優しかった気持ち

人がつくったものが好きです。AKB48劇場公演。

まりんちゃん

AKB48の元メンバーだった小林茉里奈さん(22)が、4月から日本テレビ系列の福岡放送(FBS)にアナウンサーとして入社することが1日、分かった。2日の入社式で晴れて社会人デビューする。
人気アイドルとしての経験を糧に、夢への第一歩を踏み出す。小林さんは15年夏にAKBを卒業。卒業公演時にもスピーチでアナウンサーの夢を語っており、有言実行となった形だ。
スポーツ報知の取材に小林さんはFBSを通じ「『アナウンサーになるためにAKB48を卒業します』と言ってから2年半たった今、福岡放送のアナウンサーとして夢のスタートラインに立つことができました。背中を押してくださったファンの皆さまにこうしてご報告できて、すごくうれしいです」とコメントを寄せた。
小林さんは2010年にAKBの研究生オーディションに合格。11年のじゃんけん大会では研究生ながら4位に入る快進撃で「上からマリコ」の選抜メンバーに選ばれる強運ぶりで一躍知名度を上げた。アイドル活動と並行し、アナウンサーの夢をかなえるため都内の大学に進学。熾烈な就職戦争を勝ち抜き、見事福岡の地でサクラを咲かせた。
FBSの担当者は「若い力で、FBSがさらに躍進するよう、新しいことに果敢にどんどんチャレンジしてほしい」と新入社員にエールを送る。小林さんも「まだ右も左もわからない状態ではありますが、福岡の皆さんに親しみを持っていただけるアナウンサーを目指して、精一杯頑張りたいと思っております! 温かく見守っていただけたらうれしいです」と人気アナへ成長を遂げることを誓った。

小林茉里奈さん、AKBから女子アナ転身…きょう福岡放送入社式「精一杯頑張りたい」 : スポーツ報知


2015年8月9日のAKB48卒業から2年半。小林茉里奈さんがアナウンサーになる。福岡放送のアナウンサー。

卒業公演で、「ほんとに私はファンの皆さんが自分のことのように私の夢を応援してくれることが凄く嬉しい。もう私だけの夢じゃないなってずっと思ってる」「応援してくださるファンの皆さんとの大切なこの夢を絶対に叶えて、2年半後ぐらいになっちゃうけど、アナウンサーになって絶対に皆さんがテレビで見て、私の姿を見てもらえるように、今は一生懸命努力して頑張ろうと思うので、その日まで待っててください」*1と語ったまりんちゃん。どうしてこんなにまっすぐに夢を語れるんだろうと不思議なくらい、アナウンサーという夢しか見据えていなかったまりんちゃん。

先代のメンバーでもこの夢に破れていった人はいて、AKB48という経歴があったとしても決して楽な道ではないと重々承知していたから、こんなに不安げもなく夢を語る彼女に対してむしろファンである私のほうが寛容に構えてしまっていたりして。何があってもいいから、とにかく無事に大学を出て就職して幸せになってくれたら、正直夢なんかはっきり言ってどうなってもいいんだよっていうくらいには思っていた。でもその私の不安をばりばりにぶち破って、今日ここに夢を叶えて福岡放送にアナウンサーとして入社した小林茉里奈さんがいる。

2013年秋、横山チームAのウェイティング公演のセットリストが変わる時期、学校の大事なテスト、大学受験、いろんなことが一挙に重なりながらも、蓋を開けてみれば立教大学に現役合格。峯岸チーム4で初めて公演の初日メンバーに選ばれた。大学2年の2015年の夏に卒業して、この春4年で大学を卒業。
聞いた話によればチーム4でツアーをまわっている週末明けの1限の授業にもきちんと出席していたとか。欠席した分のノートを補ってくれる友達もいて、様々なところからの伝聞でしかありませんが、AKBとはまったく違う学校生活でも仲間たちに囲まれて充実した毎日を送っているんだなと、2年半、そんなふうに思って過ごしてきた。
卒業したらファン向けのSNSは一切やらず、どんなに騒がれても反論しなかった。そのかわり美容院やメンバーのSNSではまめに元気な姿を見せてくれるところも、まりんちゃんだなと。一度決めたら頑固なんですよ。私の推しらしいよね。
就活が始まっただろう時期、もう結果が出ていてもおかしくない時期にもそれらのSNSにまめに顔を出しているから、無事に決まったのかな?と思う反面、大きな夢を抱えていて今、本当に大丈夫かな?って不安もあった。内定が出たとかそういうニュースが一切出てこなかったから。私が不安になってもしょうがないんだけど、2年半を待った先にどんな春を迎えるのか、楽しみなような怖いような。夢が叶うのをもちろん見てみたいけど、あまりにも大きな夢だったから夢がくじけるのは絶対に見たくないし、どうなるんだろうって。でも今、あの強くまっすぐに夢を語り「2年半待っててください」と動じずに話すまりんちゃんを少しでも疑った自分を恥じた。

まりんちゃん、いや、もうこの呼び方も似つかわしくないのかもしれないけど、でもやっぱりあなたをまりんちゃんと呼んでしまうのはきっと、小林茉里奈さんという人が、卒業した後も今日までずっとアイドルでいてくれたからなんだと思う。

今朝ニュースを知って、卒業から2年半という約束の時間が過ぎたことを感じた。2年半、いろいろあった。私は何か変わっただろうかと、ヲタクとしてとぼとぼ歩いてきた2年半を振り返ってしまう。状況はどうだろうね?悪くはなってないし、なかなか充実している。卒業公演の最後にAKB48には、特にこのチーム4には、私以外にも若くて素敵な子がたくさんいるから、目立つところにいなくても私を見つけてくださったように、私が卒業してもAKBを好きでいてほしいし、応援してほしい」*2と、そう言い残してステージを下りてくれた彼女に救われて、私は今もこうやってAKBのファンをやっているよ。
本当に思いやりのある優しい人だった。だから周りに人が集まってきたことは、きっとAKBでも学校でも同じだったんじゃないかな。就職した福岡放送でもきっとそうだ。

AKBのファンをやってきた10年間、モーニング娘。のころを含めると、私の人生は半分以上ドルヲタだ。どこまでも推しに支えられる人生。「私も頑張らなきゃ」って、推しの姿を見て思うのは何度目か。情けないだろうか、大人げないだろうか。でも推しがいなかったら今日のこの大きな喜びもなかったのだから、いいじゃないか。自分一人の人生では抱えきれないもう少したくさんの夢を、推しの数だけ、私も一緒に見ている。それだけのことだ。夢は持ってる分だけ幸せなことが多い。叶うたびにそう思えるから、それでいいんだと私は思う。

茉里奈さんには夢を口にする勇気を教えてもらった。有言実行する強さ、我慢強さ、頑なさ…。表には絶対に弱みを見せない生真面目なあなただから、どれだけ不安だったか、何度くじけそうになったか。でももう一人のものではなくなった夢を大切に大切にして、戦い抜いて、今日ここまできてくれた。そのことがただひたすら尊い。夢を叶えてくれて本当にありがとう。だって今こんなにも嬉しい。
きっといろんなことが他のメンバーよりも遅かっただけだ。着実に階段をのぼってきた。ニュースにあるように、茉里奈さんは今、夢のスタート地点に立ってまたその先の夢を見据えている。あーもう。一生ファンだ。最高にかっこいいよ。あなたのファンでいられて嬉しいよ。おめでとう、本当におめでとう。福岡、遊びにいくよ。ホテルのテレビで、福岡放送ずーっと見るんだ。そんな旅行もありだよね。
本当におめでとう、まりんちゃん。がんばれ小林茉里奈アナウンサー!


