優しかった気持ち

人がつくったものが好きです。AKB48劇場公演。

河西智美 Birthday LIVE【20161120 19:00-@渋谷CAMELOT】

河西さんのライブ(/∀\*)半年ぶり!
会場は渋谷キャメロン。ぐぐると「クラブ」「お持ち帰り」などすごいワードが候補にあがってきまして、誰もが「今日の会場ここ!?」と思ったことでしょう() 渋谷のライブ会場あちこち極めてる河西さんぽいんですが、結構気張るというw しかし貴女に会うためならこのキモヲタ、たとえリア充の巣屈でも虎の穴でも飛び込みますという覚悟で(?)行ってまいりました。

私は河西さんのライブだととにかくいつもチケ番の引きが悪くて、FC先行チケといえ今回は特に後ろの方でして、そんな時に限って会場はお客さん入るスタンディングエリアがステージに向かって縦長&段差無し&なんなら女性エリアも無しということで、ステージが見事によく見えませんでした\(^o^)/こりゃいかん!と苦笑いのスタートでしたが、始まったら控えめに言っても最高なステージでした。河西さんの歌は全宇宙のどこに居ても(それが例え高身長の方の後ろとかでも)きちんと美しい響きを持って届き、すばらしかった。本当に楽しい時間でした。視覚情報がないぶんやや薄い内容になりますが、そんなことを以下つらつら書きたいと思います。

0. overture
1. まさか
2. Mine
3. 今さらさら
MC
4. 僕のSummertime blues
5. Blue…
6. キエタイクラ
MC
抽選会
7. 抱きしめられたら
MC
8. Touch me!
9. M・U・I・S・H・I・K・I
10. Illumimation
(とも散歩映像)
En.1 キャンディ
En.2 Love♡Wars with板野さん
バースデーサプライズwith板野さん
En.3 Lovely days
En.4 Enjoy your life!

会場がクラブと言うことでステージ設備が充実しておりまして、ステージ背景と左右の壁がモニターになっているんですね!しかも結構な良質の解像度。そこに流れる某●ラ●プ氏の映像。会場一同「!?」となっているとアテレコで日本語で「アメリカからの帰国を喜んで受け入れよう」などと氏がしゃべり始めまして、指の動きと併せて「俺たちのともーみ」的なこと言ってるので笑いましたww映像の最後とovertureを被せてくるのちょっとゾクゾクしましたね。凝ってるなぁ。

1曲目のまさかからいきなり声量違いすぎてびっくりした…音のとり方低めで歌ってしまうのはいつものことだけど、それにしても声の太さが変わったなぁと。Mineも同じ。Cメロの伸ばしめっちゃ綺麗で、今までに見たことのない声で、綺麗なだけでなくて安定した。最初のシングル2曲は歌いづらそうにすることが多かったと記憶していますが、今回は声量感からかしっかり脚のついた歌唱。まさかの長い間奏でガチ恋口上打ってるヲタクがいたので、あ・い・し・て・るー!だけ小さな声で便乗しました()友達になってください()
あと、めっちゃ後ろ向いて歌いますね。あれなんだろう(遠くて表情まで見えなかったけど泣きそうになってたとかありましたか?)。歌う時の身体の揺らし方が大きくなってたから、それで後ろまで向くようになったのかな。普通に背中見えるくらいに身体揺らて歌ってました。スタイルがより自由になった感じがして、振り絞って声出そうとしてるのが伝わってくる。マイクも今までは右手と左手と交互に持ち替えることが頻繁にあった気がしますが、今日はずっと右手から持ち替えないなーという印象強かった。AKBは振付の都合で絶対左手持ちになっているので、今回のスタイル改善と共にAKBの気配が抜けたのかな?

衣装は全然見えなかったのでちびみさんがTwitterにアップされてたイラストで把握させていただきましたが、肩だしはバッチリ見えためっちゃセクシー…抱きしめられたらっぽいはだけ方しててだな。いやあの…好きです…

今さらさらも声の伸びが全然違う。今まではちょっと賭けみたいな気持ちで臨んでいたと思われる伸ばしの箇所の安心感。このCメロ大好きなんだけどもう声がぐいぐい伸びていっちゃって、とてもヘンな言い方をすれば、声があまりに綺麗に響くので空が見えた心地がしました。

