たないからさ…3年経って電池消耗するのは当然だよね…。ね…)

 

僕とジュリエットとジェットコースターは、1/23の公演で彩希ちゃんが小嶋ポジに入ったのを観てから(本記事の下にこの時の備忘録を載せています)良さ、かっこよさがわかった1曲なのですが、向井地!かわいい顔してかっこいいなお前!!!(お前呼びすまんでもかっこいい)。パフォーマンスはふむ…?と平時思っていた茂木さんも、センターの愛美と美音に引っ張られているのかすごいよくて、いいジェットコースターに乗らせていただきました。

北澤プロ&くるみのヒグラシノコイは感慨深かった…こんなに耳が幸せでいいのか。しかしくるみは逞しくなったな。歌のイメージはなかったがヒグラシ白でステージに立つだけの技量はしっかりあった。そして増田ポジ北澤プロ。16歳の増田の歌唱力は間違いなく化け物級でこんなアイドルさんは他にいなかったので本当に聞き入ってしまっていたけど、若さゆえのパワープレイみたいなところもあったと正直思ってはいます。それが、北澤プロによると秋の足音を感じさせるような夏の心地よい風のような、透明な歌声なのです。あー幸せ。ありがとう神様篠崎様。新しいポジション覚えてくれてありがとう。早紀ちゃんにヒグラシ黒を割り当ててくれてありがとう。

愛しさのdefenseの篠崎さんの気合の入り用。セクシーに振り切れてるあやなんと、切なさ苦しさに振り切れてる彩希ちゃんと、ダンスのパフォーマンスに振り切れてる愛美と…目が全く足りなかった。けど席のおかげでゆいなんを同時に拝むことができてとても幸せ充実な時間でした。

向井地…じゃない向日葵もいいな。メンバーが豪華。下手側の二人ばかり見てしまいましたが、早紀ちゃんの声でこの名曲が聞けるなんて幸せすぎまして。そして香織ちゃん。隣の席の方が香織ちゃんファンみたいで、とても楽しそうにしていて、16期もみんなここまですっかり大きくなったんだなーって感慨深くなりました。

後半戦の竹内先輩そんなこんなわけでからのデジャビュは、大人になってからその魅力を楽しめるようになった流れです。思えば当時の加入後2,3年目のひまわり組メンよりも、今ステージに立ってる彼女たちは遥かに経験を積んでいるわけですよね。当時は大人っぽい曲をぶちこまれてとても背伸びをしてるなーと見ていたのですが、この流れは逆にオリメンよりも今のメンバーの方が"力の抜き方"がわかっているといいますか、安心して(?)楽しめているかもしれない。デジャビュ大好き。彩希ちゃんとあやなんのポジションも近くて目が幸せ。でも全然芸当が違うのが面白い二人ですね。

MCではあやなんにちなんで「もし1億円が手に入ったら何に使いたい?」でした。香織ちゃんが「劇場の二本の柱を透明にする工事をしたい」と大変素晴らしいはなまるの解答をしてくれました。それに便乗して「セリを直します!?」とか言ってたあやなんの本音は「埼玉に豪邸を建てる」こと。いいですね。だって観光地になったら「あやなんのキーマカレー」とか飲食店経営したり来場記念グッズとか作って売ったりしたら収入になるじゃないですか。ある意味、あやなんの夢をさらに叶えてくれる夢だと思いますよ、豪邸。

そんなMCを「あやなんさんが埼玉に豪邸を建てられますように!」と満面の笑みとキューティボイスで締める香織ちゃん、笑いを必死に堪えながらも次の曲につなぐセリフを言わなければならない彩希ちゃん。私の目の前には笑いを押さえられてない愛美とあやなん…そして客席の自分(笑)村山さんありがとう。無事に夕陽を見ているか?につなげてくれて。

いつ聞いても沁みるし、メンバーたちも噛み締めながら歌ってる、本編ラストの締めにふさわしすぎる名曲。そしていつ見ても村山さんはみんなの足を踏んでしまったりの時本気。

 

アンコール。Lay downは下手の椅子(セリを直せ!!)に座ってる村山さんのところにやってきて、椅子に膝をついて見下ろすような格好の向井地さんと絶妙にエッチな雰囲気で絡んでるーと思ったら、顔重ねるようにしてキスするふりしました向井地さん!??この過激な感じは、ひまわり組の"ともとも"の同じような絡みを思い出しました。そうそう、こういう感じがいいのよLay downは。と思ったら、同じように見下ろしてきたあやなんのキスは「ダメ」と言って拒む村山さんでした。そうですね。あやなんにキスを許したら多分大喜びで本気のkissをしてくるのでリップグロスがね…きっとね…そういうことだよね…(見たかったよ!?)

どこのMCだったか忘れましたが(あるある)、同期なんだったよなっていうのを思い出したのが「美音、寝相悪いですからね」って愛美が言った一言。もぎおんの仲良しネタに突っ込んでの発言だったんだけど印象的でした。あと向井地さんは、ラジオの裏側(柱nightで23:59:35?だっけ?までにトークを終わらせないといけないとか)とか、”ヲタクがちょっと知りたいこと”をMCに挟み込んでくるのがうまいですね。前に見た時よりも話し上手になっていた気がする。これがDJみゃおを引き継いだ成果かな?

 

お着替えMCを挟んで、BINGO! あー楽しい!H1stは振りコピしてなんぼや!!ヒットヒット!で腕を突き出したら愛美が目を合わせてくれて(多分脳内)あー楽しかった!この盛り上がりこそAKB48の劇場公演よ!!!そして僕の太陽よ!!つくづく思うけど、公演名にもなってる楽曲をアンコールのラストに持ってくるってオツなことしますよね秋元P。本当にいい歌詞。いつ聴いても元気になれます。そしてこの衣装の彩希ちゃんの僕の太陽を国宝にしましょう。

…とはいえ、以前美音&あやなんのSHOWROOMで「振りコピは左右が逆だとステージから見てて混乱するので、振りコピはミラーでお願いします(主旨)」と言ってたことがあったから、できるところはミラーでやるように頑張ったんですが(向日葵とか)、すまん。一度コピーで覚えてしまったところは無理でした。ごめんなさい総監督様。自転車の乗り方と一緒なんです。一度覚えたことを体は忘れてくれないのです。

僕太は幸いなことに、目の前はずっと早紀ちゃんであることが多かったですが、彼女は客席の遠くの方を見てくれていたので(よし、それでいい)安心して振りコピできました。あー楽しかった。最高。僕太最高!

