岡部チームA「目撃者」公演 篠崎彩奈生誕祭【20190207 18:30-】

2月のあやなん生誕、キャンセル待ち当選が繰り上がりました。ビンゴは干されましたが、「目撃者×あやなん=上手側!」というのはわかっていたのでお立ち台に向かったところ知り合いのあやなんヲタさんがいらして、周囲の方のご厚意で観やすい位置に入れていただきました。

あれから仕事でバタバタしてたのと創作のほうを優先させていたので、ブログを久しぶりに書いています。今までは作品を観て思ったこと感じたことをたくさん書いてきたけれど、長ければ長いほどいいブログというわけではないから、すべての曲について詳細に書くことについてはもう無理をしないと決めて、印象に残った感想を残していこうと思います。

 

小栗有以・加藤玲奈後藤萌咲・下尾みう・篠崎彩奈・鈴木くるみ・田口愛佳・谷川聖・千葉恵里・西川怜・人見古都音宮崎美穂向井地美音・山根涼羽・横山由依・本田そら

前座ガールズは佐藤美波ちゃん、道枝咲ちゃんとドラ3の古川夏凪ちゃん。前座のイントロがかかると夕方18時という感じがして当時のロビ観の空気を思い出すから大好き。ミニスカートの妖精、さとみなちゃん好きだ…かわいい。がんばれ。

overtureからの映像。オンデマンドで観てる時スクリーンの出てくる位置って考えたことなかったけど、幕が途中まで開いた状態でステージの手前天井から下りてくるんですね。あの位置にもスクリーンがあったなんて知らなかった。田原公演の時もこうだったっけ?目撃者。倒れてたのが立ち上がって少しずつ振付の動きが大きくなって目覚めていく感じがとても好き。2番Bメロ「遠いかすかな記憶は」大好きおばさんの私はあやなんを凝視してました。足元は見えなかったものの上を向いた横顔の美しさたるや。いやぁ好き。

そして前人未踏やっぱり大好きおばさん(おばさん発動しがち)。衣装だけでなく振付もA6thとは違っているように思いましたが如何に。それでもサビの後半で片腕を上げながらターンする大好きなところは健在で嬉しい。いびつな真珠は歌い出しの加藤玲奈さんの美しさたるや小嶋ポジにふさわしい。そんなに激しい曲というイメージはなかったけど、後藤萌咲さんの動きはかなり動的で、バロック!!*1と思いました。腕振ってまわるサビが好き。目撃者ってやっぱりかっこいいポイントが目を引く。そんな中で憧れのポップスターのあやなんは、これでもか!ってくらい笑顔を振る舞いながら踊ってた。Aなのでイントロは\ずんちゃんかわいい!/コールではなかったが、やっぱりレッツゴーを思い出さざるを得ない1曲であった。楽しい。

なんだかA楽曲のあやなんは、今まで観てきた彼女と違うな。楽曲世界が憑依してても、ポップなナンバーで笑顔でいても、とにかく生き生きしていた。

あやなん、ユニットはトップバッターで登場。腕を組んで。柱でほぼほぼ見えなかったけれど、上手の段差上の立ち見エリアから見てちょうど柱の鏡が役に立つということがわかりましたw(今までどこの上手立ちにいても柱の影は見えなかった)。

鏡越しにみるあやなんの手ぶりのしなやかさとか、下手側にみえる怜ちゃんの透明感とか、綺麗だったなあ。こういう聴かせる曲だから、あやなんみたいなお姉さんがひとりいると締まりますね。

2番でれなっちが下手花道で歌っている時のライト、れなっちより上のほうにポツポツと模様の入った明るいグリーンのライトがまわっていて、なんだろう?と思ったら、ちょうどれなっちの立つポジションの背後にある劇場壁の梁を幹に見立てて樹の葉っぱにしてるじゃないか!!!それポプラ並木だよね!!!となってテンションが上がりました。ああ好き。オンデマ観てるだけじゃわからないことたくさんあるな。

炎上路線ゅぃゅぃヵヮィィ…昨年のマジムリやその舞台でリリーを演じるかっこいい小栗さんばかり観ていたので、かわいいアイドルアイドルした小栗さんに思わずため息。前に入った女限の8公演(会いたかった)にも小栗さんいらしたのですが、二年半の月日を感じたし目撃者では前田ポジションということもあるのか尚更オーラがすごかったです。愛しさのアクセル後藤下尾かっこよ…思わず声が出た。produce48で洗練されたパフォーマンス本当にかっこよくてキレキレで、ブレードこそ持たなくなったけれど四肢の動きの鋭さで斬れそうな気迫があった。☆の向こう側のイントロでアクセルのほとぼりが冷めていく感じがとても好き。麟ちゃんポジにいたずんちゃんがとてもよかったし、そこに愛佳と一緒にいるのもよかったし、横山・宮崎のボーカルで曲の世界に浸れた。サボテンとゴールドラッシュは圧倒的鈴木くるみ感。9月に「アイドル修業中」公演を観たあの日はずっと目の前にくるるんがいたからそのせいで圧倒的なんだと思ってたけど、そうじゃなかった。確かに立ち位置がいいというのもあるが、目を惹く。奥から手前に歩いてくる歩き方、堂々とした身なり、くっきりとした表情。何だろう。あれがオーラというものなのか。

生で観たくて夢にまでみた美しき者はとてもぞわぞわした。不気味な冷風が足元を掠るようなミステリアスなイントロに始まり、舞踏のような楽曲は続く。オンデマだとサビは台詞を言ってるメンバーに注目してしまいがちだけど、実際同じ歌詞を歌っているメンバーたちも艶やかで素晴らしいパフォーマンスをしていて、あやなんも翻弄されてるようで素敵だったな。オチサビで決めてくる前田ポジの小栗さんは、リリーとして見慣れた小栗さんに近かった。なるほど、この孤高感か。

アイヲクレいいなぁ。斜めにひねるようにしてターンするところに、あやなんのしなやかさが出ていてとても綺麗だった。TDCであやなんに見惚れた摩天楼の距離の憑依も健在。客席の頭に埋もれてあまりよくは見えなかったけど、楽しそうに舞っていて良き。あやなんはかわいいだけじゃない。

命の意味で、目撃者公演におけるライトの意味を考えた。腕を組んでではポプラ並木を表していた。愛しさのアクセルでは一列にまっすぐ並ぶライトが波打つように光って、まるでハイウェイのトンネルを走っているような感覚で視界を流れていった。この公演においてライトはきめ細かな描写に用いられていると思った。そして陰鬱とした、あるいは気だるい楽曲が続く目撃者公演でもっとも眩しい光を放ったのがこの、命の意味のオチサビだった。「この命を与えられたのは…」と悩みぬいた後にその意味を悟ったかのような強い光で、目の奥がずきずき痛むほど真っ白に、客席に向かって輝きを拡散させた。舞台に倒れている自分が何のために立ち上がったのかを時間をかけて体験させる、とても神秘的な構成になっていると思った。以上私見

アンコール明けはまたも暗い底に戻ってきて、I'm crying。ぐちゃっと潰れたような感じにおわってからの、ずっとずっとのイントロでものすごい助走をつけてテンションがぶち上がったのを感じました。シリアスな曲、しっとりした曲が多い公演だからこそモチベーションを保つことが難しい故ハードル高めの公演とかねてより聞いておりましたが、最後の最後でずっとずっとを仕掛けてくる秋元康Pはすごい。上がるよこれは。本当に楽しかった。詳しくは下記。そしてPioneerで駆け抜けるラスト。AKB的な存在意義に戻ってきて終わる。笑みを浮かべてガツガツ腕を振るのが楽しいし、全体を見渡しても素敵なメンバーが揃ってて、AKBのフロントにふさわしい良いチームだなと思いました。 

 

1月生まれのあやなんですが2018年は開催がとても押して、チーム異動後の2018年6月に、新チームA公演の2公演目、トップバッターで生誕祭が行われました。ずっとずっとの時、サビの「ずっと ずっと」にかぶせるように「あやなん あやなん(そばにいたいよ 君のいない世界は無意味)」とコールを入れるのを、生誕委員の皆さんが企画されていたんです。オンデマで見た時に聞こえて、涙が溢れました。こんなに愛のあるコールってあるんだな…と。
今年の生誕祭も同じ目撃者公演で、ロビーで受け取ったフライヤーのコール表にも同じコールが記載されてて、私もこのコールが出来るんだ!!と嬉しくて、とても楽しみにしていたんです。
一方で、私はどんなに声を張って出しても細くて全然通らない声をしておりまして、大好きな劇場公演でコールをしたって全然届かなくて空気に溶けて消えてしまう戦力外なのはわかっている。でも、通らないとわかっていてもこの日は全力で、「あやなん!あやなん!」と叫びました。
その時に思ったのですが、コールは自分の声が届くか届かないかではなく、自分が声を出すか出さないかなのだと、それが大切なんだと悟りました。私のあやなんコールがステージまで届いたかはわからないけど、きっと劇場全体を包んだあやなんコールの中の一筋の音波くらいにはなることが出来てたんじゃないかなと思うことにしました。
あとこれはovertureの時だけど、「化繊飛除去」のところを後ろに立ってたフォロワーさんが\しのざきあやなー!/って叫んでたのがきれいにハマっててめちゃめちゃ楽しそうで笑ってしまったwコールが楽しい公演でした。以上余談。

 

生誕祭は、大学を卒業して社会人になってから48の活動をする環境に変わって、今まで以上に有難みを深く感じることが増えたというお話。「人間ね、永遠って言葉は難しいし、変わらないっていうのが一番難しいと思うんですけど、でも変わらずずっとずっと好きだよっていう気持ちで応援してくださったらすごい嬉しいなって思います」って言葉は、どんどん変化していくアイドルの世界、人の気持ちの核心を突いていてズキッとしたけれど、想うことを言葉にできるあやなんは賢くてしっかりしてて素敵なアイドルだなと思った。素敵、いや、可憐だ…(次のネーチャンズ☆8ブログに続く)。

 

あやなんは、アイドルの夜明け公演をやっていた頃の峯岸チーム4で知って、それ以来彩希ちゃんと仲良しのメンバーということで気にしていて、マジックトレードセンターで舞台をするようになってから演技の仕事で完全に心を掴まれました。それから最近まで舞台を中心に応援してきたけれど、握手会に行くようになっていつも楽しくしてくれて、48としてのステージももっと見たいな…と思っていたところでチームAへの組閣があり、今年1月のTDCホールの単独公演も観ることができ、目撃者公演に入ることができ……ふりかえってみると完璧すぎるくらい順調にあやなんを推す道を歩んでおりました私です。最近になって、自分で思っている以上に私ってあやなんのこと好きなんだなって自覚を持てるようになりましたwこれからもたくさん応援させてくださいね。

初めての目撃者、初めてのあやなん生誕祭、とても楽しかったです。あやなん、チームA、親切にしてくださったあやなん推しの皆さんも本当にありがとうございました(´ω`) 場所を入れてくださったフォロワーさんに劇場を出る時にご挨拶したら「筆を折るなんて言わないでよ」と勇気づけてまでくださり…最後までありがとうございました。これからものんびり書いていきます。

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*1:美術様式の呼称、ポルトガル語で「歪んだ真珠」の意味

舞台「山犬」【20190302 13:00-@サンシャイン劇場】

ホラーと思ってたらそんなことなかった。下記感想はストーリー展開など盛大にネタバレを含みます。明日の東京千秋楽の後、来週は大阪公演があるそうですので、ネタバレを気にする方はブラウザバックをお願いします。

岩立沙穂太田奈緒、谷口めぐ、山本光二郎(コンドルズ)、オレノグラフィティ(劇団鹿殺し)、丸尾丸一郎(劇団鹿殺し
脚本・演出:丸尾丸一郎(劇団鹿殺し
原案:入交星士
音楽:オレノグラフィティ
主催:オフィス鹿/ネルケプランニング

