「Mine」についての考察

気持ちが募りすぎて涙腺がすぐ緩んでしまったものですが、最近やっと慣れてきて普通のテンションで観られるようになりました…


河西智美さん2ndシングル「Mine」のMV考察!そしてそこからの「Illumination」の感想
やってみましたー(´ω`)ちょっと気になった部分をピックアップして考えてみた。


「Mine」

これまでにもMVのすばらしさはちょこちょこ書いてまいりましたが、
全編ドラマ仕立て、リップシンクのカットは一切ありません!
4分30秒の歌の前後にそれぞれ1分位ずつ映像が追加されていて、少し長くなっております。



楽屋のシーンから始まり、楽曲を挟んでまたここに戻ってきます。
鏡の前でぼんやりと静かに座っている河西さん。
後ろのラックにはデビューシングル「まさか」の衣装がずらり。
初お披露目だった競馬場ライブの時の衣装もかかっていて、小さいスタンドの鏡と合わせ鏡になって大きく写ってます(/∀\*)



ここから暗転。舞台は街中へ。
ステージ衣装のまま彷徨って、気付いたら制服を着て街へくり出して行きます。
手をひかれて走る途中、河西智美Mineの看板を目にする後ろ姿が抜かれております。
表情はよくみえないんですがとても不思議そうというか、記憶をたぐりよせきれないまま通り過ぎていってしまう感じ。



突然とびこんできた世界に戸惑っているんですが、お友達が勧めてくれてどんどん打ち解けて笑顔になっていって、
すっかり普通の女子高校生気分を満喫するその神聖な姿はまさに



聖☆おねえさん
なんなんだこの優美な眼差しは…


2番は制服から学生っぽい私服に。お友達にリボンをつけてもらってルンルンです。



本作では光が自然なままに取り込まれていて、自然光と照明ではずいぶん印象が違う。
制服で街中にいるシーンとかショップで服をみてるシーン、カラオケのシーンとかは、日中のまぶしさとか室内の薄暗さが残っているし、
逆に、小物のお店とか、ディナー前のお化粧直しのカットは照明がとても明るくて表情が綺麗に映しだされているのですよ…



↑この美しい横顔に「愛とか恋とか言ってる間は本当の気持ちはそう見えない」という歌詞をぶつけてくるとは…なんとも罪深い。


このあたりからMVの楽曲が終わるところまでまともにキャプができないのですが
ライブハウスに入っていく河西さんの肩と揺れるポニーテールには、
まるでシンデレラが時の螺旋階段をかけおりていくかのような軽やかさと心地良いリズム(おそらくドラムサウンド)があり、
そして運命のごとき終末感をおぼえつつ
頼むから時間よ止まってくれと心が叫ぶ感じ。
この幸せな楽しい時間が終わらないでくれ、、、気付かないでくれ、、、と願いつつ、



ライトと声援を浴びてステージに立つ河西さんのシルエットにハッとしたところでMineの曲が終わります…




MV冒頭ではまだメイクアップ完了していないのですが、街に迷い込んだ時には頭にフワフワの飾りをつけてました。
髪の毛の先に羽根のようなものが付いているのは、この衣装でいる街に迷い込んだ時、楽屋にいる時に共通しています。



でも、歌後の映像でスタイリストさんが河西さんの頭に付けにくるのは、
フワフワの飾りじゃなくてリボンです。



お友達に付けてもらったリボンとは素材こそ違いそうですが、色、形はそっくりなものです。
これに気づいて真っ先に思い出したのはジブリの「千と千尋の神隠し」で千尋がしてたヘアゴムでした。(小さいハエになった)坊とカオナシが紡いだ糸でつくった銭婆のヘアゴムは、千尋が神様の世界から人間界へ戻っていってもそのまま残っている唯一の存在です。


MVに登場するこのリボン
ドラマシーンで起こった出来事がただの想像ではなかった、という繋ぎ役になっているように思います。
インタビューでは「Mine」MVについて「アイドルではなくて、もし普通の女の子だったら…」というコンセプトがあることが言われますが
でもそれはちょっと違うんじゃないかな、と自分は思いました。


河西さんは、具体的に制服をきてショッピングをして食事にいって…という学生生活を送ることはできなかったけど、
学生生活とはちがう別の形でこういうショッピングとか食事とかカラオケやライブを楽しむとか、それこそ制服を着るとかw、いろいろな楽しいことを河西さんは経験してるはずで。
だからこのMVが、“もしこうだったら…”という絵空事ではなくて、
むしろ今までの楽しかったこととかそういう想い出を振り返っている映像に感じたんです。


