優しかった気持ち

人がつくったものが好きです。AKB48劇場公演。

ミュージカル座 ブロードウェイ・ミュージカル「アイランド かつてこの島で」【20190926 19:00- & 20190929 16:00- @IMAホール】

アイランド、2017年1月ぶりの再演です。河西さんが再演を望んでた1番の舞台*1。初日から圧倒的なパワーで魅了され、終演するといきなりのスタンディングオベーション。あっという間に千秋楽。アイランドとは、愛しかないトラジェディだということがわかった。ある意味では悲劇ですらないと思った。本当、素晴らしい舞台。

本ブログ、ネタバレもりもりですので閲覧ご注意

アイランド(2019) | ミュージカル座
河西智美【ティ・モーン】
上野聖太【ダニエル】
森田浩平【トントン・ジュリアン(ティ・モーンの養父)】
岡田 静【ママ・ユーラリー(ティ・モーンの養母)】
小林遼介【パパ・ゲー(死を司る悪魔)】
えまおゆう【アサカ(大地の母)】
三森千愛・尾川詩帆【エルズリー(愛の女神)】
清水 廉 ・杉浦奎介【アグウェ(水の神)】
藤澤知佳・木村つかさ【アンドレア】
矢山 鈴・森田瑞姫【リトル ティ・モーン】ほか

ティ・モーン

育ち育ち、育ち育ち……登場する河西さん演じるティモーンの美しいこと。客席、いや世界を見渡す、純真無垢な目なんですよ。これから何が起こるんだろう?って希望に満ちた、文字どおりに視線が透き通っていた。2年前は感極まって泣きそうなのを堪えたこともありましたが、もうすっかり成長なされて頼もしいのなんの…ぐっ…本当に、綺麗になった。今までも綺麗だったけど、どんどん綺麗になる。
車を見かけてから歌い出す最初の歌、だらしなく座ったり、段にもたれたりしながら歌うのだけど、その仕草もすべて、ダニエルと出会うと変わるんだよね。河西さんが演じるひとつひとつのことが繊細。そして歌、声量。誰よりも小さな身体のどこからそんな、世界を震わす声が出るのですか?最初から最後まで全部パワーアップしてて、驚きと喜びで圧倒されっぱなしでした。本当に底なしの天井知らず。とってもかっこいい。

ダニエルのことしか考えられないほどのティモーンの狂気を、この再演で強く感じました。でもその狂気には自然信仰による自信とたっぷりの愛情が通っているから、パパも街の人たちもみんなが彼女に魅力を感じて、突き動かされる。パパも、ダニエルも、門番も、ダンスパーティーで彼女のダンスを観て喝采した人たちも、神々さえも。

旅の途中のアサカの歌、やっぱ好きだな。本当に楽しくなるし、アサカに手を取られて踊るティモーンのおどけた感じ、目のキョトンとした感じがおかしくて。舞踏会でも、ティモーンは楽しそうな笑い声を漏らして踊る。脚を踏み鳴らして、指の先までピンと張り詰めさせて、周りの人たちを巻き込んだペザントの踊りは、グランズォムのそれと違って野性的かもしれないけど、それは文明に比べて遅れてるとか幼稚というわけではなくて、生命の通った元気の出るダンスだなと思いました。いや、だって本当に楽しかった。

そこからアンドレアを紹介されて、ティモーンの夢が散っていくのは何度見ても切なくて。
パパゲーに喉を絞められて漏れた声、別れて泣き崩れた時の弱弱しさは、深みが増してて胸が痛くなった。セーラームーンのスーパーライブで磨きかかったのかなと思った。恥じらいもなく、ただただ恋に焦がれる少女。愛し合ってると信じて疑わなかった少女の、嘘でしょ?と現実を受け入れられない目が、どんどん弱っていく。
「ダニエル・ボゾームの愛人です」と言いかけた口の戸惑い、誰も口にしなかった愛人と言う言葉をこの劇中で初めて口にしたのは彼女。自分の喉を振り絞って出た言葉の虚しさ、悲しさ。「彼には私が必要なの!」と信じて疑わない無垢さとかけあわさった狂気の演技は、喉を痛めそうなほどの迫真。何日も何日も待って、結婚式のコインを投げる習わしでダニエルに手を取られた時の安堵の表情、からの絶望。
空色の瞳に心を奪われてから翻弄されていく少女の物語を、こんなに情熱的に力強く、美しく表現できるなんて。

