優しかった気持ち

人がつくったものが好きです。AKB48劇場公演。

2012Spark

いつだかの音楽番組でポルノが新曲を含めてメドレーをやるということだったので観ていたのだが、
初耳1発目で打ち落とされた。



春先に久々に会った熱心なポルノヲタにきいたところ「シングルはもう出てますがもうすぐアルバムが出ますよセンパイ!」とのことだったので、遅ばせながら聴いてみた。


結成10周年のおりに熱心な後輩が誘ってくれて2度ほどライブへ行く機会はあって、それだけでは何も語れないんだけど、
それだけの印象で感想を述べるとすると、
アルバムもライブもわりと鉄板な流れがあって、
悪くいってしまえばマンネリだけど、良くいえば耳に馴染むポルノサウンドは安定しているなと。




禿げる有華推しで有名なあの御方(なんとなく名前を伏せてみる)のバイブルがミスチルならば、僕のバイブルはポルノグラフィティーといったところでありまして。
きっかけは高校在学時にリリースされたBLUEとREDのベストアルバム(にわかファンっていうな)。
デビュー曲の「アポロ」からぶっ飛んだ人気をみせつけていたので、なんとなく近寄りがたかったのだけど
どこかで耳にしたことのある楽曲ばかりのアルバムを聴いてみたら、
歌詞が深いんですよ。
シュールレアリスティックなぶっ飛んだ言葉の並びから、空気の澄んだ心情風景まで、
ある物語、ある風景を歌っているのになんだかとても深く大きな摂理の縮図なのではないかと。
それまでモーニング娘。をはじめとするハロプロの世界と、始めたばかりの吹奏楽楽曲に閉じこもっていた自分に、
なんだかとても目新しい音楽を魅せつけてくれた。
自分の気持ちと向き合うときには絶対に聴くのがポルノグラフィティーだったりします。





昭仁さんも晴一さんも結婚なさったかその前後くらいから、徐々にファン向けの内向きな作品が多くなってきてしまって、正直つまらないなーと思っていた節もあったんだけど、
2012Sparkですか。いいですね。
こういう挑発的というか、煽動的な歌詞や旋律をつむぎだしてくれる冒険心のようなものは健在しているんだなと嬉しく思った。


今日の記事のタイトルに掲げたのが2番の歌詞なのだけど、
具体的に何のことか言っていなくても、われわれの日常に溶け込んだものゆえに、単語と状況が並べられているだけで何のことか的確にわかるという
そういう巧妙な言葉遣いもとてもとても面白いし、表現の勉強にもなる。
やっぱり好きだなー。