たかみなのTwitterから。去年の夏、空港で偶然会って近況を聞いていたらしい。


最後に、チームサプライズ楽曲、NGT48誇りの丘公演で披露されている「君のニュース」の歌詞を捧げて終わりたい。沁みる。今日の日のための曲に思えてくる。

君のニュース*3


懐かしい
君がいた

あの日から知らぬ間に 何年過ぎたのだろう
遠すぎる出来事が昨日のことのように思える

少女だった君はいつも不安そうに隅に立って
自分の夢を半信半疑で見てた
だけど輝いてたオーラ

おめでとうって呟く テレビが伝える嬉しいニュース
カメラのフラッシュ浴びる君の姿 僕は見ている
頑張ったねって言いたい 流した涙 知ってるから
諦めなかった長い道 大人になった君は美しい

レッスン場その裏で背中を震わせてた
悔しさはバネになり ただ黙々と練習してた

幼かった君はいつしか 揉まれながら強くなった
どんな夢もまず自分が信じなきゃ 叶うわけがないと言った

おめでとうって手を叩く 大きな賞をもらった瞬間
次の目標 探す君の顔が 誇らしかった
まだ終わらないサクセス 君ならもっと出来るはずだ
あんな辛かった坂道を上り続けた 努力の人よ

僕も年をとった
もう何も教えられることは無くなってしまった

おめでとうって呟く テレビ画面が滲んで見えない
ソファーに座って一人きり 遠い昔の君を褒める

*1:エケペディアの文字おこしから抜粋

*2:卒業公演の感想(本ブログ)の備忘録から

*3:パチンコAKBのチームサプライズ3rdのようです。NGT48が誇りの丘公演で披露しています

ジャーバージャとはAKB48のダダイズムではないだろうか


AKB48 51stシングル「ジャーバージャ」昨日フラゲしたよおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!
1月のリクエストアワー最終日に51stシングルのメンバーに初選抜された村山彩希ちゃんが参加、岡田奈々ちゃんが満を持してセンターを務めるAKB48の51stシングル「ジャーバージャ」、本日3月14日リリースであります!!!!うええええいいい!!!
彩希ちゃんが写ってるジャケットは初回限定版タイプA……表に写ってるのはね!通常版タイプAはジャケットの裏面と、歌詞カード1ページ分にでかでかと載っています!はあ!推しがCDジャケットにいるって、こんなに特別なことなんですね…今まで全然関心がなかったけどいざそうなってみるとすんごく嬉しい。「おめでとう」って言いたくなる…


ジャーバージャ初回限定盤type A



ジャーバージャ通常盤type Aのジャケ写裏面と歌詞カード。カードは各タイプごとにひとり1ページあった

ANNの音源オンエア、公式YoutubeからMV公開とそのたびにワイワイしたのは久しぶりのことです。先日13日のあおきー公演での初披露では、センターポジションに彩希ちゃんが入るという素晴らしい出来事もありました。自信が溢れているのを感じました。
そんな「ジャーバージャ」を深堀してやりたかったのですが、リリース記念のよくわかんないニコ生番組を見ていたらもうこんな時間(23時)なのでゆるっと更新して終わりたいと思います…

とにかく毎秒キャプとりたいくらいなので、早い話がみんなMV観て。
1番Bメロで桜の花びらを燃料にたくさん積んだロケットが飛んでいくと、上下のラインが黒から淡いピンクに変わるんです!面白い演出。「Choose me!」とか過去のMVと重なるシーンもあったり、センターのなぁちゃん由来なのかメンバー同士がイチャっとする百合っぽいカットが挿入されていたりして。観ていて飽きないし、色味が明るくて暖かくなってきた3月にぴったりな映像。
初選抜ということもあってか、彩希ちゃんも結構映ります!制服がかわいいシーンだけじゃなくて、ダンスシーンは下手で踊っているのが結構抜かれます。ちなみに!このMVは終わりにスタッフロールがついて全編なので、円盤を購入した人はぜひ観よう!オフショットが挿入されていてかわいいですよ。




「ジャーバージャ」とは何か

宇宙初オンエアされたANNの時点から「意味はない造語」ということが言われている「ジャーバージャ」。念のためぐぐってヲタクの見解を見てみたんだけどまあ参考にはならないものばかりだったし、意味のないものの意味を探ったって無いものは無いのである。私がひっかかったのは「ジャーバージャは意味を持たない言葉」という点。意味を持たないネーミングといえば「ダダ」が言える。トリスタン・ツァラのダダ宣言*1に始まり後のシュールレアリスムへと継承されていくこの芸術運動を改めて引くとこんなことが書いてある。

ダダ [仏]Dada
もとは「馬」を意味するフランスの幼児語とも、同意を表すスラブ系言語ともいう。1916年に第一次大戦を逃れた芸術家たちによって始められた運動。(中略)ダダという名前自体が辞書から偶然によって選び出されたといわれることに象徴されるように、新しい造形の模索というよりは、戦争の結果としての虚無感を背景に、既成の価値観や秩序の破壊を目的とした反芸術的運動であった。(後略)

(『岩波 西洋美術用語辞典』2005年、岩波書店

過度な詮索は美しくないのでまるまる同じとは言わないが、ある一つの嵐のような時代が去った後よどんだ空気の中に新鮮な風を入れるために、今までの価値観や秩序をぶち壊して新しい時代を招く……今、2018年のAKB48がそうではないだろうか。過去(=MVの桜の花びら)を燃料にして、5年間階段をひとつひとつのぼってきた岡田奈々をセンターに新時代へと高く飛んでいく2018年のAKB48が宣言するダダイズムが「ジャーバージャ」ではないだろうか。
この流れを汲むとタイトルに意味を持たない造語が当てられたことに意味があるような気さえしてくる。派手な色彩とコラージュのようにイメージが散りばめられたコンセプト写真にもまた、意味があるように見えてくる。気がする。

この前にリリースされたAKBのアルバムのタイトルは「僕たちは、あの日の夜明けを知っている」だったわけですが、ジャーバージャ1番の歌い出しはこんな感じ。

深く息を一つついて 嫌なことはもう忘れてしまえ
星さえない真っ暗なこの街でも 遠い空から夜は明けるんだ

全体を通じて疲弊しながらもポジティブ。「ラッキーもアンラッキーも順番にやってくる」「昨日の自分にサヨナラ言おうか」など夜の楽しさに酔って楽しんじゃおうぜ!のゆるいノリに身を任せたくなる歌詞。そしてメインのサビ。

午前0時過ぎたら誰もが生まれ変われるよ
緩いビートに揺れて Tonight Tonight Tonight …YEAH!
良いことと悪いことループする人生よ
目を閉じて踊ろうか
ジャーバージャ Funky night! All right!

午前0時過ぎたら 誰もが生まれ変われる」はこのCDの帯にも引用されているフレーズ。
普通のアイドルだったら、シンデレラが午前0時を過ぎたら魔法が溶けてしまう。でもジャーバージャは「午前0時過ぎたら誰もが生まれ変われるよ」と歌っている。夜明けを待っている。AKBの魔法は気だるい夜にも続いている。
楽曲を象徴するサビにこの歌詞をぶちこんでくること自体相当ロック。既成のアイドル観をだいぶぶち壊している。そもそもAKB48が固定概念にとらわれない活動をして世の中に大きな影響を与え旋風を巻き起こしてきた存在と思えば、ジャーバージャは秋元康が歌詞にそっと忍び込ませた新しいAKB48の兆しなのかもしれない。

AKB48グループセンター試験【20180310@幕張メッセ】

1月の開催発表からワクワクがとまらず、チケセン投げてからもワクワクがとまらず、当選して受験生になってもワクワクがとまらず、AKB48のあれこれを勉強して2週間ちょっと常に好きがとまらず、試験会場ではドキドキがとまらず、受験を終えた今も興奮がおさまりません。

私は関東会場の幕張メッセで受験しました。
9〜11番ホールのほうで、階段を降りるとホール1つ分がらんとスペースが取られていて、中腹にステイべみたいな形でチケットと本人確認の受付レーンが一列に並んでいる。チェックを済ませて進むと、黒いカーテンが会場幅いっぱいに設置されている。黒いカーテンの切れ目をスタッフが2人ずつで奥が見えないように懸命に塞ぎながら何かアナウンスしてる。なんでも8レーンくらいある中から「お好きなレーンをお選びください」ということなので、適当な場所を選ぶとスタッフがカーテンを開けてくれて「どうぞ」と通される。カーテンをくぐるとすぐにメンバーが横に1列で待っていて、すごい声かけてくる。
私の入ったレーンには谷口めぐちゃんと山邊歩夢ちゃんと、2人わからなくて、最後に本間麻衣ちゃんの計5人がいました。真ん中にいた子が受験記念品の文房具一式を渡してくれました。プラスチックジッパー付きのビニールケースにセンター試験のロゴがプリントされていて、中には鉛筆3本と消しゴム、鉛筆削りと、メンバーからのメッセージカード1枚。私のにはSTUの土路部優里ちゃんのカードが入ってました。
左折するとだだっ広いホールにずらーっと受験生の長机が。パーテーションやホワイトボードで仕切られていて、ブロックはA・B・空席・C・Dで折り返してE・F・空・G・Hと続いていたようです(自分がCだったから後ろがどこまであったのかわからなかった)。縦長にとられていた空席のスペースはメンバー用の席。前にはスクリーンがあって、センター試験ロゴや注意事項が映されていました。映像問題出るなんて聞いてないけどな?と思ったら案の定、注意と緊急告知にしか使われていなかったw

AKB48グループセンター試験
https://www.akb48.co.jp/lp/akb48test2018/


9:00 開場 -10:00までメンバーが記念品をお渡し
10:30 ヲタク着席完了。
場内BGM停止し無音、本などをしまう。受験票と机の上のものをチェックされる。
メンバー入場。メンバーみんなすごいおしゃべりしてる。座席をみつけて着席していく様子を見守るヲタク。
10:40 受験者全員着席。試験にあたっての注意事項が読み上げられる。
マークシート、試験問題配布
10:50 アナウンス終了。メンバー・ヲタク全員着席待機。無音
11:00 試験開始
12:00 60分経過アナウンス
12:10 リスニングまであと10分アナウンス
12:20 リスニング(6問出題)
12:25 リスニング終了と試験終了時間のアナウンス