パパゲー

このブログ主はメンヘラなので、パパゲーに魅力を感じて仕方ないんですが、4柱いる中で誰も彼の存在を疎まないんですね。平等に扱われ、尊重されている。大地の母、水の神、愛の女神と、死を司る悪魔。ってことは「死神」ではないんだな。
死は悲しくて誰もが縁起の悪いもの、避けて通りたいものだけど、このアイランドのペザントの世界では、神々が望んだものならば死は必ずしも悪ではない。人が死んでしまったとしても、神々が望まなかっただけで、誰かが悪いわけではない。ある意味、死にすら寛容で楽天的。その価値観が根付いてるからこそ、ティモーンの運命を決めて見守る神々のシーンがあるのね。この気付きは、クライマックスに私を泣かせることになる。

恋愛

身体を重ねるシーンは、再演で絡みが濃厚になりましたね。愛の女神の歌とともに。いわゆるラブシーンだけども、セクシャルとかエロティックとか肉欲的ではない。愛のある愛というか、優しく通い合った穏やかな愛。唇を重ね、腕に触れ、頬を撫で、しっかりと抱き合う。二人の触れ合いがあたたかくて、ドキドキと見入ってしまった。美しい永遠の世界。
二人がとにかく楽しそうで、幸せそうでね。惚気るシーンすら、その後の展開を思うと愛しくて。

ダニエルのソロも素敵だったな。化粧をし香水をつける文明の女とは違って、太陽、月、風、星のような自然で飾らないティモーンに魅了を感じつつ、許嫁の存在と天秤にかけざるを得ないのが切ない。上手のセットにいるアンドレアのほうを見て彼女を思い出しては、旋律の合間に泣きそうな(に見えた)切ない表情を浮かべる。父親に声をかけられた時は「ティモーンを愛してる。遊びじゃない」と答えるけど、アンドレアを前にして変わってしまったのは、ダニエルの優しさであり弱さであり、時代だったのかもしれない。

ティモーンが旅に出て街で旅人に靴を貰う時、パパゲーが現れて「代償にそれを履け」みたいなことを言ったけど、ティモーン(ペザント)が文明(グランズォムの世界)に近づいた代償って意味だったのかな。
ちなみにティモーンが靴を履いてるのはこのシーンだけ。旅人から靴を履かせてもらって「いいよ!」と言って門を通るまで。それ以降はティモーンはずっと裸足。ダニエルは怪我が治った後も、ダンスパーティーまでは靴を履いてなくて、ティモーンと同じ裸足だった。それは彼の気持ちの現れでもあるようで。
ダニエルの白いエナメルの靴、無機質というか、綺麗すぎて色がないというか。文明の象徴みたいな靴だった。

楽器のこと

舞踏会のシーンで奏でる、フルート~クラリネットの音色が本当に綺麗だった。バンドの右端にかけてた方、しかも持ち替えがちょースムーズ。吹き方全然違う楽器なのに。パパゲーが登場した時のアルトサックスにも痺れました。コンガの焦らせる感じも最高。演技のほうに集中していて二の次で聴いてしまったのが惜しかったけれど、どのシーンでもぴったりの最高の音楽。アイランドの魅力の一つですね。

ティモーンの愛の力について

心通わせたダニエルの気持ちがいつティモーンから離れていったのか、ちょっと気にして観てみた。

パパゲーにそそのかされたティモーンがナイフを向けた時に、事実上は離れている。そりゃそうだ、わかってくれてると思ってた人がわかってくれてなくて、自分を殺そうとしたのだから。結婚式のシーン、コインを渡す時、一切セリフがない。表情もあまり動かず、何も伝えようとしなかった。
そんな彼の態度に触れたティモーンは、最後の力すら尽きて死んでしまう。悲しんだ神々が彼女をホテル・ボゾームの庭に咲く木にする。大きくなった木の木陰は、グランズォムとペザントを分け隔てなく守った。ダニエルの子どもたちはその木に登って遊び、その木陰で休んでいたダニエルの息子は、木の上から世界を見渡すペザントの少女に恋をして、二人は結婚が許された。

息子とペザントの少女の結婚を許したのって、父親のダニエル本人じゃないですか。

ダニエルも時代に、家系に、仕来りに翻弄されて生きていたんだ。でもそれを振り切って、自分の息子には種族を越えた愛を許した………わかるだろ?