 

からの生誕祭

沙穂さんからのお手紙の「彩奈のちょっと運が悪いところとか」は笑ってしまいましたが、「幸せになってほしいと思うようになった」の件は私もうるっときてしまいました。沙穂さんは本当に素敵なことを言ってくれますね。

出会って10年も経つと「幸せになって欲しいな~」とか「素敵なことがあって欲しいな」って思うようになるみたいです。だからこれは同期の皆に言えることだね。

【速報版】篠崎彩奈 26歳の生誕祭レポート - AKB48@メモリスト

この25歳のあやなんの一年間を見ていて、昨年は悔しいと思うことも本当にたくさんあったのだけど、また新しい事務所に入ってからは映像作品にも積極的でABEMA TVのドラマ(ベッドシーンあり)に挑戦したことが大きかったみたい。舞台のあやなんの演技が大好きだから、それを沙穂さんや彩希ちゃんも認めてくれているのが嬉しかったし、私ももっともっとあやなんのお芝居を多くの人に観てほしいなと願っています。

 

そんな涙すら浮かぶような素敵な生誕祭を経てこの公演は終わらない。むしろラスボスが待っている。あやなん初挑戦の元カレです。どうやらB公演のために覚えていたポジションとこの日のポジションが違っていたらしいのですが、ブツブツ言いながらも茂木さんが新しいポジションを覚えてスライドしてくれたみたいで(SHOWROOM談)イケメンですね。

そしてこの元カレです奇跡的に村山さん0ズレという超最高な体験をしました(真っ白な見せパン、真正面から見えたよ!!)。最後に暗転した一瞬で小指を立てて不敵な笑みを浮かべるところがかっこよかった!!!そういう一瞬のワルイところが惹かれるんだよなあ。彩希ちゃんだなぁ。

元カレですの新ポジを覚えてくれた茂木ちゃんだけでなく、早紀ちゃんはこの日のこの僕の太陽公演のために新ポジを覚えてくれ、ご自身の誕生日をレッスン場で迎えたほどだったと…。

そんなワガママなお願いを聞いてくれるのも、同期のみんなとの絆を感じるし、そのあやなんの希望によってすばらしいタイミングですばらしい公演を最高のメンバーで楽しむことができました。本当にいい公演を観ることができました。ありがとう!! 

26歳のあやなんに、これからのあやなんにもっともっとたくさん素敵なことがありますように!

 

最後に…あやなんの演技のこと

篠崎彩奈さんのお芝居は、感情にパワーがあってとても素晴らしいのです!!
皆さんに知っていただきたい!!!一人でも多くに!!俳優・篠崎彩奈の魅力を!!!

私が観劇したものは大体すべて(全通ではないですが)、篠崎さんファンの視点から感想をこのブログに書き残しているので、気になるものがあったらぜひ読んでみてください。そして何より、次回のあやなんの舞台出演予定があったらぜひチケットを取って観に行ってみてください!! 引き込まれますよ、本当に。

観劇の感想記事リンク(★は特に感銘を受けたやつです)


映像作品リンク

 

 

 

 

ユニット&出演メンバー備忘録 僕の太陽公演【20220123 18:00-】

日曜日の2回公演の日。夜は知り合いの方が多く入っていらしたようで、ロビーでご挨拶させていただいたのですが、声をかけるなり「ゆいゆいの写真集お渡し会行ったんでしょ?知ってるよ?ニヤニヤ」一択(笑)

行ってきたんですよ渋谷の小栗有以さん1st写真集「君と出逢った日から」お渡し会。ビニール越しのゆいゆいはものすごく可愛かったし、写真集は完璧だし(表紙かわいすぎん?)ゆいゆいサイコー!となっていたその日の夕方、推しに会いに公演へいき正気を取り戻してきました(?)

古川夏凪・岡田梨奈・込山榛香下口ひなな田北香世子石綿星南・佐藤妃星村山彩希

もう半年も前の公演なので特筆事項のみ。夏凪ちゃんの卒業発表は寂しかったなあ。これからもっと観たいメンバーだったから。

ユニットについて。8 人体制公演なので一人2曲兼任するのですが、この日の彩希ちゃんのユニットは「僕とジュリエットとジェットコースター」小嶋ポジと「向日葵」秋元ポジでした。アイドルなんて呼ばないで&愛しさのdefenseであることが圧倒的に多いのでとてもレアだったし、どちらの曲も彩希ちゃんのパフォをいつか観てみたい!と星々に願っていた歌だったので嬉しかったです。

僕とジュリエットとジェットコースターはオリメン優子・りなてぃんがいると二人はさすがのパフォーマーなので締まるんですが、リバイバル僕太が繰り返される中では正直いまいち盛り上がりに欠ける曲だなーとずっとずっと思っていた曲だったのです。

が、村山さんを観て「これこれ!」とこの曲の真髄のパフォを観た気がしました。推しメン補正かな? 衣装もダンスもシンプルだからこそ極めるのが難しいタイプの楽曲だと思うんですが、やっぱりかっこいいなー彩希ちゃんは。小嶋ポジということで彼女の響きある透明な声が印象的なソロパートを彩希ちゃんが歌ってくれるというのがとても似合っていた。良いものを観させていただきました。

 



舞台「レイザーマーガレット 〜エピソード0〜」【20220429 14:00- & 20220501 16:00-@シアターグリーンBIG TREE THEATER】

すばらしすぎてチケットを買い増して、2公演観てきました。

公式からキャスト・スタッフの情報を引用させていただくんですが↓、かなり多いですね。来年春にアニメ化する方向に動いているらしく、とても力の入ったプロジェクトであることが伺えます。

 

本ブログの感想は、物語のネタバレ等を盛大に含みますので気にする方は要注意でお願いいたします。

 

キャスト:朝倉ふゆな(七瀬紅莉夢)/長友彩海(芥森李莉亜)/篠崎彩奈(汐魅レイラ)/高橋紗妃(乙河美波瑠)/小池唯(剣條羅寿香)/鵜川もえか(芦乃·ローレン·麻衣)/櫂堂すぐる(中野郁海)/蜜月りあ(漆原つばき)/末永みゆ(香里園萌菜)/絃ユリナ (宮永凛玲)/白田まめ(和泉雛美)/楠 世蓮(北斗みなみ) 