12:30 試験終了、マークシート回収
横山総監督から一言、を遮るかたちで緊急告知映像がはじまるも、機材トラブルで映像ブラックアウトし中断。
横山「仕切り直しますごめんなさいね…」
つなぎのトークで指原から異議申し立て、を遮るかたちでモニター復活し映像再開して爆笑
指原「とめて。オチまで言わせて」と訴えたところ、途中で映像がとまる。
指原「そこまでってことじゃないんだけど。メンバーの壁写の問題、海外グループメンバーとか絶対難しいのに配点1点なのに、横山由依の氏名だけ5点って配点おかしくないですか?」→会場から拍手喝采

緊急告知映像が再再開。海外ドラマ「Like」日本人キャスト出演&メキシコ1年留学メンバー発表:入山杏奈
あんにんコメント「私自身も驚いています。自分で初めてした大きな決断です。」「このグループが一致団結した輪の中から離れるのは少し心苦しさもあるけど、この立ち位置に数年いてこれ以上何ができるかなと考えて、メンバーと違うステージになるけどスペイン英語地域でこんなガールズグループがあるんだよってAKB48を広めてきたいと思います」「待っていてもこんなビッグチャンスこないじゃないですか。だからメキシコで大丈夫かな…じゃなくて、あんにんメキシコから帰ってくるかなって心配してほしい。なんだっけ…グラシアス!よろしくお願いします」

横山「あんにん頑張れ!で今日締めていいですか?みなさん声出してないと思うので…」→総監督が煽る「あんにんがんばれー!」コールで締め。

12:50ca 終了
メンバー退席、お見送りの準備。続いてヲタクがブロックごとの順次退席。
好きなお見送りレーンを選んで通過。出口階段の手前でスタッフが公式の模範解答を配布しているのをもらって退場。


※追記備考
受験者数:メンバー472人、ファン3,400人*1

お見送りレーンは10くらいあり、好きなところを選んで通過できます。メンバーは場内スクリーンと握手会の紙看板の形で表示されていました。各レーン10 人くらいいたかな。実況したがるくせにこういうアバウトだからダメですねw(´ω`)

センター試験の実施について

発表当初から沸き立ちました、何て画期的なイベントだろうと…。
岡田奈々センター、村山彩希の初選抜となった51stシングルとあわせて、AKB48の運営に新たな風が吹き込まれたことを悟りました。12年も続いてきた一大アイドルグループだからこそ、そろそろ検定のようなものが存在しても良い時期かとは思っていたが、それをメンバーが受験することを第一にしてヲタクも巻き込もうなんてよく練られた企画。
センター試験という試みには、これまでのイベントと間違いなく異なる性質があります。これまでは資産投資をした人間がヲタクとしての頂点に君臨する投資額主義が蔓延っていました。劇場公演のMVPだって言ってしまえばチケットを買った枚数。しかしこのセンター試験は違う。投資する金額はチケット代7,500円一律で、ペーパー試験で発揮されるのはAKB48に関する知識、つまりヲタクが築き上げてきた無形資産。それはAKB48をどれだけ好きか、どれだけ見てきたかという経験の可視化、いわば「愛」が可視化されるイベントという意味で前代未聞のものと思います。

出題問題について

問題は全部で110問。問題冊子はカラー印刷。設問と配点は以下の通り。

  • 第1問 AKB48グループヒストリー(35点)
  • 第2問 劇場と公演(26点)
  • 第3問 楽曲(30点)
  • 第4問 AKB48選抜総選挙(8点)
  • 第5問 握手会/その他(9点)
  • 第6問 メンバー(34点)
  • 第7問 ミュージックビデオ(13点)
  • 第8問 シングル・アルバム(6点)
  • 第9問 コンサート/イベント/衣装/振り付け(12点)
  • 第10問 メディア/その他(11点)
  • 第11問 リスニング(14点)

ジャンルによって出題数も配点も結構違うのですが、ヒストリーは参考書籍なども多く出ていて出題根拠があるためかウェイトが最も多かった。次いで配点が多かったのがメンバー問題。横山由依以外は各1点で海外グループまで出題。劇場と公演、楽曲が3,4番目のウェイト。他はMV、書籍関連、衣装などなど。総選挙やコンサート関連の、スポーツ紙が騒いで報道する内容の出題が少なかった。
ツイッターで試験前のヲタクの動向を追っていると、ヒストリーの次に総選挙やリクアワのランキング、書籍でMVで確認できるものを勉強しているようだった。
でも待てよと、私は思った。このセンター試験が発表された時「メンバーたちに覚えておいてほしい、知っておいてほしいこと」を試すメンバー向けのイベントに、ヲタクも一緒に受験参加権利がある、という趣旨ではなかっただろうか。とすると、運営がメンバーに覚えておいてほしいものは何か。ヒストリーは当然として、次は絶対に劇場公演と楽曲である。メンバーの仕事だから。この趣旨を脱線して48の豆知識や裏ストーリーを詰め込んだら、山が外れるのではないかと考えた。

そして個人的な話になるが、なにより私はAKBの劇場公演とMVが大好きだ。シアターの女神を目指している彩希ちゃんを推してるし、楽曲の歌詞は言葉使いと物語の勉強になるし、MVの映像を考察するのも大好き。これに関しては負けたくなかった。だから2週間ちょっとの時間はその信念に基づいて、まず劇場公演を知らないものからつぶさに確認、リバイバルオンデマも登録してAKB以外のオリジナル公演もチェック、歌詞も確認をして、劇場の歴史をざっと覚えて……とやったところ、思ったより点数が採れた。山が当たったわけである(学校の試験じゃこんなこと一度もなかったのに!)。
Partyが始まるよ公演は全グループが必ず行っている公演だったから「〇〇〇48」の歌詞は絶対に出題されるだろうと各48の歌詞を調べて、AKB48は絶対出ると思ったからしっかり押さえた。でもまさかSKE、NMB、HKT、NGTがそろって出題されるとは思わなくて笑ってしまったまったく予想を裏切ってくる運営である。もっと丁寧に覚えておくべきだったと猛反省したけど、問題を解くのは最高に楽しかった。
意外と解けたのは、自分があまり強い興味のない選抜総選挙やリクアワの設問だった。AKBの劇場公演やその上演時期、リリース時期を覚えておくと自然とドラマが見えてくる。誰がいつの時期に昇格したという知識も、あのシングルに選抜されたならこの時期だとか、この年にリクアワランクインするのはあの公演の楽曲だとか、思考を巡らせることができた。そこにさらに自分史も絡んでくる。あの年は自分は何をやっていて、誰を推していてどんなドラマがあり何に励まされたとか…。

受験生の感想

今回のセンター試験のための勉強を通じて、AKB48がもっともっと好きになりました。それぞれのイベントや出来事を通過してきた経験が点在していたのが、今回の試験対策を経て、点が線になって繋がっていく感じがしました。詰め込んでいて結構きついなと思うのも体力的な問題で、気持ちはとっても楽しかったし充実してた(もしこれが年度末の繁忙期じゃなかったらがんがん有休とってどっぷり勉強できたのにな)。その間、音楽はAKBばっかり聞いてたし、オンデマンドやDVDばかり観ていたし、AKBのことばかり考えていたし、AKBのことや歌詞ばかり調べていた。ヲタクもそしてメンバー達もあらためてAKB48とそれぞれ向き合う時間だったと思います。向き合えば向き合うだけ、思いが深くなる。

それに、すべてが新鮮でした。会場内は写真撮影禁止。試験中はもちろん携帯電話禁止なので現地からの実況も無し。場内BGMもなくひたすら静かにメンバーとヲタクがひとりひとり同じ試験問題に打ち込んでいる。いろんなことが初めてで、次に何が起こるかわからないから終始ドキドキしていた。そして、ヲタクがメンバーと同じことを頑張れるっていうイベントは初めてじゃないでしょうか。今まで選挙やリクアワの投票はあったけど、まったく同じ行為という意味ではテストって初めてじゃないかな。みんなが人生の中で必ず経験していたことだけど、こうしてイベントにしてみるとかなり斬新な試み。7,500円のチケット(受験票)は高すぎるって声も多くありましたし、確かにその額のわりにはすげぇ地味なイベントだったけどそれが逆に新鮮でワクワクしました。終わった後でも、自己採点したり調べなおしたり人との話題にしたりして、成績発表が終わるまでこのイベントは続いている。

AKB48は本当に変わろうとしている。今、自分はその目撃者になっているんだな。この感覚は2011年の時と同じ、もしかしたらそれ以上に強く思っているかもしれません。とにかく楽しいイベントでした。16人の上位メンバー発表も、ヲタクの成績発表もワクワクですね。受験した皆様、お疲れ様でした。楽しかったですね!