ダニエルはティモーンを忘れることなく、ずっと愛していた。ダニエルがその当時にティモーンの死を悼むことができたかはわからない。けど少なくとも、愛し合った時間を忘れてなどいなかった。だって彼は自分の子ども達を庭の木で遊ばせた。その夢を語ったのは誰? ティモーンがダニエルに与えた愛は、彼の中にしっかりと根付いて生き続けていた。

「離れていても気持ちはいつも傍に」。ティモーンとパパ・ママがそうだったように、ティモーンとダニエルもそうだったんだ。ダニエルはティモーンの手をとって言った、結婚しなくても「ずっと一緒にいられる」と。気持ちは離れてなどいなかった。だから自分の息子の代で、結びを許すことができた。

ティモーンとダニエルの愛は、かつてこの島の戦争に敗れたフランス貴族アルモンドが末裔にかけた呪いにすら立ち向かっているのかもしれない。誰も予想なんてしなかった、神々すら彼女の夢を笑ったけど、ティモーンの愛は死に勝った後もダニエルの中で生き続けた。そして、種族を越えた混血の愛が報われる時代がきた。

ごめん、言わせて。他作だけどいわせて


ミ ラ ク ル ロ マ ン ス


もおおおおおおおおおおお!!!!今までずっと「ティモーン可哀想!」の感情で思考停止してた私をパパゲー様に殺めていただきたいくらいもおおおおおおおくそおおおおおおおおアイランドマジ神(語彙力が死んでしまう契約を交わしたようです
なんで気づかなかったんだろう!!!こんな大事なことに!!!!ぼうっと観てしまう自分が恥ずかしくてたまらんけど、優れた舞台は何度観ても気づきがあっておもしろいからやめられない。そんな雷に打たれている間にも、ティモーンもダニエル(の息子)も「さあ踊ろう!」と楽しそうに踊っていまして。くそ…前が見えねえ……俺は人と泣くポイントが違うんだ。報われた後の笑顔に、弱い。

カーテンコール座長挨拶

河西さん「身体を使う舞台なので怪我と隣り合わせだけど、やっぱり私はこの仕事が好きだなと思いながら立つことができました。アイランドというこの作品がいつまでも続きますように。皆さんの中にこの作品の小さな種が残って、花となり、木となり、これからも繋がっていきますように


終 演 後 も 泣 か せ て く る 推 し


河西座長の後ろで上野さん、木を見上げてから目押さえてたからな!!見たからな俺は!!!
まったく、パワーしかない座長。愛の塊。河西智美ってきっと愛なんですわ。そんなティモーンとリトルティモーンは、二人で「はっ!」って両手をこわばらせてポーズしたり、手を繋いで捌けていったり。本当にあっという間の時間だったけど、最初から最後まで愛しかったです。

金属音についての謝辞

2017年の時のブログに「自動車、ナイフ、コインはいずれも金属で、それはダニエルやティモーンを引き裂き死をもたらす象徴。そのくらい重要なものだからもっとこんな演出がよかったんじゃないか」という感想で、落ちた時の音のことを書いたのです。それについて当時演出助手をされていた椛島さんが引用ツイートでリプをくださったんです。
読んでくださる方がいるのだな、素人がずいぶん生意気な感想をしてしまったなと反省しました。

そして2年半が立ち2019年9月26日、再演初日。パパゲーに手渡されたナイフがティモーンの手から滑り落ちた瞬間、「カラン」…音が鳴った…!!!まさかと思ったコインも、ティモーンの手を滑り落ちた瞬間に、音が鳴った。
マジかよ。ティモーンの死を悼むことも忘れ、感謝と謝罪とで気持ちがいっぱいになりました。あの時は生意気言ってすみません、最高でした。

でも、それだけじゃ終わらなかったんだ。

今日2019年9月29日。コインが落ちた瞬間、「チャリン」……静かに血が沸きました。だって3日前の初日は、コインが落ちる音を被せていた。それとは聞こえが違うんです。
今日は音がぴったりと合っていた。被せなら大成功だけど…被せ?いや、死せるティモーンから近い4列目上手席にいた私には、生の金属の音がしっかりと聞こえた。スピーカーからの音ではなかったように思う。