まさかの時にもちらほら聞こえましたが、MCでは「ただいま!」\おかえり!/のくり返し。河西さんテンションがいつもとなんか違うwと思ったら、ロックバンドのライブを見る機会があったらしくて、ちょいちょいその煽りを入れていくとのこと。「おまえら!!(/∀\#)盛り上がる準備できてるか!!」とあの可愛らしいvoiceで煽ってましたorz

今年は長期で海外に行っていたため、毎年夏に出ているライブイベントなど活動の機会がなかったことに触れた後、「夏を振り返るコーナー(/∀\*)」とのことで僕のSummertime bulesからスタート。季節的に聴けないかなと諦めていたお気に入りナンバーを聞けて歓喜。さすが河西さん、わかっておられる。そしてレベルアップ半端ない。音ばっちりだし、今までは声色があいまって感傷的で切なさを帯びていたのが、声が太くなったからかちょっと逞しい聞こえになっていた。

Blue...、歌うところは歌って間奏ではぴょんぴょん跳ねちゃったりして自由。楽しそう。手を左右にふる煽りに夢中で、声のトーンが変わりきっていなかったらしく「サンシャーィン(/∀\*)」がめっちゃスイートハートヴォイスになったのを私は聞き逃しませんでしたorz愛しさorz

そしてキエタイクラで河西さんが結構大きく動きながら歌っているのを少し確認した後、ついに完全にステージが何も見えなくなるwこれまでなんだかんだステージはきちんと見える場所で見てこられたライブの中で過去かつてない視界不良だったにも関わらず、なんだこの今までにない感覚。楽しいぞ。降参して天井の青い光を見上げると、これが音の力だなと感じるほどの音楽が耳から入ってくるのが心地よくて目を閉じました…。いい。なんだこれ。今までにないこの感じ(2回目

夏を振り返るコーナーが終わり、MCはアメリカへ行っていたことのお話。「ニューヨークと思ってる方が多かったみたいなんですが、ロサンゼルスに行ってました。L.A(/∀\*)田舎じゃないけど静かなところで過ごした。ずっと昔に私のファンで名前もわかる方とばったりあって驚いたりもして。ロサンゼルスでは語学とヴォーカルを学んできました。ヴォーカルレッスンは週3、4日。車がないと何もできない場所だったんですが、私免許も海外免許ももちろん持ってなくて、自転車?w着いたら自転車を買って…w驚くでしょ?私も驚いた。それでアップダウンのある道を毎日20分、自転車で、暑いから短パンにタンクトップにおだんごとかで、学校まで通いましたよ。今までの人生で机と向かい合うことをしなかったので、今回が初めて真剣に向き合いました。宿題をやって出してという毎日が新鮮だった。日本のいいところも見えたし、アメリカのいいところも見えた。こうなんじゃないかなと理想をもってた部分が違ったり、その逆があったり…。語学はびっくりするほど伸びなかったwwアハハww

あんなに美しい女性がタンクトップでチャリこいで坂道のぼってる御姿orz
MC、ドライになりましたね。ロックバンドのライブで見たMCが結構おもしろかったみたいで参考にしてると言ってたと思うのですが、そんなMCのテンポ感もこの半年のうちに学んできてくれたようです。今までがダメだったわけじゃないけど、雑談っぽさが抜けて、しっかり話すところは話すと決めて仕切っている感じがよくわかりました。さばさばしていてテンポよく、音楽と話とを楽しむことができて良い。

そしてサプライズコーナーということで、チケット番号抽選で2人がステージ上にあがって椅子に座り、河西さんの歌唱を間近で見られるというコーナー。抽選の後、河西さんもハイチェアにかけて、抱きしめられたら。その肩だし衣装なら絶対今日これ歌うなと思っていましたよwあいかわらずの艶やかな歌唱でした。
今まではファンの方との触れ合いって言うとパイ投げもしましたけどもw、こういう大人な感じでやっていきたい。たとえば倖田來未さんみたいに(体近づけて)めっちゃ絡んでくる感じとかどうですか?wそういうの良くない?wまぁそんなこともあるかもしれませんので、皆さんもそのつもりで来てくださいね
そんなこと言いながら河西さんめっちゃ楽しそうなんですけどドSでしょうかorz

