Uzume第7回公演「誰かも知らない。」【20220416 18:00-@シアター・アルファ東京】 &超備忘録「Reading Pop『青い鳥』」

 

(この記事は2022/7/23に投稿したものです)

早いものでも観劇から3ヶ月以上経ってしまったのですが、備忘録として観劇の感想を残させてていただきます。簡潔に。あやなんSHOWROOMイベント頑張れー!

 

Uzume第7回公演「誰かも知らない。」【20220416 18:00-@シアター・アルファ東京】

いろんな劇場に足を運んでいるけど、外見がおもしろいビルに入ってる会場でした。会場内では比較的前方の席で観られましたが、席には列ごとに段が付いていたからどの場所でも見やすそうに思いました。

 

あやなんが主演の舞台です。久しぶりだなと振り返ってみると舞台出演は、2020年12月のホテル・アヴニールから実に約1年半ぶりでした。

出演:篠崎彩奈、東拓海、似鳥沙也加小林亜実林鼓子肥川彩愛、瀬川拓人、朝木ちひろ、水島麻理奈、加藤健、根本珠里、丹まる子、十河 茉由、青地洋、今井聡、ヒデ(ペナルティ)、雲母翔太、村松洸希

舞台監督: 渡辺勝樹
照明: 和田優也
音響: 田中慎也 ・ 吉岡有希子
演出助手: 山内未央
美術: 渡辺勝樹
運営・票券: 若林沙織
制作:山口敦子
撮影カメラマン: 和田大輝、岡田忠士
映像: 舞台映像カラーズ
主催: Uzume ・ Office Ameno

uzumess111.wixsite.com

 

募金箱

最後まで鑑賞してわかったことは、舞台のセットで宙吊りにされていた四角い半透明のキューブは、募金箱のイメージだったんですね。

あやなん演じる未来(役名)に未来が見えた時に光る照明でもあったし、帰りに買ったパンフレットや公式サイトを見てみたらイメージ写真でみんな箱持ってるから、この作品の重要なモチーフなのですね。

その募金箱を持って街頭に立ち、被災地支援のための募金活動をしているのが大学生・聖矢くんです。友人の海、哲平になんでそんなことしてるのかなんて言われたりしながらも、彼自身が募金の力によって生活を助けられて上京してきた過去があり、その時に助けてくれたボランティアの人にも憧れを持ち続けています(劇中では明言されていなかったけどおそらくイメージは3.11の東日本大震災の東北地方でしょう)。

 

群像劇

でも聖矢くんが憧れるお世話になった人は家庭に問題があって逃げてしまった過去があったり、風俗の店長やってたり、税理士を名乗る紳士がパパ活してると思いきや実は詐欺の情報商材でお金を学生たちから巻き上げていたり…。双子姉妹の葛藤とか、ホームレスのおじさんのこととか。風俗で体験入店してみて得た1万円を募金箱にぶち込んじゃう未来とか。

こういう演劇を「群像劇」って言うんですね。パンフレットや演者たちのツイッターを見て、そういう言い方があるんだなとメモ。

 

今こうして生きている世界では人々が選択して行動を起こした「結果」だけが見えていて、それまでの「過程」や「きっかけ」「動機」は見えてこない。それが募金箱や募金活動そのもので仄めかされているようでした。タイトルの通り、誰かも知らない人たちが、知りもしない誰かのために動いている。

募金箱の半透明のイメージから離れてしまうかもしれないけど「ブラックボックス」なんて表現があるくらいだし、箱の中身や人の頭の中は見えない。でもそれに影響されて変わっていく人々の人生とか、流れに身を貸せてたどりつく縁なんかについて考えさせられました。

 

未来が見える

未来が見えるという特殊能力のせいで未来ちゃんが苦しむ過去も描かれていました。

海と哲平は未来ちゃんと同じ高校(だったかな?)の同級生だったんだけど、自転車でふざける男子二人に、未来が見えた未来ちゃんが注意すると本当に事故が起きてしまって、逆に「未来のせいで事故が起きた」とさえ言われるようになってしまう。

未来ちゃんには「未来が見える」だけだから、その運命が変わるように忠告することしかできないって、ある意味残酷でもどかしいことですよね。不気味がる人もいるでしょうし。でもピカっと光ってインスピレーションを受けると、1万円を募金箱に突っ込んでみたり、知らないおじさんに宝くじをプレゼントしちゃったり、突拍子もない大胆な行動をとったり。自分の感覚や考えを信じて行動している迷いのなさが、未来ちゃんの魅力だったりします。

