優しかった気持ち

人がつくったものが好きです。AKB48劇場公演。

有為転変

去年の5月18日は、満月の後1日ずれで、黄金色に輝く月が4人のデビューを祝福してくれてたのが印象的でした。
さてあれから1年。
昨日のMARIAの感想にも少し残しましたが、じつにいろいろなことがあった1年でした。




昨日のK3rd公演の自己紹介MCお題は、「いま、“脳内××”」でしたが
夏希は“脳内秋元才加”だったそうで「久しぶりに一緒の公演を連日やって才加のよさ(主にステージ裏を指摘)をあらためて感じたので、チームBでは増田有華をこのポジションにもっていきたい」と言ってた。
これがB5thのMCだったら、先に袖にはけることなくその場に有華も居合わせることができたのにな。
本人の反応が気になるところ。
キャプテンが選抜3位(2011年度)という、なかなか酷な環境のチームBなので、柏木がチームの顔であるとしてもみんなを引っ張り上げていくようなポジションではないという見解はある。
けど、有華が。
どうだろう?
そもそも、“アーティスト”への意識が強まり歌唱力も向上していくなかで、有華はチームBというアイドルに何を見ているんだろう。


DiVAがなかったらいま腐ってたんじゃない?って思うくらい私の中でDiVAは大きなチャンスでした!


嫌になりかけてた歌と向き合って、ちゃんとお客さんに聴かせられる歌を届けなきゃいけないんだ。って


好きなことを【ただやる】イメージから作品として【創り上げていく】イメージに歌というものが変わりました。


変わると思ってなかった歌い方、パフォーマンスが気持ちから切り替えるだけでこんなに変わるんだって、


ほんとビックリしました。


DiVA一周年!! | 増田有華オフィシャルブログ Powered by Ameba


楽曲からダンスまできゃぴきゃぴとした可愛らしいものが並ぶBのセットリストに、
有華が全自分を捧げられているかといえば、実際のところ疑わしい。
集中していないわけではない。
こなせてしまうからこそ生まれる余裕、そこに彼女のいたずらっぽい部分がちらつく。
それがふざけてだらけているように見えるのも、また事実。
可愛らしさ乃至はセクシーさを魅せる「キャンディー」も、歌いたい有華の理に適った楽曲ではない*1のかもしれない。


K3rdまでのようにギリギリのクオリティーの中でセンターに立って実力をもってチームを支えていく時代もあったけれど、その気もどんどん後退。
そこにDiVAという新たな環境が与えられたのも、秋元Pや事務所の“増田有華”の展望が垣間見えそうなところ。




DiVAについて「アイドルのファンじゃない人にも愛される」という言い方をされたことが、どこかの映像であって、(言ったのは有華じゃなかったかもしれない)
“アイドル”という言葉に過剰に反応するし自嘲のような表情すらみえたりして、
この子ら本当にアーティスト目指しているんだなという意思を感じた。
けどそれは、女子アイドルファンの自分には大変刺さった。
実際、今までアイドルヲタなんてやったことがないような人が、AKB界隈、DiVAメンバーのファンにはきわめて多いし、
そういう可能性の原石をみつけたからこそ多くのファンが今いるんだろうなとつくづく思うのだけど。


メンバーはみんなこうやって少しずつAKBを離れ、いつかは卒業していくんだという構図が頭をよぎる。
有華に輝ける居場所を与えてくれたこと、DiVAがどんどん飛躍していくことは素直に嬉しい。
ただ、AKB48チームBの増田有華は、どこへゆくんだろう?


器用だけど不器用な子なので、言葉にしてくれないだけだと信じたいけど。
「B大好きー」とは言うものの、アイドルらしいパフォーマンスを創り上げることに関しては、意識が欠落していっている。
編集された動画ではなく、劇場ロビーの固定モニターで有華を観ていて、この“手抜き”感をまのあたりにしない人はまずいないと思う。
日によって気合の度合いも違うけども。
いい意味でも悪い意味でもメンバーの“現実”を知るのがこのスクリーン。
加工した現実を綺麗に映し出してくれるメディアではみえない隠れてしまう部分が、劇場にはある。
だから好きなんだけども。




AKB48というアイドルだから、有華のことが好きなのかな?
DiVAに増田有華を奪われていったような嫉妬の感情も、否めないんですよね。
昨日の記事の終盤で偉そうなことを書いておきながら、さっそく自分がそんなざまです(´ω`)

*1:リクアワ2012の投票時期の握手のおりにそんなような話を耳にした。