ホラー映画はほとんど観なくて、頭の中には有華ちゃん・まりやんぬの「ひとりかくれんぼ」しかなかった()から、物語がどういうところに着地するんだろうと思っていた。
同窓会、先生への恋、タイムカプセル、学校の裏山、林業関係の山小屋…と、ホラーサスペンスにいかにもありそうな設定で、どうなるのだろうと思ったら「ハマダマコト」という人物を思い出すことで展開する。冒頭から伏線が散りばめられていてシーンが展開されるたびに気づきがあり、人を怖がらせたいだけのホラーではなかった。復讐劇ではなくヒューマンドラマだった。

「ハマダマコト」からの連絡で集められた3人は協力しあいながらも監禁されているから疲弊してきて、記憶を想い出すとそれぞれ在学当時の10年前を回想して、当時の不安、苛立ち、憎しみを打ち明けていく。「死ぬ気で思い出せ」のメッセージがキーワードの本舞台。ハマダマコトに関する記憶を思い出すことができると、小屋に監禁されている3人の褒美としてカレーが置かれる。それをスプーン無しで貪り食う3人の惨めなこと…恐ろしい監禁中にそれこそ山犬になってしまったかのような姿。多国籍居酒屋の喧騒すら懐かしいが、この舞台中「食」に関するシーンがたくさん出てくるのに「ごちそうさま」をきちんと言えていたのはマコトだけだったと思う。食堂で働くコックが残り物のカレーをマコトにふるまうシーンだった。おいしそうにスプーンでかきあつめて食べてた。最後の一口を食べて次の言葉を言うまでの間合いとか、リアルだった。

マコトは「おなかすいたなぁ」と何度か言うし、タイムカプセルに入れた10年前のチョコを直子は食べちゃうし、虫を食べて自分から排出した虫をさらに食べて…というひばりのやべぇ妄想もあったし、10年前のチョコレートと尿でカレーを作ってしまう。コックも出てくる。事故で切断されてしまった手を大切そうに咥える犬に、マコトは「その手食べてもいいからな」と言ってあげる。かなり歪んだ形のものもあるがこの舞台において「食」は大切なキーで、「犠牲になった/した何かを自分の中に取りこんで生きていくこと」のメタファーだったように思う。怖いよりグロいのほうが感想として勝るのはそのせいか。

幕が上がってすぐのオープニングで流れたピクミンの愛のうたは最初はちょっとよくわからなったけど、シェフが出てきて「食べたものがその人の中で生き続ける」と言っていたから、あのオープニングは"犠牲になって食べられていった者"たちへの追悼だったのかもしれない。

みんなが大好きなカレーライスがこの舞台では食事の象徴として出てくるけれど、「カレーに入れれば何でもカレー味になってしまう」というのは残酷で、中身がにんじんだろうが牛肉だろうが赤ワインだろうがブルーチーズだろうがチョコだろうが尿だろうが人肉だろうが、中身なんか何でもよくて全部同じカレーになる。直子・ひばり・服部先生本人たちは最後まで気づかないけれど、マコトは彼らの人生の中で「犠牲になって彼らの中に取り入れられたもの」。最後のコンクールの日、直子に突き飛ばされてトラックに引かれそうになるひばりを助けようとした先生を庇おうとしてはねられ手を失い、犠牲になったから。人は自分を満たすことさえできれば、犠牲者は誰でもいいのかもしれない。そして自分がつらかった記憶(コンクールで歌えなかった、脚を失った)として忘れ、消化し取りこんで生きていく。

アキラは姉妹であるマコトのことをみんなが忘れてしまわないように、マコトの名前で同窓会の手紙を彼らに出したのだろう。そしてマコトが守ると決心した恋の相手である先生を、マコトの代わりに守り続ける。10年間。だから、私利私欲で人を好きになり妄想し誘惑したり、人を傷つけ虐待したりする中で、マコトが一番人間らしく見えた。犬をこきつかって八つ当たりして暴力をふるっているのに、直子とひばりが暴力をしあっているのと違って、なぜか許せた。犬のナレーションに憎悪が一切ないというのも一因あったかも。仕方がないとおもえて、切なかった。そうやって優しいふりをしてマコトを見ている観客の自分もまた犬を犠牲にしている。先生の優しさが残酷だと直子が言う通り、優しさの裏で何かが犠牲になるのはある意味で摂理なのかもしれない。

犠牲の霊がマコトだとしたら、あのコックは死神にも近い存在のように思う。だけどそんなコックも、インド人であることをバカにされ差別されながら、無差別に人をばらばらに殺し、カレーを作る。ある意味で彼もまた「犠牲者」だから、「与える者」として自分と同じく孤独なマコトと手を組んでいたのかもしれない。

回想と現実が緻密に編まれた演出なので、どこが生身の人でどこからが霊として立っているのか、マコトも犬もわからないようになっていたけれど、悪霊としてではなくかつて生きた一人の人として描かれていて、恐怖よりも好感のほうを持てた。むしろ、監禁されトラブルに巻き込まれて恐怖を与えられている人間側のほうが、よっぽど愚かで残酷で、悲劇の元凶のように思われた。10年間先生との約束を覚えてまっていたマコトが健気にすら思えた。最期に、散々こきつかってきた犬への気遣いがあって、マコトは優しい人だったんだなと思った。多分、先生と同じ。身体の一部を失って誰かの犠牲になる。その犠牲になった一部を誰かが取りこんで生きていく。


いろいろ書いてきてしまったが、このAKBから出演している3人みなそれぞれよかった。おめぐはなかなか感情移入できるキャラクターではなかったけれど、際どい台詞も自然にこなすし、先生に恋する自分に恋して妄想を展開する姿は大変よく狂気じみていた。たなおちゃんの役も繊細さが出ていて、おろおろと弱気なところから直子を刺しにいく歪んだ勇気まで、感情のふり幅がすごかった。力んで悲鳴みたいな声になる時の、声の透明な揺れが好きだった。
岩立さんは、セーラー服姿で微笑むポスターを見た時からてっきり女の子らしいキャラクターだとばかり思っていたけど、マコトは一人称が僕で強がり。犬を従えてお山の大将みたいに強がる。普段のうふふって言う岩立さんのイメージからは離れているのに自然。先生に思いを伝えに行った帰りに泣きながら走るシーンは恋する繊細な少女。弱弱しい泣き声がリアルで、最期の弱ってる時の色気とかふいに見せた優しさにドキドキした。初めから「まさかあれ沙穂さん?」ってところで登場するし、ある意味ひとり3役くらいの変わりっぷりで、声色とか表情、目つきもあんなに演じ分けられるのがすごい。(おそらくやってただろう早替えとかその壮絶さが全然感じられず)最後まで楽しませていただきました。

先生は怖かったかもしれないけど、ハマダマコトをホラー作品の元凶とは思いたくなかった。自分のために人を恨む人間たちと違って、マコトは怨霊のような恨みじゃなくて先生への愛情で動いていたから。最後は、マコトのためにみんなが犠牲になってくれて、報われてよかったと思えた。きっとそうやってみんな犠牲にしあいながら生きているんでしょうね。食事するみたいに。

典型的なホラー作品みたいに、永遠に続く呪い的な救いようのないラストではなくて、こんなホラーがあるんだなと思った。むしろホラーなのか?ホラー要素は強かったけど。観にきてよかったと思った。で、「しばらくカレーは食べれないわね」なんて会話がちらほら聞こえる劇場を後にして、おなかすいたぁと思ってカレーを食べて帰りました。ごちそうさまでした。

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AKB48 村山彩希ソロコンサート~私は私の道を行く~【20190115 19:00-@TDCホール】

居ても立ってもいられずに早めに出かけ、EX大衆を買い、早々に物販並んでグッズを購入し、ワンチャン玉入れとかもやってしまったりして←。ソロコンが今日だっていう実感がないというか、気づいたら目の前が1月15日だった。物販並んでる時も待ってる時も、時間が過ぎる感覚がなく、今の事しか考えられないのに気がついた時にはもう約束の時刻にいるというかそんな感じ。

ON8では「劇場公演の曲に絞って、観た人が劇場公演に行ってみたいと思えるようなステージにしたい」と話していた彩希ちゃん。ソロコンサート開催が決まってから、755では村山彩希らしさとは何か、どんな曲を聞きたいかなど意見を、彩希ちゃん本人が募っていました。私も考えてコメントを書き込んだけど、逃げっぽい正直なことを言えば「彩希ちゃんが何を選んでどうみせてくれるのか」自体が楽しみだったんですよね。

グッズで買った生写真は何枚買っても全部かわいい彩希ちゃん。会場内に入るとBGMはカフカとでんでんむchu!、それでも彼女は、ここがロドスだ!ここで跳べ!……ああ。今日は本当に、彩希ちゃんただ一人が主人公の日だ。開演前からじんときていました。

幸いなことにアリーナ2列、横っちょでしたけどステージは一望できる位置で楽しませていただきました。

【出演メンバー】村山彩希、ほか(下に明記)

M01.シアターの女神
M02.スコールの間に
M03.彼女になれますか? 
M04.大声ダイヤモンド
M05.残念少女
M06.Blue rose
M07.この世界が雪の中に埋もれる前に
M08.7時12分の初恋(13期登場:岩立沙穂北澤早紀篠崎彩奈茂木忍
13期MC
M09.みなさんもご一緒に(16期登場:浅井七海、稲垣香織、佐藤美波、鈴木くるみ、田口愛佳、田屋美咲、長友彩海、播磨七海、本間麻衣、前田彩佳、道枝咲、武藤小麟、安田叶、山内瑞葵、山根涼羽)
M10.ずっとずっと(with16期、同上)
M11.その汗は嘘をつかない(with16期、同上)
16期MC
タップダンス→ダンスパフォーマンス
M12.100年先でも
M13.思い出以上
M14.毒蜘蛛
M15.今夜、グロリアは誰に抱かれる?
M16.それでも彼女は
E01.私は私
E02.JOKER
E03.Be your Love
E04.Mosh & Dive

 

影アナから彼女らしくて、劇場公演と同じ。このTDCウィークにAと4のコンサートに行ったけれど、その時のコンサートとは違って限りなく劇場公演のそれに近いナレーションで、末尾には災害で被害に遭われた方へのお見舞いがあり「私たちと一緒に盛り上がって元気になってください!」。「皆さんと一緒に最高の"公演"を作れるように!」と意気込んでいました。

overtureの後はモニターに映像が。強い光を背にシアターの廊下を歩いてくる彩希ちゃん。足元の靴からスカートと少しずつ衣装に変身していって、劇場入口の前でパーカーのフードをとってターンをすると衣装に完全変身。「よし」と頷いて劇場の扉を開ける。映像の最後とつながっているかのように黒いベルトの白いドレスで登場するとシアターの女神がスタート。どこまでも劇場への愛が伝わってきます。まぶしいほどのライトもこの曲の歌詞もとてもよく似合う。微笑みが幸せそうで、1番を終えて階段を下りてくる時には両目頭の涙を拭う場面も。フルサイズを歌い上げるその声色がこの歌にとても合う。どことなく柏木さんのイメージを思い出す。

スコールの間に大好き。思い出してあのボートハウス…ちがう、彩希ちゃんこと……研究生でリバイバル3でやった恋禁、そして2015年3月のヤングコンサートでレインコート衣装でセンターで披露したこと、でんでんむchuに選ばれた発表があったのもあの日。そして総選挙に出ないと初めて表明したのはその数日後…あの頃……なんて仕掛け人なんだ?!まだ2曲目やぞ!!?こっちは顔面止みそうにないスコールだが!?ダンサーさんが回すパラソルの真ん中でニコニコしてる笑顔は変わらないけど、本当にお姉さんになったな…かわいくて大好きな曲。