 

未来のお姉ちゃんやお友達、その妹の双子ちゃんなどにもそれぞれの複雑な気持ちを持った中で生きているのですが、「解決」されることではないんですよね。みんなそれぞれの"悩み"を持ったままで、美味しいもの食べてお酒飲んで騒いで楽しみながら生きていく。

主人公の未来が不思議な力を持ちながらもみんなと同じように生きていく姿もそう。彼女が持つ能力に関するしがらみが解決したわけではないし。何かしらを抱えながら生きていくと言う意味では、大小様々な勇気をみんなが持っていると言えるのかもしれないですね。

そんな中に不思議な力を持った未来ちゃんがいるから、終始「これは何か不思議なパワーなんじゃない?」なんて思ったりして、シリアスな展開を見せながらもちょっと神秘的というか不思議な雰囲気の舞台でした。

 

宝くじ

最後のシーンが印象的だったんですよね。ホームレスの人が、冒頭に未来ちゃんからもらった宝くじ*1の、当たり外れの結果を見ようとしてスクラッチしてるシーンで暗転するんですよ。ああいう終わり方は舞台のラストにしては物静かで、珍しいように思いました。

 

宝くじをプレゼントされてすぐにスクラッチしなかったのは、結果を知るのが怖かったからでしょうね。その気持ちってなんとなくですけど想像できてしまって。削らないままでいたら「当たった喜び」も「外れた悲しさ」もないですから。

未来(結果)を知ることって勇気がいることなのかもしれない。登場人物たちの人生がそれぞれ交差して少しずつ進む道が変わっていって、最後、ホームレスのおじさんもその一歩を進んだという象徴的なシーンでした。

 

あやなん主演の舞台、とても久しぶりでとても嬉しかったです。

コロナ禍の影響もあるのか映像作品や配信番組の出演が多くなっていて、もう舞台には戻らないのかな?なんて思っていた矢先の出演決定だったのでとても嬉しかったのを思えています。

ちなみに私はドラマって一切見ないんですけどもAbema TVの「私が獣になった夜~好きになっちゃいけない」第3話はいいぞ!!!…すごくいいぞ!!!!(あやなん出演作の感想ブログ&映像作品リンクは、20220607あやなん生誕公演の記事にまとめたのでぜひご参照ください)

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会場の入ってるビル(シアター入口が写真左端)

 

 

超備忘録:Reading Pop『青い鳥』〜メーテルリンク『青い鳥』より〜 Femme ver.【20220204 18:30-@ヒューリックホール東京】

こちらは岡田奈々さん出演の舞台。行ってきました。ニューバランス327の白×ネイビーを履いて。というご報告だけ…。

 

岡田さんを真ん中に女性3名(+パーカッション2名)での朗読劇でした。

外仕事では初めての舞台出演だったそうで。彼女の演劇といえば、これまで記憶に残っているのはマジムリ学園の「ネロ様」のようなかっこいいキャラクターだったから、外仕事で"AKB"の看板を背負う彼女に求められているのが「女の子らしさ」のある役や演技だったりもして、村仕事と外仕事で大きな異なりがあって、葛藤などあった部分なんじゃないかななどと思ったりもしました。

 

もう半年近く前なので彼女の役が「チルチル」だったか「ミチル」だったかも怪しいというクソ脳みそで申し訳ないのですが、彼女がおともの猫(妹)とともに不思議な世界を旅して青い鳥を探すと言うファンタジー

如何せん3人の朗読劇なのですけど、水さんの複数役の演技が凄まじい技量でした。そして、「死者」にとって「思い出してもらえる」ということが「生きていること」なんだというのも、この舞台の感想として思った記憶がございます。岡田さんはとにかく無邪気なファンタジーの主人公でした。ねこねこーどこねこー

 

avexに移籍してから、アイドルとしてだけではなく一人のアーティスト、一人の演者としての仕事も多くなっている彼女。先日は大好評でチケット即完売のソロライブを見事に完走したと聞いています。これからどんな岡田さんを見ることができるのか、楽しみにしています。

岡田奈々AKB48)/菅田愛貴(超ときめき♡宣伝部)/水 夏希

原作:モーリス・メーテルリンク「青い鳥」
監修・脚本:鈴木勝秀
演出:内河啓介
主催:エイベックス・エンタテインメント/クオーレ

reading-bluebird.com

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*1:確か未来ちゃんがあげてたと思うのだけど数ヶ月前の記憶を頼りに書いてるので間違ってたらすみません