ようやく行ってきた。
「カンディンスキーと」というわりに、他の画家と同じくらいの扱いだったので「青騎士展」でもよかったのじゃないかと思うくらいだけど
日本で“青騎士”なんていっても美術史知ってる人しか知らないから、“カンディンスキー”ってくっつけたんだろうな。
色彩は明るいんだけど暗い。プリズムが云々というか重たい。
フランス絵画、たとえば印象派にみるように、「光」を追究した故に画面が明るく軽い色調なら、
ドイツ文化圏は内面を探究した故に、画材による視覚的な重たさ、暗さをもっている。
主題などその内容自体は決して暗くないし、特別に意図して重たくしているわけではないはず。
「光」という要素を色調に出すのではなく、プリズムのような「形状」で表してしまうんじゃないかなと思う。
「光」とか「精神」とか、実在するけれど実態は目に見えないものを、目に見える形にしたのが“抽象”なんだな。
研究してる身でこんな安直な感想つらつら書くのもあれなんだけど、純粋にそう思ったから書いた。
やっぱり見て考えさせられる絵画っていうのはおもしろいですね。