優しかった気持ち

人がつくったものが好きです。AKB48劇場公演。

『コードネームはセーラーV』

単行本1巻は各ストーリー新鮮でおもしろいんだが、2巻入った途端にネタ切れ?ってくらい投げやりじゃないけど思いっきりギャグな展開。
けど、最後の締めではセーラームーン第1部を想起させる月の王国とのリンクもあり、そのまま本編へ流れていく筋はさすが。
なんで美奈子だけ主人公格に膨らまされたんだろうと疑問だったけど、“愛の女神ヴィーナス”ってだけでも十分偉大な設定になる(ある意味“月”よりもリアルに強烈な要素だ)よね。
西洋美術をみたってそうだもん。


セーラームーン新装版2−4巻の巻末に制作秘話を語った4コマ漫画が添えられている。
―本当はセーラー戦士を途中で殺したかった、暗いキャラクターにしたかった、はるかとみちるはレスビアンらしくしたかった―など、
武内先生の好みってかなりシリアスで、そういう面がセーラー戦士たちの悲恋な性にも直結してる。
美奈子の悲恋がどうとかっていう以前に、セーラー戦士自体が悲恋なんだな。ある意味キリスト教でいうマリアとシスター。
そういう運命の重さ、孤独でより際立つ美しさ、アホさも含めて、セーラーヴィーナスが一番好きだな。