https://www.akb48.co.jp/lp/akb48test2018/

劇団TEAM-ODAC第28回本公演『猫と犬と約束の燈(再演)』【20180211 13:00〜】

観てきました!!あやなんが出演する舞台は必ず観ています+うめたんと中塚智実さんも出演しているということで^^私にしては席がとてもよくて、A列26番。実質2列目のどセンターでした。舞台は千秋楽を迎えましたが、以下ネタバレを含む内容なので一応注意でお願いしますね。

【脚本・演出】笠原哲平(TEAM-ODAC)
【原案】宮原耕
高品雄基(TEAM-ODAC)、松島勇之介(10神ACTOR)、國島直希、篠崎彩奈AKB48)、梅田綾乃高橋明日香、小西啓太(TEAM-ODAC)、五十嵐啓輔、二葉勇(劇団番町ボーイズ☆)、坂田隆一郎(10神ACTOR)、栗田よう子、東ななえ(TEAM-ODAC/五反田タイガー)、飯塚理恵(TEAM-ODAC/五反田タイガー)、緑川良介、haru、大橋典之、松浦正太郎、荒木雅也(TEAM-ODAC)、中塚智実軽辺るか(東京CLEAR’S) ※Wキャスト(♪)、辰巳シーナ、kyo-hey、榎木智一、伊粼央登、モロ師岡
(坂場明日香(TEAM-ODAC/五反田タイガー)、高松雪(TEAM-ODAC/五反田タイガー))

タイトル末尾に(再演)とあるだけあって、再演される価値のある素晴らしい脚本でした。ギャグがえらい尺とるなーとは思ったけどw、テーマが重たいからこれくらいがちょうどいいなと。モロ師岡さん演じる大道寺さんの幽霊のなんて、登場するだけで笑いが起こるんですからw
あとこの舞台、主題歌が存在したり、劇中歌唱があったりBGMが流れたりと結構スピーカーを鳴らす場面が多かったんですが、演者の皆さんピンマイクは無し。それでも皆さん声の通りがいいんですね。聞き取りにくいと感じることがなく変に心配することもなく、心地よく観劇できました。


主人公の美津(みつ)はバイトにも性が入らず、御香典盗みをする詐欺師。ある時から飼っていた犬太(けんた)と猫子(ねここ、うめたん演じる)と謎の手紙屋+幽霊のおっさんが夢によく現れるようになる。美津は詐欺を働く仲間の軍司とその後輩・海路の三人でもぐりこんだ葬儀屋さんの社長・大道寺睦夫のお葬式にて、その会社で働いている妹の美紀(あやなん演じる)と偶然の再会というか遭遇というかをすることになる。社長家族は問題だらけ、社員はだらけているし、挙句にはやくざの不動産に絡まれ社長愛人まで登場するという大荒れっぷり。
なにから書いたらいいのか困るレベルでいろんな人間模様が複雑に編まれているのですが、あやなん演じる美紀は、自由すぎる社員たちの中では現実味のあり、誠実で思いやりを持って働いている女性でした。久々に出会った兄の姿にものすごい驚いて、父ちゃんと母ちゃんにも連絡しないで今何してるのか、まさか詐欺なんてやってないよね?と妹とは思えないしっかりした態度でヘラヘラしている嘘つきの兄を叱責します。
美津と幼馴染でプロボクサーを目指しているゆうきは、実は美津の妹である美紀と付き合っている。久々の再会を果たして「おまえまだその歳で?」なんて美津は笑いますが、ゆうきはやるしかないと自分を隠さずにまっすぐ生きている態度がにじんでいました。でもゆうきは幼馴染の妹と付き合ってることをなかなか言い出せずにいるのですが、さすが美紀、タイミングがくるとばっさりと兄に言い切ります。

美紀「私ゆうきと結婚するの」
客席の優気さん()
美紀「文句ある?」
客席の優気さん(ないです)

〜優気さんに重大なエラーが発生しました〜
結構マジで動揺しまして、その後のこの場面の台詞まったく入ってこず、その後続いた場面はいくつか記憶からすっ飛び…こんな観劇経験は初めてでした()で、どうなったんだっけ…

モンブラン

大道寺さんと愛人の馴れ初め。嘘というよりは"言うまでもなかった隠し事"という印象を受けましたが。亡くなった彼と喫茶店で、好きで食べていたモンブランを「世界一おいしいよ」と笑顔で譲ってくれた大道寺さんの回顧の演技、グッときました。モロさん最高だよ…。自分の恋愛が叶わないことも自覚があって悩んでいて、そんな愛人のエピソードを見てしまうと、酒臭いまま遺産分けろ!と殴り込んできた彼女を簡単に厄介者扱いにできなくなってしまいますね。
この舞台の登場人物たちの関係を見ているととても限定的な人間模様の中でいろんな関係が渦巻いていて、小さな地域のあたたかさ⇔狭苦しさみたいな表裏を感じました。美津と美紀の兄妹がそれぞれ田舎から出てきていることを考えると舞台設定はある程度の都会だと思うんですが(東京だとかって劇中で言っていましたっけ?)あくまでも下町という雰囲気で、いわゆる都会/田舎の対比にはなっていなくておもしろいなと思いました。

佳境

舞台の要所要所で突然現れる浮浪の若い男。この劇の開演前BGMがずっとアコースティックな口笛だったり、路上ライブの青年(名前がわからん)が今の気持ちを音楽にしてギターを弾き始めるとその男は語りや口笛と一緒に登場するんです。そして黒い心情を詩のようにささやき始める。悪魔みたいなその人は、昔この葬儀屋を解雇されていた足利という人物だと物語が進むにつれてわかります。こんな不穏な役と素朴な音楽が呼応しているという印象のギャップにぞっとしました。

不動産屋との不穏なシーンの後でお店が火事になると、劇の登場人物は大道寺家の庭に集まります。そこで正体を明かされた足利は「みんな騒ぎ散らして強がっているけど、本当は何もできない自分が不安で嘘をついているんだ」と一人一人の本心をいびっていきます。それを「嘘をついて自分を守って何が悪い」と衝突する美津。男二人の言い合いのエネルギーはすさまじく、舞台を震源に劇場全体がぐらぐら揺れているような感じがしました。あと、足利が近づくたびにゆうきが美紀を背中の後ろにかばう様にするんですね。かばわれる美紀も心を許している感じがして、そのさりげない演技に相思相愛のカップルがにじみ出ていてとても素敵でした。

そこに、詐欺師の仲間に加わりながらも手を染めきれない東大医学部・海路がやってきて、美津が飲んでいた薬が延命薬でしかないこと、医療は進んでいるから治す方法はあるのになぜ助けを求めないのかと訴える。ずっと美津と一緒にいる軍司も「みっちゃんは俺には絶対嘘はつかない」と大泣きします。
この気持ちを揺さぶってくる熱量がぶつかり合う舞台で、客席だけでなく演者たちもうるうると涙していたのですが、海路が美津が病気を患ってることを暴露してからの美紀の動揺といったらすさまじかった…。弱弱しく潤ませていた瞳がカッと見開いて、ステージの奥にいたのがおっかなびっくりゆっくりと前に出てきて、美津に詰め寄ります。叫びと涙にまみれる壮大な場面でも美津は最後の最後まで嘘をつきます。美津がステージを下りて去っていき、その後ろ姿に美紀が一言「うそつき」と発して場が暗転。ステージ真ん中でまっすぐに兄を見つめている美紀、最高の演出でした。脚本と演出をどうやって駆け引きして舞台を作っていくのか私にはわかりませんが、この舞台において主人公の妹というポジションが大事であることがこのシーンで理解できた気がしました。

大道寺夫婦の気持ちの行き違いや日頃の行いは、いわゆる古典的な夫婦像が投影されていて胸が痛みました。傍から見るとどうしてこんな二人が結婚したんだろう?と思ってしまうものですが(自分が親にそう感じたことがある)、死んでしまった夫に本音をぶつけたくてももうぶつけることもできず、そのジレンマをみんなで共有して吹っ切れたことで、この家族は強くなったんだろうなと思います。
ミュージシャンを目指して出ていったハイテンション放蕩息子が帰ってきて実家の葬儀屋さんを手伝う場面では、「病院でじいさんばあさんがバタバタ死んでるって!」と興奮気味の姿にみんな呆れて注意しますが、葬儀屋さんは人が亡くなることをきっかけに働き、お金をもらう仕事。奥さんが「稼ぐわよ!」と一括して社員みんなで気合を入れるという場の素直な終わり方に、この舞台らしさを覚えました。嘘っていうとなんだかネガティブな印象を受けがちですが、嘘でいい顔をしながら生きることも必要なんだなと。カーテンコールでも会場物販や主題歌の配信DL、後の公演の当日券を「買ってください」と切実に宣伝していたのですが、この舞台を見終えた後だとその実直さが気持ちよかったですね。

