優しかった気持ち

人がつくったものが好きです。AKB48劇場公演。

和田アキ子50th ANNIVERSARY 「WADA fes 〜断れなかった仲間達〜」【20181018 18:00- @日本武道館】

↑こんなカテゴリが並ぶブログを書く日がくるとは…。
和田アキ子さんの芸能活動50周年を記念したフェス「WADA fes」に、AKB48からの選抜メンバー「AKO選抜」が出るとの情報。アッコさんは河西さんが同じホリプロ所属なのでテレビとかライブ観に行ったりとかでお世話になっているのです。それで、AKO選抜のメンバーを追ってみたところ、

AKB48(AKO選抜)
大家志津香 / 柏木由紀 / 加藤玲奈 / 小嶋真子 / 後藤萌咲 / 込山榛香 / 坂口渚沙 / 下尾みう / 高橋朱里 / 中野郁海 / 峯岸みなみ / 宮崎美穂 / 村山彩希 / 茂木忍 (以上AKB48) / 山内鈴蘭SKE48) / 荻野由佳(NGT48) / 板野友美 / 河西智美

( ゚д゚)!!!! 逝かなきゃ!!!*1
というわけで、この情報を見た昼休み中に、もう発売開始していたチケットと有給休暇をとったのでした。で、フェスということなので出演者をよく調べてみたのですが、

和田アキ子 / Toshl(X JAPAN) / GACKT / DA PUMP / 氣志團 / EXILE SHOKICHI / AKB48(AKO選抜) / BOYS AND MEN / 祭nine. / BOYS AND MEN研究生 / MACO / 武田真治 / 岡本知高 / Shiho / 竹内涼真 / and more…
MC:さまぁ〜ず
主催:ホリプロ/ディスクガレージ

( ゚д゚)

ホリプロって私推しなの?(支離滅裂な発言)

他の出演者ほぼ見えなかったんだけど、落ち着いて見てみたらめちゃめちゃ豪華()なにこれ() アッコさんのところには老若男女凄い人が集まってくるんだなぁ。

会場散策(回想あり)

せっかくお休みをとってたのでちょっと早めに会場の武道館へ。個人的な話になりますが、私もともとモーニング娘。のファンで紺野あさ美さんを好きだったころはまだ子どもだったので年に1回ライブに行ければ良いほうってレベルの在宅だったんですね。それで受験前、モーニング娘。の春紺を観に行ったのがこの日本武道館でした。あの時も天空席に座ったけれどめちゃめちゃ高くてステージは遠くて、武道館ってすごく広い会場だな!って思ったんです。それが2005年()

あの頃はメトロを使って東京に出てくることなんてなかったから慣れない道のりでした。皆さんのご想像どおり大変躁鬱の激しいメンヘラちゃん(当時メンヘラって言葉はなかったけど)だったから、自分のことでいっぱいいっぱいで周りなんて見えなかったんですよ。九段下駅を出るとお掘り沿いの道は銀杏のにおい。イチョウ並木だったんですねここ。

坂道を進み、立派な門を抜け、うねうねとなだらかな螺旋の道を進んでいくと物販の簡易テントが。列は全然なくて、気になった人が通りがかりに覗いていました。この気軽にグッズ買い求められる雰囲気、お祭りみたいですごく好き。出演者別にもグッズが売っていて、私は氣志團のTシャツを買ってしまいましたw20th AnniversaryのTシャツでした。かわいい。今度着よーっと。物販テントから時計台に向かって歩いていくと、正面の1階席入口。そのさらに奥が2階席の入口。その近くにまた簡易テントがあって、アッコさんの50thのロゴシルエットに出演者たちが落書きしたものが展示されていました。サービス精神旺盛。

入場すると場内はアッコさんの曲がずーっとかかってて、私でも知ってるナンバーも多くて、ポンキッキーズ世代にはたまらない「さあ冒険だ」とかもかかってて、早く来てゆっくりしててよかったなーと思いました。開演20分前、10分前にはアッコさんのものまね芸人さんによる影アナ。すごく似てておもしろかった。開演前からアッコさんの"人が集まってくる人柄"のようなあたたかみをひしひし感じていました。

