優しかった気持ち

人がつくったものが好きです。AKB48劇場公演。

僕たちの紙飛行機

「僕たちの紙飛行機」って、
いきなり「自動車の整備工場 油だらけのガレージ」で始まる。
メンバーからの曲振りもあるし、実際に飛ばすから「紙飛行機」のイメージをもってこの曲を聴くわけだけど、
1番の歌詞のどこにも紙飛行機の要素ってないんですよね。
広げているであろう紙も「設計図」くらいですし。2番で突然、紙を折り始める。


空を飛ぶことを夢みながら飛行機でも思い描いて、みんなで相談しあうけど、
結局、うまくいかなくて、
設計図ごとでーんと折ってしまって、小高い上の丘からぶっ飛ばしちゃおうぜ!


って歌ですよね。


「鳥のように」飛んでほしい、っておもってたのが、
いつのまにか「鳥を追い越」せー!って気持ちにまで変わっちゃってる。
けど、その紙飛行機に乗っかってるのは、一緒に空を飛ぶことを夢みた「あの日の仲間」であって、
何も変わらずにあきらめないで飛び続けろ、と言うわけです。


そういう、なんですか、
"有為転変"というと大袈裟ですが、
環境とか時間とかいろいろなものが進むに従って、いろいろな目標や心構えも現実のうえで形を変えて進んでいく。
けど、それでも根本的にずっと抱いている"想い"って、
例えば「おれはかさいともみちゃんがすきだ!」みたいな、そういう基本的な気持ちって毎日忘れることない。


"忘れることがない"っていうけど、だからといって毎分毎秒考えているわけではないし、
"思い出す"って動作を当てはめるとこれもまた大袈裟になってしまうんけど、


今でもこの胸の奥 どこかで あの日の仲間を乗せて 飛び続けているんだ 何も変わらずに


っていうと、とてもしっくりくる。




楽しいナンバーなんだけど、どこか切なくて。
みんなが笑顔で踊ってるんだけど、なんだか遠くて。


深いね(´ω`)