幽霊

伏線の貼り方がうまくて、セリフの1つで物語展開が見えるようになっていました。最初の場面で、猫子が言った「猫って死期が分かるんだよね」云々という台詞で、観客があーそういうことねと悟れるようになっていました。大道寺さんの幽霊は亡くなってから火葬されるまでの間美津の目に見えるようになって、美津がお通夜で見知った愛人や奥さんに会うたびに同じ場所に居合わせて、頭を下げたりこう伝えてほしいと伝言を美津に託す。こんなことができたらいいなぁって理想とか、日頃起こるちょっと不思議な出来事のからくりが実はこんなだったらいいのになぁって想像が詰め込まれた設定だなと思いました。ベタだし重たいけど、笑いとのバランスがちょうどよかったです。
傷つきがちでも人懐っこい犬太と、いわゆるツンデレな猫子。犬と猫の対比だけでなく、人間関係の形容としても用いられていました。犬太が演劇世界の住人とじゃれあって舞台を深めていくとしたら、猫子は少し客観的で、観客と舞台の仲介をしてくれるような存在だったと思います。どちらにもどちらの良さがあり悪さがあり、両方の性(犬っぽい/猫っぽい)がかけ合わさって人間関係のバランスが保たれてるんですね。

美紀

さて、あやなん演じる美紀の話をしたい。あやなんは舞台が始まる前、SHOWROOMで「あまり出番がない」「ちょい役」などと自分の今回の出演についてあらかじめ説明していました。しかし、しかしだ。私はこれを怒りたい。なぜそんなに謙遜した前置きをしたのかと怒りたい。美紀はちょい役などではなかったからである。脚本上すばらしいポジションを与えられた、物語のキーであり嘘偽りのない優しい彩りだった。

美津と出会った当初から「お兄ちゃん!?」と声を上げ、嘘をついて生きている兄をわかって叱責するも病気と分かった瞬間になぜ親に頼らないのか助けを求めないのかを叫ぶ。美紀は終始、怒りか悲しみかを叫んでいる人物に見えました。エネルギーを使う役だと思います。もしかしたら美津が平生を装うために笑い貫いているからそうやって隠している感情を、妹役の美紀が代わりに担っていたのかもしれません。美紀には彼氏のゆうきがいますがそれよりも兄妹の絆のほうが強く見えたのはそのせいかもしれない。

最後のシーン、千秋楽はスイッチが入って大号泣だったみたいですね。私が観たのは前日の11日昼公演でしたが、この日の公演間のSHOWROOMでも結構感情を入れて演じることができたと語っていました。上演をくり返す中でどんどん美紀になりきり昇華させることができたんだなと思います。


ここがいわゆる最後のシーン。舞台上手手前でひとり立っているのが美紀

後日兄にかけた電話口で、田舎の父ちゃん母ちゃんに病気のことをまだ伝えていなかったことを叱責して(美紀から両親に話したのかな)、もっと正直になってほしいと涙する美紀。俺ってダメだよなとようやく本音をもらす美津。美紀は涙まじりに「変わろうとすれば大丈夫って自分に約束して。いつか燈(ひ)はともるよ」と一生懸命に兄を説得するけど、届いたのか届いていないのか兄はまた笑ってはぐらかす。舞台タイトルの「約束の燈」にひっかけた台詞は美紀が担っていました。家族だからこそ美紀にこの台詞が任されたのでしょう(なんて重要な役!)。

電話を切った後、座り込んで泣き続ける美紀。横では他の人物の演技が展開されている中、淡いスポットライトを浴びながら美紀の演技は続く。この存在感をひそめた時にその俳優の真贋が見えると個人的に想っているのですが、篠崎彩奈さん、やってのけていました。なんてこった。あなたいつぶりの舞台やねん(なぜ関西弁)。
兄と話して泣いたまま電話を切り、しゃがみこんで、しばらくすると立ち上がって正面を向いている。その間ずっと、俯いたり上を向いたり目元をぬぐったりして泣いている。動作にするとたったこれだけです。舞台で展開される他の演技や熱量につられて泣きを大きくすることもありとにかくずっと泣いているんだけど、感情がものすごく入っていて、ちょうど通路側の席だった私はこのまま立ち上がってステージの上にあがって美紀を演じるあやなんを、いや、あやなんが演じている美紀を抱きしめたい衝動に駆られていました。ふざけて書いてると思うかもしれませんけど、本当にそのくらい、その時の美紀は弱弱しく泣いていたのです。観客の胸の奥のやわっこいところにある、どんなに叫んでも思うようにならぬ現実という葛藤をぎゅっと握りしめられたのです。
ああ愛しい。あー愛しい。あやなん自身の小柄な感じ、身体的に華奢な雰囲気がそのまま美紀という役にはまっていた。あやなんの舞台はこれまでマジックトレードセンター、悪役令嬢後宮物語と観てきましたが、現実世界の日本を舞台にした台本は今回の「猫と犬と約束の燈」が初めてでファンタジー要素がなく演劇らしい作品だったと思いますし、篠崎彩奈にフィットした本当に良い役を演じているなぁと感慨深くなりました。

舞台の最後、両腕に犬太と猫子を抱いてソファーにくつろぐ美津の背後で、夕陽がちょうど燈のように赤く灯っていました。最後の最後、美津が自分に素直になれた証なのかなと思います。舞台はここで幕を下ろしますが、どうか彼の人生が続いてほしいなと願いました。それは私の場合、美紀の気持ちを思ってです。それもまたエゴなんでしょうけどね。


彩希ちゃんもこの日の夜公演を観に行けたようで…私も嬉しい…

千秋楽後のAKBメールではおばあちゃんの逸話を語ってくれたあやなんですが、そんな演者の経験的感情が上乗せされてさらに表現が豊かになるのもまた演劇のおもしろさだなと感じます。そんなエピソードも含めて、とても良い舞台でした。設定としてはファンタジー込みで色々ベタですが、それを感じさせない表現の豊かさがありました。再再演してほしいなぁそしてそこにまた、あやなんにも立ってほしい。そう思えるくらい素敵な舞台に出会わせてくれてありがとう、あやなん(´ω`)

高橋朱里チーム4「夢を死なせるわけにいかない」女性限定公演【20180207】

もう1カ月以上経ってしまいましたが(´ω`)(※3/18に更新しました)2月の女限、当たったのでした。私の公演頻度からすると最後のチーム4夢死になるだろうな。そして16期研究生から香織ちゃんとあやみんが初4公演アンダー&初女性限定公演という注目の日でもありました。
ビンゴ抽選は見事に干され、おそらく今までで一番干されまして、後ろから4巡目だったから20巡くらいかな。かなり遅く入ったのでもう何も見えないだろうなと諦めてたのに、なんと!下手ブロックの手すり沿いの3列目に当たる場所が空いておりましてそちらへ。1・2列目の方々が小柄だったこともあり隙間から下手も中央もステージがばっちり観えるというミラクルが起こり優気さん笑顔。これが女限だなぁ

岩立沙穂大森美優岡田奈々川本紗矢北澤早紀小嶋真子込山榛香佐藤妃星・千葉恵里・野澤玲奈村山彩希佐々木優佳里・西川怜・山邊歩夢・稲垣香織・長友彩海


ロマンス、イラネはもうさっそく上手に散っていった彩希ちゃんを拝んだ。今まで入れた夢死公演は彩希ちゃんの生誕だけだったから、今日はいい意味で肩の力が抜けてて、普段どおりのパフォーマンスのように感じました。新鮮だなぁとずっと彩希ちゃんばかり見てました。そして彩希ちゃんを追っているとやっぱり気になってしまう小嶋真子さん。髪がゆるく巻いてあっていつも観てたのと違うお姉さんな雰囲気が出てて綺麗でした。全体観なきゃとサビで正面向いたらちょうど美しいポーズを決めている北澤早紀さんがいて完全にダウトでした…。「キスなんて」でメンバーと目を合わせるところは、雅ポジアンダーの稲垣香織と彩希ちゃんがペアで、目が合うと緊張をほぐしてあげるように笑顔をしていて、いいなぁと思いました。

夢を死なせるわけにいかないで気づいたのですが、今日彩希ちゃんの表情がやわらかい…。よく微笑むんです。客席みたり、メンバーと目があって絡むとき。特にBメロ、早紀ちゃんとくるくるまわる時。あとこの日観ていて、沙穂さんのダンスが独特な理由が何となく見えてくる。上半身は指先や手振りなどこまやかに動くんだけど、それに比べるとステップとか腰のくねりとか、足腰の動きがおっとりして遅れるのかもしれない。今まで岩立さんのパフォーマンスにどことなく抱いていた不思議な感じ、体が硬いとかそういうのじゃなくて原因はこれじゃないかな。つい目がいってしまうパフォーマンスをされます。