この日着席したのは2階席南東のステージ上手側で相変わらずの天空席でしたけど、13年ぶりの武道館はあの頃よりステージが近くにはっきりと見えました。…13年…() どのアーティストのステージもとても楽しかったんですが、ちょっと上記最大フォントでお伝えした私の推しメンたちの話をしたいのでちょっとお付き合いくださいね。

氣志團

あまり書いたことがなかったかもしれませんが、JK時代の私にとって氣志團はかけがえのないロックバンドでありました。完全在宅でしたけど彼らの音楽には大変支えられました。アイドルソングばっかり聞いていた、勇気もなくぐれたくてもぐれられない私の心の隙間を言葉にして歌ってくれているかのような音楽を奏でる、大好きな方々です。ライブに行ったことは一度もなかったんですが、なんという巡り合わせでしょう、WADAfesで初めてそのステージを観ました。開演前からステージ奥にセットされてたドラムセットのドラムの柄が氣志團のマークだったので、早めにくるのかな?と思っていたらボイメンファミリー、MACOさんの次の3番手で登場。予感はしてたけどまだ心の準備ができてない。

映像で登場して円陣の掛け声、最後は「せーのーでニャ-!」あああああああああああああああああああああああああ知ってるううううううううううううううううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!!!!(落ち着け。からのステージ登場。そこにしっかり翔ちゃん(赤い人)と光ちゃん(しゃべらない青い人)が写ってたしトミーばっかり追ってたから全然気づかなかったけど、歌い出したのが学ランにリーゼントで変装したさまぁ〜ずという() 本当にこの人たちは()

私が氣志團を追っていたのは2006年頃までだったと思うので、最近どんな活動をされててどんな音楽をしているのか全然知らなかったのですが、自身のナンバーから我ら思う、故に我ら在りと、アッコさんのカバーアルバムでカバーしたShut Up!を披露。上手側でギターを弾いていた209cm長身、紫カラーの学ランを着ていた西園寺瞳さんが、私は昔から大好きなのです。Shut upのギターソロがかっこよかったな……ソロを弾き終わるとほっとしたのかニヤッとすっきりした笑顔を見せていたのがかわいい眩しい。ああ好き。やっぱり一人だけ大きいなそして顔が小さい。

そして曲終わり、ドラムの刻みが続いてああこれは!!翔ちゃん「行こうぜ、ピリオドの向こうへ…!」やってくれるのですね!!One Night Carnival!!!トミーのギター導入で始まるイントロ、そして翔ちゃんの「俺んとここないか?」あああああああああああああああああああああああああああああああああああCDとDVDで何度聞いたかわからないこの曲が!!!!!!カラオケで何度となく披露したこの曲が!!!今数十メートル先のステージ上に!!!!!!!!!!音速の天使たち!!!!!!!!!木更津の妖精たちとともに!!!!!!!!!いる!!!!!!!!!!!!(激しい感銘を受けながら翔ちゃん光ちゃんと同じダンスを黙々と踊っている私)。サビでぱぁっと明るく拓ける感じ、武道館で体験できて本当によかった。途中のギターソロも、ピンクパープルのライトに照らされるトミー(西園寺瞳さんのニックネームです)本当にかっこいい…

これだけ盛り上がったからもう終わりかーと思ったら、光ちゃんが早乙女の言語で翔ちゃんに話しかけて「One Night Carnivalでいまいち盛り上がってなかった?ちょっと古くないか??」などとひともめしてリーゼントで背負い投げされて、「17年前の2001年にプチヒットしたOne Night Carnival」を歌い続けている件について頭をさげ、楽器を置いたメンバー達も頭を下げ、團長の翔ちゃんは「おまえら…」となり「氣志團、生まれ変わります。新曲を披露させてください」とか言って始まったのが、One Night Carnival 2018。あのね、あなた方最高よ…。ほんとエンターテイナー。ただ歌って弾いてじゃ終わらせないの。さっきまでエレキ持ってバリバリに弾いてたのに楽器置いてDA PUMPのU.S.AとミックスさせてOne night carnival歌ってるんだよ?振付でワン・ナイ・カーニバルとか言って「O.N.C」の形を腕で何回も作って踊ってるんですよ?本当に最高。トミーのUSAダンスにくぎ付けでした。團員みんなのこと見たくて一瞥したけどほんとごめん、やっぱりトミーしか見えなかった…。あんな多摩の大巨人がカッコつけてこなれた感じに踊ってるのが愛しすぎる……。