レイザーアクターズ:花沢詩織/槙原唯/河村茜/真心/鎌田優花

原案:0-samu
脚本:入江おろぱ
演出:扇田賢(Bobjack Theater)
美術:照井旅詩
照明:郡大輔(K-Plan)
音響:金子翔一(DISCOLOR Company)
楽曲編集協力:hoto-D
衣装デザイン:ウルツ
衣裳:細井奈津美/衣裳師 RUMINE
ヘアメイク:松前詠美子
パレットデザイン:赤魂
造形(パレット):早瀬昭二(マッシュトラント)/吉村健一(マッシュトラント)
殺陣:阿佐美貴
振付:伊東征哉
演出助手:櫻井裕代
舞台監督:森貴裕(M.T.Lab)
照明オペレーター:山岡茉友子(K-Plan)
アクションサンプラー:角丸雄亮(DISCOLOR Company)
ヘアメイク進行:金輪美穂子/沼澤恵美/板垣果林
演出部:伊藤ほのか
アンダースタディ:坂本実紅
イメージソング「Confiance」 作曲 SHiN/作詞 恵蓮/歌 恵蓮
ヘアメイク協賛:Perfect Series
宣伝美術:リジュエ
宣伝写真:愛
配信・収録:彩高堂
WEBデザイン:リジュエ
現場制作:佐藤希(アンデム)/松島瑞江(アンデム)/渡辺沙和(アンデム)
アシスタントプロデューサー:佐野木雄太(Cuebicle)
プロデューサー:米田基(style office)/夏樹弘(De-LIGHT)
IP Management  ExGroundswell Inc.
GameFi Developer  InfinityForest Inc.  
協力:イトーカンパニー/DH/OMG/ウィーズカンパニー/えりオフィス/オンリーユー/ジャストプロ/トキエンターアライヴ/SHA256ENTERTAINMENT
制作協力:ものづくり計
主催:舞台「レイザーマーガレット」製作委員会

raisermarguerite.com

※以下、漢字が大変なので登場人物たちの名前はカタカナで書きます←

※劇中の写真がたくさん掲載されてる記事  朝倉ふゆな&長友彩海(AKB48)W主演舞台『レイザーマーガレット~エピソード0~』開幕 | GirlsNews

 

物語

W主演の紅莉夢(グリム)、あやみん演じる李莉亜(リリア)とグリムの幼馴染・美波瑠(ミハル)の仲良し三人組が、マーガレット養成学校に進学してお芝居やダンスを極めていくというのが主軸で、「エピソード0」のこの舞台では養成学校の試験とその日々に突如襲来してくるヴァージュ(巨大化したヴァージュは”影”と呼ばれる)との闘いが描かれています。

本作の敵にあたるヴァージュは劇中では具体的な姿ではほとんど登場せず、冒頭のグリムとリリアの出会いのシーンではただ黒くて大きくて目がある化け物として描かれてます。

マーガレットというのは戦士の呼称。演技やダンスなどの技術を極めた者が脳内分泌物質を「パール」と呼ばれる物質に変えて、パールを練って(という言い方がされる)腕に装着したパレットという武器を用いて攻撃をくり出すことができるようになる。だから演劇やダンスなどパフォーマンスを極めれば極めるほど、優位に戦うことができるという仕組み。

 

レイラ

舞台になってる世界は関東のようで「神奈川」「東京」「埼玉」と地名が登場していましたが、各地にあるマーガレット養成学校(高等学校に近い位置づけと思われる)を終了して生活を脅かしているヴァージュに立ち向かう戦士のエースが、あやなん演じるレイラ。

レイラは養成学校時代の優等生という位置づけでもあり、優秀な戦士たちと「ごきげんよう」と挨拶をかわし、乗り込んだ現場を冷静に分析をしてヴァージュの実態や原因を調査している。かっこよすぎんだろ…似合うのよ…おれも守護神シヴァを召喚したい…(ブログ主はマーガレットなめんな

いろんな役のあやなんを見てきたけど、勇ましく戦う凛々しくて気品のあるあやなんも最高にかっこいいです。

 

リリア

オープニングの楽曲で踊ってるときに歌詞を口ずさんてるのが、ああAKBの子や…となりましたw リリアは10歳ころに記憶を失くして入院、孤児院に入るという壮絶な人生を歩んできているんだけど、ほんわかした性格だからあやみんにピッタリな役だし、へんに重くならなくていい感じだった。

このあとの考察に書きますが、リリア―あやみん―カムパネルラそしてグリムが一本の線でつながるんだと気づいた興奮で私の脳内でPAL2が大量分泌されて大変なことになりました。

 

すぐる

いくみんじゃないの久しぶり!!(誰。お元気そうで何より。アニメのキャラクター設定的に関西とか方言キャラが出てくるのって定番みたいですが、いい感じの三枚目キャラクターのテルツェットでとても心許す。しかもそんなおちゃらけた3人に限って劇中劇が「サロメ」なのでアホとシリアスのギャップがやばい。パワーを使う迫真の演技であのサロメは時間は短くてものめり込んでしまったな。

 

ラスカ

生意気な優等生なんだけど、いちいちかっこいい。劇中劇の夏の夜の夢の男役とか、気品があってすごくかっこいい。頼む俺を抱いてくれとなる。インターナショナルスクールでの経験から誇りが高くて、教官のことを「ミス北斗」と呼ぶのが大好き。姉妹の関係や過去が気になる。エピソード1以降で語られるのかな?

 

芝居の模擬試験、3作の古典演劇

模擬試験で3組のテルツェットそれぞれが異なる題目を演じるシーン。3作の古典演劇がシンクロしながら進行していく。オスカー・ワイルドサロメ」、ウィリアム・シェイクスピア「夏の夜の夢」、宮沢賢治銀河鉄道の夜」。

劇中劇って本当に難しいもので、演者の演技力とか、制作側の演出とかどれか一つでも技量が足りてないとわけわからないことになってしまう(という実例を過去に観劇したことがある)。のですが、この劇中劇のシーンは3作が同時進行で代わる代わるシーンが小出しにされて出てきて、シーンのシンクロがセリフのシンクロになり、最後はグリム演じるジョバンニのセリフで終わる。

この劇中劇ほんとにすごいで。これだけの色の違う3作をシンクロさえていて混乱なく、かつ作品の雰囲気や魅力的に伝えようとしている。断片的なセリフではあるが、鑑賞者がオリジナルの文学作品・演劇作品に興味をもつには十分な仕掛け。本当にいいものを観させていただきました。観劇でこういう考察方面に興奮したのは久しぶりでした。

 

考察 レイザーマーガレットとグリムとリリアと『銀河鉄道の夜

観劇後、銀河鉄道の夜を演じていたリリアのことを考えていてこの伏線に気づいたのが、布団の中だった。脳内でPAL2が大量分泌されて眠れなくなった(?)