Let's get "あと1センチ"はもっぱら楽しそうな16人を拝むタイム。なぁちゃんの座ったチェアをまわすもほとんどまわすことができずに「えー」と笑われる香織ちゃん。彩希ちゃんはどうだろうと上手のほうを見てみると、お互い座りたがらない(ぐるぐるまわされるのわかってるから)彩希ちゃんときぃちゃんの二人で空のチェアの譲り合いをして、椅子の周りをぐるぐるまわっていましたおまえら…ww間奏の椅子取りゲームでは、もはや怜ちゃんが椅子をとらないように抱え込むようにして着席するという意地汚さを見せて後輩を泣かせる村山選手wwwほんとここ好きww 落ちサビで全員で大きな円になって走るところのなまこの絡みがかわいかった…。なぁちゃんがまこちゃんの手を引いてあげてるんですが、なぁちゃんずっと後ろ向きに走ってて、よくできるなぁと妙に感心してしまったw

愛とプライド、彩希ちゃんがひたすらに楽しそう。サビで早紀ちゃんと向き合うところとか、もう嬉しそうに絡んでいくんですよね。あとは、彩希ちゃんと怜ちゃんがでーんらしきことをしていたのはこの曲だったかもしれない。Oh IZUTA....アンダーでいろんなチームから出演してくれているメンバーが「いる」ことはわかっているんだけど、その代わりに「誰かがいない」っていう事実が信じられない。だからある意味で私の中では伊豆田も未姫ちゃんも彩花ちゃんも雅も卒業してなかったんですよね。チーム4はアンダー出演が少ないことをちょっと誇りに思っていたから、この日にいろいろ今のチーム4を痛感しました。2年半が過ぎたんだなと。

Bye Bye Byeはもう安定の三人。こじまこスマイルはやっぱりいいなぁ。アンダーのゆかるん!横Aから観てきた彼女、バキバキのパフォーマンスが目を引くけどどこか憑依がかったところがあってこわくて実はあまり好みではなかったんですが、すごい落ち着いててしっかりと芯がある綺麗なパフォーマンスをしていました。病みがちなところがあったりハピネスも大流行しましたけど、12期も他のメンバーより先輩になってきて後輩から慕われる中でしっかり大人になったんだなぁと。私はガツガツ劇場公演を覚えて出てくれる人こそシアターの女神になれると思っているのですが、特に10〜12期は時代柄、息をする感覚でアンダー出演して劇場公演に出ていたからみんな一人一人が女神の域の近いところにいるなと感じます。もちろん彩希ちゃんもですが、ゆかるんもその印象を強く受けます。

初めてのジェリービーンズ、千葉恵里は表情が豊かになって楽しそうになりましたね。パフォーマンスはまだどこか芯の堅い印象が残ってますが長身細身のせいだろうか…。久々にさややを拝んだらなんか肩の力が抜けて貫禄が出ていたように思う。歳を増すにつれて垂れ目が深刻になっているといつか言っていましたが()かわいい。山邊はハッキハキですね。小さくて子供みたいな風貌とのギャップで、こんなポップな曲をやってもかっこよさが立つ。

となりのバナナは岩立込山の安定のバナナシスターズ。岩立さんのダンス好きだわ…先述した理由でやっぱり目を引きますね。こみちゃんも髪型が色含めて妙にセクシーなので()ポジション違いますが河西智美ちゃん(15)みたいだなーって思いました(´ω`)

記憶のジレンマはほぼアンダーで構成された不思議な顔ぶれでしたが、本日欠席の朱里のポジションにこの日初4アンダー出演の長友彩海さんが入りました。すごいんです、あやみん。長身で顔立ちがすらっとしててとても17歳のお嬢さんには見えないのですが、彼女がまとった白のニットレースの衣装はとても目を引くんです。4公演で朱里、飯野雅さんやそのほかの場所でも記憶のジレンマは散々観てきたしこのポジションに立つメンバーもその数だけ観たことがありますが、あの目の引き方は初めてでした。そして妙な既視感……そう、長友さん、「レッツゴー研究生!」公演のユニットでは愛の色をやっているのです。愛の色の衣装にどことなく似てるんだ。曲の切ない雰囲気も研究生公演で取得したものかもしれない、とにかく表情が豊かなんです。表現が求められるタイプの曲ですが、サビの「愛は記憶の中で眠る」で目を閉じて手を下ろしていくところとか弱弱しくて、ほろほろと崩れていっちゃいそうに繊細な表情。本当に今日が初めて?って疑ってしまうほどのパフォーマンスなんです。振りのひとつひとつが丁寧×長身で、ステージ上ですごく映えるんです。あやみんがジレンマをやったというだけでなく、このポジションでこの衣装という相乗効果もあってとにかく素晴らしいステージでした。お見送りで思わずあやみんに声をかけてしまったwあやみんは背が高いから、いつもお見送りでは中腰してステージ下を通っていくファンと目線を合せているんですよ。賢い子なんだなぁとこの日の公演を観て好きになりました。

あんまりにもコールが少なかったから、Confessionはコールすることに注力している間に終わってしまった…(´ω`)やっぱ静観してるほうが性に合ってるなぁと思いつつでも盛り上げたいって思うと難しいもんですね。彩希ちゃんは表情が柔らかかったなぁ。今までは曲の世界観にどっぷり浸ってロックに決めていたけど、客席のほうをみて微笑んでいたりして、緩急がついたなと感じました。それもこれも通常公演の仕業かな。間奏のマイクスタンド使ったダンスパフォーマンスは相変わらずかっこいい。ジャケットの袖にはファーががっつりついていて重厚な印象が強い一方で、上下セパレートのへそ出しというなかなか極端なデザインになっている衣装がいいですよね。過去のものを大切に使ってはいるんだけど、意図せず彩希ちゃんのいいところを強調するデザインになってる。終始髪を振り乱していたなぁちゃんのフォルティシモは最高のコンデイションでした。

MCは例により女子トーク。ゆうなぁいじられるよなーとせせら笑いながら見てましたが(?)のざが軽くいじっただけで大火にはなりませんでしたねw告白したいか?されたいか?の二択では「当たって砕けろー!って思う」と答えるなぁちゃんの潔さに笑ってしまったwあとは、なぁちゃんが聞き出してきたこじまこの「膝枕いつでもするよ!」の甘えられたがりエピソードも大変可愛らしかった…いやなまこ素晴らしいね、ええ。素晴らしいよなまこ。

後半戦、俺たちの森へ行こう。彩希ちゃんは相変わらずの2番サビ登場ですが、ライトの角度的に重い色のカラーライトのほうが目立っていて暗かった。いつもと同じ立ち位置なのに、綺麗な白いライトを浴びる彩希ちゃんを最前列で焼きつけた時よりもずっと暗い森の印象を受けました。そんな闇の中でもいつも通りのぬかりないパフォーマンスをふるまう彩希ちゃんは健在。無垢な子どものような表情から、どんどん表現が極まっていって、今はもう森の精霊みたいです。って書くとちょっと大げさで笑われそうですが、明暗ひっくるめて森を包み込んでる存在のような。

2年半ってこんなにも人を変えるんだなぁって。自分はもうすっかり大人になってしまった側の人ですけど、20歳前後の子にとっての2年半の大きさを感じました。

青春の稲妻も、どんなに目立たない位置でも相変わらず彩希ちゃんを目で追ってしまう、かっこいい。身振り手振りステップとか基本的な動作が連なっていて、メンバーそれぞれの表現の特徴がよく観られる1曲のように思います。あと2Aメロだったか、ステップを踏みながら下手側にやってくるなぁちゃんの陶酔の仕方と髪の振り乱れ具合がものすごくイケメンでした…。
アウトロでメンバーが後ろを向くところは最下手にいる彩希ちゃんがよく見えましたが、アウトロでギターがかき鳴らされる中みんなネクタイ早結びのためにブレザーの内ポケットをゴソゴソさぐって最後決めポーズっていうのがデフォルトだと思ってたんですが、村山さんはネクタイを手探りで少し確認しただけでずっとポーズを取るほうを優先しているんですね。あああーこれが彩希ちゃんだって思いました。かっこいいよ、そうやってステージを美しく作っていく職人気質。ライトに浮かび上がった後ろ姿のシルエットは今まで焼き付けたどのメンバーよりも美しかったです。彩希ちゃんだなぁ

生きるって素晴らしいの1番のゆうなぁこみの絡みってオンデマに映っていましたかね?朝の満員電車に〜…で上手に移動していった4人、こみちゃんが彩希ちゃんにバックハグをして、それを阻止するような格好でなぁちゃんがこみちゃんに抱き着いて電車ごっこみたいになるっていう究極のゆうなぁこみの絡みが発生……素直に「しんどい」って声が出ました。MCでは早結びしたネクタイがほどけてしまったあやみんを「それ4メンバーでもあるあるだから」とフォローする早紀ちゃんに、「あるあるじゃダメなんだけどね!」と早紀ちゃんにくぎを刺していましたけど、そんな彩希ちゃんあなた今日のネクタイ短すぎね!?と笑ってしまいましたw

愛の毛布はレスのお時間。下手最前の人にゆいりちゃんのヲタクがいたみたいでめちゃくちゃ楽しそうに結婚してて(?)いいなーと思ってたら、多分2番サビで2列目になった時まちがいなく彩希ちゃんと私0ズレになっていたので、あの時は絶対に絶対に目合ったし微笑みかけてくれたし一緒に歌を歌ったし一緒に声も出した(脳内だけど答えはないのでそういうことにする)。こじまこと彩希ちゃんのペアってのもなんかかわいらしい…。あと確か鐘が鳴り響くイントロの暗がりで、みゆぽんが後ろから両肩をつかんで香織ちゃんの立ち位置の間違いを直してあげてたのがかわいかったですw香織ちゃんこの日本当にガチガチに緊張してたんですよねww今はもう回を重ねて慣れてきたかな?

