優しかった気持ち

人がつくったものが好きです。AKB48劇場公演。

国宝 風神雷神図屏風

有楽町。出光美術館。初です。
東京のビル街の中にある美術館はじつに探しにくい…。裸眼だったら絶対に見つけられなかっただろうな、あの看板。
地図をみると、近くに相田みつを美術館があったのが気になりましたw


風神雷神図屏風》は、もうその名のとおり、
左側に雷神、右側に風神が描かれた、二曲一双の有名な屏風であります。
大学入るまで知らなかったのですが、この屏風は3枚あるんですね!
それぞれ別個のお寺や博物館が保蔵してるのですがそれが出光美術館に揃って展示されるとのことで、日本美術に詳しくないおいらですが行って参りました!
京王線新宿駅でポスター見て初めて知ったのですが、どうしてこんなでっかいイベントが大々的に宣伝されてないんだろうと思ってしまいましたw


最初の作者が俵屋宗達
宗達を敬愛して同じものを描いたのが尾形光琳
そして光琳をまねたのが酒井抱一
教科書や本の写真なんか見ても、日本人の名前覚えられないから「あれ?前みたのと作者が違う」なんて疑問を持たずに生きてきたわけですw
しかしですね、同じ図柄でも一堂でまとめて3作みますとね、まっっったく違いました。


個人的には、やはり宗達のものが一番好きですね。風神雷神で有名なのも宗達なのかな。
光琳・抱一とは比べものにならないくらい、神様らしい描写といいますか。
筆触が淡いんですね。背景に貼られた金箔が透けて見えるくらい淡いんだけど、それが逆に神聖な雰囲気を醸してます。
宗達の作品だけはどうも他の2作と比べると劣化が著しいのが見て取れるんですが、それもまた古びた味を出してていいと感じました。
光琳と抱一のはですね、色彩がはっきりしすぎてて神様のような空気がないんですね。
色が濃く鮮やかで、表情もどこかコミカル。
正直なところ、神様を描いたというよりは、昔話の挿絵のような雰囲気を感じました。
けれど、光琳の作品には、宗達を敬愛して観察しつくした筆運びがあったし、
抱一は光琳の作品を参考にして製作したらしいけど、オリジナリティがあって親しみやすい。


3作3色。ゴロはおかしいけどそんなものを感じました^^
同じ構図で同じモチーフを描いても、まったく異なった作品ができあがるんだなぁと関心しました。