 

最初から引っかかっていたのは、「サロメ真夏の夜の夢とならんで銀河鉄道の夜?」という点。ワイルド、シェイクスピアと並べるなら他にいくらでも古典演劇の演目があるはずなのに、なぜここで宮沢賢治? 原作小説からはまだ100年も経っていない。有名な舞台脚本があるのかな?と気になってWikipediaみたところでは、舞台化も盛んにされてることはわかったけど特に有名な脚本があるというふうではなさそうだった。

 

そこでとりあえず青空文庫で『銀河鉄道の夜』を開き*1、ワード検索してみた。象徴的なシーンの抜粋にはなるが、セリフは結構忠実な再現になっていた。ちなみにミハルが演じていたのは姉弟のお姉ちゃんのほうで、海難事故ではぐれた弟ただしを探しているという設定(これ、タイタニック号の沈没事故をパロディしているの、時代を感じますよね。日本までニュースが伝わってきた大事故だったってことですよね。こういうの大好き)。

ミハルが天に召されそうになるのを不思議そうに止めようとするグリム、ずっと違う方向を向いたまま会話を続けるカムパネルラ。

銀河鉄道の夜』の最後、カムパネルラは川に落ちたザネリを助けようとして命を落とす(と見られる終わり方に小説はなっている)。自らの命を犠牲にして友人を助けた…。瀕死のグリムを助けるためにヴァージュの剣に貫かれたリリアと同じではないかと。

 

グリム・リリア・ミハルのテルツェットは「銀河鉄道の夜」を演らなければいけなかった。「銀河鉄道の夜」じゃないといけなかったんだ。そして、カムパネルラの役はリリアじゃないといけなかったんだ…と。

この舞台レイザーマーガレット、マジだな。これエピソード0でしょ。これからこんな編まれた物語が続いていくなんて、おらワクワクすっぞ。大好きな「少女☆歌劇レヴュースタァライト」と相通じるものがあるけど、レイザーマーガレットは実在の作品で劇中劇をやってくれるのが面白い。

 

 

銀河鉄道の夜』についてそう考えていると、いろいろと勘ぐりすぎな気はするのだけど、腑に落ちる点がいくつかある。

なんで冒頭のグリムとリリアの出会いのシーンが傘を指したどしゃ降りの日だったのか?も合点がいった。あのシーン、レインコートこそ着ていたけどリリアだけは傘を持っていなかった。銀河鉄道の夜のカムパネルラも、ジョバンニが出会った最初のシーンでは青ざめているし彼が座っていたシートも濡れていた。レインコートだけでずぶぬれになっているリリアに姿が重なるなーと。

しかもりんごを拾ってくれたことを、最期のその時にまでリリアは思い出してグリムにありがとうを伝える。りんごは大事なアイテムだったんだな。『銀河鉄道の夜』にもりんごはものとして何度か出てくるけど、比喩表現としてカムパネルラの頬が赤いという描写でも使われてるから、生命の象徴(りんごを拾ってくれた=リリアの命を助けてくれた)のように思えた。

グリムが死にそうになって眠いんだと倒れてしまう時、お母さんの幻聴きいてたな。あれもミハル演じる女の子がお母さんのもと(天)へ召されようとしている劇中劇の場面と重なる。それを「グリム、グリム」と起こして命に代えてでも守ってくれたのがリリア。

 

あとは(まだあんのか)、なぜリリアは10歳ころ以前の記憶を持たない設定なのか? が引っかかっている。でもそれを銀河鉄道の夜に求めようとするのは無理があるのもわかってる。でも一つ言うならば、「マーガレットを目指して頑張っていればもしかしたらご褒美で私のことがわかるかも?って思うんだ」っていうリリアの素直な姿勢って、カムパネルラにも相通じるものがある。決して順風満帆とはいえない現状にも屈せず健気に生きている姿が、カムパネルラとリリアで重なったのでした。

 

カムパネルラの年齢は作中では明かされていないけど10歳くらいの青年でもあり得ると思うんですよ。そうしたら、リリアってもしかしてカムパネルラの生まれ変わりなんじゃないのかとさえ思えた。もはや長友彩海がカムパネルラに見えてきた。これから先「銀河鉄道の夜』を読み返す時には私はリリアとグリムの姿をほぼ絶対に重ねることでしょう。(※このパラグラフはすべてブログ主の妄想です。感想ですらありません)

 

 

そしてここからW主演スーパー朝倉ふゆなタイムが始まる。

リリアの死にブチギレたグリムが覚醒する。怒りをパワーに替え、パールを練って攻撃を出すことすらせず、ひたすら滅多切りにしていく。ヴァージュが人間を恐れるほど。レイラも教官もびっくり。これからきっとグリムの過去や、マーガレットとして戦っていたのであろう彼女の母のことも明らかになっていくのでしょう。

 

リリアを失った悲しみの叫び、憤りの叫び。その迫力たるや、それまでほんわかしたいかにも主人公という感じの元気な女の子が、こうも強靭になる。敵を斬りさばいた後、最後にもう一度大声で叫び散らして会場全体が真っ暗に暗転する。

 

そして思い出す、劇中劇の最後を飾ったグリム演じるジョバンニのセリフ。
「僕もうあんな大きな闇の中だって怖くない。きっとみんなの幸福を探しに行く。どこまでもどこまでも。僕たち、一緒に進んでいこう」

 

こんなに早くもグリムが大きな闇に飲まれてしまうなんて、なんと悲しい事か。

でもリリアのお墓の前でグリムは、もう泣くのは最後にしよう。もう誰にもこんな思いさせたくない。強いマーガレットになる。とミハルと誓って終わる。十字架にかけられた白いマーガレット(花言葉は信頼)に誓って、この三人はこれからも一緒に戦っていくことでしょう。「天よりもっといい世界をこさえなきゃいけないって先生が言っていたよ」だものね。作っておくれそんな世界を。

 

 