ロックだよ、人生は…ではなぁちゃんのヘドバンを見て、隣にはもう未姫ちゃんいないんだ…と痛感した。下手側で岡田さんと野澤さんがにゃんこすたー?のヌルーっとしたダンスをずっとしてたので笑った。あと確かこの曲だったと思うんですが、客席に向かって指ピストルをBANとしていた岡田奈々さんが本当にかっこよくてジャニーズでした。下手の客席から奇声が上がりました。

50%、聞けは聞くほどなかなかに際どい曲。ちょっとコミカルな曲調とダンスで中和されておりますが。彩希ちゃんは相変わらず気持ちよさそうに踊りますね。2Aメロをゆかるんと合わせるところとか、嬉しそうに。長いアウトロでは彩希ちゃんと前にいるきぃちゃんが絡むことがままあるのですが、この日は二人してピラピラさせた手を寄せては返すやつ(この表現だと来年読み返した時に絶対わからない)やってて彩希ちゃんがものすごい笑っていました。

ハートが風邪をひいた夜は始まるやいなや、しゃがんだ北澤さんが正面から村山さんの太ももに触れてきて「!?」となる村山さん。そのあとも北澤さんの目線は美しきftmmへ…真面目な表情でAメロを踊りながらも早紀ちゃんを2度見3度見する彩希ちゃんでした…なんだあの絡み…。2番Bメロの村山邊ももう恒例ですね。おそろいの髪型をアピールしてました。サビでは切ない歌詞世界に戻っていくんだけど、それ以外のパートでは微笑みながらの絡みも多くなってきて、ひまわり組とは違った4らしい表現になっているなーと感じました。

この日は最新シングル披露で11月のアンクレットをまだ観ることができてよかったです。丸谷マナブサウンドの大好きな曲です。振付も他のシングルと違って独特で複雑で、まゆさん意識の品のあるもので好きです。センターのこみちゃんと左右のなぁまこ、4だなぁいいなぁ。こみちゃんは品格というか、自信がしっかりした芯になって現れるようになりましたね。Kキャプテンがとても楽しみです。「薬指をわざとみせ」るところでは、彩希ちゃんは手をふりふりしながら頬っぺたをプクっと膨らませる表情をしていてすごいかわいかった。あと「新しい彼氏ができたってことを…」はあやみんと肩を組んで親しげにしていました。「プロデューサー」って呼ぶと怒るそうですが、MCでは今日の出演の感想を振ったり話をリードしてあげてて、本当に16期が好きなんだなと感じました。先輩後輩というよりは、研究生公演が多いこともあって自然と劇場公演を一緒に頑張る仲間になっているのかなって感じました。

お見送りでは、彩希ちゃんに「やっぱり劇場公演だね!」と伝え(警備員の後ろじゃなかったら何て答えてくれたのかゆっくり聞けたのになあ…)、岩立沙穂さんが「あ!ゆいりんご!うふふ」とりんごポーズの爆レスをくれ、長友彩海さんにジレンマ最高だった件を伝え、任務完了と思ったらゆかるんが「…!見たことあります!」と驚かれるという()おなかいっぱいなお見送りでしたw(´ω`)お見送りっていう文化は無くてもいいと思っている人なんですが、実際に劇場公演に入ったときにこれがあるとやっぱり得した気分になれるのは確かですね。あー楽しかった。

チーム4で久々の女性限定公演でしたが、なんだか違和感あるなーと思ったら私が最近入った女限がもっぱら特別公演or8だったから、スタンダードなチーム公演での女限が久しぶりなんでした(´ω`)アンダーメンバーがいるとはいえ16人のまとまりやその基盤にあるものがしっかりしているから、ミネルヴァも田原公演も好きだけどやっぱり格別に違うんですよね。チームが形骸化してチーム箱推しの文化が消滅してしまった今にあっても、チームA、K、B、4の形を守ろうとしているメンバーの在り方は確かにあるし、AKB48にとって特別なものなんだと感じました。
私が次に公演に入れるのはいつだろうか……もう新体制に変わっているかな?次々に新しい風を吹きこんでくれる2018年のAKB48だけど、劇場公演はこれからもずっと変わらず世界で一番熱い場所であってほしいし、彩希ちゃんにはそのステージで舞い続けてほしいと切に願います。ジャーバージャ選抜でありながら、外仕事との調整では公演スケジュールを優先させてもらっていることがわかったりして、「劇場公演」の優先度、価値観を間違いなく変えている彩希ちゃん。村山チーム4。これからももっともっと楽しみです^^

Mr.Children Dome & Stadium Tour 2017 Thanksgiving25【20170630@東京ドーム、20170805@日産スタジアム】

6月はゆみちゃんからチケットを譲り受け、8月はしげとしさんにお願いしてチケットを手に入れてもらうことができ、行ってまいりました!
アイドルのことばかり書いていますが実はバンドのサウンドも大好きでして、音楽として好きなので、贔屓のグループの楽曲はよくよく聴くのです。FC入ってたりライブに足繫く通ったりということはないのですが、そんな私ももう軽く8年ほど前にポルノグラフィティのライブに何度か行ったことがありまして大変素晴らしいライブだったのに日記もなにも感想すら残していないなんてもったいないことをして悔いていたのです。なのでハイパーにわかでありながら、私が体験したセットリストとほんのちょっとの感想をブログにしたためさせていただきたいと思います。

6/30(金) 東京ドーム(東京都)

CENTER OF UNIVERSE
箒星
シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌〜
youthful days
GIFT
君が好き

                              • 優気さんここから参加↓

ヒカリノアトリエ
CROSS ROAD
innocent world
Tomorrow never knows
車の中でかくれてキスをしよう
思春期の夏〜君との恋が今も牧場に〜
抱きしめたい
Any
名もなき詩
1999年、夏、沖縄
こんな風にひどく蒸し暑い日
ランニングハイ

ニシエヒガシエ
himawari
足音 〜Be Strong
Printing
Dance Dance Dance
everybody goes〜秩序のない現代にドロップキック〜
fanfare
エソラ
アンコール
Overture
蘇生
終わりなき旅

8/5(土) 日産スタジアム(神奈川県)

CENTER OF UNIVERSE
シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌〜
名もなき詩
GIFT
Sign
ヒカリノアトリエ
CROSS ROAD
innocent world
Tomorrow never knows
Simple
思春期の夏〜君との恋が今も牧場に〜
365日
HANABI
1999年、夏、沖縄
足音 〜Be Strong
ランニングハイ
ニシエヒガシエ
himawari

