昨日行ってきた。マネの研究をしてる同輩と大学図書館で偶然会って、奇遇にも向こうもマネ展(3度目)に行くというので同行した。
夕方18時半に到着。スタンバイで30分。閉館が20時でずいぶん急かされて観ることになったけど、彼女が当時のパリの様子だとかフランス事情をいろいろと解説してくれ、頭の中の情報がより立体的になってとても為になった。女性の肖像とか、都会を切り取った群像とか、オルセーから著名な作品が結構な数きていて見ごたえ◎。《秋(メリー・ローラン》が気になる作品ではあったんだけど実物はやはりオーラが違う。あとは高橋館長私物の書物資料とか、西洋美術館から持ってきた版画とか。もっと時間があればなぁ…けど人がごみごみした中で観るのよりは断然いい環境だったと思う。
ああだよねこうだよねと自分も話を返していたら「妙に詳しいよね」と言われた。おそらく、六人部先生の入門と一般講義を受けて育ってきたからだね…。フランス中心、モネとゴーガンは3コマずつだった。クールベやロートレックを同性愛主題の関係で少し押さえていたからってのもあるけど、それにしても学部時代に築かれたベースって大きい。
今となってはそういう部分の知識をすっと独墺のものに移行したいんだけどね←。
あとは何よりあの建物!レンガ造りの洋館、素晴らしかった。竹橋の国立近代美術館の工芸館を思い出した。コの字の中庭も丸を基調にしててオシャレ。廊下もつやつやの木目。天井も高くて、館内は小さな部屋に分かれている。美術館っぽい広い展示空間もあったけど、小さな部屋には暖炉(まがいのものだけど)があったりして、まさに洋館に飾られた作品を観てる。近現代の作品はコレクターにこう楽しまれてた、っていうのが伝わる。階段も、ドアも、どこを見てもオシャレ!次の開館記念展覧会は劉生の麗子がポスターの日本近代美術っぽい。時間を狙っていけばマネ展よりはじっくり回れるだろうから行ってみよう(もちろん展覧会もみますよ)。建物だけで十分楽しんで満足できる。