レイザーマーガレットは今後アニメ化されるということなので、きっとアニメにおいても『銀河鉄道の夜』は重要伏線になるんじゃないかしらと思います。

そしてさらに「メタバース対応のNFTゲーム化」がされるということで情報量がすごい。メタバース空間はエピソード0のこの作品でも戦闘シミュレーションの練習場所として出てきましたけど、エピソード1以降もメタバース空間でうまいことリリア出てこないかなー…なー…なんて思ってます^^←

 

こうして舞台やアニメを通じて文学作品、古典演劇作品に興味を持たせようとするレイザーマーガレットのプロジェクト、しかもあやなんとかあやみんとか重要キャラに付かせていただいて…。推せますわ。

 

あー楽しみ。続編求むです。観劇後もこれだけ楽しませてくれるなんて本当に楽しい舞台でした。あやなん、あやみん、キャスト制作陣の皆様本当にありがとうございました。続編求むです!今後の展開楽しみにしています。

 

備忘録(パレットで攻撃出す時等の気になったセリフと出典)

気になったものをググって書き留めておくだけのメモです。パールを練りあげて攻撃する時のセリフはどれもシェイクスピアだったようですね。それだけ優れた作品ということなんでしょう。こうして切り取ってみてもどれも真理を付いた名言です。

 

  • 「この世界は舞台だ。そして、男も女もみんなただの役者にすぎない。それぞれが登場してはつぎつぎと退場してゆく。そして、時代に適ったものはいくつもの役を演じるのだ」ウィリアム・シェイクスピア『お気に召すまま』)
    ↑幕開けにふさわしいレイラのセリフ

  • 「僕もうあんな大きな闇の中だって怖くない。きっとみんなの幸福を探しに行く。どこまでもどこまでも。僕たち、一緒に進んでいこう」(劇中劇のグリムのセリフ、流れ的に『銀河鉄道の夜』)

  • 「どうかこの貞淑なご婦人に健やかなる安眠を」(劇中劇のラスカのセリフ、流れ的に『夏の夜の夢』)
    ↑抱かれたい

  • 「でも人間は」「傲慢な人間は」「神の似姿であることも忘れ、狂った猿のように」「束の間の儚い権力を振りかざし」「「天に背を向けては天使たちを泣かせている」」ウィリアム・シェイクスピア『尺には尺を』)
    ↑今となっては貴重なグリムとリリアの共闘。

  • 「臆病者は何度も死を経験するが、勇者は一度しか死を経験しない」ウィリアム・シェイクスピアジュリアス・シーザー』)
    ↑ラスカ様によく似合うセリフかっこいい抱いてくれ

  • 「運命とは最もふさわしい場所へとあなたの魂を運ぶ」シェイクスピアの名言として有名なものと言われているが実際は出典不明らしいです)
    ↑リリアかっこいいねえ

  • 「今が最悪の状態と言える間は最悪の状態ではない」シェイクスピアリア王』)
  • 「運命は星が決めるのではない。我々の思いが決めるのだ」シェイクスピアジュリアス・シーザー』)
  • 「人は泣きながら生まれる。腐りきった世界に産み落とされたのが悲しいからだ」シェイクスピアリア王』)
  • ↑ローレン、北斗、レイラの共闘

  • 「新たな一日が始まった。この新しい世界が何をしてくれるか見てみよう」ヴィクトル・ユゴーレ・ミゼラブル』)
    ↑最初のセリフ順番に言っていくシーンでのレイラのセリフ。世界を擬人化するところがフランスっぽい

  • 「人は誰かの希望になり、時に絶望の原因にもなる」
    ↑最初と最後にリリアがいうセリフ。これは本作オリジナルかな?
    希望と絶望が表裏一体。表裏であらわれるといえばヴァージュが巨大化してしまった影。なんかつながりがありそうな気がしてならないという感想。

 

最後に

アーカイブ配信も終了してしまいましたが、5月末までDVD予約を受け付けているそうですので観たい!という方はぜひ。パンフレットとブロマイド(48現役二人分はない(´・ω・`))もあります。*2

pro.form-mailer.jp

www.de-style.info

 

 

*1:青空文庫は、著作権の切れた文学作品を有志の方々がボランティアで文字起こししているサイトです。今現在残念ながらシェイクスピアはないようですが、宮沢賢治はたくさんあってお世話になってます。

*2:レイザーマーガレット公式サイト https://raisermarguerite.com/ 、公式ツイッター @raizer_stage にて案内されていたURLです

村山チーム4「手をつなぎながら」公演 村山彩希生誕祭【20210615 18:00-】備忘録と村山チーム4のこと

書くぞ書くぞと言いながら、早いもので10ヶ月が経ち、4月4日に村山チーム4は最後の千秋楽公演を迎えました。

村山さんのこの生誕公演はもうオンデマでも観られないから記憶を頼りに書いていくしかできないし、部分部分にはなるのだけど、それでもこのブログに書き残したい、残させていただきたいくらい素晴らしい生誕祭でした。

 

 

2021年6月15日、彩希ちゃんの24歳の誕生日をお祝いする生誕公演に呼んでいただけました。

定員は125名。ビンゴは1〜4、5〜0番台の5人刻みになってました。それでこの時はなんの根拠もなく呼ばれるって思っていて、予感が的中して2巡で呼ばれたのでセンブロ立ち最に入れました。

入れた場所も運がとてもいいんだけど、出演メンバーのテンションや振る舞いを見ていても、今まで見た中でお世辞抜き一番に楽しいチーム4手つな公演でした。

石綿星南・稲垣香織岡田奈々・黒須遥香佐藤妃星村山彩希・山内瑞葵・吉橋柚花

前説ちゃん:多田京加

8人公演でユニット5曲セトリ通りやるのがさすが村山チーム4。素晴らしい。やっぱり完成されているセトリはそのままがいい。

前半戦はひたすら楽しかった。手つな自体が久しぶりということもあったし、位置的に全体を見渡せる場所に入れたこともある。この6月の時点では組閣は決まっていませんでしたが、今まで彩希ちゃんが抱えていたプレッシャーのようなものやネガティブな緊張感がなく、誕生日当日の生誕祭、彩希ちゃんが心から楽しそうに笑っているように見えて、それがとにかく嬉しかったです。