彼女になれますか?は、下手、上手と順番にステージ端まで来て歌ってくれました。お弁当つくってもらってた上手のみなさんが羨ましかったです(?)。大声ダイヤモンドはトロッコに乗ってBステへ移動して会場を1周。ヲタク一同渾身の「好き!」コール。ブルーと白のグラデーションで腕が見えるような袖のワンピース、とっても似合っててかわいかったな。

自己紹介MCでいつも通り、真っ赤なゆいりんご!をして、早々にMCを切り上げてしまうと「ここで恒例の…」と写真撮影のコーナー。ステージ上でひとり、グッズと同じりんごのロゴを映したモニターを背に撮影。いつものように「ロビーで販売します!」ということ。

撮影が終わると早々と次へ。劇場曲ベストアワードということで、部門ごとに楽曲披露。

ユニット部門は、峯4ドル明けからまさかの残念少女。意外なチョイス。この曲難しいのよ、公演をしていた当時メンバー達が苦戦してたのを覚えています。表情もセリフも、見事な演技でした。伏し目になって顔をゆがめたり、何かを諦めたような表情をしたり…だけど、セリフの口ぶりは情念のないあっさりしたタイプ。薄い紙で指切っちゃった時みたいな、気づいたら突き放されてたような冷たさ。ポケットから携帯電話を取り出す振り付けはそのまま。サビは自然と手振りをまねしていました。覚えてるものですね。

次なんだろと思ったらバリバリギターのBlue roseで沸いてしまった…かっこよ…衣装もこのために超早着替えで真っ黒なセパレートの上下にロングコートを羽織って。腹筋…。マイクスタンドはその仕様のものではなかったから蹴り倒しこそしなかったけど思いっきり空を蹴ってくれた。残念少女も青バラも、オリジナルの振り付けを大切にそのまましてくれるのが彩希ちゃんの素敵なところ。美しい腹筋を見せながら体を揺さぶって踊っていました。アウトロが終わってポーズを決めて正面向いて、肩でしてる息で振り乱れた髪の筋がふわふわ浮いてるのが、歌詞の物語と相まって生々しかった。かっこいいや、やっぱり、彩希ちゃんは。

モニター映像に雪が舞い始めると、ここにだって天使はいる公演からこの世界が雪の中に埋もれる前に。笑った顔がキラキラしててかわいらしかったな…いろんな相乗効果でいつも以上に色白に見えた。続くキラキラソングは7時12分の初恋はイントロが懐かしいな、あの頃のB公演…しかし意外。と思っていたら13期の4人が登場。みんなで出たかったのかな…5人でできるユニット曲ってあまりないもんね。しかしまあ、13期公演からもう2年だ…と思いを巡らせて、うるっときた。彩希ちゃんメインで、早紀ちゃんのボーカルがサポートして、茂木ちゃんあやなんさっほーは3人で歌唱。電車に揺られる振りとかみんなと一緒だからかとても楽しそう。みんなが出てきてから表情がぱっと明るくなっていたな。いい意味で緊張がほぐれて、いつもの雰囲気が戻ってきた。

会場の反応を見て「13期が出てきてびっくりしましたか?けど驚きが少なかったw」とか、さっほーなんかは「え!なんで私のサイリウム持ってる人がいるの?」と客席を指さし。「裏でモニターを見ながらみんなでウルウルしてた」と出番を待ちながらずっと彩希ちゃんを見守っていたようです。「私今日の予定「オフ」って言われたからね!完全に友情出演!」と言う早紀ちゃんに、「100%の友情出演!私たちもノーギャラで!」と煽る茂木さんもおもしろかったし、「良いこと言っておいてね!」と彩希ちゃんが捌けた後には、スケッチブックが登場して彩希ちゃんに出題した英単語とことわざの回答まとめを披露して会場を笑わせてくれました。SHOWROOMによるとスケッチブックの字はあやなんが書いて用意したそうですが、彩希ちゃんの回答を読み上げたのもあやなんで、「(Q)●●で茶を沸かす→(村山A) え…火…?」「(Q)●●で鯛を釣る→(A)えー?ワニ?…あ!サメサメ!」など、彩希ちゃんから回答を発したかわいらしい瞬間を再現してくれました。かわいかった。英単語問題はcaptainを間違えてしまったようで、沙穂さんに「口では「キャ、プ、テン…」と言っているのにaって書かない」と言われ、茂木さんには「いくつか候補を上げてその中にはcapとなっているものもあったけど最終的にこれ(coptien)」と証言され、散々でしたがwみんなに愛されてるなぁと思いました。

ユニットに続いて、コール部門。みなさんもご一緒にが始まるとステージとバルコニーの客席にいろえんぴchu衣装の16期メンバー登場して一緒に盛り上げてくれました。ずっとずっとは沸いた…大好きなの、明るくて楽しくて元気になる。その汗は嘘をつかないも彩希ちゃんらしいチョイスで、歌詞もまっすぐで好き。私のいた下手側には愛佳ちゃん、かなぶん、ずっきー、なーみん……いろんなメンバーが来てくれました。自身がアンダー出演したレッツゴー研究生公演の時には16人でしか披露できなかったけど、16期のみんな大勢に囲まれてステージの真ん中で会場を沸かせる姿はとても幸せそうで楽しそうで、こんな場を作れるセンスが頼もしかった。

16期MCの前に、ずんちゃん代読で16期からのお手紙のサプライズ。お手紙の内容はツイッターにアップしてくれたとおりです*1。私が心揺すぶられたのは「前に16期のメンバーが「お休みの日でもなんで来てくれるんですか?」と聞いた時に「劇場が大好きだから。みんなが大好きだから。自分の時間なんていらないよ。気にしないで」って言ってた彩希さんがすごくかっこよかったです」の一文。ずんちゃんの朗読のトーンも相まってじーんときてしまった…本当に優しい人だ。代読が終わると、彩希ちゃんは「そんな目で見ないで…」と照れくさそうな困ったような。「今日ははーちゃんがいないんだけどね」とフォローを入れつつ、「私がドラフト3期生と話していると嫉妬してるのがかわいい」なんて笑ってましたが、プロデューサーと研究生から始まった関係はすっかり深いものになっていますよね。ステージに呼んでもらった16期の腰の低さや彩希ちゃんへの尊敬の気持ちは、その立ち姿に表れていたように思います。

着替えのために彩希ちゃんが捌けると、

愛佳「私たちでMCを繋ぐのは不安ではありますが…

かなぶん「大丈夫、彩希さん着替え早いから

マジで早かった。さっきの13期4人でのMCも、彩希ちゃんへのクイズ回答を披露中にまきの指示が入ったかのような反応が一瞬あった。先に書いておくとアンコールも、なぁちゃんの口上でわちゃわちゃやり取りして発動するまでの時間と同じくらいしかかからなくて、めちゃめちゃ早かった。13期公演の心残りに(メドレー中に)早着替えを失敗してしまったことを語ってくれたことがありましたが、その反省だろうか…何事も次に繋げる方だ。まったく。

そんな彩希ちゃんについて、16期のみんなから素敵な話がいくつも語られました。

くるるん「いつも同じところがわからなくなってしまう。何度も聞かれると正直うざいとか思ってしまいそうなのに、彩希さんはわからないところを訊くといつも丁寧に教えてくださって「わからなくなったらまたいつでも聞いてね」と優しく言ってくれる。訊きすぎて、最近は「あそこ覚えてる?」と訊いてくれる」(後田口氏はじめ一同につっこまれる)

なーみん「TDCのレッスン期間中、彩希さんはチーム4のコンサートとソロコンサートで大変だったし、兼任の8メンバーもさらにあって大変だった。けど、彩希さんは自分のお昼の時間を削って、レッスンに出られなかった8のメンバー達に振りを教えていた

香織ちゃん「彩希さんにわからないところを教わっていて、帰りのバスが出ちゃうという時に彩希さんは「バスはいいよ」と言って残って教えてくれた

美波ちゃん「レッツゴー研究生公演をプロデュースされると全国握手会で発表された時、16人だから私絶対出られないと思って泣いていたら、彩希さんが背中をポンポンポンとして「練習頑張れば出られるよ!」と励ましてくれた

田屋ちゃん「私は16期といる時はうるさいけど先輩が少しでもいると静かになってしまう。楽屋で人見知り発動して静かにして隅で一人でお弁当を食べていたら、彩希さんは何も言わずに隣に座ってくれて、自然に話しをしてくれた

あやみん「彩希さんは誰よりも早く着替えを終えて、着替えているメンバーの衣装の背中のファスナーをできた人から順番に上げてくれる

どんなけ良い子やん…話が尽きない…。彩希ちゃんと16期のほっこりなエピソードをたくさん聞けたところで、公演は続く。

今度は彩希ちゃんの得意なパフォーマンスということでステージ中央にボードが登場し、タップダンスの披露。13期公演の時は(和ブロック)組み込むか否かで揉めたようなので、今回のソロコンに組み込んで魅せてくれたことが嬉しかった。ステップは軽快というよりは重々しく1つ1つ踏み鳴らしていて、低い音がずんずん響く感じ。表情は無。横から観ていたから、闇に浮かび上がった白い鼻筋が視線と同じく研ぎ澄まされていて端麗で、キリっとしてかっこよかった。

からのダンサーさんを従えてのばきばきのダンスパフォーマンスを経て、ここ天公演から100年先でも。歌詞がいいですね。優しそうに微笑みながら歌うので聞き入ってしまった。しかし楽しそうに舞っていた。明るい曲が続くのかと思いきや、今度は制服の芽公演から思い出以上あああああああ個人的に48Gセンター試験の勉強してた時好きになった曲です!!!かっこよ!!!SKE曲は本当に生き生きと踊るよなぁ。衣装の切れ込みの入った白い袖がヒラヒラと舞って綺麗だったな。ターンで戻ってきた時の切れそうな眼差し、真剣な表情、手元・足元に視線を落とした時の表情、細いまつ毛の輪郭とかな、もう、あのな、言葉って無力だよな。いつも長ったらしいブログを書いてしまっているところ本当に申し訳ないけれど、今日は勘弁して。彩希ちゃんってほんとに綺麗なんだよ。純粋に劇場を、公演を、ステージを愛しているから、澄み切ったエネルギーで舞っているから、まっすぐで透明で真っ白で、その姿は美しくなるしかないんだよ。としか書けない。

赤いドレスで椅子とダンサーを従えて登場するから、あ!She's goneだ!と思ったのに見事に期待を裏切ってくるところが好きだった(結果好き)。毒蜘蛛は脚開くところとかささっと一瞬なんですよ。ずるい。最後のサビではダンサーに両手をリードされて一列に並んだ椅子の上を一歩一歩歩く演出…色っぽい。毒蜘蛛って少女の初夜っていうドキドキ感がありますけど、彩希ちゃんの演出は相手を圧する強い大人の女性。このソロコンサートグッズのリンゴのロゴは赤と緑で描かれていますが、赤い半分が「ゆいりんご」で、もう半分の緑は「毒りんご」なんだそうで*2。いつもの劇場公演では全力の笑顔やかっこよさでパフォーマンスする彩希ちゃん、に対する毒りんごって。普段は見せない表情ということでいったら、ここらへんのパートのことかしら。

曲の雰囲気的に赤いドレスでの今夜、グロリアは誰に抱かれる?はぴったりだったな。M.Tに捧ぐ公演では門前仲町ダンスからの流れでストリート系の衣装を着た語り部のようなダンサーだったけれど、ここでの主役はモヒートのミントを噛むグロリア本人のように美しい。目を閉じて歌うところとかライトのまぶしさが切ない。オチサビ前の英語のセリフの演出も、M.T公演とは逆で、英詞をBGMにして歌詞をかぶせるように歌うという違った見せ方。たくさんの曲を覚える中で1つの曲にここまで愛情注げるのが、常日頃から公演を思っている彩希ちゃんだなと思いました。