気ままで楽しい普通の生活と、アイドルのめまぐるしい日々とは、つい無縁のように考えてしまいがちですが、
「夢」と「現実」は乖離した相反する存在ではなくて
ましてや“どちらが幸せか”“どちらが苦しいか”という善し悪しの問題でも毛頭なく、
すべてがグラデーションになっていることをこのMVが伝えてくれているように思います。





Illumination

この話から派生して、ちょっとC/Wの感想も書いてしまいましょう。
前回の「まさか」C/Wはファンに感謝の気持ちを綴った「私のヒカリ」。
もちろん大好きで大切なナンバーですが、なるべくシンプルな言葉で…と心がけて故にちょっと稚拙なところも出てしまった。簡単なお手紙みたいな感じ。
でもそこからこの「Mine」のC/Wで作詞をした「Illumination」を受け取ると、この半年足らずの時間でずいぶんな飛躍がある。
クラウンレコードのみんなだいすき黒澤さんのツイッターによると、河西さんはレコーディングの直前まで歌詞を手直ししたとのこと。
秋元Pかどなたかに見てもらった部分もあるでしょうけど、もしこれが本当に独力で書けたのならすごい勉強したんじゃないかな。


全体的に、プリンセス、スーパーヒーローとかおもちゃ箱をひっくり返したような飛びっきりに元気なナンバーなんですが、
1番Aメロの歌詞がこちら。

ひとつだけヒミツの呪文となえたら
いちばんお気に入りのドレスに着替えて
鏡に向かって笑えればホラ
涙ぜんぶ星に変わるよ

ドレスに着替えて鏡に向かって笑う


このイメージは完全にMineで、Illuminationは「Mineの次の曲」という位置づけが強く意識されていると感じました。
MVは上記のように、楽屋の鏡前に座り、ステージに向けて“変身”していく自分の姿を無表情に眺めているシーンから始まります。
「もしアイドルじゃなくて普通の女の子だったら…」という理想と共に「ステージの上で笑顔をみせていこうというアイドルとしての決意表明」というポジティブなメッセージがあります。最後では、袖からステージに進んでいく彼女は笑顔に切り替わります。
でも同時に、MVは河西智美という運命の重さみたいなものを感じさせる内容になっているのも事実で、
それ故に「Mine」という楽曲自体がその気配を強く帯びてしまっている。
(現にその影響をまんまと受けてMV観ながらの涙が不可避な状態に陥ったのが私ですwww)


全3タイプ共通のC/Wなので、Mineの次はIllumination、という流れは河西さんのCDを聴いてみようという人には必然です。
MVを観ない人もいると思うけれど、観てればより一層楽しめる!という仕掛け。
「前回の私のヒカリがありがとうを伝えるバラードだったから、次はライブで盛り上がれる曲を!(/∀\*)」という意図があることが河西さん本人により証言されてはおりますが、
A面曲に付きまとうイメージをやわらげられる元気な作詞になって、
結果的にバランスがうまく取れたのではないかなーと思います。


ハッピー思考というと安易になってしまうけど、明るく楽しいイメージを心がけている。ネガティブなことは隠してしまうところがある。例のスキャンダルの件も本人はこれまでに一度も触れてない。良い悪いは別として、これはおそらく彼女の人間性に由来した傾向だと思うんです。小さい頃から体力がなかったり脆弱な体質だからそもそも人から心配されたり可哀そうな目で見られるのが嫌だとか、そういう具合に。
河西推しの方ってこういうしんみりしたこと言わないから(つまりそういうところが河西さんと似てる)、自分が書いてみました(´ω`)wwwww



蕾んでた花が光を浴びてぐんぐん開いていく様子をみてるよう。
決して強くたくましそうではないんですよね。
いつ無くなってしまってもおかしくない、脆さゆえの繊細さ、美しさみたいなものが本番直前の舞台袖の淡い照明の中に浮かび上がっております。


もしものドラマが展開されるのは、Mineの曲が流れている間だけ。
河西さんの歌を聴いてる間は全部忘れて夢見心地になってね(/∀\*)というメッセージにすら読める。
映像の構成は、彼女が歌を通じて実現させたいこととピッタリ重なってもいます。
どこを取っても繊細で……真利子監督、本当にすばらしい。
想い出も感想もたくさん生まれたし、もはやお気に入りを通り越した大切な作品です。


事あるごと、あるいは何年後かに見直したらまた全然違った味がしそうな「Mine」。
21歳の河西さんがこんな素敵な映像でその姿を残せたことをとても嬉しく想います。有難いことであります(/∀\*)






※看板を変えましたー!
ゆみちゃんが作ってくれました(*´ω`*)ありがとう!