Printing
Dance Dance Dance
fanfare
エソラ
アンコール
overture
蘇生
ポケットカスタネット
終わりなき旅

東京ドームに入るのは多分ポルノグラフィティの10周年ライブ、2014年のAKB48Gコンサートぶりだったと思うのですが、今回は初めてアリーナではない上のほうの階の席でした。みんみんが仕事で行けなくなったチケットを引き取って急遽の参戦だったため、私も仕事後の入場になってしまいオープニングからヒカリノアトリエまで観ることができず…!前半すごい好きな曲が揃っていたので観たかったなぁ(´・ω・`)入場したのはヒカリノアトリエ前のMCのタイミングだったと思いますが、入った瞬間空気に飲まれるような感覚がありました。本当にスケールが違います。タイトルは思い出せないんだけど聞いたことのある曲が多い(さすがにわか)という具合でしたが、それでも過去の曲が多いのはわかるくらいではある(やっぱりにわか)。
日産スタジアムは開演前からグッズを受け取ったり、特設のフラッグやオブジェの前で写真を撮ったりとミスチルツアーの空気を楽しむことができました!来場者を喜ばせるために趣向を凝らしているんだなーと、音楽的な素晴らしさとともに人としての大きさ、楽しませ方を追求する姿勢をいくつも目の当たりにして、25年続くアーティストの凄みを感じました。
●himawariが新曲として紹介されたの以外、歌いはじめのトークで曲名を紹介するということをしないんですね。それもhimawariも相当そっけなく「聞いてくださいhimawari」みたいなさらりとした紹介。それがとても新鮮で、曲のタイトルってその音楽の一連の流れを示すためにつけられた言葉の形をした印なんだなぁと、ちょっと考えさせられました。タイトルはタイトルでしかないというか。
桜井和寿さんのMCで進んでいきますが、彼のトーク、いいですね。比喩やおもしろおかしい誇張が少しずつ入ってくるのだけど、自分たちのスピリットの部分は揺らぐことなく真剣に語られていて、ずっと作品を"つくる"ことをされている方の話し方だなと強く感じました。
●ランニングハイで泣いた。明るい歌ほど刺さる。足音なんかもそうですが、アーティストとして歩んでいくメッセージ性の強い曲は励まされるところが多いです。25年スタイルを変えずに、でも変化しながら音楽を貫いていくって簡単なようで積み重ねるのが難しいことだから、ミスチルが変わらずに歌ってくれる希望を望む歌詞って聴く者としてはとても尊いですね。
●「掌」っていい歌詞だなぁとつくづく思った2公演でした。「1999年、夏、沖縄」は初めて聞きましたが、ちょうど7月に河西智美さんの「ひめゆり」を観た後だったので沖縄に所縁のある夏だなぁと思いながら聞いていました。大画面スクリーンの映像の作りこみがとてもよくて、歌詞に沿っていたりストーリーを補填するような作りになっていて、どこまでもステージ作りにこだわっているんだなと感服しました。
日産スタジアムでは、きちんと一番大好きなGIFTを聴けたいし、ちょうどドラマが始まっていたこともありHANABIを聞けて相当歓喜でした…!リリースされた年にすぐお気に入りになって2曲ともたくさん聴いていたので本当に嬉しかった(感想がにわか)。SUPERMARKET FANTASYって名盤だよねそれな…。夏の明るめの青い夜空、ステージの上にちょうど月がのぼってきてとても綺麗でした。
●そんな中でも「終わりなき旅」でこれからもミスチルが続いていくことを示すようにエンディングしていったことに、ステージを作る人としての美学を感じました。当時小学生の私でしたけどこの歌詞はとても刺さっていたので、25周年の記念の年でシングル曲も多く披露される中で、2017年の今でも終わりなき旅を大切に歌ってくれていることがとても嬉しかったです。私が大好きなこの曲を、いくつもの曲を作って歌ってるミスチルさんも今でも大切に想ってくれていたんだなって。
●だいぶ散漫な備忘録になりましたが()Mr.Childrenの美学をたくさん目の当たりにする2日間でした。まだまだ知らない曲がたくさんあるなとも感じたので、ゆみちゃんに借りたアルバム含め、1曲1曲楽しんでいきたいなと思います。そしてまたライブ行きたいな…本当に、グッズもかわいいし()楽しい夏でした^^

ILLUMINUS Summer Stage「花嫁は雨の旋律」【20170817 19:00- @中野ザ・ポケット】

過去の朗読劇を二度ほど逃してついに北澤早紀ちゃんの舞台を初観劇しました、夏。
初日から評判がよくて、評判がいいものほど辛辣に観がちな文系だったりしましたが普通に楽しめました。朗読劇から続くテーマでシリーズみたいになってるようです。演劇界隈は財政難なことも多いですけど、今回は台本のほかにオリジナルグッズ販売もあったりして、AKSを含む主催者の数とその名前をみるに結構な力の入ったプロジェクトなんだと思われました。いいお仕事をもらいましたね。

キャスト(♭)
中谷智昭 【片山均】
北澤早紀 (AKB48) 【片山雨(少女)】
内田眞由美 【片山雨】
菊池千花【雨の母】、絲木建汰【星野】、下京慶子【真紀】、赤沼正一【上司】、豪士【川西】、久保田奈津希【玲子】、奥野正明【マスター】、中島一博【ナオト】、千歳ゆう【カスミ】、小柳真理恵【柳原(雨の主治医)】、まついゆか【ライター】、樹宮 直稀【和樹】

ピアニストの雨が事故で記憶を失い少女に戻ってしまう。時計技師の均(ひとし)と雨の母に見守られながら少しずつ進んでいく、雨の分岐した先の日々。
記憶を失うということで「私の頭の中の消しゴム」を想像していたのですがそのような悲劇的な重たさはなく。幼稚園児くらいの記憶に戻ってしまった雨と、均が対面した時の「私こんなおじさんと結婚するの?」「心にぐさりとくる…」など、笑わせにかかってくるという不思議な進行w日常みたいに良いことがあったり悪いことがあったりが重なったりご無沙汰したりしながら進んでいく中に、笑える箇所がそっと置かれていて、劇中の世界に自然と入っていけました。「ちょっと不思議な日々」とフライヤーのキャッチに書かれていたと思うのですが、まさにその通り。今日は、明日は何があるんだろう?っていうような純粋なわくわくがあります。
雨の演者は2人います。早紀ちゃんが事故後の幼少期に戻ってしまってからの雨。内田さんが演じるのが事故が起こる前のピアニストとして活動していた雨、つまりひとりの大人の女性としての人格を持った雨。ぽけっとステージを観ているだけだと言われなければ気づかなかったくらい、あなたうっちー?って感じなくらい、風格も演技も自然で馴染んでいました。あれで焼き肉店経営してるんですから何だか立派なものですね。
IWAには今年になって何度か脚を運びましたが本当に素敵なお店ですね。一緒に行った方が舞台の話を振ると嬉しそうに笑う顔が、ここのオーナーさんは本当にあのうっちーなんだなぁと、一人のひとのいろんな場面(俳優、オーナー、アイドル)を見て不思議な心地がしました。

さっきーの役は、幼児、小学校低学年、中学生、高校生と演じ分けていく複雑なもの。時間が経って大人に近づくほどに、ああいつもの早紀ちゃんだという振る舞いになっていきます。事故後すぐは幼児レベルまで後退してしまうのですが、大人と顔を合わせればずっとニコニコしていて、相手が泣いたり曇った顔をすればどうしたの?と不思議そうな表情をする。はきはきと元気でいわゆる"子どもっぽい"言動が小学生レベルの時期。かわいらしかったなぁ
物語が大きく変わっていく中盤をちょうど中学生レベルの時期に充てているのが脚本のうまいところ。他の男の子に興味を持ち始めたり、メディアが追いかけまわしたりと辛い時期が続く。雨は反抗的で目を合わせず、関わりたくない時の早口やこわばった話し方まで、思春期特有の緊張感がありました。最後、誕生日パーティを結婚披露宴に似せた状態にしたあと、高校生レベルの知能に成長した時には、自分の状態と他者との関係まできちんと考えられるようになっていて、母親や均に対して謝ったりします。朗読劇こそ何度か場数踏んだことがあるとはいえ、演劇は今回は初めて。本当に立派な演技でした。

小さな歯車について

●雨が記憶を失った後は気を失って倒れるたびに少しずつ記憶を取り戻して知能レベルが上がっていくのですが、希望的な進行の割には照明や音響による演出がちょっと意地悪というか大げさじゃないかと思う部分があったけれど、テーマの割には重くなりすぎず笑いもあり良い舞台でした。

●雨の知能レベルが中学生くらいになり、バイトを始めた(目立たなくて人気のない)カフェで和樹に出会って、均と気持ちの距離ができていきます。この頃の均の会社のシーン、疲れて部品を床に散らかしてしまったのを玲子が手伝って拾ってあげる。その後の何の伏線でもないのだけど、こういう小さなきっかけで好きな人ができたりしてその後の人生が大きく変わっていくと考えると、記憶を失ってしまった雨を妻として愛し続けることってすごく難しいなと思いました。それでも最後には均と雨と手をとって終わるし、そんなに波乱万丈な展開が待っていそうな舞台の雰囲気でもなかったから心配しないで観ていたのですが、でもやっぱりこういうシーンは見守るように観てしまいました。

●次の雨のリリーステーマが「another life」だったことをインタビューで聞いていたライターは、雨が意図して記憶をなくし新しい人生を歩み始めたのではと均に意地悪く問いかけます。「人生をリセットしたかった」のメタファーとして、メディアが使われている感じ。均の隣に残ったのはピアニストではない新しい雨だけ。ピアニストとしての雨はもう居なくなってしまったから、この答えはそれこそ永遠に出ることはありません。

●均は新商品の時計の開発に精を出して働くわけですけれど、時計は地球の重力との戦い。永久に動き続ける、狂いのない時計を作り出すことが時計技師のロマンらしく、「人がいないと時間は進まない」という話をされていました(ちょっとこのへん曖昧)。これはまさに私が学生時代に勝手に拗らせた「時間が存在するから動くことができるのか/我々が動くから時間が存在するのか」のあの問いかけではないかと懐かしい気持ちになりました。時計を作る人となればその問いと日々向き合うことになるんですよね。私にも愛用の時計がありますが、アナログがいいんだよねー。ちょっと手がかかるくらいがちょうどいいと、均も言ってました。
それの延長でいえば、手間がかかってもいいから永遠なんてなくていいです。本当。そんなメッセージが、記憶を失ってまた新しい雨を生きていく雨とパートナーの均に向けられていたのかななんて思います。終わりのないものとか永遠に続くものって、憧れる一方でもっぱら怖いなと思ったりもしますからね。