私がAKB48と出会って今日で10年が経ちました。
2007年5月7日の夜公演、チームKの脳内パラダイスでした。ずっと応援していたモーニング娘。の紺野あさ美さんが卒業して約1年が経とうとしていた彼女の誕生日当日、深刻な紺野ロスの私は友人に連れていかれるまま秋葉原へ向かい、ドンキ8Fでチケットを買い公演を観ました。
Kが素晴らしいと豪語する佐江ちゃん推しのその友人からAKB、チームK、仕組みやヲタク文化、メンバーのことを聞いていましたが予備知識はその程度。女性枠の後半2連番で入った上手ブロックの席から眺めたのは、「友よ」を包む会場の手拍子と、楽器を構えてる知らない16人のメンバー達。誰のこともどの歌も知らなくても、ここがこの人達にとって大切な空間なんだということがよく伝わってきました。この日の公演が終わるころにはすっかりAKB48の劇場公演に夢中になっていて、そこからAKBのことを知るようになり、ファンになりました。
河西智美さん
すべての始まりはこの方。しゃべり方の癖強いし公演ではちょっと興味あるなぁくらいだったのですが、シングルのMVメイキングやAKB日誌などの動画を観るうちに(←ここがAKBを深く知ることができる特徴ですよね)こんなに可愛い女の子は他にいないとなり、次に公演に入った時からはすっかりとも〜みちゃん推しでした。
増田推しとして戻ってからも、同じチームBに在籍していた河西さんは目を惹く存在でした。選抜に呼ばれる一方で体弱めで病気のことがあったり休みがちだったりして散々叩かれたし卒業直前までいろんなこと言われましたけど、公演で知る彼女は本当にメンバー思いで優しくて繊細。いい人なんですよ…。私はチームBの頃はずっと増田さんを推していたから、どちらかというとソロデビューしてから河西さんの応援を本格的に再開したところがあります。
ホリプロに所属していることもあり事務所のイベントやOTODAMAなど呼ばれてステージに立つことも多いですが、ナンバリングがされているChapter LIVE(河西さんのソロライブ)は本当に素晴らしいです。彼女のレベルならテレビ番組に出たり、何かのPRをしたりするタレント業で十分やっていけると思いますが、彼女はそれを選ばず(おそらく先に書いたような悪いうわさが怖いというのも一理あるのではないかと思います)に歌で勝負してくれる。ハワイにMV撮影をしにいって歌詞を籠って書いたり、昨年は数か月の長期でL.Aに行ってヴォイスレッスン。持ち歌を音程やモチベーションをキープして歌いこなせるようになっただけでなく、邦楽に加えて洋楽までカバーで歌えるようになった。
AKB48の河西智美を知っている人も、あの頃のとも〜みちゃんっていう甘くて可愛らしい女の子の印象を一瞬で覆す実力を持っています。ソロシングルのMVを観ていただくのもいいんですが、その収録当時よりも何倍も磨かれています。本当にすごいんです。こればかりは私がブログを100並べても伝えられる自信がありません。河西智美を観てください。知ってください。ぜひLIVEやイベントのステージや舞台に脚を運んでみてください。きっとイメージを覆されると思います。もちろん良い意味で。一介のファンですが、私が保証します。
増田有華さん
河西さんのMARIAを夢中になって追っていて絶対に無視できなかった存在。こんなに歌がうまい少女がいていいのか…しかも高校1年生…と、いわゆる2推しみたいな存在で好きだった増田さん。2011年にファンに戻ってきたきっかけも増田さんでした。ちょうどDIVAが桜の木になろうのC/WでエリアKを歌っていて、そのしばらく後にDiVAのデビューが決まって、もう今推すしか!と言わんばかりの絶好のタイミングでファンに戻りましたwロビ観にはまったのもこの頃でチームBをたくさん目撃していました。ロビ観のたびにお手紙を書いたりしていましたが、ちょうど自分が不安定だった時期だったことがあり、今振り返ると相当生意気なことを助言のつもりで言ったこともあったし、握手でもうまく伝えられなくて失笑いただくこともしばしばでしたが()先日のCDリリースイベントに恐る恐る行ってみると「元気にしてた?」と声をかけてくれました。あの時間もきちんとあったんだなぁとしみじみ思います。
そしてミュージカル「WIZ」は本当に魔法にかかったような時間でした。あのミュージカルを観て初めて、私は泣きました。無感動で感情が表に出てこない私でもこうして泣くことができるんだと教えてくれたのは有華ちゃんでした。卒業後は離れたこともあったし、舞台は1公演は観るようにしていたけどやっぱり追えたり追えなかったり…。でも彼女が立つ舞台が素晴らしいこともよくわかっているし、彼女が周りからの期待に潰れずに歌や演技でステージに立とうとしてくれているのも伝わってくる。そして河西さんがソロで飛躍していけばいくほど、有華ちゃんは…有華ちゃんは…とウズウズしていたのは本音です。
