※ネタバレあるからねー!(/∀\*)
4月2日から始まった舞台「4BLOCKS」の7日の公演に、ゆみちゃんと行ってきましたー!〔みんブロの感想記事はこちら〕
我らが河西智美さんの初舞台です(/∀\*)テレビなんかでは結構“演じる”場面が多かったから、舞台は初めてというニュースは意外や意外でした。
ストーリーは、父プロデュースのもと活動していたブロック4兄弟のユニット4BLOCKSが解散して15年、バラバラの生活を送っていた兄弟が父の死と遺言ビデオによって弁護士ニーナに呼び集められて再会、遺産をかけた活動再開にむけて動き出す中で、仲違いしてた兄弟が本音をぶつけ合って和解していくというもの。河西さんは4兄弟の三枚目な“バランサー”三男ウッディの恋人アリス役なのですが、
みなさんは天使って信じますか?(やはり不可避)
下手の書き割りから暗転したステージに出てきたその姿、歩き方で河西さんだーとわかってovertureの最後のほうが幻聴する心地wだがしかし台詞を発し始めると、発声は舞台向けなので当然だけど今までに耳にしたことがなかった声に、はたしてこの役の人は本当に河西智美さんなのだろうかという一抹の疑問が生まれるほどでしたwキャピキャピのハイトーンボイスは、共演してるはいだしょうこさんに寄ったものなんじゃないかってくらい高いけど、不自然な感じはまったくなくて、明るいアリスによく似合ってる。で、登場するなり「婚約者ですフフ」とか言うので軽く意識が遠のきましたが←、話のテンポやスピード感が非常にアメリカンで、ディズニー映画が大好きな河西さんはこのコミカル可愛らしい女の子を演じるのを楽しんでいるようでした。実際相当ハマったのか、歌詞間違いが多いことがしばしばのあの河西さんが台詞に詰まることなくすらすらと進むのです。ものすごい集中力ですね。一体日々どんな稽古を積んだのでしょうか。ブログはおろかinstagramも更新たまにになってきましたが何事もないように初舞台という仕事をこなす彼女かっこいいですね…。あれは河西智美という素晴らしい器にのりうつったアリスですね。
活動再開に向けてボイスパーカッションやダンスを各々練習するのですが、みんなが帰ったスタジオでウッディとアリスが2人きりになり、肩に寄りかかって「大丈夫。ウッディを応援してるもん」みたいな台詞がほとんど唯一平常運転の河西さんの御声だったのだけど、そこからほっぺチューでウッディ「ごめん寝ちゃってた」…。普通なら惚気けやがってクソと思わざるを得ないはずのくだりで、気がつくと目元がじんわりと濡れておりました。
そんな彼女はダンスが大好きということで、バニーカフェでメイドさんの仕事をしてるわけですけど、白いウサギさんの衣装でピョンピョン(/∀\*)歌いながら登場ぇ…。こんな変化球な見せ場を想像すらしてなかったため、うわーとかマジかよなどと小言を漏らした記憶があります下は漏らしてませんよ。もちろん相当かわいいし、歌もばっちりです。キャスト上での扱いはアイドルっぽいけど、実力がずば抜けたそれだから恥ずかしさもなく満を持してピョンピョンできますね(/∀\*)
第二幕のスタートははいだしょうこさん演じるキャリー(長男の妻)の仕事場での歌だったのですが、扮装したキャストも多分に混ざっていて、河西さんはブルーのつなぎに紫ぶちメガネで登場。みなさん、天使はつなぎを着ても美しいです。モップをマイクスタンドに見立てたようなパフォーマンスがありました。機敏で膨らみのある動き方。久々に河西さんのダンスを見ることができて眼福。
アリスはウッディと一緒にいても大好きなダンスを続けたいと思っていて、ウッディもそれを認めてるんですね。相思相愛、幸せそうなカップルの役で幸せそうにしているアリスに切なさとともに目頭熱くなる。将来の話になったくだりで「2人で無人島に行って暮らしたら非難も何も気にしなくて済むね」と両腕をいっぱいに広げるアリスも、4人の再結成のステージを直視できずに逃げ出して「これが私だよ」とウッディに告白するアリスも、どれも河西さん自身とかぶる。言われもないことを言われる、芸能人やアイドルの性ですね。アリスの役とはいえ、台詞でもこういうことを河西さんに言われるとチクリとします。
この舞台には、4BLOCKSの後輩グループの生意気さとか、最後のコンテストの出来レースとか、業界のエグいところがまざまざと盛り込まれています。人気の最盛期を過ぎたあとでの再結成や活動再開は、向かい風も強く、なにより本人たちの強い意志、プライドの高さや他人の考えを聞き入れる気持ちがなければ生き延びていけない。その大切さを兄弟に気付かせるためのミッションをMr.ウィズではなく兄弟のお父さんは与えたのかなと思います。