上記のすべては素人の勝手な過信、妄信でいいのです。もはやそこで音が鳴ってなくても構わないとすら思う。私の耳は確かに、ティモーンが尽きる金属の音を聞いたのだから、それだけが事実で。

そしてそんなことよりも美しい、このミュージカル座のアイランドという舞台が生きて進化したという事実。2017年から、再演の初日から大千秋楽まででさえ、アイランドという舞台を作るすべての方々の挑戦が続いていたという事実。
河西智美様、中本吉成様、すべての演者の皆様。本当にありがとうございました。アイランドという息の根が聞こえる生ける舞台と出会わせてくださり、本当にありがとうございました。


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パンフレット表紙、美しい
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ポスター、美しい

「AKB48全国ツアー2019 ~楽しいばかりがAKB!~」村山チーム4 千葉公演【20190927 13:00- @松戸 森のホール21 大ホール】

キャン待ち当選。いってきた。覚えておきたいことだけ書きます。

【出演メンバー】
浅井七海/稲垣香織/歌田初夏/大西桃香/大森美優/岡田奈々/川本紗矢/行天優莉奈/黒須遥香/坂口渚沙/佐藤妃星/高岡薫/髙橋彩音/髙橋彩香/多田京加/達家真姫宝/永野芹佳/濵咲友菜/平野ひかる/馬嘉伶/村山彩希/山内瑞葵

 

【セットリスト】

前座:完璧ぐ〜のね(吉橋柚花、石綿星南、蔵本美結、本間麻衣)

overture

M01.チューしようぜ!
M02.初恋ダッシュ
M03.走れ!ペンギン
M04.ハートの脱出ゲーム
M05.チャイムはLOVE SONG
M06.チーム坂
M07.LOVE修行
自己紹介MC
M08.初恋の鍵(山内、坂口)
M09.カフカとでんでんむChu!(川本、稲垣、彩音、多田、平野、馬)
M10.愛よ 動かないで(岡田、彩香)
M11.クロス(黒須、歌田、濵)
M12.Which one(浅井、大西、行天、達家)
M13.野蛮な求愛(村山、大森、佐藤、高岡、永野)
MC
M14.ロックだよ、人生は…(撮可)
M15. 4 Stars(撮可)
M16.Teacher Teacher
M17.NO WAY MAN
M18.僕たちは戦わない
MC
M19.365日の紙飛行機
M20.言い訳Maybe
M21.希望的リフレイン
M22.大声ダイヤモンド
M23.サステナブル
M24.靴紐の結び方
E01.猫アレルギー
E02.夢力
E03.ジャーバージャ
感想MC
E4.君と虹と太陽と

 

チューしようぜ!の真ん中で、彩希ちゃんと瑞葵ちゃんがペアになってるのがかわいかった。どの曲でも近いと、ちょっかいを出して笑かせる彩希ちゃん。ハートの脱出ゲームの衣装も着てくれて嬉しい。大好き。トロッコ移動するために走ってステージを捌ける後ろ姿がかわいかった。ふとした時あのようなハイパーかわいい仕草が出るから困ってしまう。チーム坂でなぁちゃんと手を合わせてからずっと涙ぐんでたの、見てましたよ。遠くにいてもと同じ現象かな。サビは背中もしっかりと合わせてたね。なみずきのペアもいいね、レッツゴーが思い出される。そして瑞葵ちゃんのジャンプの高さよ。手の角度よ。相変わらずお空飛んでて好きよ。この歌終わってMC入ったらみんな涙ぐんでた。

MCではキャッチフレーズと一言。彩希ちゃん「イエローネイルを塗ったけどその後お風呂に入ってぐしゃぐしゃになった」とのこと。リハ着を忘れ、入れ替わりになったチームBの早紀ちゃんから強奪するなど。お疲れ様です。好き。

瑞葵ちゃんは、「8月の4コンサートでしたイエローネイルを今日はもう落としてしまったけど皆さんを黄色に染められるように(※趣旨)」という素敵なコメント。MCや番組では言葉に詰まってしまって悔し涙をみせることすらあった不器用さんだけど、感受性が豊かで、目に見えるものや考えたことを素敵に捉えられる眼を持っているんだなと確信した。感想MCでも、平日にも関わらず来てくださってありがとうございましたこれからもAKBを楽しんで過ごしましょう(※超訳)という心優しいコメントをされていました。

