優しかった気持ち

人がつくったものが好きです。AKB48劇場公演。

AKB48グループセンター試験【20180310@幕張メッセ】

1月の開催発表からワクワクがとまらず、チケセン投げてからもワクワクがとまらず、当選して受験生になってもワクワクがとまらず、AKB48のあれこれを勉強して2週間ちょっと常に好きがとまらず、試験会場ではドキドキがとまらず、受験を終えた今も興奮がおさまりません。

私は関東会場の幕張メッセで受験しました。
9〜11番ホールのほうで、階段を降りるとホール1つ分がらんとスペースが取られていて、中腹にステイべみたいな形でチケットと本人確認の受付レーンが一列に並んでいる。チェックを済ませて進むと、黒いカーテンが会場幅いっぱいに設置されている。黒いカーテンの切れ目をスタッフが2人ずつで奥が見えないように懸命に塞ぎながら何かアナウンスしてる。なんでも8レーンくらいある中から「お好きなレーンをお選びください」ということなので、適当な場所を選ぶとスタッフがカーテンを開けてくれて「どうぞ」と通される。カーテンをくぐるとすぐにメンバーが横に1列で待っていて、すごい声かけてくる。
私の入ったレーンには谷口めぐちゃんと山邊歩夢ちゃんと、2人わからなくて、最後に本間麻衣ちゃんの計5人がいました。真ん中にいた子が受験記念品の文房具一式を渡してくれました。プラスチックジッパー付きのビニールケースにセンター試験のロゴがプリントされていて、中には鉛筆3本と消しゴム、鉛筆削りと、メンバーからのメッセージカード1枚。私のにはSTUの土路部優里ちゃんのカードが入ってました。
左折するとだだっ広いホールにずらーっと受験生の長机が。パーテーションやホワイトボードで仕切られていて、ブロックはA・B・空席・C・Dで折り返してE・F・空・G・Hと続いていたようです(自分がCだったから後ろがどこまであったのかわからなかった)。縦長にとられていた空席のスペースはメンバー用の席。前にはスクリーンがあって、センター試験ロゴや注意事項が映されていました。映像問題出るなんて聞いてないけどな?と思ったら案の定、注意と緊急告知にしか使われていなかったw

AKB48グループセンター試験
https://www.akb48.co.jp/lp/akb48test2018/


9:00 開場 -10:00までメンバーが記念品をお渡し
10:30 ヲタク着席完了。
場内BGM停止し無音、本などをしまう。受験票と机の上のものをチェックされる。
メンバー入場。メンバーみんなすごいおしゃべりしてる。座席をみつけて着席していく様子を見守るヲタク。
10:40 受験者全員着席。試験にあたっての注意事項が読み上げられる。
マークシート、試験問題配布
10:50 アナウンス終了。メンバー・ヲタク全員着席待機。無音
11:00 試験開始
12:00 60分経過アナウンス
12:10 リスニングまであと10分アナウンス
12:20 リスニング(6問出題)
12:25 リスニング終了と試験終了時間のアナウンス

12:30 試験終了、マークシート回収
横山総監督から一言、を遮るかたちで緊急告知映像がはじまるも、機材トラブルで映像ブラックアウトし中断。
横山「仕切り直しますごめんなさいね…」
つなぎのトークで指原から異議申し立て、を遮るかたちでモニター復活し映像再開して爆笑
指原「とめて。オチまで言わせて」と訴えたところ、途中で映像がとまる。
指原「そこまでってことじゃないんだけど。メンバーの壁写の問題、海外グループメンバーとか絶対難しいのに配点1点なのに、横山由依の氏名だけ5点って配点おかしくないですか?」→会場から拍手喝采

