優しかった気持ち

人がつくったものが好きです。AKB48劇場公演。

でかい壁

父親の偉大さを知った。


去年の大学受験期、ふと父親に勝てる可能性があることに気がついた。
もし、早稲田大学を受験して合格したら。きっとおいらは彼に勝つことができた。
しかしおいらには勉強に対する根性、残された時間、浪人してまで上を目指す勇気がなかった。
その時点で負けていた。


気まぐれな発言に傷つけられたことだってあった。
人間として、根本的に思想がかみ合わないのだろうかと本気で悩み憤怒していたこともあった。
かつてはこの父の今時の一般家庭にしては厳しい規律に、耐えかねて口論になることも多かった。


本当に頑固な親父なのだが、とにかくいろんなものに興味関心を抱くのである。
興味をもったらとことん追求してみないと気が済まないのである。
釣り、数学、卓球、パソコン・機械、車、歴史……
どれもうちの父親が本気で好きなものである。
どの分野にしても、語らせればいつまでも話し続けるんじゃないかとぞっとするくらいだ。


きっと父親が生きてる限り、おいらはこの人を抜くことはできないと思った。


おいらの理想(目標)が”狭く深く”であるけど、父はどこまでも”広く深”い。
短気で、すぐにゲームや漫画に寄り道してしまうおいらには考えられない、バカなくらいの真面目さなのである。


勉強をしていて、この親の血を明らかに受け継いでると感じることは多くあった。
何か(とくに勉学)に熱中しているときはその血が沸騰しているのにしばしば気づく。
なんせ、どんなけ酒気帯びしてても数学の問題が解ける、自慢の父である。


「氏ね」とおもってしまうのは父親に反射させた自分自身への言葉であるということ。
本当にうざい存在であり、敵でもあり、目標でもあること。
昨日のできごとからはそんなことを感じました。