そして8人でまわした5ユニットの感想を。

彩希ちゃんがいるGlory days…!BDで出演してた頃からいつか観てみたいと星々に願い続けてきました。なんてこと…生きてるといろんなことがありますね(最近の口癖)。きぃちゃんのポジション。かっこよかったなあ。ダンスの見せ場がそれぞれあるユニットでもあるから、とにかくイキイキして見えるんですよ。センターの瑞葵ちゃんもリンゴポーズしたり、今までだったらファンが叫んでた「ゆいりーかわいい」を言っていたり。思いっきり踊って汗を流す姿が本当に似合う人です。

この胸のバーコード、ゆず恋が仕上がってる。妃星が生き生きとGD踊ってたのは記憶にあったから彼女がこっちのユニットにスライドしてくるとは思わなかった。そして安定の岡田氏。思いのほかいい3人でした。ウインブルドンに連れていって、今日の瑞葵ちゃん相当仕上がってるからこれはすごいビジュアルが来るのではとウキウキしてたら、なんとですね、魔法発動したんですよ。何言ってるかわからないと思うんですが、客席に向かって魔法かけてたんですよ。Aメロで。確か2番の。ドヤった笑顔で。かわいいですね。

雨のピアニスト、黒須が衣装似合いすぎてるのよ…なんでだろう?四肢の細さと白さが引き立ってて、今までも着ていたけど余計に似合って見えて目を引くのよ。 雨ピはなんだかんだいろんな公演で見てきたけど、マイクスタンド前に出てきた落ちサビ前間奏がもっとも狂気じみてたといって過言ではない岡田氏でした(ただし松井は除こう)。

チョコの行方、懐かしや…。峯4手つなをロビ観した時もこのポジションだった…。もう立派なお姉さんになったことはもちろんなんですが、いつだか早紀ちゃんからのお手紙で「年を重ねるごとに若返ってるのでは?」と言われていた通り、いい意味で幼げな、ツッコミ待ちな愛されキャラは変わらないんですよね。

彩希さんについて話した後半MC、生誕祭の仕切りのことですが、山内瑞葵がとまらない。あんな瑞葵ちゃん初めて見た…兼ねてから思ってはいたけど、彩希ちゃんのこと本当に大好きで慕っているんだなと。安心して喋っているし面白いことして笑わせたりして、本当に楽しそう。

彩希ちゃんの生誕祭のはずなのになぜ瑞葵ちゃんのことばかり記憶に残ってますが、でも裏を返せば瑞葵ちゃんがそんなにもモチベーション爆上げして楽しそうな姿を見られたのも、彩希ちゃんのおかげなんだろうなと思ったり。

ロープの友情でロープ握りしめながら目を合わせるところ、この頃になると結構はっきりとにっこり微笑み合うようになりましたよね。曲の雰囲気と微笑みって一瞬会わないようにも思うけど、信頼を確かめ合うような笑みにも見えて、このチームで長く一緒にやってきた時間を感じます。

火曜日の夜、水曜日の朝大好きおじさんとしてもう一度言わせていただくと、ゆず恋が仕上がってる。あんな表情ができるようになったんですねえ。村山生誕でデビューした時から肝が据わってるというか堂々としたパフォでありましたが、こんな悲しみに疲れ切ったような切ない表情もできるようになったんだねと、村山チーム4で流れた時間の長さを感じざるを得ない。

そんな有望なゆず恋が向井地チームAに異動してしまうのはとても惜しい。もっと見たかった。そんなことを行ったらBでキャプテンになる浅井なみんや、Kのエースになる瑞葵ちゃんも本当に惜しい。

けど裏を返せば、それだけ立派に独り立ちしていけるだけの実力を、この村山チーム4で養うことができたんですよね。と思うと、キャプテンの背中と彼女の実力というのは嘘偽りない、大きな存在なんだなと改めて思います。

 

生誕祭

メモリストさんの書き起こしから引用(適宜読みやすいように編集)させていただいたものがこちら。わざわざ引用させていただきたくなるくらい、本当に素晴らしくて、嬉しい嬉しいスピーチでした。

行動に移す1年にしたいなと思っています。こういう状況なので活動が少なかった時期もありましたし、悩んだり考えたり頭の中で考えることは多くてもそれを行動に移すことが、したくてもできなかったんですね。

私の場合、性格上、頭で考えても明日には忘れちゃって。考えるより行動に移すタイプの人間なので、AKBっていうありがたい環境に居させていただいてるうちに色んな経験をしていた方が絶対にいいと思うし、私も劇場が好きだからこそ色んな景色を見て色んな知らないものを知って、知った上でこのステージに立てたらまた成長するんじゃないかなと思ってるので、24歳はちょっと冒険しにお出かけしようと思っています。劇場にはずっといるんですけど、知らないことを知ってたくさん吸収して、成長できる24歳でいきたいなと思います。

最近よく思うのが、私ってあんま気持ちを言葉で伝えることが本当に苦手で。 だから「皆さんが思ってるゆいりー」と「私が思うゆいりー」って違ってくると思う。 今はいろんなアイドルのあり方が存在すると思うけど、私はやっぱちょっと変わってるんですよ。 普通のアイドルじゃないから、皆さんが思ってるようなゆいりーじゃなくて「ん?」って思うこともあるかもしれない。けど、もし皆さんの中で理想のアイドル像のゆいりーじゃないとしても、人として好きになってもらえるゆいりーでいられたらなと思っているし、私もいい意味で、ファンの皆さんとは1人1人の人間として接してます。なので、ぜひ私のことを人として好きになってもらえたらなと思います。

あと一つ、この公演やってて感じたことなんですけど、本当に自分って愛されてるなって思ったんですよ。なんかそれがね、幸せで。幸せだし、あとほんとにチーム4が好きだなって改めて思いました。

3年間このチームでやってきましたけど、自分がキャプテンでいいのかな?って凄い思う時やっぱあるんです。 でも前説ちゃんできょんちゃんがあれだけ盛り上げてくれたり、今日は一緒に立てなかったけどチーム4のメンバーがいてくれたり兼任メンバーがいてくれたり、人の誕生日のためにこれだけお祝いしてくれたり、髪型をリンゴにしてくれたり、ほんとに自分って愛されてるんだなって感じちゃって、なんかもう幸せ過ぎて、もう大丈夫ですw

幸せ過ぎてお腹いっぱいで、皆がいるからやっぱ自分はキャプテンをやれてるし、皆も多分人見知りだったり色々表に出さない部分が多いからこそ、自分がもっと頑張らなきゃなって思わせてくれる。いつ組閣とかあるかは知らんけど、できる限り自分ができることはしっかりやっていきたいなって凄く今日の公演で改めて思いました。なのでこれからもチーム4のこともよろしくお願いします。

