優しかった気持ち

人がつくったものが好きです。AKB48劇場公演。

Julie & Julia「ジュリー&ジュリア」

TSUTAYAで『パレード』のDVDを見つけられない!」という話がきっかけで、母とTSUTAYAに行ってきましたw
そしてあっさりお目当てを見つけたのですが、5枚で1000円という広告の影響で5作借りしめ。
今日は「ジュリー&ジュリア」(2009年、アメリカ)を観ました。


主演は、昨年アカデミー賞主演女優賞を受賞したメイル・ストリープと、エイミー・アダムス
そう!あの!「魔法にかけられて」の!ジゼル!!!!
あのディズニーの傑作の姫と、マンマ・ミーアのママが!共演なんですよ!!!
そりゃ!
高まるわ!!!←


共演といっても同じシーンに登場することはなく、
メイル・ストリープ演じる、フランス料理研究家ジュリア・チャイルドが大著を出版するまでのドラマと、
エイミー・アダムス演じる、小説家を断念した公務員ジュリー・パウエルがブログを開設して、ジュリアの著したレシピ524品を1年で作っていく超絶葛藤ドラマ。
1950年代フランスと2000年代アメリカとを舞台にしたそれぞれ2つの物語が、シンクロする形で進んでいきます。
最後に少しだけ出会うんだけどね。



エイミー・アダムスの演技には「実写映画にしてはオーバーでコミカルすぎる」特徴があって、本人も自覚していた。
けどそれが功を奏して、ディズニーの実写・アニメが融合した作品の主演に立つことができた。
本作ではマンハッタンで平凡な生活を送る新婚夫婦という現実世界の設定になっているけど、
料理でストレス解消、文章が大好きな詩人肌でちょっと夢見がちな役柄。
出版業の旦那さんは、そんな自由奔放な彼女を冷静に見守る“聖人”ww





嬉しいときは満面に喜ぶし、うまくいかないことばっかりだとすごく不機嫌になるし、悲しいことがあるとあからさまに沈む。
そして料理がうまくできないと“情緒不安定のように泣く”。





wwwww
そのころころ変わる表情が喜怒哀楽どれにしても、観ていて思わず笑えてきてしまう。
楽しんでいても、悲しんでいても、怒っていても、どれも思いっきり全力だからでしょうか。





ジュリア・チャイルドのほうも、外交官の旦那さんと暮らす、こちらはちょっと裕福な夫婦。
けど子宝に恵まれなかったようで、夫婦と子供が話題になるシーンでは少し感傷的な表情になったりも。
フランス、ルーアンの素敵なお家に2人仲良く住まいながらも、それぞれの“平穏すぎる過酷な”現実と戦う。


ジュリーにもジュリアにも言えるけど、
どこか人間という仕事が課せられた都会、話を合わせなきゃいけない社交界で、
旦那や友人に支えられながら、それぞれ何かを切り開くために日進月歩する。
ジュリーの逸話は2002年のインターネットがそれなりに発達した都心が舞台になっているので、特に移入した。




かわいいいいい(*´ω`*)


【※以下ちょっとネタバレなりますが】
【※最強女ヲタ(*´ω`*)は読むようにw】



終盤で2人が少し「出会う」と書きましたが、
それはジュリーのブログを、ジュリア本人が知るということです。
三者からの連絡でジュリーはそれを知ることになるのだけど、ジュリアは彼女のブログを快くは思わなかった、というもの。
料理が大好きな彼女が“恩師”として信じていた人に “嫌われてしまった”とジュリーはひどく落ち込むわけだけど、そこで旦那さんがその心を説得。いいシーンです。
現実がどうとかじゃなくて、結局は自分の“中”にいる“恩師”や“妖精”を信じているんですよね。人って。
それが逃避になるわけではなく、そうやっていい意味で割り切って生きていくもんなんだと思う。
世の中にある全部をありのまま受け止めようとしたって自分が参っちゃうだけだから。




好きなアーティストを見つけて、好きなジャンルがわかって、いまは毎日あれこれ(ダラダラと)やっているし、
なにより、何かしら考えることを楽しんでいるからか、ここ数年「暇」と感じることがない。
けどそれ以前はつまんなかったなーってふと思う。生きてなかったなーって。
こんな特別におもしろくもない日常がどれだけ続くんだろうって、漠然と考えていた小学生が私ですww
あの言葉をはめようとしなかった感情は、“恐怖”や“無力感”にも近かった。
けど、今思えば
テスト期間中も塾のある日も部活の後でも寝不足でも、中学2年生から毎日毎日ずっと更新していたブログは“自己表現の場”だったな。




まぁそれはさておき。
ブログでも本の原稿でも、1ページ1ページ、大切に積み重ねていかなきゃって思いました。
何をするにせよ、真剣に集中して1日1日をものにしなくちゃいけない。
誰かのために、といいながら、結局自分のため、だったりね。


「ブログって己との戦いの場だよね!」という感想にたどりつきましたよとww


そしてお料理がとにかく美味しそうで…失敗して悲惨すぎるシーンもありますがww
調理シーンも観ていてワクワクしますね。
カメラワークのおかげでしょう。母親が料理してるのを横で見ているような、アットホームなアングル。
うっくりで笑える、コメディームービーです(*´ω`*)