そんな山内さんのユニット初恋の鍵はロリにしては健康すぎて、堂々たるなぎちゃんと正反対に着なれてない感がありましたが、双眼鏡をのぞいたら0.920秒で「かわいい」声出た。かわいい止まらなくなった。かわいい。瑞葵ちゃんかわいい。

さややが引っ張るカフカとでんでんむChu!も感慨深い。ピンクのでんでんむちゅの多田先輩がかわいかった。めっちゃ楽しそうに客席に笑顔を振りまいていた。素敵。

愛よ 動かないで高橋彩香さんはとても歌えるのですね。声が大きくて通るし、綺麗。知らなかった。意外な人選だったけどものすごくよかった。神奈川公演に続き岡田さんによるSDN楽曲、大人な4。贅沢なデュエットでした。

黒須のクロスはすばらしいね。振り切れてる歌田初夏さんと、ユニット上手の番人・濱咲友菜の真ん中で、黒須さんなんて堂々たる様。右足アンダーやっただけある四肢。かっこよかった。Which oneは通路披露でよく観えなかったが、大西さんのくびれが美しくて、セブ島ガイドブック楽しみになりました。ボーイッシュが似合うね。

野蛮な求愛、村山さんよ。距離はあったけれど謎の0ズレ席のため一直線上の目の前。振りが細かくて速いのを、解放されたようにバキバキに踊るの。しなやかなドルフィン、水を得た女神。歌よりもダンスの印象がひたすら強かったけど、キメるパートはやりすぎですよってくらいのキメ顔で歌ってくるから憎い。最後の蹴りも、暗転してく中の気持ちよさそうな笑顔も。かっこいいのわかってるからもう。最高でした。

ロックだよ、人生は…4 Starsの選曲は嬉しかったけど、撮可タイムで着席だったので振りコピが全然できなくて。せっかくの1階ど真ん中だったんで定点で撮っておきました。曲が終わって横須賀カーブのイントロを待ってしまったなんて言えない。

Teacher Teacherは前に幕張全握で観た時より、彩希ちゃんが近くて。テクニカルな身体の使い方も、パーツとして魅せる表現の仕方もできるって、あなた何なのもう。無敵なの。このあたりがダンスパートなのかな、NO WAY MAN、テンポアップする部分(サビ?)の「もう根拠なんていらない」で腕ひらひらさせる振りが大好き。力強い激しいダンス中でここだけちょっとゆるやかになって、綺麗なのよね。脚のステップと合わせると尚のことひらひら舞っている感じで綺麗。

僕たちは戦わない、久しぶりに聴けてよかった。レコ大に彩希ちゃんが出てくれたから好きになれた、私にとって救いの1曲。殺伐とした今に沁みる、いい歌詞。許し合いたい。365日の紙飛行機は、ニュースにもなったあるファンの方への追悼を込めて。他の機会にもよく披露を観る歌ですが、彩希ちゃんも瑞葵ちゃんも真剣な顔してました。歌い出しはもちろん岡田さん。希望的リフレインは秋に聞くと懐かしいね、田原公演。ニコニコしてえくぼのできた笑顔は、昔から本当に変わらないね。ポーズする時に頬をぷくっとするのとか。間奏踊りながら一緒にMIXのよっしゃいくぞって言うのとか。 

アンコール、あっという間だったな。瑞葵ちゃんの一生懸命の感想も聞けてよかった。しっかりした子だ。猫アレルギー、「おじゃまして~」のところは、彩希ちゃんが瑞葵ちゃんに(ちゃんとやってね!)と促しつつ、3人でU.S.A.ダンス。村山さんのぱたぱたさせた腕のキレよ。ずっと観たかったやつよ。彩希ちゃんは身体を動かすことに対して無邪気ね。すごく楽しそうでした。観れて嬉しかった。

言葉にしなくていい感想もあるものだなあと、笑顔で踊り切った彩希ちゃんを観て思いました。感想として外に出してしまったら安くなるから、今はまだ言葉にしなくていいなと思う、漠然とした感想が。といいつつくそ長いブログ書いてるんですけど。

 