(メモリストさんの記事から抜粋、適宜編集*1

 

こんなに嬉しいことがあるんでしょうか。「本当に自分って愛されているんだな」って。

どれだけ褒めても謙遜して、スッと話題をそらしてしまうことが多かった彩希ちゃんが、自分の口から言ってくれるくらい「みんなから愛されてること」を実感してくれたと。ふっと目頭が熱くなった瞬間でした。

シアターの女神を目指すと宣言した頃からずっとずっと感じていたこと。きっとこの子は大いに時間をかけて大きくなる人だろうなと。本当に長かった。

キャプテンを一生懸命頑張ってくれて、素敵な24歳になってくれてありがとう彩希ちゃん。4メンバーも彩希ちゃんの愛情を一身に受けて優しさを返してくれてありがとう。…と、私はただ彩希ちゃんを応援してきただけの身ですが、そんな一ファンでもこんなに嬉しくなりました。本当に嬉しい、幸せな生誕祭でした。

 

 

そして村山チーム4千秋楽 ー20220404

オンデマで観てました。最後のスピーチ、本当に立派。大人になった。「キャプテンにさせてくれてありがとう」「はーちゃん手つな8人公演の立ち位置起こしてくれてありがとう」とチームメンバーに向かって頭を下げる姿。頼もしくて優しくて、器の大きいキャプテンです。

4年は本当に長かった。それも後半2年はコロナ禍で思うように活動もできず、今年2月の現チームラストを謳ったコンサートは中止になってしまい「正直悔しかった」と本音を漏らす場面も。それはもう、キャプテンのせいでも誰のせいでもないことだから、しょうがないの一言で片付けるには重たいものではあるけど、しょうがない。4年も一緒にいられたのだからそのことを今は感謝するのが精一杯なのかなと思います。

最初は本当に、一刻も早くキャプテンから解放させてあげてほしいって願うばかりで、見ているのも辛い時期がありました。そのキャプテンという重圧と一緒に、選抜仕事、外仕事に求められ続けている柵もあった。だから、村山チーム4千秋楽がこんなにも名残惜しいものになるとは想像もできなかった。それは全部、彩希ちゃんがたくさん悩みながら4年間で大きな大きな人になった証でもあります。私の推しメンは本当に頼もしくてかっこよいです。

最後にチーム4全員で披露した「涙は後回し」も、明るい村山4らしく終われて素敵だなと思いました。もしかして中止になっちゃった2月のコンサートでやる予定だったとかかな…?猫アレルギーがありながらあえてこの曲を選んだのも気になりつつ、2代目峯岸4大好きマンとしては嬉しい限りで。

あくまで彩希ちゃん目線で見れば、4を離れ別々のチームに旅立っていくメンバーたちを見送りながら、言葉をかけているようにも感じられました。「頑張れよ、頑張るな」って。チームカラーのマニキュアってプレゼントも、彩希ちゃんらしさがあって素敵だなと(可愛げがありつつちょっと重い←)。

倉野尾チーム4サムネイル公演も近づいていますが、村山4を支えてくれた心強いメンバーも何名か一緒だし、きっと大丈夫でしょう。キャプテンという肩書きははずれても、劇場公演大好きマンとして「シアターのなるみー」こと倉野尾さんを引っ張っていってくれることでしょう。メンバー一覧を見ていると劇場公演職人、ダンス上手な玄人が多い印象を受けていますが今度はどんなチーム4が見られるでしょうか。とても楽しみです。

キャプテン4年間本当にお疲れ様でした。


f:id:yuuki0507com:20210615233103j:image

f:id:yuuki0507com:20210615171337j:plain

f:id:yuuki0507com:20220405192706j:image

 

Uzume第7回公演「誰かも知らない。」【20220416 18:00-@シアター・アルファ東京】 &超備忘録「Reading Pop『青い鳥』」

 

(この記事は2022/7/23に投稿したものです)

早いものでも観劇から3ヶ月以上経ってしまったのですが、備忘録として観劇の感想を残させてていただきます。簡潔に。あやなんSHOWROOMイベント頑張れー!

 

Uzume第7回公演「誰かも知らない。」【20220416 18:00-@シアター・アルファ東京】

いろんな劇場に足を運んでいるけど、外見がおもしろいビルに入ってる会場でした。会場内では比較的前方の席で観られましたが、席には列ごとに段が付いていたからどの場所でも見やすそうに思いました。

 

あやなんが主演の舞台です。久しぶりだなと振り返ってみると舞台出演は、2020年12月のホテル・アヴニールから実に約1年半ぶりでした。

出演:篠崎彩奈、東拓海、似鳥沙也加小林亜実林鼓子肥川彩愛、瀬川拓人、朝木ちひろ、水島麻理奈、加藤健、根本珠里、丹まる子、十河 茉由、青地洋、今井聡、ヒデ(ペナルティ)、雲母翔太、村松洸希

舞台監督: 渡辺勝樹
照明: 和田優也
音響: 田中慎也 ・ 吉岡有希子
演出助手: 山内未央
美術: 渡辺勝樹
運営・票券: 若林沙織
制作:山口敦子
撮影カメラマン: 和田大輝、岡田忠士
映像: 舞台映像カラーズ
主催: Uzume ・ Office Ameno

uzumess111.wixsite.com

 

募金箱

最後まで鑑賞してわかったことは、舞台のセットで宙吊りにされていた四角い半透明のキューブは、募金箱のイメージだったんですね。

あやなん演じる未来(役名)に未来が見えた時に光る照明でもあったし、帰りに買ったパンフレットや公式サイトを見てみたらイメージ写真でみんな箱持ってるから、この作品の重要なモチーフなのですね。

その募金箱を持って街頭に立ち、被災地支援のための募金活動をしているのが大学生・聖矢くんです。友人の海、哲平になんでそんなことしてるのかなんて言われたりしながらも、彼自身が募金の力によって生活を助けられて上京してきた過去があり、その時に助けてくれたボランティアの人にも憧れを持ち続けています(劇中では明言されていなかったけどおそらくイメージは3.11の東日本大震災の東北地方でしょう)。

 