AKB48(AKO選抜)

AKB48は比較的後半の登場でした。何だろう、全体の出演順がとてもうまく編まれていて、そろそろくるかな?の予感が高確率で的中。あたたまったあるいは落ち着いた会場の空気を壊さず次のアーティストに繋がる感じ。

いつものovertureでメンバーが登場すると、まずはフライングゲット。見ただけで何の曲かすぐわかる見慣れた陣形ですが、そのセンターはともちん。そして左右に柏木、河西。うおおおおおお熱い!!!というかすぐ近くの上手側に彩希ちゃんがおる!!!河西さんもおる、え彩希ちゃんもおる!!!え!!!を何度となく繰り返していました。

言い訳Maybeポニーテールとシュシュはとても懐かしい。Yes,篠田チームAのウェイティング公演。maybeとか久しぶりに聞いたからなおさら。酷暑だった夏が終わってやっと涼しくなった今にぴったり。河西さんと彩希ちゃんを交互に観ていたはずなんですが、やっぱりこういう場になると彩希ちゃんを追いかけてしまうのは自分が何よりもAKBのヲタクだからなんだろうなと思いました。離れて観ていても手足の振る舞いとか移動の時の動き方とかでわかりものですからね。

OGとして結構いい扱いを受けている河西板野は、AKO選抜フロントメンと中央ステージへ。その中には彩希ちゃんもいるというか河西さんの前歩いて移動しているが!??!??!?なんなら中途半端なところで立ち止まってお手振り始めちゃうから河西さんがしぶしぶ合間縫ってサブステに進んでいったが?!!?!?!() おもしろすぎる。

そして、ヘビーローテーション。1ハーフで攻めるねぇ、もう4曲目だよとAKBの凄みにニコニコしていると、近い。河西智美村山彩希が限りなく近いそして、同じマイクで歌っていた。あれは見間違いじゃない。多分。衣装見ればオフショルダーの河西さんは一発でわかるんだけど、なんてったって茶髪のポニーテールがめちゃめちゃいたから(河西宮崎加藤など)。けどまあ一夜の幻と仮定して夢を見させていただくことが許されるのであれば、

ユイリチャント( ゚д゚)カサイサンガ

イッショニ( ゚д゚)ウタッテル

カオガ( ゚д゚)チカイ

…のに、1つのマイクで一緒に歌ってるのに 全 然 絡 ま な い () 人見知り×人見知りのダブルコンボがすごくて笑ってしまった。が、そんな2人がマイクスタンド脇にしゃがんだ時に鳴り響いた歌詞が「こんな気持ちになれるって僕はツイているね〜♪」だったことは忘れずにいたい。それな…僕はついているよね本当に。

そろそろラストかな?と思いきやまだ続く。友智が捌けて現役メンバーでの365日の紙飛行機。AKO選抜での歌い出しは我らが柏木由紀。披露した中では最新の、朝ドラ主題歌として有名になったナンバー。こういう歌謡祭的な場にはぴったりですね。落ち着いて彩希ちゃんを拝めました。ちょうど上手側を向いて立って歌っていたからよく見えました。指を伸ばした時の目線がきれいなんですよね、この方は。

MCではワタナベエンターテインメント所属のしーちゃんがいかにして言い訳maybeのセンターポジションを勝ち取ったかについて「ホリプロの西尾さんと仲良くしているからです!」と大変生々しい話を()。AKO選抜は基本AKBメンバーで構成されていますが同じホリプロ所属の現役メンバーも含まれていますし、AKSメンバーよりいいポジションで歌っていましたから、事務所の強さをまざまざと見せつけられたように思いました。でもそれもそんなに悪い感じはしなくて、事務所の繋がりがあったからこそ呼ばれた舞台だったと思いますし、仕事仲間としての繋がりとかポジティブなほうの事務所の強さを感じました。
OGとして出演してるともちんと河西さんも話を振られたのですが、河西さんは「ともちんと同じ名前のともみ、河西智美と申します!覚えて帰ってください!」と新人さながらの腰の低いご挨拶。河西さんはアッコさんの45周年ライブを観に行ったりとアッコさんをとても慕っております。同じ事務所の大先輩の背中を見ている態度だなぁと言うのを、今思い出してみると感じます。詳しくは後述。

