森見登美彦『恋文の技術』

2011年、ポプラ文庫。


“大学院生”の“書簡形式”でおもしろいと同輩から聞き、読んでみた。
主人公の大学院生・守田くんは、理系でクラゲの研究をしている。なぜか所属するゼミの教授の命令で能登半島の研究所に飛ばされて。
帰りたい欲求、ローカルな地方での生活、彼をとりまく変な人たちと事件…。
相手によってころころ変わる文体が楽しく、片一方が書いた手紙しか見られないのに、抜けているその間の内容までしっかり読者に伝えている。
おっぱいネタが発動した時はどうしようかと思ったけど、PCの隠し合い等のふざけた内容から、徐々に恋愛話や恋文らしい内容に変わっていく様に、人っていろんなこと考えるんだよなぁということを改めて考えさせられた。
見せる部分、見せない部分が相手によって変わってくるけど、結局どれも同じひとりの人なんだなと。
そして誰かにあてて自分の文章を書くことが、孤独な研究生の癒しとなり、内省になり、成長に繋がっているんだなと。


中学生の頃は、ブログをやりながら日記帳を付けてた。
高校の時は、部活で日記帳つける時間がなくなってもブログはカタカタやってた。
大学生になると、行き帰りの電車の中でmixi日記を更新しない日はなくなった。
さて。今は…?


物を書くことの楽しさや大切さに気がついた。
しかし手書きもいい。
パソコン打ちと手書きでは、同じ人でも文体が異なると文学者の方がおっしゃっていた。
書いたら書いたで校正きかない行き当たりばったりな書きものも、頭を使うしそれはそれでおもしろい。
やはり手紙を書かなければ…誰に?
文通とはいかないが、片想いに送り続けられる人なら確かにいる(*´ω`*)←。コヒブミー博士を見習おう。