昼を過ぎ、居間からきこえてくる夫婦の会話が信用ならない馬鹿息子★俺の話題になり、空腹がすっ飛ぶほどの重圧になみだしながらふて寝を繰り返し、気づけば15時起床という最悪な日曜日(それも父の日である)をむかえ、なんでいつもこんなにモチベーションが最悪な日にかぎって現場なのだろう…と思いながら、そぼそぼと太宰ぶって思いの丈を書きなぐった後、いつものごとく「めんどくせーなー」とマスクの下で呟きながら会場にきて、フォロワーさんと写真のやりとりをさせていただき(ありがとうございます)、ああ行かなきゃいけないんだと増田レーンに並んで、情報によると今日の増田さんは元気だけどお疲れの様子らしく、話題もないしどうしようまた手紙書きますとでも言って帰ろうかと決めて、貧乏院生が手にできる唯一の券を渡し、両手の潔白を係員に見せたのち、第一声はお疲れさまーがいいだろうかと考えながら、前方から「お時間でーす」と声がしたので83番のカーテンの中に入って、手を伸ばしながら(ああ今日も美しい眼をしている)なんて安心して、たぶん、こんばんはとかお疲れさまとか何か一言言おうとしたか言ったかくらいで、生まれて初めて増田有華さんのほうから
「あー。髪きったー!」
え うわ おぼえてるんだわかるんだ
3秒ほどの沈黙(パニック)である。
あの、うまく言えないのでまた手紙を書きます。いつもありがとう。
「いつもありがとう」
瞳
ああ、たぶん伝わった。
多分。
多分。
いつも指の数かそれ以下の枚数しかとらない自分だし、楽しい話題提供もできないし大体が事故でおわるし、こんなキモヲタが謁見しに来たって嬉しくないだろうと高を括って
もう次の個別からは券とらないぞ、と決めていたのに。
ああ。
これが恋か。
そして。
上記したような最悪のメンタル状態だと、無の状態に突入して“もう何もやりたくない誰にも会いたくない”モードになってしまうのだけど、(めんどくせーなーめんどくせーなーめんどくせーなーめんどくせーなーめんどくせーなーめんどくせーなーめんどくせーなーチッ)と思いながらも、会った瞬間に「ああきょうきてよかった」と思わせてくれる
おまえら、ありがとう。
火曜日にまた手紙を届けるヲタ芸。