恋するフォーチュンクッキー

AKO選抜も締めに入り「最後の1曲は、この方々と一緒に歌って踊りたいと思います。どうぞー!」で登場したのはなんと黒地に白基調の刺繍の入った学ランに身を包んだ氣志團5人。そして始まる恋するフォーチュンクッキー

( ゚д゚)

このブログの読者の皆さん。こんにちは。私が何て言っているかわかりますか。村山彩希さんと、河西智美さんと、西園寺瞳さんが、同じステージで、一緒に、恋チュンを、踊っているんです。

( ゚д゚)夢?

氣志團の本当にすごいところは、年下のアーティストにもへりくだるその姿勢だと思うんですよ。自分たちよりデビューも遅く年下の女の子のアイドル集団に対してもそれをできるところ。氣志團万博にも呼んでくださったり、以前テレビ番組でコラボレーションで一緒にONC歌った時に「長くやってたらAKBとコラボできたよ!みんなも一緒に頑張ろうぜ!」みたいなことを落ちサビ前のセリフに言ってたんですよ翔ちゃんが。自分たちの立場を飾らない、自分たちの境遇を人を楽しませるための笑いやおもしろさ、味に変えられる勇気が氣志團の本当にすごいところだと思います。

で、河西さんの恋チュンダンスもまたレアだったわけですが、彩希ちゃんを見て、サブステに視線を移すとどうしても209cmのギタリストが黙々と踊っているのが気になってしまってあまり観られなかったのが昨日唯一の悔い…。しかし河西さんのトレードマークともいえるオフショルに脚を映えさせる後ろ長め&黒レースのついたスカートというThe 河西智美 powered by オサレカンパニーなフェロモンばっちりな衣装で恋チュンっていうのはかなり異色だったと思います。
メインステージのメンバーは手前に一列に並んでいるのですが、彩希ちゃんは上手側がポジションだったのでよく見えました。実質"神手"である。おにぎり作る時の手がぎゅっぎゅって絞ってるみたいで潔いんですよ、彩希ちゃんの恋チュン。そして、トミーの作るおにぎりが大きすぎるんだが……あんな大男のおっさん(※永遠の二億才です)がおにぎり作って踊ってるんだが…そのサイズと形はおにぎりじゃなくてサッカーボールなんだが…かわいすぎる……

…で、

( ゚д゚)

放心しました。私のメンタルがピリオドの向こうに行ってしまいました。アーティストさんが後半戦も代わる代わる、そして時間が経つにつれて大物が登場してくる。でも私の推しメンと私の推しメンと私の推しメンが共演しすぎていた件についてはとんでもないインパクトがありましたので、EXILE Shokichiさんとか岡本知高さんとかTOSHIさんとかものすごい方々の音楽に浄化されながら完全に放心していました。

ふと思ったこと

会場の雰囲気。いろんな界隈のヲタクが集まっているのはわかるんだけど、客層は女性ファンがかなり多くて、年齢層は比較的高めかなと見ていたのですが、私の周りには若い男女のカップルとか、自分と同年代〜上の1人でいらしてる女性ファンも多くて驚きました。親子連れとかもいましたね。アッコさんの求人力がすごい。
でも何より驚いたのは、悪口を聞かなかったんですよ。ああいうフェスの場だと自分の好きなアーティストを誹謗中傷して笑う声とか、「私あの人嫌い」みたいな暇つぶしの声が絶対に聞こえてくると思ったのに、全然聞こえてこない。むしろ氣志團の茶番ステージに笑ってくれて、前列にいたDA PUMPファンなんてU.S.Aのミックスを聞いて大声で笑ってくれていたし、AKBにはかわいいとか懐かしいとか言って楽しんでくれていた。考えてみてくださいよ、5年前だったらDA PUMPのヲタクとAKBのヲタクが同じ会場に共存してるとか奇跡だからな?(何があったとは書かないけどな?)。無名だったり全然知らない曲だったりしても、すごいねといって拍手を送る。そして推しが出てくるのを待つ。そのことに驚きました。
周りにいるのは自分と同じ別の界隈のファンで、誰が自分の発言を聞いているかわからない。どの出演者にも彼らを好きな人が同じ空間に必ずいる。この状況に対するリテラシーは、もしかしたらSNSの発達に伴ってかなり健全になってきているのかもしれない。なんてことを思った。

