優しかった気持ち

人がつくったものが好きです。AKB48劇場公演。

まりんちゃん

AKB48の元メンバーだった小林茉里奈さん(22)が、4月から日本テレビ系列の福岡放送(FBS)にアナウンサーとして入社することが1日、分かった。2日の入社式で晴れて社会人デビューする。
人気アイドルとしての経験を糧に、夢への第一歩を踏み出す。小林さんは15年夏にAKBを卒業。卒業公演時にもスピーチでアナウンサーの夢を語っており、有言実行となった形だ。
スポーツ報知の取材に小林さんはFBSを通じ「『アナウンサーになるためにAKB48を卒業します』と言ってから2年半たった今、福岡放送のアナウンサーとして夢のスタートラインに立つことができました。背中を押してくださったファンの皆さまにこうしてご報告できて、すごくうれしいです」とコメントを寄せた。
小林さんは2010年にAKBの研究生オーディションに合格。11年のじゃんけん大会では研究生ながら4位に入る快進撃で「上からマリコ」の選抜メンバーに選ばれる強運ぶりで一躍知名度を上げた。アイドル活動と並行し、アナウンサーの夢をかなえるため都内の大学に進学。熾烈な就職戦争を勝ち抜き、見事福岡の地でサクラを咲かせた。
FBSの担当者は「若い力で、FBSがさらに躍進するよう、新しいことに果敢にどんどんチャレンジしてほしい」と新入社員にエールを送る。小林さんも「まだ右も左もわからない状態ではありますが、福岡の皆さんに親しみを持っていただけるアナウンサーを目指して、精一杯頑張りたいと思っております! 温かく見守っていただけたらうれしいです」と人気アナへ成長を遂げることを誓った。

小林茉里奈さん、AKBから女子アナ転身…きょう福岡放送入社式「精一杯頑張りたい」 : スポーツ報知


2015年8月9日のAKB48卒業から2年半。小林茉里奈さんがアナウンサーになる。福岡放送のアナウンサー。

卒業公演で、「ほんとに私はファンの皆さんが自分のことのように私の夢を応援してくれることが凄く嬉しい。もう私だけの夢じゃないなってずっと思ってる」「応援してくださるファンの皆さんとの大切なこの夢を絶対に叶えて、2年半後ぐらいになっちゃうけど、アナウンサーになって絶対に皆さんがテレビで見て、私の姿を見てもらえるように、今は一生懸命努力して頑張ろうと思うので、その日まで待っててください」*1と語ったまりんちゃん。どうしてこんなにまっすぐに夢を語れるんだろうと不思議なくらい、アナウンサーという夢しか見据えていなかったまりんちゃん。

先代のメンバーでもこの夢に破れていった人はいて、AKB48という経歴があったとしても決して楽な道ではないと重々承知していたから、こんなに不安げもなく夢を語る彼女に対してむしろファンである私のほうが寛容に構えてしまっていたりして。何があってもいいから、とにかく無事に大学を出て就職して幸せになってくれたら、正直夢なんかはっきり言ってどうなってもいいんだよっていうくらいには思っていた。でもその私の不安をばりばりにぶち破って、今日ここに夢を叶えて福岡放送にアナウンサーとして入社した小林茉里奈さんがいる。

2013年秋、横山チームAのウェイティング公演のセットリストが変わる時期、学校の大事なテスト、大学受験、いろんなことが一挙に重なりながらも、蓋を開けてみれば立教大学に現役合格。峯岸チーム4で初めて公演の初日メンバーに選ばれた。大学2年の2015年の夏に卒業して、この春4年で大学を卒業。
聞いた話によればチーム4でツアーをまわっている週末明けの1限の授業にもきちんと出席していたとか。欠席した分のノートを補ってくれる友達もいて、様々なところからの伝聞でしかありませんが、AKBとはまったく違う学校生活でも仲間たちに囲まれて充実した毎日を送っているんだなと、2年半、そんなふうに思って過ごしてきた。
卒業したらファン向けのSNSは一切やらず、どんなに騒がれても反論しなかった。そのかわり美容院やメンバーのSNSではまめに元気な姿を見せてくれるところも、まりんちゃんだなと。一度決めたら頑固なんですよ。私の推しらしいよね。
就活が始まっただろう時期、もう結果が出ていてもおかしくない時期にもそれらのSNSにまめに顔を出しているから、無事に決まったのかな?と思う反面、大きな夢を抱えていて今、本当に大丈夫かな?って不安もあった。内定が出たとかそういうニュースが一切出てこなかったから。私が不安になってもしょうがないんだけど、2年半を待った先にどんな春を迎えるのか、楽しみなような怖いような。夢が叶うのをもちろん見てみたいけど、あまりにも大きな夢だったから夢がくじけるのは絶対に見たくないし、どうなるんだろうって。でも今、あの強くまっすぐに夢を語り「2年半待っててください」と動じずに話すまりんちゃんを少しでも疑った自分を恥じた。

