優しかった気持ち

人がつくったものが好きです。AKB48劇場公演。

4BLOCKS【20150411 13:00〜 @池袋サンシャイン劇場】

もともと先日書いた7日公演しかチケットを取ってなかったのですが、4BLOCKSという舞台、そしてアリスの全てに衝撃を受け、こりゃもう1回は観ておかないと人生規模で後悔するぞと思い、行ってきましたwフォロワーさんが行けなくなってしまった日がちょうど私の行ける日だったということで、マチネのチケットを譲っていただき(/∀\*)しかもなんとそのチケットが、先日7日に私が取っていってきたチケットと列・席番まったく同じというミラクルw
アリスは下手側にいることが多いけど、前方の上手側の席からは彼女の表情ひとつひとつがよく見えるし、一点集中にならずに全体を楽しむことができました。

さて。いきなりですけど諸星さんかっこいいどうしよう…()私も長女である程度フラフラしてるので、キャリーに「今のあなた39点」とか言われてるハンクを見ると、なんか自分の直りきらないところを叱られてる心地になったwけどキャリーと顔を合わせるたびにハンクの傲慢な態度がどんどん変わって、いらんプライドを捨てて寛容になっていく姿に、どんどん惹かれまして、もはや諸星さんの印象すら変わりました。
どうしたらいいのか悩みごとを打ち明けにキャリーに会いに行くシーンの不器用な男ハンクかっこいいなにあれ…。ハンクとルードの仲直りのシーンもいいですね。足りなかったものはルールだといって、お互いに直してほしいところを挙げていくんです。少しずつ、弟たちを思いやる気持ちがはっきりと見えるようになってきて、「おまえは長男なだけで4BLOCKSのリーダーじゃない」と言ってきたルードさえ、自然と「リーダー」と呼ぶようになる。ステージ袖でアリスを探しにいくウッディを見送った後のハンクの「あいつにも大切なものがたくさんあるんだ」って台詞がじわじわ沁みてきた。人ってプライドを捨てるとあんなにも優しくなれるんですね。キャリーもこんな気持ちで変わっていくハンクを見ていたのかなと思うくらいにはハンク好きになってたwウサギちゃんアリスのスカートをメニューで仰いで捲ろうとするし、股間に酒瓶あてがうし、チャラチャラしてて危なっかしいけどw
前回の観劇で気になりすぎたチャーリーとアリスのエサやりを今日は横目に見つつ、大げんか後のルードと物乞いの少年の会話をきちんと聞くことができましたww2人とも安定の将来が漠然と約束された裕福な家庭の生まれで、似た境遇だったんですね。わざとああして厳しい環境に身を置いてるんですね。10セントが入った空き瓶を見つけてご婦人がプレゼントしてくれたんだなんて素敵なロマンを語れるくらいには、学びのある想像力豊かな少年のようです。いかにもアメリカな。人柄が180度かけ離れてるので想像の域を出ませんが、ボイパもダンスも何やってもできちゃうから退屈するんでしょうね。彼自身の過ちで恋人だったキャリーやダンスをできる環境を失ってしまうのだけど、ハンクと仲直りするシーンでそれらの過去ときっちり決別できていて、私もあの潔さがほしいwだからルードかっこいいんだよね。めぐまれた育ちも楽じゃないね、かかしさん。あとそういえば、カーテンコールで父ジェームス・ブロックを紹介するのってISSAなんだね。なんかいいですね。
先日書いたことと重複しますが、暗転してる中でも演技が続いてる演出がすごく好き。見えてないところでもそれぞれの時間が続いてるのが見事に体現されてると思う。けど決定的に注目させたいシーンの時は、暗転中の人たちは動かずピッタリと静止。効果にメリハリがあっておもしろいです。その静止も決して短い時間じゃないのがまた登場人物ひとりひとりを大切にしていて、無理やりに時間をコントロールする脚本じゃなくていいですね。
安藤聖ちゃんは今日こそは彼女だと意識して観られました。発声がとてもしっかりしてますね。実力を持ちながらもライトが当たらず裏役に徹する彼女もつらい役。あれくらいはっきり感情をぶつけてこなかったら、ハンク寄りの脳みその私にはただのスパルティーな指導者の一面しか見えなかっただろうな…。
元人気アイドル、元トップシンガーなど、この舞台のキャスト1人1人が何かの「元」で、栄光も経験してるし、そこからの落差や付きまとうイメージとのギャップにもがいて生きてこられてると思うのですが、そんな彼らがこのステージに立っていること自体に4BLOCKSと同じ経緯がちらつきました。
音楽は諸星さんなのですね。タイトルがどれもわからないけど、どれもよかったなー。
チャーリーがアコギのパンケーキの歌は、チャーリー演じるSHOGOさんの声やスタイルを一番ナチュラルに聴けた気がするし、マラカスぶっ込んでくる俺達のウッディもニッコニコで手拍子するアリスも可愛い1曲です。
第2幕冒頭のお掃除ナンバー、おちない汚れはないーみたいな爽やかで劇中に珍しくミュージカルっぽいというか、これまでにも馴染みのある感じ。シンプルな英語の歌詞だったんだけど思い出せなくてすみません。
コンテストのステージで披露した即興曲Believe My Way(仮)も相変わらず素敵だった。さりげなくボイパとか「だよね!」とか、劇中で彼らが得てきたものや個性がふんだんに盛り込まれていて、思い出話するような歌い方をしていてすごく好き。
ダンスナンバーも「back off」など何度か聴いてるうちにしっくり。簡易ながらパフォーマンス入るとやっぱりかっこいいですね。ただウッディーのダンス特別上手じゃなくてなんだかすごく頑張ってる感が出ててそこもまたキャラクターらしくて愛おしかったw
今日は食べ物も気になった。冒頭の「3日前に牛乳ぶっかけたシリアル」とか「器は腐ってない」とかそういう比喩や、お酒とか3ドル50セント(だっけ)で4人で食べたパンケーキとかコーヒーとか身近な食べ物がたくさん劇中に登場したことで感覚的にもわかりやすかった。それを食べたり飲んだりしてる時の状況とか気持ちとかがすっと頭の中でよみがえって、ステージ上の彼らと気持ちをに通わせることができました。それに、アリスがサンドイッチを作る家庭的な女性であることも証明されましたし。
アリスといえば、ピョンピョン(/∀\*)なウサギさんの歌は先日よりも落ち着いて()観られましたが、落ちついてもカワイイねー。オオカミとウサギちゃん。冷ややかな兄弟の中でただ1人、アリスと一緒になってノリノリで歌ったり手振りしてるウッディもかわいくて、アリスのこと大好きなんだねぇ(´ω`)彼氏と彼女というよりは、ヲタクとアイドルくらいの関係にこの曲中だけは見えたものですが(笑)ものすごい仲良いのにバカップルと揶揄するのは気が引けてしまう人の良さがある、お似合いの2人だと思いました。