緊急告知映像が再再開。海外ドラマ「Like」日本人キャスト出演&メキシコ1年留学メンバー発表:入山杏奈
あんにんコメント「私自身も驚いています。自分で初めてした大きな決断です。」「このグループが一致団結した輪の中から離れるのは少し心苦しさもあるけど、この立ち位置に数年いてこれ以上何ができるかなと考えて、メンバーと違うステージになるけどスペイン英語地域でこんなガールズグループがあるんだよってAKB48を広めてきたいと思います」「待っていてもこんなビッグチャンスこないじゃないですか。だからメキシコで大丈夫かな…じゃなくて、あんにんメキシコから帰ってくるかなって心配してほしい。なんだっけ…グラシアス!よろしくお願いします」

横山「あんにん頑張れ!で今日締めていいですか?みなさん声出してないと思うので…」→総監督が煽る「あんにんがんばれー!」コールで締め。

12:50ca 終了
メンバー退席、お見送りの準備。続いてヲタクがブロックごとの順次退席。
好きなお見送りレーンを選んで通過。出口階段の手前でスタッフが公式の模範解答を配布しているのをもらって退場。


※追記備考
受験者数:メンバー472人、ファン3,400人*1

お見送りレーンは10くらいあり、好きなところを選んで通過できます。メンバーは場内スクリーンと握手会の紙看板の形で表示されていました。各レーン10 人くらいいたかな。実況したがるくせにこういうアバウトだからダメですねw(´ω`)

センター試験の実施について

発表当初から沸き立ちました、何て画期的なイベントだろうと…。
岡田奈々センター、村山彩希の初選抜となった51stシングルとあわせて、AKB48の運営に新たな風が吹き込まれたことを悟りました。12年も続いてきた一大アイドルグループだからこそ、そろそろ検定のようなものが存在しても良い時期かとは思っていたが、それをメンバーが受験することを第一にしてヲタクも巻き込もうなんてよく練られた企画。
センター試験という試みには、これまでのイベントと間違いなく異なる性質があります。これまでは資産投資をした人間がヲタクとしての頂点に君臨する投資額主義が蔓延っていました。劇場公演のMVPだって言ってしまえばチケットを買った枚数。しかしこのセンター試験は違う。投資する金額はチケット代7,500円一律で、ペーパー試験で発揮されるのはAKB48に関する知識、つまりヲタクが築き上げてきた無形資産。それはAKB48をどれだけ好きか、どれだけ見てきたかという経験の可視化、いわば「愛」が可視化されるイベントという意味で前代未聞のものと思います。

出題問題について

問題は全部で110問。問題冊子はカラー印刷。設問と配点は以下の通り。

  • 第1問 AKB48グループヒストリー(35点)
  • 第2問 劇場と公演(26点)
  • 第3問 楽曲(30点)
  • 第4問 AKB48選抜総選挙(8点)
  • 第5問 握手会/その他(9点)
  • 第6問 メンバー(34点)
  • 第7問 ミュージックビデオ(13点)
  • 第8問 シングル・アルバム(6点)
  • 第9問 コンサート/イベント/衣装/振り付け(12点)
  • 第10問 メディア/その他(11点)
  • 第11問 リスニング(14点)

ジャンルによって出題数も配点も結構違うのですが、ヒストリーは参考書籍なども多く出ていて出題根拠があるためかウェイトが最も多かった。次いで配点が多かったのがメンバー問題。横山由依以外は各1点で海外グループまで出題。劇場と公演、楽曲が3,4番目のウェイト。他はMV、書籍関連、衣装などなど。総選挙やコンサート関連の、スポーツ紙が騒いで報道する内容の出題が少なかった。
ツイッターで試験前のヲタクの動向を追っていると、ヒストリーの次に総選挙やリクアワのランキング、書籍でMVで確認できるものを勉強しているようだった。
でも待てよと、私は思った。このセンター試験が発表された時「メンバーたちに覚えておいてほしい、知っておいてほしいこと」を試すメンバー向けのイベントに、ヲタクも一緒に受験参加権利がある、という趣旨ではなかっただろうか。とすると、運営がメンバーに覚えておいてほしいものは何か。ヒストリーは当然として、次は絶対に劇場公演と楽曲である。メンバーの仕事だから。この趣旨を脱線して48の豆知識や裏ストーリーを詰め込んだら、山が外れるのではないかと考えた。