後半は盛り上がるナンバーが続きます。Touch me!は煽りが完全にライブ仕様だったな。キエタイクライC/Wって河西さんがライブを特に意識して書いた曲だったと思うんですが、誰よりも河西さんが本当に楽しそう。
盛り上がる=明るい曲でくる印象が強かった故、ここでM・U・I・S・H・I・K・Iがきたことが意外でした。でも、確かに「盛り上が」ったんです。サビラストの「食べたくなるの」の迫りくる伸ばしの後の「毒りんご」で意地悪い笑みを浮かべる彼女に、会場から歓声があがったのを聞きました。息の量が増えたのかな。喉が太くなってさらに喉よりも腹から声が出ている感じの声量。最後のたたみ掛けも息を継ぎながら結構長めにフレーズを歌い上げていました。サビラストの「毒りんご」に行きつくまでの長い伸ばしが、じれったくて良い。会場があたたまる、熱くなるってこういうことですね。

短いMCを挟み、本編ラストのIllumimation。やっぱりステージは全然見えないんだけど、間奏煽りの「はい!」の可愛さorzステージが見えず遠いだけにまわりの観客がよく見えたわけですが、手を左右にふっての間奏のハミング楽しかった。まばらにペンライトがあったり、ところどころで手の振りの左右がずれていて、でもみんな同じ曲を体感しているのが目に見えました。河西さんも存分にその光景を楽しんだ後で、そこから歌に戻ったときの真剣さとかっこよさ。個人的な考えとして、音って逃れられないものだなとわりかし悲観的な私なのですが、何も見えなくても音は絶対聞こえるんだと、この時ちょっとポジティブな感想を持ちました。

暗転すると映像が始まり、例によってよく見えなかったのですが「とも散歩」なる河西さんゆかりの場所を巡る映像でした。出身の中学校や、地元の友達(ゆいさん?)との対談など。「AKBのオーディションに合格してゆいに報告したら「ともはその道に進むと思ってた」って言ってくれた」との話を、友人さんはそんなこと言った?と忘れていたようで「発言がキモい」と爆笑でしたwそのあとは府中市役所でふちゅこまと市長にご挨拶。府中市観光大使になりたい!とアピールして、市長もわりと乗り気なこと言って返してましたけど、本当ですか?w待ってますよ??w

アンコールは、キャンディーから。お馴染みのサインボール投げで、長距離飛んで中腹くらいでしょうか。衣装は濃いピンクか赤っぽいドレスに変わっていて、右肩(だったかな)のほうがばっくりあいた斜めのデザインで、一瞬スタゲか、アイドルなんて呼ばないでっぽかったです。
いつものようなカバーナンバーなしでアンコールまで来ましたが、「節目のタイミングなので自分の曲をしっかり」ということで、セットリストをすべて自らの楽曲で揃えてきたそう。なるほどですね。星野源さんの「恋」とか予習していったのですがww御見それいたしましたm(__)m

そしてここでサプライズゲストの板野友美さん登場!一緒にクイーン&エリザベスのLoveWarsを歌唱。そういえばともちんのバースデーイベントに出たから今度は逆にきてほしいなーなんて以前言ってたっけ。有言実行、それも彼女の夢のひとつだったんですね、見事に実現しました。そして会場盛り上がりすぎてもっとステージが見えなくなる() 後方からめっちゃ元気なちゃちゃ入れの声聞こえてきましたけど、ちんヲタさん来てたんですか?ww

ずっと会場いてライブ観てた。コールとか手拍子とかめっちゃしてくれてる。私のファンの方はやってくれない…」とともちんww「早く来たの、偉いねぇ」と猫なで声の河西さんに、「3時間前から来てた」と板野さん。事前の打ち合わせがほとんどなかったそうで「打ち合わせないとこの人MC全然しゃべれないのにどうするんだろうと思ったら」、バースデーケーキ登場!後方で全然ものは見えませんでしたが、ろうそくの温かみある光に照らされたふたりはよく見えたのですがとても嬉しそう。ファン有志のケーキで、チユウやボンちゃんが乗っかっているとのこと。くりんちゃんさんがボンちゃんのわかりやすいイラスト募ってたのはあれですかね?(企画参加できずすみませんorz)
会場からはともちん+ケーキ運び=あっちゃんのバースデーケーキ大転倒事件でちょくちょく冷やかしが飛んできて、河西さんもそのことを思い出してたようですが、「ファンの方の用意してくれたものを壊すわけにはいかない」と大まじめの板野さん。「あれわざとじゃなかったの?私めっちゃ笑ってたけど」「わざとじゃないよ事故、事故」と懐かしのトークをしてくれました。あと、ともちんが河西さんの物まね(チユウって感じの声)をしてくれ「おじゃる丸に似てるんです」と会場を沸かせてくれました。河西さん曰く「ともちんが物まねするなんて珍しいですね、(テンション)上がってますよ」とポツリ。久々にみるともともでした。