MCではどこで何を語ったか時間軸で思い出せないのですけど、「シアターの女神で上から出てきた時にペンライトがたくさん見えて、うるってきちゃいました

私は劇場公演が大好き。将来の夢とか正直決まってない。けど、前田敦子さんの「AKBに私の人生を捧げます」って言葉がありますよね。…逆だったかな…あるじゃないですか。だから、私はAKB48劇場に、私の人生を捧げます!そして劇場公演回数もまた1位を狙っていきます!」と声を大きく、ニコニコと宣言してくれたこと、とても嬉しかった。私も劇場が大好きでAKBを好きになって、ずっとずっと劇場公演ばっかり大切に観てきたから、こうしてあの場所を声に出して守ってくれるメンバーを応援できていることを心の底から誇りに思います。

はあ楽しい。幸せ。そんな中「次が最後の曲になってしまいます」の一言に思わず時計を見てしまったのは私だけではないはず。1時間半が過ぎていた。

ラストはそれでも彼女はステージの真ん中でライトを浴びて一心に歌う姿、強く心を打つものがありました。サビで音程をとるように掌を何度も動かして、歌詞が進むにつれて視線を地面から手元、上へと上げていくんです。サビは特に詞のメッセージを訴えかけるように歌っていて、Cメロ、オチサビの出だしはもう泣き出しそうな顔になって、劇場公演について語りながら涙ぐんだ2017年の生誕祭のスピーチを思い出しました。モニターには劇場公演に立つ彩希ちゃんのダイジェスト映像。彼女は愛する劇場に立ち続ける…そんな文字が出ていました。

今の坂道グループが台頭する今の時勢で秋元康Pが「それでも彼女は」のような歌詞を書いたことには驚いたし、彩希ちゃんの活躍がきちんと届いているのだなと嬉しく思います。さらに言ってしまえば、作詞するよりも前にすでに彼の中での「村山彩希」のイメージが出来ていたのかもしれないと思うほどに、楽曲の世界観は鮮明で緻密に編まれている。多忙な総合プロデューサーにそこまでの深い詞を書かせる村山彩希という人は本当にすごいなと、私は思ってます。

なぁちゃんの口上から短いアンコールを経て、階段上から登場した彩希ちゃんが歌うのは、私は私。公演のサブタイトル「私は私の道を行く」ともシンクロする歌詞のひとつひとつが沁みます。「峯岸みなみさんの曲を歌わせていただきました。チーム4のキャプテンになることが決まった時から、みぃちゃんみたいなキャプテンになりたいと思っています。なれているかはわからないけど、今の自分に合っていると思ったので歌わせていただけて嬉しい」と丁寧なMC。歌唱中もずっと大切そうに歌っていました。 

私には尊敬する先輩がたくさんいるのですが、次はその中から、山本彩さんと、ハロープロジェクト鈴木愛理さんの曲を自分らしく歌うので……聞いてくださいw」と苦めの笑みを見せたところに"私の趣味にお付き合いください"というニュアンスを感じたのだけど、こ れ が 観 た か っ た や つ よ !?初見でしたけどそれはもうソロアーティストのライブさながらに堪能させていただきました。

JOKERって浄化なんだね。照れ隠しにおどけて見せることとかけて、JOKERという歌は彩希ちゃんにぴったりで素敵です。「君」を思って歌うサビは、本っ当に優しそうに微笑んで歌うんです。胸に手を当てていたかマイクを握りしめる手がそう見えたのかわからないんだけど、とにかく、手で包み込むように大切そうにして。明るいライトとアップテンポで疾走感があって、風が吹いてるように清々しく見えました。そして歌詞のひとつ1つに、彩希ちゃんと自分(ヲタク)の物語を重ねられるようなそんな仕掛けになってて、くっそ…推しメンが落としにかかってくる…(なお既に落ちている)。

続けてBe your Loveのような小業を利かせた曲を歌うのを見ないから新鮮。wanna be your loveって歌う時に、目を閉じてやや下向き加減になって声を張る感じがとても好き。高音の伸ばし綺麗だったな。高い音を出した時の喉が広がったのがわかる歌い方に愛理ちゃんっぽさを感じた。日本語おかしいな。許して。とにかくよかったんだよ。大人びた歌詞でモニターと声で聞いててドキドキするほど。どうやら作詞がYoko Hijiさんという方のようなんですが、普段は秋元P作詞のものばかり歌っているから、女性的な目線の女性作詞で余計に大人びて聞こえてしまうんでしょうね。こういう歌も好きなんだなぁ。はぁ好き。

夢中で観て聴いているとあっという間に2曲が終わってしまって、締めのMCへ。「このソロコンサートが始まって、最初は緊張してぶっちゃけ「早く終われ!」って思ってました。(ソロコン経験者の)なぁちゃんからは「1曲目は緊張するよ」と言われていて、シアターの女神とか階段下りながらもうへろへろで、早く解き放たたたた…ときはなたれたい!と思ってたけど、今は終わってほしくない。寂しいですけど、また劇場で会えますから!今日来られなかった方もいるけど、また劇場公演で会えるから、ね!明るく終わりましょう!」と、最後はMosh & Diveで会場をぐるり。AKB48名義で選抜された鈴懸の大切なC/W曲だけど、まさか来るなんて思わずびっくり。公演曲で締めるものだと思っていたけど、最後までにこにこ笑顔の彩希ちゃんを観られて明るい気持ちで終演できました。

 

公演当日の開演が近づいた夕方に本人ツイッターでお知らせされた通り、終演後にお見送りが実施されました。やっぱり劇場公演と同じようなご案内をしながら「劇場公演恒例の」お見送りとのこと。入場通路だったところにアンコール衣装のままの彩希ちゃんが立っていて、人数が多いから本人の立つ左右を客列が通過していくスタイル。

ロビーにはりんご味のお菓子(飴とかカントリーマームとか)の差し入れを置いてくれていて、お見送りでバイバイするとスタッフさんから彩希ちゃん手書きメッセージの入ったポストカードを渡され…、さらには撮って出し生写真はステージ上で撮影したもののほかに13期・16期に囲まれたver.もあり、2種類も楽しませてくれるなど…至れり尽くせり。本当に優しくて気遣いの達人さんの彩希ちゃんですが、あんな素敵な公演を魅せれてくれただけでもありがとうなのに、こんなにいろんな事を用意してくれるなんて、もう頭が上がりません。

 

彩希ちゃんが劇場公演を頑張ると公言して約3年10カ月。彼女に与えられたソロコンサートの機会。将来の夢について考えたり悩んだり、雑誌のインタビューでは「劇場公演を頑張って燃え尽きるかもしれない」とコメントしたりと影をちらつかせる事も増えていた最近だったから、このコンサートで彩希ちゃんが何を考えて、何を選んで、どう魅せてくれるのかを、占いのように待っている自分がいました。けど、そんな緊張の形をした憂いはovertureが始まるとともにすっ飛んでしまって、ただひたすら夢中になれた2時間でした。

ただただ、彩希ちゃんが好きだと思いました。劇場公演を守るとあの場所にかけ始めた頃、AKB48でこんな活動スタイルをとる子がいなかったから、彼女がこれからどんな景色を見せてくれるのかをひたすら待って追いかけてきたけれど、まさかあんな歓声に包まれたあたたかい景色を見せてくれるなんて。劇場公演ではみんなに支えてもらっているからといつも仲間のことを考えて欠かない彼女が、たった1人その細い脚でステージで歌い踊る未来なんて、想像もできなかった。会場にはファンからだけでなく、AKB48劇場やLODスタッフの方々からの横断幕も出ていて、関係者席にはたくさんのメンバーがいて、こんなに温もりに満ちたステージがあるんだなと、こんなにも人から愛される人がいるのだなと。そんな素敵な人を推すことができて幸せだなと、ただただ思いました。

どんな時も笑顔で元気をくれる彩希ちゃん。時にはつらいこともあるはずなのにその気を全然見せない。その姿に、私は年甲斐もなく元気や活力をもらっています。いろんな理不尽なこと、思うようにいかないことがあって憂えてても、あの笑顔をみるとどうでもよくなる。すっと気持ちが軽く明るくなるんですよね。これが浄化と言うやつか。JOKERのようなまさにそんな人。君以上に綺麗なものを僕は知らない。

本当にあっという間に終わってしまったソロコンサート。今日配信のSHOWROOMでは感想・裏話をたくさん話してくれました。「課題や反省が見つかった」「次に繋げたい」「次はできるように頑張りたい」……前向きな言葉の数々に、ぶれないなぁとほっとした自分がいました。 大丈夫だ、彩希ちゃんなら。

彩希が彩希の道を行くと、その先に何が見えるのか、見せてくれるのか、これからも楽しみに応援させていただきます。村山彩希さん、覚めてほしくない夢のような本っ当に素敵な1日をありがとうございました。輝いてくれてありがとう。


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*1:山根涼羽さんツイッターから https://twitter.com/48Suzuha_16LOVE/status/1085166416657969153

*2:ゆいりちゃんの755投稿より

*3:写真は48メンバーのSNSツイッターやウェブメディアからお借りしました。選びきれない…

AKB48 チーム4単独コンサート~友達ができた~【20190113 19:00-@TDCホール】

TDCウィーク2日目はチームAコンサートに続き、彩希ちゃん率いるチーム4コンサートに入りました。第2バルコニーの上手側の席からで、Bステ(後方ステージのこと、MCの時真姫宝ちゃんがそう呼んでた)もよく見えました。 

【出演メンバー】

浅井七海、稲垣香織、歌田初夏、大西桃香大森美優岡田奈々川本紗矢行天優莉奈坂口渚沙佐藤妃星佐藤七海、髙橋彩音、髙橋彩香、多田京加、達家真姫宝、田屋美咲、永野芹佳、野田陽菜乃、濵咲友菜、平野ひかる、馬嘉伶、宮里莉羅村山彩希、山内瑞葵

 

M01.猫アレルギー
M02.チャイムはLOVE SONG
M03.今、Happy
M04.私たちのReason
M05.挨拶から始めよう
M06.気になる転校生(浅井、佐藤、高橋彩香、多田、達家、平野、馬嘉伶)
M07 Dear my teacher(稲垣、大森、岡田、川本、行天、高橋彩音、村山)
M08.女子高生はやめられない(浅井、歌田、坂口、佐藤、高橋彩香、達家、永野、濵、平野、馬嘉伶、宮里、山内)
M09.青春のラップタイム
M10.彼女(山内)
M11.LOVE ASH(田屋、濵、宮里、村山)*1
M12.片想いの入り口(歌田、坂口、佐藤妃、平野)*2
M13.抱きしめられたら(川本、行天、馬)
M14.ショートカットの夏(大西、高橋彩音、多田、野田)*3
M15.眼差しサヨナラ(浅井、大森)
M16.キスキャンペーン(稲垣、達家、永野)*4
M17.唇 触れず…(岡田、佐藤七、高橋彩香
M18.考える人
M19.混ざり合うもの
M20.サイレントマジョリティ
M21 法定速度と優越感
M22.ハートの脱出ゲーム
M23.友達ができた
EN. チーム4 DANCE SHOW
EN1.チーム坂
EN2.LOVE修行
EN3.清純フィロソフィー

まずオープニング映像がとても綺麗で素晴らしかった。 「猫アレルギー」MVと同じ制服の瑞葵ちゃんがポラロイドカメラを持って写真を撮って、詩のようなセリフがナレーションで入る。セリフは抑えきれない衝動の歌詞みたいな青春を謳歌する雰囲気で、瑞葵ちゃんが走ってた。「瑞葵ー!」って呼ばれて振り返ると、同じ制服のなぁちゃんとなぎちゃんがいて、overtureスタート。みんな猫アレルギー衣装のポラロイド写真で出演メンバーの紹介。とってもおしゃれ。あの映像どなたが撮ったんだろう?また観たい、円盤購入確定の瞬間。早い。