そうなんです。ビデオメッセージで登場したブロック兄弟の父はなんと、Mr.ウィズの陣内さん!!!マジかよと笑ったwww上の立場で指図したり諭したりする物言いがもうどこかの段階でウィズにすり替わるんじゃないかってくらいには親しめるキャラクターでした。ビデオのみでの出演なのに、カーテンコールでもバッチリ手を振る映像で出演されていて、それだけなのにやっぱり存在感がありました。そして、敏腕弁護士のニーナって、安藤聖ちゃんだったのですね!火曜日のおはガール……全然気づかなかった。帰ってきてパンフレット見返してる時に気づきました←。
4兄弟は特に長男(諸星さん)と次男ルード(ISSA)が仲が極めて悪く、再結成のためにいくつかミッションが与えられたものをこなす中でぶつかり、許容しあうようになります。だから性格ばらばらの4兄弟は、15年前にグループが解散してから生活もばらばら。
複雑に組まれた舞台セットのそれぞれの位置に立つことで、彼らが存在している場所や時系列もばらばらなのに、それが音楽でどんどん繋がっていく演出がおもしろかった。たとえば前半でボイパをものにするために練習するシーンも、みんなステージセットのそれぞれの場所にいるんだけど、ウッディはバイト中の動作、チャーリーは鳩にエサをまく動作がボイパの技と偶然リンクしてそこから重層的に音楽が広がっていく。スポットライトの明暗などを使って、時制や場所がはっきりと分かれていて、服装も大して代わり映えのするものではなかったのに過去のことと今のことがごちゃまぜになることなく明解でした。
そして、長男と次男の大ゲンカの後でみんなの本心が垣間見えるシーン。ベンチに座って鳩のエサやりをする四男チャーリー(175RのSHOGO)に、サンドイッチで余ったパンの耳を渡して話しかけるアリス。しばらくすると2人がいる上手側のライトは暗転して、今度は下手側のルードと物乞いの少年が会話のシーンに切り替わる。その合間も上手側のチャーリーとアリスは何かを話したりエサをまいてサイレントで演技は続いているんだけど、エサまきまくってたね。相当まいてた。鳩になりたいと思ったね。そんな隣でルードと少年は、「与えられたものだけで生きてるなんてつまらない」とか「目の前のものに必死に生きるのが性に合う」だとかそんなこと言ってて(アリスのエサまきが気になってあんまり集中して聞けなかったw)それが残酷というか皮肉というか。鳩にエサをあげるのも愛なのだけど、それだけで生きられたら鳩は何も考えず有り難みも覚えない。彼らブロック兄弟のお父さんもそんなつもりがあってかなくてか息子たちのグループをプロデュースしていた。鳩と兄弟が同じわけです、深いですね。
出来レースで負けが決まったコンテストのステージになんとか立つんですけど、アカペラよかったですね。物語の始まりはいつもの雲行き……とかそんなような歌詞。みんなが思い出せずにいた、デビュー前に路上で初めて披露した歌。かっこいいダンスやマイクスタンドを使ったパフォーマンスがある他の曲よりもはるかに好感が持てて、4人も会場もはるかに楽しそうで、客席からも自然と手拍子が生まれちゃってました。敷かれた線路の上で振り回された人生だったのかもしれないけど、彼らにとって兄弟4人で奏でる音楽は欠かせないもの。これさえあれば楽しく生きていける!という想いが強く見えたから、ごく自然に楽しめました。でも言いたい。正直、チャーリーは覚えてたと思うんですよね。ああいうタイプの人は忘れたふりが得意だから、最初からとは言わないけどチラシ配りで必死になってるシーンとか、どこかの段階では思い出せてたんじゃないのかなー。勝手な憶測だけど。
最後はなんかONE PIECEとかにありそうな展開。なにもなかった。ニーナが腹違いの妹とわかるくだりが笑いになるのはこのアメリカンな脚本の所為と思いますが、弁護士の彼女は兄弟にもビッシリした態度でアリスが怯え(/∀\*)の顔してたよ。プロポーズされたアリスが、指輪のケースを大事に掌に握ってるのが愛おしかった。河西さんもアリスみたいに幸せになるんだよ。
ものすごい取り急ぎ感あるブログで大変申し訳ないのだけど、初めて観た感想はこんなところでした。なにせ河西さんがこんなに素敵でものすごくヲタクのハートにぶっ込んでくる役をいただいているなんて思わなかったから、良い意味の動揺で取り乱してしまってwwまぁ明日また観てくることになったからそしたらまた改めて書きます(/∀\*)拙文失礼しました。