走ペンから猫アレルギーまでチーム4を振り返るセトリになっているけど、私にもその1曲1曲に思い出があるのは、まりんちゃんのいた峯岸4から、彩希ちゃんを通じてずっとこのチームを観てきたからなんだなという、平凡な感想。平凡だけど有難くなる気づき。チーム4は素敵なチームです、相変わらず。

この日夜のBコンサートで、各チームのツアー追加公演が決まりました。TDCホールにて、チーム4は12月9日夜です。「またやりたい」という感想が散見される中の追加は嬉しいですね。ツアーの千秋楽と銘打たれてるから本当に年内で終わるのだろうけど、 また村山チーム4の思い出と結束が多く強くなりますように。

楽しい時間をありがとうございました。

 

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ゆいりちゃん

以下私が勝手に思っていること。読まなくて結構。

 

変わらないといいつつ、アンナ公演でも6月の生誕でも、そして昨日のコンサートでも、同じことを思った。

大人になったんだなと。

チーム4に昇格して踊って歌って、MCで素敵なエピソードや笑える話を聞かせてくれてた無邪気な頃から、もう大人になったんだなと。この日のMCはもう話す側じゃなくて、まとめてつっこんで引き立てる側になっていた。チームのみんなを引っ張っていく存在。今年の12月で加入から8年が経つ。そうか、もう22歳。

キャプテンになりますって発表を聞いてから、チームに推しの名前がついてから、もうすぐ2年。ようやく実感がわいてきたというか、キャプテンってのが何なのか実感できてきた。

苦しいね。思い通りにいかない、大変なことがたくさんだ。

一人のメンバーとしての彩希ちゃん。キャプテンとしての彩希ちゃん。そして、選抜メンバーとしての彩希ちゃん。

つまずいてる自覚があって、でもその立ち直りの機会になるはずの劇場公演は信じられないくらい巡ってこなくて、気が付けばテレビのお仕事、キャプテンやシアターの女神名義の外仕事ばっかり。リクアワでジャーバージャの選抜が発表された時、舞台裏で泣くほど恐れた未来のただ中に、今いる。CDのジャケット写真、雑誌の表紙、広告ジャック、外のライブ、全握ステージ、たまの公演。想いのエッジをこちらに向けてこない上に優しい顔をしているから、本当の気持ちがどれなのかわからなくなる。

すべてのことがあなたに意地悪をしてるように見えてくる。ペアで推されるあなたを色眼鏡で見ておもしろがる全員が憎い。「私のファンの人達はわかってくれているから」と必ず声をかけてくれるけど、わかってるだけじゃ何の役にも立たないのよ。

それでも、メールに送ってくれたように、チームのみんなのために頑張ることで彩希ちゃんの中でなにかが保たれるなら、応援することしかできない。今日9月28日みたいに代打で出演できる劇場公演があれば、キャプテンとしてのコンサートを成し遂げた翌日でも秋葉原にすっ飛んでいって劇場のステージに立ち、そしてまた外の仕事に出ていく彩希ちゃんを見守ることしかできない。

それしかできないことくらいわかっているけど、わからなくなった。過去にモヤモヤを抱えた時にどうやって腑に落としてきたのか、ブログを読み返してみたけど、くっそ長ぇな()っ自己嫌悪しながら読んでみたけど、多分そこに書いた課題と答えはとっくにクリアしてしまってて、彩希ちゃんは今、前人未踏の場所にいる。

いまだかつてない暗雲が立ち込めている48Gの状況。不満のあるはずの、不安なはずの本人はそれでも笑顔で、頑張ってAKB48でいてくれていて、ポジションのある劇場公演が極端に少ない中で、大好きなメンバー達みんなのために自分が大きくなりたいと思っている。

ロングインタビューでも前向きな未来像を語ってくれていた。きっとまた時間をかけて、彩希は彩希の道をいってまた新しい景色を見せてくれるはずで、彩希ちゃんにその力があるって信じているし、それをただ見ていたい。

けど、マジで見守る以外のことができねえ。無力。ただ、彩希ちゃんが楽しいと思えるAKB48であってほしいだけなのに、どうしてこうも…彩希ちゃんが一番苦しいのはわかっているけど、弱ってるのを見守るしかできないなんて、本当に苦しいよ。