瑞葵ちゃんがセンターに1人登場して猫アレルギーが始まる。注目の君の家おじゃまして~♪は、瑞葵ちゃんが両サイドのなぁちゃん彩希ちゃんからドアどんどんされてうわー!ってなってました。やっぱり入れない。からのチャイムはLOVE SONGで会場どか沸き。なぁちゃんなぎちゃんWセンターの今、Happyはいつ観てもポワポワした曲調が独特でいいな。コンサートならでは私たちのReasonはミネルヴァ公演でもおなじみのかわいらしいナンバー。彩希ちゃんはあんなにかっこいいパフォーマーだけど、かわいい曲は本当に相変わらずよく似合うね。このTDCウィークの準備期間は怒涛のスケジュールだったはずなのでやつれてないかなんて心配をしていたけれど、前半4曲を歌って踊る彩希ちゃんはずーっとニコニコニコニコしてて、楽しそうで幸せそうで、その姿を観られただけで感極まりました。

人見知りが多いチームだということを逆手にとった人見知り選抜(?)のMCにはずっきー、らんりー、はまちゃん、香織ちゃん、はっつ、ななみん、なぎちゃん、田屋ちゃん、彩希ちゃん、なぁちゃん。考えてみれば「友達ができた」ってサブタイトル(まちゃりんの曲だけど)も独り言感すごいし、そういうコンセプトなのね。コンサートのためのレッスン期間中にがんばって仲を深めようとしたエピソードを披露。瑞葵ちゃんは「勇気を出して濵さんに話しかけたらおなかをパンチされました」という衝撃の事実。濵氏によると「ずっきーがしょうもないことを言うので関西人としてつっこまずにはいられなかった。パンチといっても軽いやつだった」と必死の弁解。そんな濵からは「ななみんの「はい。次の方…」ってMC(回し)どうなん?」と辛口が飛び火。

大賑わいしていると、大西先生が登場。今日メンバー達は秋葉原第四高校ダンス部で、大西が顧問の先生という設定らしい。「挨拶から始めなさい!」と一括すると挨拶から始めよう。好きなやつ。誰かのことを好きになるということは世界中を好きになること。学校さながらに制服でフレッシュというかみんな個性的なアイテムをつけてたりして似合う。気になる転校生では最近正規メンバーに昇格した多田先輩が転校生という設定でやっていました(転校生役はいつから必要になったんだろうか…いちごちゃんず公演かw)。なーみんのダンスはハキハキしているし長身のせいから目を引く。楽しく振りコピさせていただきました。Dear my teacherで出てきた彩希ちゃんはセクシーだったな。制服の村山さんは若く見えてかわいらしいけど、やっぱりこの方はAKB初期の毒っ気のある曲の表現が得意ですね。前からそうだったけれど、最近は特に体の使い方をよく研究されているのがわかる。曲違うけど過去に全ツや公演で観てきた制服が邪魔をするよりも、こういう曲でアクセント的に表情を差すポイントもよく熟知されてると思った。女子高生はやめられないは変化球でくると思ってなかったからイントロで沸いた。みんなが持ってるぬいぐるみも峯4の時と同じ。瑞葵ちゃんの制服は白いカーディガンに赤いリボンめっちゃついてるかわいい。恒例のアウトロじゃんけんも健在、こういうところか村山さんのチーム。負けたメンバーが次々ぬいぐるみを持って袖にはける中、勝者はまちゃりんでした。制服のみんなが出揃って始まったのは青春のラップタイムは峯岸チーム4全ツでも盛り上がったナンバー。懐かしいタイムかな。

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女子高生はやめられない

MCを挟んでユニットが登場、麦わら帽をかぶった大西先生のMCによると設定は夏休み。ユニット最初はまた瑞葵ちゃんがひとりで出てきてあおきー公演で聞き慣れたイントロがかかり彼女おおおおおおお瑞葵ちゃんんんんんんん!!憧れの宮脇咲良ちゃんの曲をMIZUKIと名前の入ったハットで…かわいかったな。

LOVE ASHはたかみなとさや姉2人のアルバム曲だけど、MCによると「披露するのが初めてでこのコンサートのために振付を作ってもらった」そう。私は彩希ちゃんロックオンで観てました。本当にかっこよかった…とにかく大人の恋愛を歌ってて、「背中から腰にまわした腕に引き寄せられて感じるまま愛してるなんて囁かせるImmoral」oh…彩希ちゃんあなたそんな歌詞歌ってしまうのね……と双眼鏡を持つ手が動揺で震えた。挑発するような微笑みとか、おなかに手を当てて足で細かくステップを踏む時とか軽やかで、人ってこんなに生き生きと踊るのねって感心してしまうほど全身で表現していた。アイドルではなくもはや1人のダンサーだった。
そして歌詞を思い起こしてみると、彩希ちゃんが歌ったのは主に山本彩さんのパートだったように思われる。どおりで気迫というか気合というかが違う。歌にしっかり抑揚つけてくる。ところでこの衣装、既出?どこかで見たことがある気がする。黒が似合うな。かっこいい。村山彩希さんの可能性が存分に引き出されていた1曲だった。灰になってもいいのでまた観たい。むしろ灰になりたい。

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LOVE ASH

片想いの入り口は初見だったけれどメンバー4人に似合う可愛らしい。STUのC/W曲らしい。このセットリストは彩希ちゃんとなぁちゃんとメンバーの希望によって構成されているようですが、主にユニットパートはC/Wやアルバムからマニアックな選曲がされており、FFさんと「このあたりは岡田さんの提案多めなんじゃないかな?」なんて話をしました。新しい曲を知れて楽しい。と思いきやしっかり懐かしいナンバーに挑戦もしてくれる。抱きしめられたらはさやや河西ポジ、行天さん夏希ポジ、まちゃりんが明日香ポジ。さややがとってもよかった。声の感じも甘くてかわいらしいけどこの曲と合っているらしく歌唱がしっかりしてて、ビジュアルも完璧。普段のさややと違った一面を見た。本当にすごいな。行天とまちゃりんのポジ割りがちょっと意外だったけれど、オチサビのまちゃりんの歌とてもよかった。ショートカットの夏はショートカット選抜でしょうか、大西さん、彩音ちゃん、多田先輩とひなのちゃん。眼差しサヨナラはチーム4の歌唱力チームからなーみんとみゆぽん。なーみんの歌声大好きなのでじっくり聴けて耳が幸せでした。キスキャンペーンはBステでパステル系のかわいらしい3人が踊っていました。さっきから急に選曲がマニアックなので地蔵するしかなかった私だけど()3人がニコニコ踊ってたから良し。香織ちゃんは本当に笑った顔も甘い声もかわいい。ユニットラストは唇 触れず…。先日のAコンサートでも観たばかりですけど、並ぶメンツが変わるとこうも雰囲気が違う。髪色が紅茶のような赤のななみんと、緑系統に染めたばかりのなぁちゃん、黒髪の高橋彩香ちゃんととにかく見た目から個性が爆発していた()。なぁちゃんは相変わらず声の圧が違う。こういう切なくてかっこいい系の曲だとなおさら、目の閉じ方や表情の付け方とかが際立たせてくる。

MCでは、TDCウィークに忙殺されてレッスン中にハイになってしまった彩希ちゃんのエピソードがかわいかった。「キスキャンペーンの「なぜ今まで好きってこと言ってくれなかったの?」って歌う真姫宝がかわいすぎて、私「好き」って言っちゃったんです」と彩希ちゃん。その場に居合わせていたなーみん曰く「そこから、そのフレーズを誰かが歌っていかに早く彩希さんが「好き」って言うかゲームが始まった」とのこと。かわいいかよ、お疲れ様。本当に大変な期間だったからな。無事にステージに立ってくれてて本当によかった。これ終わったらよく寝てくれ。

全体曲に戻ってくると、まず考える人。真子ちゃんポジに彩希ちゃんが入ってのゆうなぁWセンターでした。高橋朱里チーム4の頃は三銃士の後ろの裏センターでしたから、彼女の素晴らしいダンスが前に出てきたことがとても嬉しい。間奏から一列になって、交互に動いて前を向いてオチサビ歌いだすところが私大好きなんですけれども(11周年公演で観て惚れた)念願でついに拝めました。ああかっこいい。その真ん中に彩希ちゃんがおるのもまた感慨深い。続けて、混ざり合うものはイントロからいい曲…瑞葵ちゃんとかミネルヴァ以外のメンバーも歌っているのが新鮮だけど、8メンバーもたくさんいた公演だったから思い入れのあるメンバーも多いかもしれない。イントロが鳴った瞬間歓声が上がったのはサイレントマジョリティ。13期公演で候補に挙がってやらなかった曲なのでやりたかったのかな?なんて思ったけれど、まさかここでくるとは!ドセンターの平手友梨奈さんポジはななみん。彩希ちゃんは鈴本美愉さんのポジションだそうで、ななみんの下手側の隣にいました。モーセを初めて見ましたけど、バルコニーから俯瞰で見るそれはもう、鳥肌が立った。フォーメーションが完成した時の美しさと、その間を通って堂々と前に出てくるセンターの迫力、圧。最後のサビで横にまっすぐ一列になって、センターがひとり拳を上げるところも。こりゃかっこいいよ、こんなん見せられちゃ欅坂流行るわけだよ。劇場公演発のAKB48だから、奥行きや幅をとるフォーメーションは普段なかなかできません。TDCなど大箱のライブならではで、とても良いものを観ました。それにしても髪を振り乱して踊る彩希ちゃん、本当にかっこよかった…。音源聴くたびにまた観たいなと思うステージでした。

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サイレントマジョリティ

雰囲気一変で明るくなり法定速度と優越感ではサイン入りステッカー(どうやらワンチャン玉入れと同じものらしい)を配り歩いていました。私のいたところにはななみんが来てくれました。ハートの脱出ゲームはBステで彩希ちゃんと瑞葵ちゃんの二人がずっとワチャワチャやってて、何やってんだってくらいには茶番のようなことをして見えて楽しそうでした。メインステージに戻ってきて最後、彩希ちゃんから「初めてキャプテンになって不安もあったけど、このコンサートの期間でみんなで笑いあったりふざけあったりして仲良くなれました。まだ親友とは言えないかもしれないけどゆっくり時間をかけていきたい」と締めくくり、友達ができた。チーム4メンバーであるまちゃりんとドラ2生の大切なナンバーですが、ここでは人見知りさんの多い4メンバーが心を開く様子が重ねられているようでした。同じパートを歌うので彩希ちゃんと密着する瑞葵ちゃんが緊張した顔しててかわいかった。とても良い本編ラスト。

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友達ができた

アンコール明けはまたまた登場の大西先生、と衣装を着て一列に揃った秋葉原第四高校ダンス部の皆さん。どうやらこれから発表会らしい…ということで始まった、チーム4 DANCE SHOW。MCによると「チーム4でコンサートをやると決まった時からみんなで1つのことに取り組める機会を作りたかった」とのことで、全員(大西先生は不参加*5)でダンスの披露。彩希ちゃんは前方で見せ場も多くて、解き放たれたように踊っていました。チアのような肩やおなかの露出のある衣装。言葉にならないと言って逃げるのはよくないけど、本当に、彩希ちゃんが自信満々に踊っていて微笑んでいて幸せそうだったので、それがすべてだと思った。

からのチーム坂は相変わらず元気だな。彩希ちゃんとなぁちゃんが真ん中でペアになってた。二人ともいい笑顔だった。オチサビの「あの日の!」でジャンプする最後のところ、彩希ちゃんはどのくらい飛べるかな?高い高い!と見守っていたら、その斜め前でさらに高く飛んでくの字型に曲がった掌が飛びぬけている方がいて、見間違えるわけもなく山内瑞葵さんで笑ってしまった。大好き。LOVE修行はセンターは岡田山内坂口のならび。彩希ちゃんはなーみんと彩音ちゃんとトリオだったかな?「どんなに悲しいことがあったって」の彩希ちゃんがもろ"orz"の格好しててちょっと笑ってしまったw楽しそうでした。