ともちんがはけると今度は映像。河西さんの活動に関する特報が2つ入りました!
その1:2017年1月ブロードウェイミュージカル「アイランド」主演決定
その2:2017年からレーベルがキングレコード

4BLOCKSは本当に楽しい舞台だったから、また河西さんの演技が観られるのは嬉しい!!しかもミュージカルならもっとがっつり歌う場面ありそう!!フォロワーさんに教えて頂いたところだと、はーちゃんが2014年に主演で出ているそうです。
海外の文化にも触れてきたので、この経験を無駄にしないで、次に繋げたい。まずはミュージカル。(12月の)ホリプロのライブが先か。年が明けて舞台がある頃にはキングレコードに移籍しているから、次の嬉しいご報告もできると思う。します!」と、"次"があることを言いきっていました。来年は5枚目を待ってていいかな?^^

ライブはここでLovely days。ここまで熱しきった会場でライブに戻るっていうのは選曲に慎重になりそうなものですが、もう見事にテンションひっぱりあげてくれました。さすが河西さん楽曲。思わず腕がつがつしちゃうノリでした。

最後の最後はEnjoy your life!。ひとりで歌っているんだけど、ガイドラインで他のメンバーの音源がそのまま薄く入っていて、遠く離れていても一緒に歌っているみたいでよかった。今までもEyl歌う時はこの仕様でしたっけ。ライブの前にMVを久しぶりに観たのもなんとなくその印象に関わっている気がするのですが、遠く離れたところでも音楽でつながっているというか、いつも以上に仲間たちに包まれている感じのする歌唱でした。
公演が終わるとステージのモニターには直筆メッセージが。画像はとも〜み団さんのTwitterより拝借しましたm(__)mいつもお世話になってます

こういうささやかなサプライズが河西さんらしくて、嬉しいんですよね。

感想

想像していたよりもロサンゼルスでの話や、どんなトレーニングをしたかって話がなかったのですが、語らないということはそれだけ鍛錬の時間が多かったってことでしょうね。そしてその成果を、文字通りのお土産話ではなく、歌という形で披露してくれました。
いわゆる喉で歌うアイドル的な面影がだんだんと薄れてきていた。今までのいわゆるチユウチユウした甘い歌声というよりは、もうはっきりと腹から声を出して音楽をぶつけてくるようでした。そういう意味では、今までチャームポイントにもなっていた部分が変化し始めているといえるかもしれません。ちょうど25歳のお誕生日で、本人も言ってたと思いますが年齢的にも節目ですし、レッスンを積んだことで声や歌い方に変化が出てきておかしくない頃と思います。
AKBを卒業したメンバーをひとりひとり追っているわけではないから知らないことのほうが圧倒的に多いですが、芸能活動を続けていても、ある程度テレビでタレント、あるいは舞台俳優としてその地位を安定させている。河西さんもおそらくその1人になり得て、所属している事務所も大手なのでタレント活動に重きを置くほうが(言い方が荒いですが)手っ取り早いと思います。
でも河西さんはその方向には行かなさそうだと、彼女さんはまだ「歌」を追求してくれると、この日のM・U・I・S・H・I・K・Iを聴いて確信しました。河西さんは歌が好きで、歌でもっともっと進化したいんだ。だからミュージカルに挑戦してくれる機会も時々あるだろうし、ライブ活動も続けてくれるはず。河西さんはステージで歌って表現することが好きなんだなと想いました。そのことが嬉しかった。
キングレコードといえばAKBや48関連も所属する超大手レーベル。ここにきたら売上等々に神経質になりすぎず、音楽活動ができるのかな?クラウンレコードには大変お世話になったし、ディレクターの黒澤さん等はいろいろな意味で河西智美をアイドル扱いせず、ひとりで立てるシンガーのスタート地点まで押し上げてくれたと思います。移籍ときいて真っ先にそのことが残念に思えたのは事実だけど…。私が言う立場ではおそらくないのですが、言いたいので言わせてください。ありがとうございましたm(__)m
そして河西さん、これからも頑張ってください。楽しみにしています!とこう言えるのも、尊いことですね。
ステージを観ることだけがライブじゃない、歌を観ることができる場なんだと思えて、終わった後とても心が満たされた。非常に楽しいライブでした。彼女の歌への想いとその力、今後の活動展開を報告してくれたこと、あるいは会場のファンの温度のおかげだったと思います。これまでの活動で今があるんだな……また"次"も楽しみです(/∀\*)