ライブ当日に公園でひとりしょんぼりしてるアリスに最後「行こう」とウッディが差し伸べて、その手をとったアリスの表情それな……なにあの一瞬の艶やかさ…なにあれ、あの男に惚れたの?ねえあいつのこと好k(※落ち着きましょう。)……それまでの女の子らしいアリスではなくて、1人の女性としての目でウッディを見つめて、迎えに来てくれた彼に対して不安とか一切を拭い去っていくに、ついて行ったんですよ。両親の離婚で長らくひとりぼっちの寂しさを味わってきたアリス。彼女が抱える、好きな人が遠くへ行ってしまう感覚の寂しさって誰もが経験したことのある切なさだと思うんですが、それに対するウッディの怒り方も「怒り」じゃなくて「叱り」のようにとれて、ウッディほんといいやつ……こいつならアリスのことを任せられるなと思ったシーンでした。
アリスはシーン毎にといっても過言じゃないくらい他の役よりもたくさんの可愛らしいワンピースやコートの衣装(ギンガムチェック多め(/∀\*))を着ていたり、兄弟の仲直りの握手の時にさりげなく見やすいようにウッディにおんぶされてたり、うたた寝する彼に「眠い?」って聞いて愛しそうに笑ったりほっぺチューしたり、指輪を渡されれば「嬉しい!うれしいよー!」って抱きついて、プロポーズしたらまた抱きついて、義妹ニーナが兄弟にビシビシな態度をとってるところではアリスが鬼のジェスチャーやって隣のキャリーと笑いあってたり、なんかもういろいろとありがとうございました。幸せでした。
そしてカーテンコール。下手側で\4BLOCKS!/と盛り上がる女性キャスト3人の間に入ってアリスにマイクを差し出して一緒に歌ってるウッディおまえやるじゃん。最後まで優しくてかっこいいよ…。身体を揺らして楽しそうに歌いながら\4BLOCKS!/って腕つきだしてる河西さん本当に楽しそうで、客席にいてもとても楽しくて、河西さんがこの舞台に役をもらえたことを心より感謝します。これに終わらず、また新しい舞台に立ってくれることを切に願います。
明日のラスト2公演、行かれる方は楽しんでくださいね!(/∀\*)