まりんちゃん、いや、もうこの呼び方も似つかわしくないのかもしれないけど、でもやっぱりあなたをまりんちゃんと呼んでしまうのはきっと、小林茉里奈さんという人が、卒業した後も今日までずっとアイドルでいてくれたからなんだと思う。

今朝ニュースを知って、卒業から2年半という約束の時間が過ぎたことを感じた。2年半、いろいろあった。私は何か変わっただろうかと、ヲタクとしてとぼとぼ歩いてきた2年半を振り返ってしまう。状況はどうだろうね?悪くはなってないし、なかなか充実している。卒業公演の最後にAKB48には、特にこのチーム4には、私以外にも若くて素敵な子がたくさんいるから、目立つところにいなくても私を見つけてくださったように、私が卒業してもAKBを好きでいてほしいし、応援してほしい」*2と、そう言い残してステージを下りてくれた彼女に救われて、私は今もこうやってAKBのファンをやっているよ。
本当に思いやりのある優しい人だった。だから周りに人が集まってきたことは、きっとAKBでも学校でも同じだったんじゃないかな。就職した福岡放送でもきっとそうだ。

AKBのファンをやってきた10年間、モーニング娘。のころを含めると、私の人生は半分以上ドルヲタだ。どこまでも推しに支えられる人生。「私も頑張らなきゃ」って、推しの姿を見て思うのは何度目か。情けないだろうか、大人げないだろうか。でも推しがいなかったら今日のこの大きな喜びもなかったのだから、いいじゃないか。自分一人の人生では抱えきれないもう少したくさんの夢を、推しの数だけ、私も一緒に見ている。それだけのことだ。夢は持ってる分だけ幸せなことが多い。叶うたびにそう思えるから、それでいいんだと私は思う。

茉里奈さんには夢を口にする勇気を教えてもらった。有言実行する強さ、我慢強さ、頑なさ…。表には絶対に弱みを見せない生真面目なあなただから、どれだけ不安だったか、何度くじけそうになったか。でももう一人のものではなくなった夢を大切に大切にして、戦い抜いて、今日ここまできてくれた。そのことがただひたすら尊い。夢を叶えてくれて本当にありがとう。だって今こんなにも嬉しい。
きっといろんなことが他のメンバーよりも遅かっただけだ。着実に階段をのぼってきた。ニュースにあるように、茉里奈さんは今、夢のスタート地点に立ってまたその先の夢を見据えている。あーもう。一生ファンだ。最高にかっこいいよ。あなたのファンでいられて嬉しいよ。おめでとう、本当におめでとう。福岡、遊びにいくよ。ホテルのテレビで、福岡放送ずーっと見るんだ。そんな旅行もありだよね。
本当におめでとう、まりんちゃん。がんばれ小林茉里奈アナウンサー!


たかみなのTwitterから。去年の夏、空港で偶然会って近況を聞いていたらしい。


最後に、チームサプライズ楽曲、NGT48誇りの丘公演で披露されている「君のニュース」の歌詞を捧げて終わりたい。沁みる。今日の日のための曲に思えてくる。

君のニュース*3


懐かしい
君がいた

あの日から知らぬ間に 何年過ぎたのだろう
遠すぎる出来事が昨日のことのように思える

少女だった君はいつも不安そうに隅に立って
自分の夢を半信半疑で見てた
だけど輝いてたオーラ

おめでとうって呟く テレビが伝える嬉しいニュース
カメラのフラッシュ浴びる君の姿 僕は見ている
頑張ったねって言いたい 流した涙 知ってるから
諦めなかった長い道 大人になった君は美しい

レッスン場その裏で背中を震わせてた
悔しさはバネになり ただ黙々と練習してた

幼かった君はいつしか 揉まれながら強くなった
どんな夢もまず自分が信じなきゃ 叶うわけがないと言った

おめでとうって手を叩く 大きな賞をもらった瞬間
次の目標 探す君の顔が 誇らしかった
まだ終わらないサクセス 君ならもっと出来るはずだ
あんな辛かった坂道を上り続けた 努力の人よ

僕も年をとった
もう何も教えられることは無くなってしまった

おめでとうって呟く テレビ画面が滲んで見えない
ソファーに座って一人きり 遠い昔の君を褒める

*1:エケペディアの文字おこしから抜粋

*2:卒業公演の感想(本ブログ)の備忘録から

*3:パチンコAKBのチームサプライズ3rdのようです。NGT48が誇りの丘公演で披露しています