アッコさん

最後に登場したこの日の主役。ずっとテレビでお見掛けしていた方だし、河西さんがとても慕っているから、何気に楽しみにしていたんですよ。登場したらまず古い日記を歌唱。私ほんと疎いのでタイトルだけじゃわからなかったんですが、歌い出し聞けばわかるよ。古い日記っていうんだ。Shokichiさんもさっきカバーで披露していたけど、なんかもうまったく違う曲に聞こえた。カバーされても名曲なんだけど、アッコさんにしか歌えない歌があるって思った。「あの頃は〜♪」の声の音圧。武道館の天井の国旗まで揺らしそうなほど。手でバランスを取りながら喉から声を絞り出すように歌うのとかすごいかっこいい。

ゲストの竹内涼真さんが登場すると女子の歓声がすごくて、会場が一気にジャニコンか?くらいの空気に変わるくらい人気者だったんですが、アッコさんと「笑って許して」をデュエット。\アッコ―!/と\涼真―!/してきました。竹内さんはカラオケバー程度でしか歌ったことなくてお客様の前で歌うのは初めてだと話していましたが、高身長の大きな身体、歌声は太くて初めてとは思えないくらいしっかりした歌声でした。そこにサックスの武田真治さんも加わり、Uptown Funkを披露。ここはジャズバーかって思うくらいの空気。ノリノリ。最高にかっこよかった。武田さんのサックスは凄まじくて、楽器が喜んでいそうなくらい鳴っていました。

あの鐘を鳴らすのはあなたはCMで使われた時に初めて聞いて大好きになった曲です。まさか私の生涯で生で聞く機会に巡り合えるなんて……それこそ、いろんな出演者を集めてフェスを開いてくださったアッコさんのおかげですね。「阿久悠さんからこの曲の歌詞を頂いた時、「"あなた"って誰ですか?恋人ですか?友達ですか?家族ですか?」と訊ねたら、阿久さんは今まで出会った人たちを思い浮かべて歌いなさいとお答えになった」というエピソードも。歌い出しからは優しく、サビは雄大に力強く。この曲を知ったCMがいつも朝テレビで流れていたからサビになると朝もやの黄色い光が思い浮かんだりして、ちょっと懐かしいんです。推しメンたちのステージ後燃え尽きていた私は、あの鐘を鳴らすのはあなたで骨抜きになりました。

今あなたにうたいたいのサビ、マイクを外しての歌唱は本当にすごかった。2階の天空席でもはっきりと聞こえましたよ。声が大きいだけじゃなくて発声や発音がクリアで歌詞まで聞き取れる。あれは本当にすごい…。技術的な凄みだけじゃなくて、歌いたいと歌う大物歌手のがむしゃらさがすごかった。50年も活動を続けていても、気持ちの根幹は同じなんだ。翔ちゃんがMCで「18歳でメリケンサックをマイクに持ち替え、大阪から2.5歩で上京した」などとアッコさんの武勇伝を語っていたし、やっぱり体の大きな人なんだろうなと思ったけど、ステージに登場した時あまりそれを感じませんでした。天空席であまりに遠かったこともあるんだけど、なんかもっと大きい人だと思ってた。日本中、世界中が知ってるような超大物。どんなオーラまとってる人なんだろうとおもったら、ひとりの女性だった。他の出演者とは声の圧も重みも段違いに違ったけど、歌手としての美しさの分だけ影も深かったような気がした。