本当に最後の曲は清純フィロソフィー。曲振りした瞬間から歓声が上がりました。歌い出しは岡田山内村山に3人。活動期間わずか半年の初代峯岸チーム4の大切な曲、披露される機会も限られ気味でリクアワでもオリメンしか立つことのない繊細な1曲ですが、今の村山チーム4が披露してくれたこと、今の三銃士の堂々とした姿に、チームの前向きな未来を感じました。 

 

ここ数年のAKB48は全国ツアーのようなチーム醸成の機会も少なく、最近では劇場公演ですら各チーム月数回という状況。そんな中で毎年恒例になってきた1月のTDCウィークにチームコンサートが実施されたこと、とても嬉しく思います。現在はもはやツアーのステージを経験したことのない若手メンバーも多いから、チームがひとつになれる実感を持てる貴重な時間だったはずです。

村山チーム4のこれからがもっと楽しみになるコンサートでした。 本当に、希望に溢れたチーム。

これからもこういうコンサートの機会がたくさん増えてほしいなと思いました。できれば今度は、たっぷり時間をかけて、メンバーのみんなが納得できるだけステージと向き合えるように。そしてもちろん劇場公演もたくさん実施されることを願います。

村山チーム4の皆さんありがとうございました。今年もよろしくお願いします。

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*6

 

 

*1:AKB48「0と1の間【Million Singles】」収録、高橋みなみ山本彩

*2:STU48「暗闇」Type C収録、市岡愛弓・岩田陽菜・新谷野々花・峯吉愛梨沙

*3:NMB48「難波愛~今、思うこと~」通常盤収録、須藤凜々花ソロ

*4:AKB48「僕たちは、あの日の夜明けを知っている」Type B収録、入山杏奈加藤玲奈宮脇咲良

*5:このTDCレッスン期間は舞台と並走してたから

*6:写真はモデルプレス https://mdpr.jp/photo/detail/6737363 などメディア記事、メンバーさんや関係者等々のSNSから拝借しました。どれも良い写真…

AKB48 チームA単独コンサート〜美しい者たち〜【20190112 15:00-@TDCホール】

知り合いの方に拾っていただき、急遽Aのコンサートを観てまいりました(´ω`)第2バルコニーの上手寄りの席。最高でした。

【出演メンバー】
岡部麟、奥本陽菜、小栗有以、加藤玲奈後藤萌咲、下尾みう、篠崎彩奈、鈴木くるみ、田口愛佳、谷川聖、千葉恵里、長久玲奈、西川怜、人見古都音、前田彩佳、宮崎美穂向井地美音、山根涼羽、横山由依、吉田華恋

 

M01.美しき者
M02.Ruby
M03.胡桃とダイアローグ
M04.フライングゲット
M05.ハートの独占権(田口、宮崎)
M06.She's gone(人見、長、加藤、千葉)
M07.唇 触れず…(篠崎、岡部、前田)
M08.ツンデレ!(小栗、吉田、山根)
M09.出逢いの日、別れの日(横山、向井地)
M10.君と僕の関係(鈴木、西川、ラップ:田口)
M11.月の裏側(下尾、後藤、谷川、奥本)
M12.背中から抱きしめて(小栗、山根、向井地、加藤、宮崎、横山、岡部)
M13.NO WAY MAN
M14.従順なSlave
M15.だらしない愛し方
M16.大声ダイヤモンド
M17.ずっと ずっと
M18.ラベンダーフィールド
M19.摩天楼の距離
M20.なんて素敵な世界に生まれたのだろう
M21.Party is over
EN1.PARTYが始まるよ
EN2.Only today
EN3.ギンガムチェック
EN4.Overtake 

 

メンバー20人が「王国の王女」で、歌やダンスやいろんなことが得意なメンバー達は仲良くしつつも1つの玉座(背もたれ巨大なラタンチェア)を狙ってドロドロと戦っている、というような設定のVTRがありました。大道芸人などプロのパフォーマーの方(MCによると世界チャンピオン、ギネス記録保持者、ハロウィンナイトMV出演者などいるらしい)を率いています。マッチョさん4名に担がれて、ゆいゆい登場。この王国中で一番美しい女は誰なんだ……と台詞の後、美しき者。王国設定の時点でもしやと思ってはいたけど、サブタイトルにも掲げられている通り美しき者のAらしい気品、異国っぽい挿入曲や大道芸などなどで構成されていて、美しき者大好きマンの私はとても歓喜でした。

美しき者に着目してくれるあたり、今のチームAは趣味が合うかもしれない。そう確信したのは2曲目のチームA楽曲Ruby、続けてさらにさかのぼって胡桃とダイアローグが披露されたからでした。イントロ鳴った瞬間のなつかしさ…よくぞやってくれた…名曲。胡桃とダイアローグはわりとよく披露される機会がありますが、Rubyは篠田Aの曲で毒っ気のある歌詞が大好きなのでぜひ広まってほしい。そして、ゆいゆいセンターでフライングゲットを披露してMCへ。はじめにあった横山さんからの挨拶はいろんなメディアに報じられているとおりですが、問題の新潟のグループ名は出さずに言っていました。

MCはどのパートも楽しかったです。番号札と王女札を引いての「王女様ゲーム」は、あやなん→愛佳ちゃんへの直してほしいところを3つ挙げるという流れになって腹を抱えて笑いました。あやなん「愛佳は私の先生だからいつも注意されているけど、もっと私に優しくしてほしい。愛佳に直してほしいところは(1つしか)ないですね」と、田口先生を持ち上げて終わると思いきや、札を箱に戻して次のターンに進もうという時に、愛佳「あやなんさんはまず楽屋が隣なんですが綺麗にしてほしい。楽屋ではスリッパを履くんですけど脱いだそれを私の靴の上に置くのをやめてほしい。あとは振り覚えが悪いから…」、あやなん「そういうところを早く直してほしい!」と絶好調の二人でしたw

大勢メンバーでのMCでも、若手メンバーに混ざってMCに参加することになったあやなんが「どうして私若手のほうなんだろう」とぼやいた時にくれにゃんに「確かにw」と鼻で笑われたエピソードを披露し会場は大爆笑。後半メンバーに入れ替わってからも、みゃお「(王国物語の説明のVTRで)歌が得意な王女、ダンスが得意な王女とかいろいろいてあやなんはおしゃべり好きな王女だったじゃないですか。それを見てあやなん、「私おしゃれな王女じゃないの?」と言ってた。自分の事おしゃれだと思っていたんですね」「裏でスタンバイしてる時もずっとそのこと言ってた」と、あんなにかわいいお嬢さんなのにこんなにも持ってていじられて、愛されあやなんだなと思いました。

 

さて、前半4曲に続いてはユニットパート。始めはみーおんの王国説明(みんな玉座を狙っているんです)に始まり、ハートの独占権へ。メンバーがステージ後方のセット上一列になりサイドステップで見守る中、ベテラン大人の色気を携えるみゃおとフレッシュなかわいい田口との一騎打ち。

アリーナ中央ブロック後方、ちょうど1バルの高さくらいに簡易ステージのようなスペースができてて、ゴンドラ移動後もそこでしっかりパフォーマンスするんですよね。その間に本ステージの方セット替えしてたりして。ゴンドラで後方ステージ移動してきた宮崎田口がよく見えなかったのでモニターをみていたら、ステージに椅子が4脚配されて、これは…!!!あれしか…!!!

She's goneあああああああああああえりい!!?上手端なのでめぐちゃんがよくいたポジションだったでしょうか。意外だったけど、大人になったなぁと思わせる立派なパフォーマンス。れなっちとかもうさすがに曲の雰囲気にぴったり。

暗転するとスタンドマイクが3本登場、イントロがなると玉座に座る麟ちゃんと左右にあやなん、彩佳ちゃんで唇触れず…なんという!なつかし!あやなんは歌う時はドライな笑顔で、でも手振りで踊ってる時はニコニコと幸せがあふれ出ている表情。あやなんは小嶋さんのほうのポジションで、どおりであんなに幸せそうなわけだ…。麟ちゃんがたかみな、彩佳ちゃんがみぃちゃんポジでした。黒いドレスも似合ってた。

ツンデレ!はいきなり後方ステージで始まり、アウトロでメインステージに戻ってくる演出。ピンクゆいゆい、黄色華怜ちゃん、青ずんちゃん。ゆいゆいは何着ても似合うな…。先月に正規メンバーに昇格したずんちゃんとてもキラキラしていて、堂々としてて、なんだかとても嬉しくなった。いたずらトリオみたいに、玉座を前にキャーキャーしつつアウトロまで踊り終えるとずんちゃんがカットインで着席の流れもかわいかったな。出逢いの日、別れの日は横山さん、みーおんのデュエット。総監督を引き継ぐ言葉を交えながら歌っていて、じーんときました。
くるるんと怜ちゃんの君と僕の関係も後方ステージからスタートで、通路を練り歩いてメインステージへ。少人数のユニット曲で、どのメンバーにもスポットライトが当たっていてとても良い。やはりチームコンだな、と感慨深くなっていると、メインステージの玉座に田口愛佳氏がどっかりと座り超キメ顔でラップしていました。笑いをとりにくるとかじゃなくて本当に真剣にかっこつけてラップを歌っていてたまに前かがみなったりとか身体動かして。ラップと共にステージを去りましたけど、むちゃくちゃ真剣でかっこよかった。会場からは曲中にもかかわらずあたたかい拍手が起こり、くるるん怜ちゃんのふんわりな世界に戻っていくという、今の夢…?みたいな演出が楽しかった。

そしてまたも懐かしすぎるギターのイントロ。血が騒いだ…今度はDiVAの月の裏側。ポジションはおそらく下尾増田、後藤宮澤、谷川秋元、奥本梅田。プデュ参加も含めてダンスに定評のある実力メンバーが結集されていた。スレンダーなシルエットだけど長い四肢を美しく魅せているし、ボリュームがあった。聖ちゃんは特に髪を振り乱して、気迫があったな。NWMのセンターをやるだけある。歌も安定しているし洗練された1曲でした。(そういえば昔DiVAのLost the wayを全ツでやってくれたのもAだった。派生ユニットも織り交ぜるのがAらしいセトリの作り方なのかしら)

背中から抱きしめてはメインはゆいゆいとずんちゃん(たかみなポジ)で、名の知れているメンバーがまとめユニットに入るというかなり珍しいパターン。最後に玉座に座って決めポーズをとったのはずんちゃん。歌もダンスもセンターで堂々としていたし、彼女が昇格してあの場所に立てて(間に合って)本当によかったと思いました。

後半は谷川聖さんセンターのNO WAY MANからスタート。聖ちゃんのダンスは圧がすごい、表情の作り方もあるのかな、迫力があった。上手のあやなんも頑張っていたしかっこよかった。続いて何が来るんだろうと思ったら、従順なSlaveなんて懐かしいものを…。あやなんのパフォーマンスが本当にかっこよくて、オチサビとかもう何かが降りてきてた。両手首をあわせて拘束されてる時の翻弄されてるかのような艶やかな表情とか、身体の動かし方のしなやかさとか、髪の振り乱し方とか…表現に入り込んでいた。13期公演のInnocenceの時のような「あ、スイッチ入ってる」っていう感覚。あんなに小さいのに他の誰も見えなくなって、目が離せないんですよ。そういうパフォーマンスをする方です。

だらしない愛し方はみーおんれなっちの印象が強いアンダーガールズ曲だけどA曲みたいで雰囲気ぴったりですね。良い。「気の抜けたコーラは…」のセリフが西川えりぃだったのも良い。大声ダイヤモンド歌い出しは田口、ずっとずっとのほうはみーおん。明るい公演曲が少なめなチームだからくるかなと思っていたけど、やっぱり観れて嬉しかったな。いいですね。

ラベンダーフィールドはサインボール投げで、メンバーが通路に出てきてくれました。あやなんは上手通路にいたのですけど、想像以上にボール飛距離あってびっくりしましたw微妙に届かなかったんだけど、高いものだと2バル当たってた。サビはみんな各々の場所で踊っていましたが、上手通路側の方々が羨ましい…あんな間近で見られるなんて。「今なら君を」とかレスしていたし、いいなぁ。

