優しかった気持ち

人がつくったものが好きです。AKB48劇場公演。

「Mine」MVフルサイズOA

11月、河西さんの21歳の誕生日に俺が智美を好きな理由を大体100個あげる試みをしたのですが、あの時にポシャッたネタが1個ありまして。
自己紹介の時に「たれ目がチャームポイントの」と右目を右手で差したあと、「とも〜みちゃんこと」って言う時にスッと手を腰の後ろに隠しちゃうんです。
あの仕草がずっと気になっていて、昔やってたのは覚えてたのですがそういえば今はどうなんだろう、と思いだそうとしてはっと気付いたわけです。最近は全然そこを見ていなかったことに。
自己紹介MCではメンバーの発言をタイピングするのに必死でいつも音声しか聞いてなかったんです。オンデマンドもとってないし確認しようがないなと思って、好きな理由100個の3番目くらいだったのを無くしたんです。


それから今年に入って久々に何度かロビ観でA公演をみて、ようやくチェックしました。
いまだにやってました。
目を指差した手は、甲を当てるようにして相変わらず腰の後ろに隠れてゆきました。


シャイで引っ込み思案な性格が染みついたのかなー。
7年間変わらないキャッチフレーズと一緒に、後ろに手を隠すという一連の動作までその一部になってるんでしょうね。
時の流れといいますか、河西さんが過ごしてきた月日のグラデーションを見ることができる気がします(/∀\*)




さて。河西さん。
劇場の卒業公演が5月3日に決まっておりますが、

伊豆田莉奈入山杏奈・岩田華怜・大島涼花河西智美川栄李奈菊地あやか佐藤すみれ篠田麻里子高橋朱里高橋みなみ田野優花中塚智実仲俣汐里松井咲子渡辺麻友


ぜってえ規制じゃねえか


そんなわけで私の決して長くはないロビ観人生は4月16日のA公演をもって終わっていました(ヽ´ω`)本当にありがとうございました。
愛する人のいない劇場ロビーへ定期的に足を運ぶことは今後おそらくないでしょう。鳥かごが鳥を探している時間はないのです。
河西さんが在籍した7年間のうち、自分は非ヲタ期・停滞期の時間が大半を占めてますが、長かったですね…長かったですがあっという間でした。




※以下ネタバレあります、キャプはないです
先日、オンデマンドの番組でMVフルバージョンで先行OAされたのですが、自分もようやく見ることができました…。


既に公開されていた1番までのショートバージョンとテレビ番組で紹介されていたシーンから類推して、こんな流れのMVだろうなーっていうのは何となく見当をつけてから観まして、それらも大体そのとおりだったのですが
想像以上にせつなかった…。(フルサイズ気になる方こちらからどうぞ)
映画監督の真利子哲也さんが手掛けた映像だそうなのですがとてもセンスが良くて、
冒頭の楽屋のカットからバランスが整ってて綺麗で、楽曲よりちょっと長い6:30のMVですが時間の経過を感じさせない。
フルサイズで最後まで観て脱帽です。
かわいいポップな楽曲と、誇張のないドラマの最少限音声。
音楽と共に流れていく楽しげなお出掛けシーンと、その前後に挿された音楽なしのドラマシーンが対照的で
ちょうど鏡映しに2人の河西智美を眺めているような感覚になります。


学生生活をもっと楽しみたい、漫画でみたような恋愛に憧れたとかそういう彼女の理想が反映されていて、
どこにでもありそうな女の子の姿はとても楽しそうなんですが
終盤、ちょうどCメロのあたりでカップルのシルエットをみて切なげな表情を浮かべたり。
最後のサビになる頃には、その日を満喫してる彼女のワクワクをよそに、観てる側は(魔法が解けちゃうよ…!)って錯覚に陥って、気付いたらボロボロ泣いてますw
監督うまいなあ。




どのシーンがどうこうっていうのはリリース後、キャプ画と共に細かく書いて紹介したいと思いますが
先週しゅうかんぶんしゅんのスキャンダル記事があって気持ちが多少揺らいだ後でこの「Mine」MVを観ると、
どうしても河西智美という「アイドル」、河西智美という「女の子」のこれからについて考えざるをえない。


河西さんって本当、典型的な“女の子”だと思うんです。本人も「AKBに入っていなかったらアイドルになることもなく普通の学校生活を送って普通に結婚してたと思う」って言ってるし、「制服デートみたいな学生の時の恋愛にも憧れがあったけど仕事でそれどころじゃなかった」とも言ってました(多分どれもラジオでの発言)。先日の武道館の卒業セレモニーでは大堀さんからの言葉に「めーたんみたいに幸せになるね」とコメントしてたこともレポで読みました。
料理もできるし、子どもも好きそう。それに彼女の性格とかそういうのを考えると、素敵なママになることや家庭を持つことに憧れを抱いてるところがあるように思える。
プライベートで誰と付き合ってても誰と寝ててもいいんですけど、そういう呈で彼女の幸せみたいなものを考えた時、そこに「アイドル」が対立要素としてあることに気付いたんです。
河西さんがアイドルであったら、もうひとつの大きな夢が叶えられない。叶えられるかもしれないけど、今の状態を保ち続けながらそうすることはすごく難しいし、今自分たちが求めてる河西智美とは別者になってしまうかもわからない。
今まで好きになった紺野あさ美にも増田有華にも抱いたことのないこの不安は、いつか自分が会えない場所に行ってしまう喪失感にあるらしい。
自分が河西智美にたいして抱いていた“夢”は、本当にそっくりそのまま“夢”だった。
少女のきらめきみたいなモノが若さにあるとしたら、ちょうど、余命宣告を受けた恋人を愛し続けることと似ているのかもしれない。
いつか終わるってことを予期しながらその輝きや美しさに魅了される。これがアイドルなんだなっていうのをひしひしと感じました。




(ヽ´ω`)



偶然なのですが、河西さんの2ndシングル「Mine」のフラゲ日である5月7日は、
6年前ちょうど自分が初めて劇場公演で河西さんを知った日でもあります。
そんな日に、ステージに立つ彼女と、ひとりの女の子としての彼女という二面的なMVを入手することになるとは
なんとも意味深です。意味なんてないのだろうけど添えたくなります。


リリースまでのあと一週間はMine視聴禁止条例を自分に課すことにしましたw
ここ数日マジで号泣モードに入ってしまうという支障が出ているのです(ヽ´ω`)
WIZの大千秋楽以来、泣くことが増えたけど
今のタイミングがあるとはいえ、ひとつの作品でこんなに涙出たことってなかったな。
河西さんは自分のMVで人をこんな気持ちにさせることは望んでないと思うけど、それでもやっぱり切ないです。