そして個人的な話になるが、なにより私はAKBの劇場公演とMVが大好きだ。シアターの女神を目指している彩希ちゃんを推してるし、楽曲の歌詞は言葉使いと物語の勉強になるし、MVの映像を考察するのも大好き。これに関しては負けたくなかった。だから2週間ちょっとの時間はその信念に基づいて、まず劇場公演を知らないものからつぶさに確認、リバイバルオンデマも登録してAKB以外のオリジナル公演もチェック、歌詞も確認をして、劇場の歴史をざっと覚えて……とやったところ、思ったより点数が採れた。山が当たったわけである(学校の試験じゃこんなこと一度もなかったのに!)。
Partyが始まるよ公演は全グループが必ず行っている公演だったから「〇〇〇48」の歌詞は絶対に出題されるだろうと各48の歌詞を調べて、AKB48は絶対出ると思ったからしっかり押さえた。でもまさかSKE、NMB、HKT、NGTがそろって出題されるとは思わなくて笑ってしまったまったく予想を裏切ってくる運営である。もっと丁寧に覚えておくべきだったと猛反省したけど、問題を解くのは最高に楽しかった。
意外と解けたのは、自分があまり強い興味のない選抜総選挙やリクアワの設問だった。AKBの劇場公演やその上演時期、リリース時期を覚えておくと自然とドラマが見えてくる。誰がいつの時期に昇格したという知識も、あのシングルに選抜されたならこの時期だとか、この年にリクアワランクインするのはあの公演の楽曲だとか、思考を巡らせることができた。そこにさらに自分史も絡んでくる。あの年は自分は何をやっていて、誰を推していてどんなドラマがあり何に励まされたとか…。

受験生の感想

今回のセンター試験のための勉強を通じて、AKB48がもっともっと好きになりました。それぞれのイベントや出来事を通過してきた経験が点在していたのが、今回の試験対策を経て、点が線になって繋がっていく感じがしました。詰め込んでいて結構きついなと思うのも体力的な問題で、気持ちはとっても楽しかったし充実してた(もしこれが年度末の繁忙期じゃなかったらがんがん有休とってどっぷり勉強できたのにな)。その間、音楽はAKBばっかり聞いてたし、オンデマンドやDVDばかり観ていたし、AKBのことばかり考えていたし、AKBのことや歌詞ばかり調べていた。ヲタクもそしてメンバー達もあらためてAKB48とそれぞれ向き合う時間だったと思います。向き合えば向き合うだけ、思いが深くなる。

それに、すべてが新鮮でした。会場内は写真撮影禁止。試験中はもちろん携帯電話禁止なので現地からの実況も無し。場内BGMもなくひたすら静かにメンバーとヲタクがひとりひとり同じ試験問題に打ち込んでいる。いろんなことが初めてで、次に何が起こるかわからないから終始ドキドキしていた。そして、ヲタクがメンバーと同じことを頑張れるっていうイベントは初めてじゃないでしょうか。今まで選挙やリクアワの投票はあったけど、まったく同じ行為という意味ではテストって初めてじゃないかな。みんなが人生の中で必ず経験していたことだけど、こうしてイベントにしてみるとかなり斬新な試み。7,500円のチケット(受験票)は高すぎるって声も多くありましたし、確かにその額のわりにはすげぇ地味なイベントだったけどそれが逆に新鮮でワクワクしました。終わった後でも、自己採点したり調べなおしたり人との話題にしたりして、成績発表が終わるまでこのイベントは続いている。

AKB48は本当に変わろうとしている。今、自分はその目撃者になっているんだな。この感覚は2011年の時と同じ、もしかしたらそれ以上に強く思っているかもしれません。とにかく楽しいイベントでした。16人の上位メンバー発表も、ヲタクの成績発表もワクワクですね。受験した皆様、お疲れ様でした。楽しかったですね!



https://www.akb48.co.jp/lp/akb48test2018/