歌い始める前、いろんなジャンルから集まってグッズやサイリウムを振る観客に向かって「皆さんの好きなノリ方で聞いてください」と声をかけるアッコさん。デュエットでの演奏後は、「真治のサックスと涼真の歌が聞けるなんて、今日来てよかったね」と客席に話しかけていたアッコさん。年功序列とかしきたり関係なく、みんなのステージであたためてくれたこの会場で歌えることがありがたいと、自分より後輩の出演者全員に敬意を表す態度のアッコさん。
EXILE Shokichiさんは「こんな僕に対してでも、アッコさんはリハーサルの時に「お先に失礼します」のメッセージカードを置いていってくださる」とエピソードを披露していました。出演メンバーが決定した時のアッコさんのコメントでは、氣志團万博に出てフェスの楽しさを知って、若者の文化だと思っていたけどやってみたいと50年の節目でチャレンジなさったそう*2

MCでみんなが代わる代わるアッコさんの姐御エピソードを披露するものだから、さて最後に主役は何を語るんだろうと思ったら、びっくりするくらいすごく腰が低いんです。50周年記念の武道館はこの日がラストだったみたいで、そのこともありとても感傷的で、泣きながら話す場面も。「普段はこんなこと言わないんですけど、テレビ局、ラジオ局、メディアがいなかったら私はいない」と何度も感謝を述べて、深々と頭を下げていました。ISSAがトークの中で話したことについて「バカだねあいつ」なんて笑い飛ばしながらも、竹内涼真さんに「あんた言ったよね?」と過去の発言を問い詰めながらも、総じてアッコさんがこんなにも物腰が柔らかな方だと思わなかった。

ラストはもう一度ふたりで歌いたい。今日の出演者がステージに再登場して全員ステージに並んでの合唱でした。改めて並んでみてもやっぱり豪華な出演者。終演後は一瞬暗転して何だ!?と思いきやメインスクリーンにアッコさん手書きのメッセージ。縦書きでとても丁寧な謝辞。明日もあなたに希望の鐘が鳴りますように…という趣旨の素敵なメッセージでした。

アッコさんの人の良さ、腰の低さ、もちろん実力に、これだけの人たちが引き寄せられてくる。私もそれに引き寄せられたと言いますか、あんなに素晴らしい自分の推しメンたちの夢のようなステージを観させてもらっちゃったら、惹かれないわけないでしょう。実力、事務所の力、明るく強い力を持つとこんなにも可能性のある舞台を作ることができるんだという希望。テレビで見るような偉ぶってる"キャラ"じゃないアッコさんを観ることができて本当によかった、とても素敵なフェスでした。

これが「ファミリー」なんだなと思いました。自分の力を若者たちにそっと分けてあげて、もっと明るい力に変えることで、昨日よりも可能性のある舞台を作ることができる。なんて素敵なんだろう。AKB48も河西さんもともちんも氣志團もその近くにいることがファンとして嬉しいし誇らしいし、河西さんに至ってはその姿をとても尊敬しているのだろうなというのを、河西さんのソロ活動の節々を思い出しながら思いました。そしてただ1人の観客にすぎない自分も今日このWADAfesに参加したことでアッコファミリーを取り巻くほんの一部になれたような気がしていて、それはとても幸せなことです。

WADAfesは公式SNSもたくさん頑張っていて、新しいことを取り入れているところもかっこいいって思いました。舞台裏には出演者用のフォトスポットもあったみたいだし、出演者もたくさん写真を撮ってくれて、そのおかげで終演した帰路でもまた幸せを分けてもらうことが出来ました。最初から最後まで本当に夢みたいなフェスでした。そして、そんなアッコさんだからこそ50年も芸能活動を続けてくることができたのでしょうし、これからもずっと続いてほしいなと思いました。本当におめでとうございます。素敵な時間を本当にありがとうございました。

*1:意図せずこのような変換ミスをしたのですがこれはこれでおもしろいので生かしましたし結果的に逝きましたので強ち事実と相違ありません。

*2:http://www.wws-channel.com/music2/89701.html?view=more