ア・ラ・カルト2〜役者と音楽家のいるレストラン 【青山円形劇場】

金曜日、OBの方がチケットを入手してくださったので六本木・表参道ツアーに同行。といってもOBの方ふくめ4人だけど。
内容は見出しのとおり、4件をゼミ後の午後だけでまわるというもの。
なかなかハードスケジュールで体力もつかと心配にもなったけど、最後はご飯にお酒をかわすこともでき、充実した一日となった。
記憶が褪せないうちに書きとめておく。

音楽朗読劇「最後の一枚の絵」

あの人どこかで…とおもったら、河口恭吾!ビックリしました。日替わりでいろんな人が歌いにくるらしい。
ゼミが延びたので30分ほど遅刻して入場だったのが残念。冒頭からちゃんと観劇したかった。
けれど途中で入ってもすっと入れる内容と構成だったので親しみやすかった。



OPEN SPACE 2010

ざっとしか見られなかったんだけど、映像や電気を用いた素材での展示はおもしろい。
その非永続性やあくまでも媒介に依存した存在であることなど、「作品」というものの在り方について考えさせられた。
キャプションの中にあったジョルジュ・メリエスの《月世界旅行》(1902年)を見たい。映像探してみよっと。



小谷元彦展 幽体の知覚

森美術館で修復のお仕事をなさっている学芸員の方の超おススメ展。
おもしろかった!
ヴァニタスを念頭に想起させる作品の数々、どれも興味深いものばかり。
血や骨やDNAなど生物の生々しい部位をピックアップし、作品にしているのだけれども、
触れば崩れそうなもろさや、純白さ、身震いするような細密さなど、どれもこれも、ここに立つ自分が内部に持っているもの。
「白」の展示室に配された「白」い作品群のなかに居る、自分。
その自分が、自分の中に入り、自分と向き合うかのような神秘的な空間だった。
来年2月末まで開催しているので、機会があればもう一度足を運びたい。



ア・ラ・カルト2〜役者と音楽家のいるレストラン

青山円形劇場”はその名の通り、古代ギリシアにあったような、ステージを中心に客席が円形に並ぶ劇場。
席に座るとすぐそこに音楽があり、演者がいる。
その特殊な会場を存分に利用した演出は、観る者が物語の中に入っていきやすいものばかり。


だけどひとつだけ言わせてもらうなら、同性愛を笑いのネタにはしないでほしい。
今度プロポーズするための下見ということで、会社の先輩が後輩君を連れてくる部。先輩が彼女役になり、指輪を渡す予行練習をする。後輩君は気持ちが高ぶってかなりマジになって思いを口にしていくのを、同性愛者の会話だと思い込んだウェイター2人が「え?」と顔をしかめて見、メニューをテーブルに運ぶ。その勘違いのシンクロに客席は沸く。
確かにその勘違いのアルゴリズムで展開していくのが面白く、一緒になって笑っていたのだが、当事者としてはそんなことしてる場面じゃないはずだったので反省。
このような特殊なネタは“同性愛”を下敷きにしないと構成できないシナリオかもしれない。
だってヘテロセクシャルで同じことをしたってこんな笑いの形にはならないし、第一、このシーンで笑いをとることはできないはず。


この場面が劇の要として存在してるわけではなかったけれど、
砂川先生がしきりに指摘していた“笑いのネタ”としての同性愛描写の例の多さと根深さをみた。