摩天楼の距離でまたも篠崎彩奈タイムがやってきた。得意な曲がはっきりしているのかもしれない、またしても何かが降臨してきた。あやなんのパフォーマンスを最優先でじっくり観た機会って今回が初めてだったように思うのですが、彼女は曲を披露している中で表現が変わっていく、熱量が上がっていくのをものすごい感じるんです。間奏のダンスは同じだけど、イントロとアウトロでは表情がまるで違うんです。右へ左へステップを踏む時も、リズムに乗っているというよりはリズムをあやなんが自分のものにしているように見えたし、脚を踏み鳴らす時とかなにかに憑りつかれた踊り子みたいな妖艶な表情をしててドキッとした。摩天楼の距離はあおきー公演でもやっていたから彩希ちゃんのパフォーマンスで観る機会も多かったわけですが、あやなんは憑依型というか表現主体で踊る子だなと感じました。いや、かっこいい。これは劇場でぜひA公演を観たい。

なんて素敵な世界に生まれたのだろうもなつかしさでいっぱい。Aって河西さんまりんちゃんの頃だけで自分にはあまり馴染みのないチームと思っていたけど全然そんなことなかった。楽しい。ニコニコと客席を眺めるあやなんがずっと上手に見えて楽しい。本編ラストはParty is overで本編が終わり、大道芸人たちのレヴューを挟んで短めのチームAコールがあると、くるるんと怜ちゃんが出てきて曲ふりをしてPARTYが始まるよでアンコールがスタート。Only todayもメンバーが通路・客席にやってくるスタイル。

横山センターのギンガムチェックはなんだか感慨深かったな。ダンスがバキバキで優子を意識しているのかなと思ったけれどちょっとがむしゃらすぎて笑えてくるくらい、頑張っていました。あやなんも良いポジションで前の方にいるなと思ったら、昨夜のSHOWROOMでの裏話によると小嶋さんポジションだったようです。最後はOvertakeで爽やかに終演。あやなんの笑顔が爽やかで、もはや表情だけでなくダンス自体がニコニコしていて、あやなんがチームAに来られて本当によかったと思いました。小嶋さんリスペクトだからなおさら、チームAにきて生き生きしてた。このチームがずっとずっと続いてほしいな。

最後、麟ちゃんからは兼任メンバーがキャプテンをしている珍しい状況という前置きがありつつ「誰が何と言おうとAKBではAが先駆けるチームでありたい」と語っていたのはかっこよかったし、これぞA!と嬉しく思った。過去から受け継ぐものを大切にしつつ、彼女たちの色にチームを染めてほしいと、ステージを観て思いました。本当にいいチームAでした。

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唇触れず…衣装

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ラッパー田口



 

舞台版「マジムリ学園」【20181027 13:00-/18:00-@日本青年館】

遅くなりましたが、10月のマジムリ学園舞台の感想。ネタバレなどありなのでご注意ください。

瑞葵ちゃんがAKBとして舞台に立つ機会ということもあり、1公演くらいは…と申し込んだところ保険で投げた分も当選して、10月27日の昼・夜2公演を観てまいりました。日本青年館は昨年に改修されて再オープンしたそうで、現代的できれいな会場建築になっていました。昼公演は1階席の5列目(下手ブロックだったから実際には4列目)というなかなかいい場所。夜は2階席上手側最後列という超山岳席での観劇でした。

「マジムリ学園」

ドラマは今年2018年7月26日から全10話が放送され、今回はその舞台版。続きの話というよりはアナザーストーリー。
舞台の前半は、ユートピア嵐ヶ丘嵐ヶ丘学園の話のおさらい。リリーが荒地工業高校のトップであるカバを倒したのはドラマの話ですが、「空いたトップの座をめぐって番長争いで荒地校内が荒れている」という逸話は、ドラマの中ではカバが倒された後ナレーションで語られただけだったと思います。舞台版はその部分の荒地工業の物語が鮮明に描かれていて、後半は荒地vs嵐ヶ丘の軸で進んでいきます。

嵐ヶ丘学園学園Cast:小栗有以(リリー)、岡部麟(ひな)、向井地美音(バラ)、倉野尾成美(すみれ)、山内瑞葵(アヤメ)、髙橋彩音(つばき)、馬嘉伶(りん)、谷口めぐ(ツヴァイ)、小田えりな(フンダート)、神志那結衣(タウゼント)、横山由依(エロ先生)
荒地工業高校cast:岡田奈々(ネロ)、武藤十夢(クインビー)、福岡聖菜(ゾンビ)、岩立沙穂(ドラゴン)、佐々木優佳里(ハイエナ)、太田奈緒赤犬
アンサンブル:小川鈴花、齋藤智美、月見心、船橋来菜、矢尻真温
脚本・演出:丸尾丸一郎(劇団鹿殺し

カバなき荒地工業のトップ争いの最有力候補が、ナイフを操るクインビー、一匹狼(犬だけど)で仮面をかぶった孤高の赤犬、何度倒しても這い上がってくるゾンビの3人。そこにネロが転校してきて、もともと幼馴染だったドラゴン、ハイエナの3人でつるみ、喧嘩ばっかりの荒地の中の番長争いに加わっていきます。

荒地工業、ネロドラゴンハイエナ

ネロは強者の取り巻きにうまいこと嘘をついて喧嘩をふっかけていきます。そして群れのヘッドであるクインビー、赤犬、ゾンビを一堂に会させるなど、裕福な家庭に育った彼女らしい聡明な策略をとっていきます。ネロは、希望を失った青年の犯行により両親の命を奪われ、ユートピア嵐ヶ丘への復讐を目論んでいる少女。その野望を遂行するため、人の心の裏の裏の裏までを見越した計画的で緻密、時には冷徹にも思える行動をする。平凡な知性のドラゴンとハイエナは、ネロの先の読めない巧妙な行動を「恐ろしい」という表現でナレーションしていました。回想で登場する沙織(ネロのお名前)を、幼馴染として知っているハイエナとドラゴンだからこその恐れ。

小栗有以とW主演として岡田奈々を敵校に配して、冷酷な圧倒的存在を演じさせ、かつ荒地工業四天王が抱える個人的な問題を喧嘩のシーンで見事に描きこんでいる。親友を失って負けを認めずに生きることを心に決めたゾンビ。家族に愛されたいがために非行をくり返すクインビー。自分と顔の傷を残して焼身自殺をして消えていった家族を恨んでいる赤犬赤犬がリリーにぶつけた怒りは根が深くて、観ていて心が痛んだ。顔に負ったやけどの痕と同じように、赤犬の人生に深刻な影を落として、消えることがない。

中でもゾンビの狂気の演技が物凄かったです。私は聖ちゃんのことは公演でお見かけするくらいしか知らないけど、あんなに芝居のできる子だなんて。本当に聖ちゃんなのか疑って、実質5列目の距離だったのに双眼鏡で表情を追ってしまった。「ゾンビ」という役名を知った時は福岡聖菜とのギャップを感じたが、普段がニコニコしているからこそ光のない瞳への豹変ぷりが凄まじい。藤田奈那とペアで「ロミオとジュリエット」のヒロインを演じたこともあり、経験と実力でこの役のオファーがあったのではと思った。ゾッとするほどの良い演技だった。

アヤメとリリー

つばきとアヤメはドラマよりも一般的な生徒役のほうに近く描かれていたけれど、生徒一般と華組(主人公たち)をつなぐ位置で、ドラマよりも人間味あふれててよかった。

つばきが怪我を負い、すみれがクインビーに捕まえられた時(「あんたよく目撃するねぇ」は笑った)、アヤメは激怒する。中途半端に華組が旗を振るせいで、親友のつばきは怪我をしたと詰め寄り、ひなが謝るとアヤメは感情を爆発させて掴みかかります。
アヤメを演じる瑞葵ちゃんの演技、舞台子役だったころの力がそのまま表れているようでした。普段の公演MCで聞くような活舌が若干怪しいモゴッとした感じは微塵にも出ておらず、確かに瑞葵ちゃんの声なんだけど、発声だけで山内瑞葵だと気付ける自信は100%ではなかった。この舞台に出てきた最初のシーンからアヤメはずっと平民として怒っているから、彼女に割り当てられたセリフの効果もあるとは思うけど、一人だけ声の圧が違いました。

ひなに掴みかかって怒りをぶつけるアヤメに、リリーは「怒る相手を間違えていませんか?」「感情で喧嘩したらそれは暴力。憎しみを生むだけです」と諭します。…深い。リリー先輩の申すこと深い。あの子ら高校1年生だろ?この物語世界においてはひょっとすると矢沢より深いかもしれない。
赤犬との喧嘩の後、正義がわからなくなってしまったリリーは学園から姿を消してしまいます。荒地のひとりひとりの背景を知ってしまうとなおさら誰が悪とは言えないし、マジムリ学園はドラマも舞台もひとつの答え(結末)に到達させるのが難しい設定だな…と思った。

ゲスト

この日のゲスト出演は、昼公演が小嶋真子さん、夜公演がSTUの石田千穂さんでした。ゲストが登場するのは2回。華組に相談をしに来る教室のシーンと、実は潜入捜査していた警察官でしたのていで戦争終焉後に登場してみんなに帰るように促すシーン。昼のこじまこの相談は「アイドルで21歳なのにたぬきだと言われる。カワウソは仕事に繋がったからいいけどたぬきはどうしたらいいか」という内容で、リリー先輩の一言は「山へ帰ってください」ですごい笑った。会場も沸いたし、確かひなから「リリー目元緩んでるよ?」とキレのいいつっこみも入り、とてもおもしろい場面だった。
同役は舞台終盤にも警官として登場するのですが、夜公演の千穂ちゃんポリスは、戦争の解散を促しながら「みんな家、東京じゃろ?」とニコニコしていたのがバリバリに瀬戸内の方でとても可愛らしかった。

リリーとネロ

警察がきて解散していく中、リリーがネロにまたいつでも帰ってきてくださいと声をかけた時の、ネロの表情の揺れ方が凄まじく繊細だった。「あなたは真面目に生きすぎてる。曲がったことが大嫌い」いい言葉だ…リリーはほんと、悟ってるな。もう一度言うが高校1年生のはずである。そんなリリーのあたたかい言葉に、ネロは一瞬揺れて、でも「は?」とネロを貫く。去り際の「泣きたくなったら、また来るよ」の一言には、沙織に戻ったかのような弱さと労りがあった。

この舞台を通じて知ったのは、小栗有以さんの意識の高さ、気品。テレビや公演でちょっと天然なところを見ることはあるけれど、その振る舞いから連想する以上に一生懸命で熱心な方なのだなと。いろいろな場所でセンター・選抜を任されているだけある瞳をしている。ここでも、リリーを演じきるというのは演者としていえば当たり前のことですけど、感情を表に出さない役って簡単なものではないし、ゲスト出演の笑いを誘う和やかなコーナーですら「リリー」を崩さなかったところに彼女の真面目さを見ました。

岡田奈々さんはみんなと同じライトを浴びているのに一人だけ輝き方が違った。でも悲しみに暮れる沙織でいる時はその輝きは出ていなかったから、あれはネロという役柄のオーラだったのだろう。荒地にやってきて楽しそうにてっぺんを目指していたネロが、次第に狂気に満ちていく様、美しいほど酷だった。クインビーを口説く時に、彼女のアトリビュートであるナイフでネロ自ら自分の腕を切って、同盟を組みたい様を真剣に表明する真っ直ぐさは、観ていてぞっとするくらい。純粋すぎて怖い。そして確かこの場面が終わった時、ネロは暗転するステージ中央でニヤリと口を大きく裂いて笑みを浮かべる。ほんの些細な芸だけど、物語の展開にしっかりと暗雲を乗せていた。仕舞いには、仲間たちに「ネロ様万歳」を言わせてどんどん独裁に走っていく。孤独な人だ…。個人的なぼやきだけど、ネロ、ドラゴン、ハイエナが幼馴染っていうくだりはもっと掘り下げてほしかった。最後「沙織」呼びに戻るくらいまで。その後ネロがどうしたのか、幼馴染の仲も含めて、彼女のドラマの続きを観てみたいと思った。

