優しかった気持ち

人がつくったものが好きです。AKB48劇場公演。

選抜総選挙

今年は沖縄で開催()されるAKB48 49thシングル選抜総選挙、本日3月31日24時00分がメンバー立候補の締切らしい。ツイッターによると例年注目された上位メンバーでは柏木さん、さや姉、ゆりあが立候補辞退とのことで。公式ツイートのRTが1分間で4桁を越えて関心の高さに驚きます。
個々人の活動をつぶさに追っているわけではありませんが、三人ともソロライブやお芝居・ドラマなど、自分がやりたい(と公言している)活動はお仕事として立派にこなしているし、それなりの意識も実力も持っている。と特に推しではない凡ヲタの私の眼にすらそういうふうに映ってる。夢や目標が実現できているからこそ、総選挙を辞退する勇気が持てた/自信がついたということではないのでしょうか。自分の仕事を武器にできるようになったら、そうですね、48の名前すら要らないかもしれません。でもその所属を背負ったまま活動するか、卒業して自立するかはまたひとりひとりの思想の違いだと思うので、一概には言えませんが。


この注目の三人の辞退を見ると、「選抜総選挙」の実施について、そろそろ過渡期なんじゃないかなと思えて仕方がありません。各所に再三書いていることですが、私は選抜総選挙が大嫌いなのでまあできるだけ関わりたくねえ…と思いながらずっとヲタクをしていますし、そんな私なので好きになるメンバーは大体テレビの活動よりも劇場公演で輝いているタイプのメンバーです。
村山彩希ちゃんは2015年から出馬を辞退し、昨年に続き今年も立候補しなかったようですが、彼女はAKB48劇場での公演が「自分のやりたい活動」なんですね。

これは昨年2016年に総選挙不出馬を表明した時の755です。彩希ちゃんは確かに、総選挙に出ないでチャンスを掴んでいる、そのことを身をもって証明している。最初は一般の目には「卒業するのか」「やる気がないのか」など顰蹙を買うことも多かったけど、その頑なな姿勢を貫いて3年、ようやく人から認められるようになった。先輩メンバーの意識にすら影響を与えた。そして劇場公演を盛り上げようと1秒でも多くステージに立とうとしてくれている。そして歌って踊ることが大好きな彩希ちゃんは「毎日が楽しい」と思ってくれている。

これが答えじゃないでしょうか?自分の夢に届くまでの階段になってくれるのがAKB48。その活動の中で「選抜総選挙」はイベントの1つにすぎない。選抜総選挙は世間的な注目度こそ高い。みんなが見ているけどそれは目撃者が多いだけのことであって、AKBのすべてなんかじゃない。
みんながみんな「毎日が楽しい」と思えるような活動ができるように頑張ればいい。公演でもライブでもお芝居でも舞台でもテレビでもラジオでも何でも、その頑張り方は人それぞれあっていい。そしてもちろん総選挙で上位に入ってシングル選抜や外仕事でいろんな活動をする頑張り方を選ぶメンバーもいる。夢へのルートの1つに総選挙があって、みんなに自分の存在を知ってもらえたらいい。だから私は今年も、ランクインを目指すあの子に投票するって決めているんだ。
その組織の中のバランスはこれだけメンバーがいれば一応保たれるものだ。いろんな考えのメンバーがいるから、だからマイノリティ(不出馬ということになるが)も生きていられる。それなのにわざわざ列を乱すなと非難する必要があるのだろうか?もしもバランスがひっくり返るようなら、組織のほうがうまくいくように変わればいい。メンバーが傷つきながら型にはまることはない。

AKB48の中身としてメンバーがいるんじゃない。メンバーがいてそれが寄り集まってAKB48がある。栄華を誇った"国民的アイドルAKB48"を維持しようとしているのはいつだって組織の側だ。あるいはメンバーが変わっているというのに過去の功績と同じものを望むファン。
彼女たちは組織に属してるとはいえ、パフォーマーでありアーティストの芽。大好きなメンバーをシステムの型にはめていくような応援の仕方は、私はしたくないな。