優しかった気持ち

人がつくったものが好きです。AKB48劇場公演。

備忘録:映画「鈍色ショコラヴィレ ビエンナーレ」&舞台挨拶【20240217@新宿武蔵野館】

※ストーリーのネタバレ含みますので、大したことは書いてませんけど気にする人は画像以下注意。

 

この日の舞台挨拶ご登壇の皆さま

 

 

タイトルからパティシエの修行物語かと思ったら、雑誌編集部の新米記者とアートキュレーターのお話でした(´ω`)めっちゃ美術。ショコラどこやねんと思ったら、ギャラリーの手配ができてなくて会場を失って焦ったキュレーターと記者との起点で「トリエンナーレ」にインスピレーションを受け、街中で行うことになった展覧会でお菓子職人にオブジェを作っていただくことになる…という流れ。

キュレーターが懇意にしているアートラボのアーティストに、あやなんとこみちゃん(込山榛香さん)が出演しています。二人は作中ではどちらかといえばおちゃらけた和みキャラというところですが、展覧会場が屋内から屋外になったらラボに「立ち入り禁止」の結界を貼って作品の作り直しに集中するところはさすがの忠実さだなと思いました(キュレーターの振る舞いの方がちょっとこんなだっけ?と感じるくらいには。映画制作してる人たちだけあってキュレーション側よりクリエイターの気持ちのほうをよく分かってる。ちなみにトリエンナーレは3年に一度の意味で、横浜トリエンナーレ、あいちトリエンナーレのように呼称として使われる(2年に一度はビエンナーレ)。決して展示形式を意味する単語ではないが、街中に作品を展示することを「トリエンナーレみたいな」と言い表すくらいには、トリエンナーレといえばこれ!という展示方法という認識なのでしょう)

 

↑取消線のようなコメントを書いてしまうくらいの視点で観てしまっていましたがw、

金沢という地域にフォーカスさせた映画ということで行くと、お殿様に献上するための伝統工芸、アート、お菓子などを生み出すことが地域の文化として根付いていることがよく伝わってきて面白い作品でした。この点の感想は映画上映後の舞台挨拶でのコメントで理解することができました。

 

元旦の能登半島地震の影響で東京での映画上映もするべきかどうか再検討があったとのことですが、金沢を応援したいという気持ちのもとよくぞ公開して下さったと関東の民喜びでいっぱいです。パティシエではなくアート界隈の話ということで思いがけず想像以上に楽しませていただきました。そしてまたひとつ素敵な作品に出会わせてくれてありがとう、あやなん。

 

 

 

おまけ、直後の感想。