…とはいえ、そんな物語のあやふやな展開も、物語がフワッとモヤっとした結末で終わるところも、なんだか二次創作みたいだと思った。この舞台版で描きたかったのは主人公の嵐ヶ丘じゃない、紛れもなく荒地工業と思わせるところも含めて、この舞台自体が二時創作的。きちんと作りこんでおきながら描かないところは描かないでおく、AKBの学園シリーズらしいといえばらしい。ゆいゆいとなぁちゃん、最近は二人のツーショットを見る機会も増えてきた気がするし、選抜メンバーということで活動を一緒にする中でいいダブル主演の機会だったのでしょうね。

ライブパート、撮可タイム、お見送り

撮可タイムは昼公演ファーストラビット、夜公演言い訳Maybeでした。最後に1曲マジすかロックンロールを歌って終了。出演メンバー全員でロビーでお見送り、の流れ。

マジすかロックンロールはさておき、撮可タイムのファーラビと言い訳はマジムリ本編とは関係がなく、撮可曲を設けたかったがための挿入だったのかな。
そしてお見送り。メンバーと向かいになって点が線になりそうなくらいの人数のスタッフが立ち、ヲタクをどんどんと流していく。背負っていたリュックをべたべたと触れて、掴まれ、流され、大変不快だった。おまけの企画に時間をかけられないのはわかる。だがしかし、メンバーと顔合わせをできる喜びよりもスタッフに流される不快感が増してしまい、はっきりいって観劇の感動がぶち壊しになったというのが私の正直な感想でした。舞台がすばらしかっただけに余計にそのことが残念だったから、観劇の余韻を守りたくて夜公演はお見送りを見送って帰りました。

撮可タイムについて私はよく知らないけれど、チーム8の由来を多分に含んでいると聞きます。ライブ中の動画や写真撮影がSNSに流れてくるようになったのはチーム8の系譜ではなかったでしょうか(少なくとも私の中ではその印象が強いのだけど)。

今回のマジムリ舞台出演メンバーも、AKB10人、HKT1人で、6人が8メンバー。主人公1人、華組メンバー4人のうち3人、親衛隊3人のうち1人、荒地工業四天王も1人が8メンバー。「ロミオとジュリエット」などこれまでの48Gの舞台、チーム8は8オンリーでの舞台も踏んでいるから、ドラマ・舞台ともにその経験が買われて今回の配役になったのではと思います。劇場公演を軸にした人事に目を移せばチームAのキャプテンを岡部麟ちゃんが継いだことが記憶に新しいわけで、総じてチーム8がAKB48の一部(多くの一部)を担い始めているということだろうと。

物販なり撮可なりお見送りなり、舞台を観に来たはずなのにいろいろと用意されていたオプションが私は好きではなかったけど、その1つひとつの企画が「AKB48」というアイドルらしさであることもまた事実。AKB48を応援している限りこれらから逃れることはできないから、この兆候を受け入れていくに越したことはないのだろうなと思いました。

思い返してみれば、今年4月頭のAKB単独コンサートにも撮可タイムが導入されていたし。大箱でのライブだけでなく舞台も、チーム8の担うウェイトが変化して、それとともにAKB48の毛色も少しずつ変わりつつあるんだなということを、この日強く感じたのでした。

「マジムリ学園」本編はとても素晴らしかったです。ドラマ版はドラマだけでは完結せず、舞台版も舞台だけでは完結しない気配を感じたし、主人公たちが1年生という設定なのも今後が期待できそうだし、2なり続編舞台なりでまた続いてほしいと思いました。

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ZERO BEAT.第4回本公演「スナップ・アウェイ」【20181215 18:00- @テアトルBONBON】

こんなに日を置かずにまた中野に来ることになるとは思わなかった。10月に「シャンパンタワーは立てられない」を観劇した時は北口に出てしまったけど、今回は間違えずにちゃんと南口に出られた。何度か行ったザ・ポケットは道の向かいにも小さな劇場が2つあり、テアトルBONBONが今回の会場。とても小さい。当日に券引換、そして自由席。いろいろと私にとっては新鮮だった。

以下感想です。辛口、ネタバレ含まれますのでご容赦。

 

秋月栄志、安孫子聖奈、井関友香、市瀬瑠夏、江崎香澄、岡田彩花、川畑早紀、北澤早紀AKB48)、鍋嶋圭一、松波優輝、緑川良介、山岸拓生、結城駿、【ZEROBEAT.】中條孝紀、永田彬、島本修彰、西村侑樹

脚本・演出:西永貴文

 

舞台

雑誌の出版社、B級オカルト雑誌『Q』の編集部。刊行から30年を迎えようとしている歴史あるオカルト誌は、捏造ネタ等による質劣化で売上が右肩下がりで、廃刊の危機。次号で同社の人気芸能誌『文夏』に売上で勝てなければ廃刊だと社長から通達がある。『文夏』も『文夏』で、芸能人のスキャンダルからスポーツ界のハラスメントまで打てるネタは打ってギリギリの状態。売上勝負の号のスクープネタをかけて、2つの雑誌編集部が駆け回る…というもの。

岡田彩花さん演じる一條睦美はQの新人記者で、文字に関わりたいとこの仕事を始めた元小説家志望。祖父はオカルト界の有名な霊媒師だったが、当時の『Q』のバッシング記事に煽られ「嘘つき」と彼を叩く声が大きくなり、体調を崩して亡くなってしまう。一條は祖父の事実を証明する声がなかったことに失望して、オカルトを憎み信じなくなる。

北澤早紀さんが演じるのは『文夏』の記者・熊佳代。メガネをかけて物静かだが、当時高校生だった妹が失踪してしまった事件を暴こうと密かに思っている。しかし、書かせてください、特集させてくださいと意気込む一方で、取材に進展は無し。熊の妹が行方不明になる前、ボーイフレンドとの最後の電話で姉について語った通り、佳代は「あれしたいこれしたいと言うのは立派だが行動を起こす力がいまいち弱い」。

 

物語の芯がシリアスなだけに、コミカルなシーンがとにかくコミカル、演者さんも素をさらけ出しておもしろく演じているようだった。Q編集部の卓郎さん、開いた魔術本に顔を隠して笑ってるのはわかっているぞ。あと「もののけ姫のサンと結婚したい」と言ってる木内がミッキーマウスのTシャツを着てたけど、あれもコメディーということで良しと思っておこう。個人的に私がシリアスとコミカルの温度差と身内感が苦手なので、まどろっこしくて早く進んでほしいなと思ってしまったが、『文夏』編集部で淡々と進む失踪事件とバニーガールグラビアの人気女優のスキャンダルの方の展開はのめり込んで観ていた。1場面の長さがちょうどよくて、目まぐるしさがなく飽きることもなく、1場面ごとに新しいことが1つわかり話が繋がっていくから、ストーリーはとんとんと頭に入ってくるし、観ていて楽しかった。

ステージが大きく上下に分かれていて、オフィスのパーテーションみたいな白や青みがかったグレーの壁になってた。ステージ上の部分は道やちょっとした空間としても使えるし、下手側上部の壁はスクリーンとしても使われていて、オフィスの場所を示す字幕やスクープ写真が投影されていた。小さな劇場ではあまり観ない使い方だと思った。

 

人気女優のインスタグラムの投稿やらから、交際をばれないようにマネージャーにどう口実するかを考えるカップルのやり取りは、まさに今のネット時代という感じ。だけど、「堂々としたい」と二人の交際を公表したがる彼氏(アーティスト)と、「ファンが悲しむから嘘を通さないと」と主張する彼女(女優)のどちらの言い分も真っ当なもの。バカップルのような嫌な感じのする二人ではなかったから、事務所の裏のつながりとか世間体のキープとか彼らを取り巻く環境の腹黒い一面はいろいろと絡んできたけれど、お互いがお互いの立場・力をうまく利用して、結果的に編集部との関係も穏便。二人が幸せそうでよかったです。芸能人も、普通の人ですからね。

 

Q編集部のデスクで黙々と魔術の研究をする卓郎さんが、ついにできたと死者を蘇らせる魔術に成功し死者を召喚して、熊の妹が現れ、彼女と仲良くなろうと卓郎はプーさんの恰好をしたり高校生のはやりを勉強し始めたりする。それを見てQ編集部のみんなは怪しく思っていて、オカルトの雑誌をやってるのにいざ目の前の卓郎がおかしな行動をとるようになってもなかなか信じない。受話器が浮いたり、棚の書類が飛んで、熊姉妹しかわからない質問のやりとりに、初めて事態を信じることとなる。そうして、実現するはずのなかったオカルトが、そしてバニーガールのグラビアが、二つの編集部を繋いでいく。

 

一條と熊

熊の妹の霊が編集部のオフィスに現れたことをみんなが認識しても依然として笑いの方向に持っていこうとする脚本は、卓郎により証拠が揃ったのにオカルトを信じようとしない一條とどこか相通じるものがあった。そしてそんな一條の冷静さは、私はよくは知らないけど岡田彩花さんの繊細な気質とも通じているように思った。ボケの多いQ編集部のツッコミ役はパワーを使ったと思う。声は細いが、1月に観た時よりはきちんと台詞が聞こえるようになっていた。まだ年齢的に若いからか「新人記者」ということ設定らしいが、見事に演じていた。祖父を失くしてオカルトを信じなくなり、拒みながらも最後には信じようと笑顔を見せる一條の役を、岡田彩花さんが引き受けていることを嬉しく思った。

そして熊。北澤さんは人気雑誌の編集部にいることもあり経験のある記者という役どころのようだが、めがねをかけただけでその風格が見て取れたのは何だったんだろう。妹を思うあまり陰鬱としてしまう長女らしい感じ、ひとつのことを追求する姿勢まで、どこかその姿から伝わってくるものがあった。

実行する勇気が持てない口先だけだった熊が、霊として現れたことで妹の死(の可能性)を受け入れて、卓郎と妹の霊に導かれて妹が埋められた場所へと向かうところ。実際に調査をして「遺体が出ました」と編集長に報告をした次の一言が「書いてもいいですか?」だったところ。その熊の態度にはもう口だけじゃなく行動を起こす勇気を得ているように見えた。好きなように書けと背中を押されてデスクに向かう姿は吹っ切れていて、かっこよかった。子どもの頃にはベランダに張って下着泥棒をとっつかまえたくらいの執着をもともと出せる人だし、スイッチを入れたらがっつり仕事できるんだろうなぁ…と想像させる。役の人柄が出で立ちや仕草にまで表れる、北澤早紀さんの役への入り方は半端ではない。

最後には、熊も一條も一皮むけたように明るい表情を見せるようになる。さっきまでもふざけては楽しそうに笑っていたけど、それとは違った清々しい笑顔。一條も熊もそれぞれ身内に関する重たい事実を背負ってるしそのことに変わりはないけど、幕が下りた後もあの笑顔が続いてほしいなと思いました。

 

超常現象っていつの時もあるないって議論が終わることないですけど、それが本当にあるかないかなんて多分どうでもよくて、その人の人生が豊かになるほうを信じて気持ちを楽にできるのならそれが一番だし、編集部の人たちもそう思って雑誌を作っているんだろうな…と思いました。最後になりますが、Qの編集長の語りがすごくよくて、文夏編集長と対照的にくたびれた感じがしていい味出しててとても好きでした。

彩花ちゃんと早紀ちゃんの出演情報が出て反射でチケットを買ったけれど、観に行ってよかったです。おもしろい舞台でした。ありがとうございました(´ω`)

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