群像劇

でも聖矢くんが憧れるお世話になった人は家庭に問題があって逃げてしまった過去があったり、風俗の店長やってたり、税理士を名乗る紳士がパパ活してると思いきや実は詐欺の情報商材でお金を学生たちから巻き上げていたり…。双子姉妹の葛藤とか、ホームレスのおじさんのこととか。風俗で体験入店してみて得た1万円を募金箱にぶち込んじゃう未来とか。

こういう演劇を「群像劇」って言うんですね。パンフレットや演者たちのツイッターを見て、そういう言い方があるんだなとメモ。

 

今こうして生きている世界では人々が選択して行動を起こした「結果」だけが見えていて、それまでの「過程」や「きっかけ」「動機」は見えてこない。それが募金箱や募金活動そのもので仄めかされているようでした。タイトルの通り、誰かも知らない人たちが、知りもしない誰かのために動いている。

募金箱の半透明のイメージから離れてしまうかもしれないけど「ブラックボックス」なんて表現があるくらいだし、箱の中身や人の頭の中は見えない。でもそれに影響されて変わっていく人々の人生とか、流れに身を貸せてたどりつく縁なんかについて考えさせられました。

 

未来が見える

未来が見えるという特殊能力のせいで未来ちゃんが苦しむ過去も描かれていました。

海と哲平は未来ちゃんと同じ高校(だったかな?)の同級生だったんだけど、自転車でふざける男子二人に、未来が見えた未来ちゃんが注意すると本当に事故が起きてしまって、逆に「未来のせいで事故が起きた」とさえ言われるようになってしまう。

未来ちゃんには「未来が見える」だけだから、その運命が変わるように忠告することしかできないって、ある意味残酷でもどかしいことですよね。不気味がる人もいるでしょうし。でもピカっと光ってインスピレーションを受けると、1万円を募金箱に突っ込んでみたり、知らないおじさんに宝くじをプレゼントしちゃったり、突拍子もない大胆な行動をとったり。自分の感覚や考えを信じて行動している迷いのなさが、未来ちゃんの魅力だったりします。

 

未来のお姉ちゃんやお友達、その妹の双子ちゃんなどにもそれぞれの複雑な気持ちを持った中で生きているのですが、「解決」されることではないんですよね。みんなそれぞれの"悩み"を持ったままで、美味しいもの食べてお酒飲んで騒いで楽しみながら生きていく。

主人公の未来が不思議な力を持ちながらもみんなと同じように生きていく姿もそう。彼女が持つ能力に関するしがらみが解決したわけではないし。何かしらを抱えながら生きていくと言う意味では、大小様々な勇気をみんなが持っていると言えるのかもしれないですね。

そんな中に不思議な力を持った未来ちゃんがいるから、終始「これは何か不思議なパワーなんじゃない?」なんて思ったりして、シリアスな展開を見せながらもちょっと神秘的というか不思議な雰囲気の舞台でした。

 

宝くじ

最後のシーンが印象的だったんですよね。ホームレスの人が、冒頭に未来ちゃんからもらった宝くじ*1の、当たり外れの結果を見ようとしてスクラッチしてるシーンで暗転するんですよ。ああいう終わり方は舞台のラストにしては物静かで、珍しいように思いました。

 

宝くじをプレゼントされてすぐにスクラッチしなかったのは、結果を知るのが怖かったからでしょうね。その気持ちってなんとなくですけど想像できてしまって。削らないままでいたら「当たった喜び」も「外れた悲しさ」もないですから。

未来(結果)を知ることって勇気がいることなのかもしれない。登場人物たちの人生がそれぞれ交差して少しずつ進む道が変わっていって、最後、ホームレスのおじさんもその一歩を進んだという象徴的なシーンでした。

 

あやなん主演の舞台、とても久しぶりでとても嬉しかったです。

コロナ禍の影響もあるのか映像作品や配信番組の出演が多くなっていて、もう舞台には戻らないのかな?なんて思っていた矢先の出演決定だったのでとても嬉しかったのを覚えています。

ちなみに私はドラマって一切見ないんですけどもAbema TVの「私が獣になった夜~好きになっちゃいけない」第3話はいいぞ!!!…すごくいいぞ!!!!(あやなん出演作の感想ブログ&映像作品リンクは、20220607あやなん生誕公演の記事にまとめたのでぜひご参照ください)

f:id:yuuki0507com:20220506011416j:image

会場の入ってるビル(シアター入口が写真左端)

 

 

超備忘録:Reading Pop『青い鳥』〜メーテルリンク『青い鳥』より〜 Femme ver.【20220204 18:30-@ヒューリックホール東京】

こちらは岡田奈々さん出演の舞台。行ってきました。ニューバランス327の白×ネイビーを履いて。というご報告だけ…。

 

岡田さんを真ん中に女性3名(+パーカッション2名)での朗読劇でした。

外仕事では初めての舞台出演だったそうで。彼女の演劇といえば、これまで記憶に残っているのはマジムリ学園の「ネロ様」のようなかっこいいキャラクターだったから、外仕事で"AKB"の看板を背負う彼女に求められているのが「女の子らしさ」のある役や演技だったりもして、村仕事と外仕事で大きな異なりがあって、葛藤などあった部分なんじゃないかななどと思ったりもしました。

 

もう半年近く前なので彼女の役が「チルチル」だったか「ミチル」だったかも怪しいというクソ脳みそで申し訳ないのですが、彼女がおともの猫(妹)とともに不思議な世界を旅して青い鳥を探すと言うファンタジー

如何せん3人の朗読劇なのですけど、水さんの複数役の演技が凄まじい技量でした。そして、「死者」にとって「思い出してもらえる」ということが「生きていること」なんだというのも、この舞台の感想として思った記憶がございます。岡田さんはとにかく無邪気なファンタジーの主人公でした。ねこねこーどこねこー

 

avexに移籍してから、アイドルとしてだけではなく一人のアーティスト、一人の演者としての仕事も多くなっている彼女。先日は大好評でチケット即完売のソロライブを見事に完走したと聞いています。これからどんな岡田さんを見ることができるのか、楽しみにしています。

岡田奈々AKB48)/菅田愛貴(超ときめき♡宣伝部)/水 夏希

原作:モーリス・メーテルリンク「青い鳥」
監修・脚本:鈴木勝秀
演出:内河啓介
主催:エイベックス・エンタテインメント/クオーレ

reading-bluebird.com

f:id:yuuki0507com:20220206221314j:plain

 

*1:確か未来ちゃんがあげてたと思うのだけど数ヶ月前の記憶を頼りに書いてるので間違ってたらすみません