豊田市美術館

まず建物がすばらしい!谷口吉生の設計だが、屋上はまるで空中庭園…。内外ともにアートで彩られた空間は実に大胆でモダン。
クリムト作《オイゲニア・プリマヴェージ》(1913-14)は印刷でみるよりも淡い。パステルカラーの緑と背景の黄がとても印象的。金箔はすっかり使わなくなった晩年期の作品だけど、それでも眩しいくらい明るい色調だった。
春に東京都美術館でも鑑賞したシーレの《カール・グリュンヴァルト》(1917)だが、今回は画風研究のために大真面目にというか必死に観たかったわけで。赤、青、緑の入れ方、輪郭線の色の乗せ方など。彼は一度しっかりと描写してからこういう抽象的な色彩を注すんだな…。シーレの黒は人物を際立たせる光。白は、人物が浮遊する闇。
上記2枚と並んでココシュカの自画像まであって、現代アートも興味深かったし、ミュージアムショップもおしゃれな雰囲気。
ずっと来たかったけど、本当に大満足だった。アクセスの悪さ(ものすごく長い坂)は、吉生建築が大いにカバー。彼の建築は人気のないところでも人を呼び寄せる魅力と、人気のないところだからこそ引き立つ要素をもっている。また行きたい!