先日ついにKREVAプロデュースの1stシングル「愛してたの」でソロデビューを果たしました。本当におめでとう。思うのですが、いつまでもそこに居てくれることが当たり前ではない厳しい世界で、大切な推しが2人もソロでCDを出して歌い続けてくれるって本当に稀有というか有難いことですよね。こう言うとまた彼女のプレッシャーになってしまうのでしょうけど、それでもやっぱり有華ちゃんの歌が好きです。これからもたくさんのステージを魅せてください。
小林茉里奈さん
どうして好きになったかという理由はたくさん書いてきましたとおり、増田推しとして友達になったみんみんが好きで注目していたメンバーだったからです。チームBの公演をつぶさにロビ観していた時河西・増田のアンダーによく入っていたのがまりんちゃんで、覚えずとも目で自然と追っているポジションでした。
まりんちゃんは決して身体能力に長けたタイプではありませんでしたが、その分表現力が凄まじかった。定点で観ていても姿勢がよく、四肢を存分に使ってしなやかなダンスをしました。表情もよく、指先の微妙なポジションにまで意味があるのではとまじまじ観てしまうパフォーマーでした。そして、河西・増田の癖が強すぎる握手対応に慣れ切っていた私は、名前を覚えてくれて西洋の古城の話まで出来る18歳の少女に握手会の楽しさを教えてもらいましたw生誕・卒業企画の委員に入ったのもまりんちゃんが初めてでした。
アナウンサーの夢を持って、まりなってるニュースの動画をこまめにGoogle+にアップしていたまりんちゃん。大学生になって話をすればするほど、海外旅行に行って世界を観てほしいし大学生活を楽しんでほしい…と思えるようになって、考えたくなかったけどそこにあった「卒業」という選択肢を彼女が選んだのは至極当たり前のことでした。ものすごい寂しかったけど…。早いものでこの春に大学4年生になり、夏で卒業から丸2年が経ちます。MINXのSNSに写真を出してくれたり、ヘアカットショーに出てくれたり……AKB在籍時のまりんちゃんからは想像ができない選択でした。彼女の中でいろんなことが変化しているんだなと嬉しく感じました。
今はいわゆる就活の時期なのでしょうか。頑張れは言わないと決めているんだけど、でもやっぱり、どこかでまたお目にかかれることを待っている自分がいたりします。正直、どんな形でも良いんです。茉里奈さんが選ぶ夢はファンの夢だから、自分の道を選んでください。まっすぐできめ細やかに動ける彼女なら、きっとうまくいきます。
村山彩希ちゃん
まりんちゃんが大学に入るのと同じ時期にチーム4になって、先輩メンバーになることに大きな戸惑いを覚えていた中、親しくしてくれていたのが彩希ちゃんだったという印象があります。MCでも話題に出してくれたりまりなってるニュースが好きだって話をしてくれたり。
そして何より本当に毎日劇場公演に出ていた。。彩希ちゃんのことはよく知らなかったけど劇場公演を愛してくれていることはよく伝わってきて、劇場公演ベースでAKBを追っている公演大好きな私にとって無視できない存在でした。まりんちゃんが卒業公演で「AKBを好きでいてほしいから、素敵なメンバーを見つけてください」と言ってくれていたこともあり、彩希ちゃんを推そうと決めたはいいものの色々病んだりしてなかなか調子が出ずにいましたが、それもこれもDMMで劇場公演を観ている時だけは忘れられたし、そのステージに彩希ちゃんはほとんどと言っていいほど立ってくれていました。
そしてその姿勢は今も変わらず劇場を大切にし、選抜総選挙への不出馬を決めて3年目、ようやくその努力が実を結び始めている。一言も発さずに2016年暮れのNHK紅白歌合戦の選抜に視聴者投票でランクインする実力者です。こんなに頑固でストイックでまっすぐなかわいい子を推さずに誰を推せというのだろうか…というくらいには夢中でございます。彩希ちゃんが今の道で頑張ってくれた先のAKB48に何が待っているのか、どんな景色が見られるのか。とっても楽しみです。名前の通り、ステージを彩ってくれる希望みたいな子です。
篠崎彩奈ちゃん
ゆいりちゃんと仲良しだからどんな子なんだろうと思っていたところで、初めての舞台があるということだったのでそれを観てからすっかり好きになりました。その直後に休養発表をして、半年ほど公演に出られない日々が続きました。これを言ったら不謹慎かもしれないし、あやなんも喜ばないとは思うのですが、彼女が病気をしたことで一層興味を持ちました。ちょうど同じ時期、私も喘息が本格化して全然治らなくてつらかったからです。あやなんが少しずついろんな活動を再開できるようになってきた頃、私も喘息が治らない根源がわかって回復してきていたので、誠に勝手ながら一緒に走ってくれている感じがしていました。
小嶋陽菜さんの絡みで爆上げ公演に出て一部復帰したり、K公演に戻ってきて彩希ちゃんと一緒に出たり(まだ一緒に初恋泥棒したことないから待ってるんですけどね!)。SHOWROOMの配信を頑張ってくれているし、最近はinstagramを初めてミラーレスの一眼カメラも購入したらしい。メールや投稿を見ていると小さなことに一喜一憂して、本当に信じられないほど女の子。なのに彩希ちゃんとSHOWROOM配信すると結構アレな一面がたくさん見られたりして、おもしろい子ですwそう興味を持つ一方でまだあまりあやなんのことを知れていないなと実感するのが握手会。あんまりうまく話せません…好きなのに…。きっかけは病気のことだったけど、これからの活動の中でもっともっといろんなあやなんを知っていきたいなって思っています。総選挙もなけなしの票を入れます。今年も頑張ろうね。
AKB48を通じて
本当にいろんなことを知りました。応援の仕方、自分の軸の持ち方、時間とお金の使い方、言葉の選び方、気持ちの伝え方、人とのかかわり方、Twitterの使い方()など…。一番大きかったのはきっと、諦めないということです。私がAKBを好きになってからしばらく離れた時期がありました。そして戻ってくるまでの数年間(2008-2010年くらい)に、彼女たちは国民的アイドルになっていました。続けるということがどれだけ偉大で難しいか。そして自分の気持ちがどん底で学校に行かず引きこもりになった時、外に出るようになったのも、ブログやTwitter実況やSSを通じて「書く」という行為が自分の核であることに気づかせてくれたのもAKBでした。
さっきから個人的な思いをつらつら書いてしまっていますが、ヲタク活動って自分とメンバーとの間に個人的な物語を作ることだと思っています。同じメンバーを推していてもその会場で思ったこと、感じたことって一人ひとりで全然違うように、ファンの数だけ思い出が生まれると思います。私は上記のようにこの10年で何人ものメンバーを推してきましたが、実感としてはDDと思っていないし、それぞれが唯一無二の大切なメンバーです。俗にいえば、推し変ではなく推し増しの歴史です。そしてその積み重ね自体が、吾輩はヲタクであるっていう物語になっていると思うんです。それは現場の場数で一概に語ることはできないもので、例えば全然現場にいけないけどあの子が好きでたった一度行くことが出来た握手会が宝物だっていうのだって立派な物語だと思うんです。そのことを10年間という時間に教えられた気がしています。
「会いに行けるアイドル」という当初のキャッチから離れてしまったことを皮肉に言われることがありますが、私に言わせればAKBは「ずっとそこに居てくれるアイドル」です。気持ちが離れても、しばらく仕事で行けなくても、会いたい時に行こうとおもえば会いに行けるアイドルなんです。初期と同じ劇場公演と握手会をなにかに諦めることなく、卑劣な事件にも風評にも屈さずに続けてくれることがどれほど尊いか。
10年経つといろんなことが変わりました。自分自身の生活が変わったことももちろん大きいし、それによって応援の仕方も変わった。メンバーの入れ換わりも多くありますが、何より周りに48Gが広がり姉妹グループが時代を台頭してきています。でも私にはこんな経緯があるので、今の劇場一本の活動スタイルについて彩希ちゃん自身の気持ちが全然変わらなさそうだと思うのと同じように、私の気持ちも今のところは全然変わらないだろうなと思っています。いつ誰が卒業するかわからないから気持ちの浮き沈みこそあるでしょうけど、秋葉原ドンキホーテの8Fは離れられそうにありません。10年の愛着ってなかなかですよ。ずっとずっと続いてほしい場所です。続けば続くほどそう思います。
マイペースにファンをやってきましたが、本当に楽しい時間です。これからもAKB48が大好きです。10年ありがとうございました。そしていつも元気をくれる河西さん、有華ちゃん、まりんちゃん、彩希ちゃん、あやなん、メンバー各位、運営スタッフ各位、いつもお世話になっているファン各位、今後ともよろしくお願いします。