劇場公演をがむしゃらに頑張り続けた彩希ちゃんを、ライトが見つけて、追いかけてきた。けどどうか、スポットライトに焼かれないでください。どうか元気で。ご飯ちゃんと食べて。痩せたとか太ったとか全然気にしないから、お願いだからちゃんと食べて。レバーも食べて。休める時に休んで。夜はちゃんと寝て。

 

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OTODAMA SEA STUDIO 2019 GIRLS WAVE FES 2019【20190905@三浦海岸】

河西さんの歌って、ふとした時に「聞きたい…!」って衝動に駆られるんです。それでCDとか聞いちゃうともう「LIVEは!?」って欲求が止まらなくなってしまうほど定期的にライブで体験したい音楽をされる方なのですけど、ちょうど予定があったので久しぶりのOTODAMAに行ってきました。
今年6月のは行けなかったから、本当に久しぶりのOTODAMA。由比ヶ浜ぶり…ブログ遡ったらなんと4年前。その時の由比ヶ浜も「2年ぶり」と書き残していた。河西さんのOTODAMA出演歴が確実に続いている証。すばらしい。

OTODAMA SEA STUDIO 2019 河西智美セットリスト
1. Blue…
2. キエタイクラ
3.僕のSummertime blues
MC
4. Memory
5. 助手席RAIN
6. No Return

はじまりは海と夏を感じる3曲。ああ好き。Blue…のサビで手を振った時点でもう、今日来てよかった!って思った。声がきれい。響き方がきれい。AKB卒業してもう何年も経って、河西さんがソロであることにはすっかり慣れたけど、一周か二周まわって、デビューからずっと変わらずにある歌声のベースがくっきりと聞こえた。ような気がした。声の響きや伸びの中に、やわっこくて甘い、でもコクとパワーのある河西さんの歌い方をはっきりと聞くことができた。ように思った。久しぶりのLIVEだからだろうか。はあ好き。来てよかった。
そして、舞台稽古中だなあと感じる感情の入り方。キエタイクラのサビの最後は発声がはっきりして情がこもるし、空っぽな瞳でうなだれるように揺れたりして、そのまま続いた僕のSummertime bluesでも失恋のさびしさみたいなものを感じたけれど、♪古い木のテーブルのコップの水の跡とかいつもかかってたドリカムとか頬杖ついた君とか、ものすんごい懐かしそうなほほ笑みで歌っていた。あれは懐古の顔だった。はあ好き。サマブル歌ってくれてありがとう。大好きなんだこの歌が。蒸し暑かったやるせなさと、思い出せない大事なこと。

MCでは、まず今日の電車の事故の話。そう。会場、三浦海岸だったのです。開演予定の2時間ほど前に京急電鉄の事故があって、もともとの開演時間とタイムテーブルが30分押しになりました。河西さんの出演も17:20から17:50に変更。「思ったよりも大事故だったけど、その中でみんな別のルートで来てくださったのかな?遠くから来た方はもっと大変でしたよね。こうして無事に開催できて嬉しいです」と挨拶。こういうニュースに触れるの、変わったな…ネガティブなニュースにもきちんと向き合って、客席にお礼を言って。すごい背筋がしゃんとして見えました。会場にいた私も、たどり着けるかわからなかったけど、京急の運休区間が最小限だったおかげで、JRで迂回しつつ足止めなしで行って、帰ってくることができました。京急電鉄の皆さん本当にありがとうございました。
さて、MCでは、音霊はいつも雨など涼しい日に立つ記憶が強かったらしく、秋らしい衣装も持ってきていたらしいのだが、涼し気なワンピースと2着持ってきておいてよかったwってお話から、「昨日「もう夏終わっちゃったの?」ってインスタグラムを更新したけれど、この夏はこれということをせずに終わっちゃったな」と言いつつも、舞台「ピーターパン」にウェンディ役で2年連続出演したお仕事の話はしっかりと。それが終わるとすぐに9月26日からのアイランドの稽古が始まったそうです。キャストがほぼ変わらない中でやるからチーム意識、愛着がとても強いそう。「「アイランド」は2年ほど前に出演した、自分にとって初めてのがっつりしたミュージカルだった。それをまた、その時と同じキャスト、同じ演出家さん、同じ演目で立てることをとても嬉しく思っている。変わらないといっても微妙にキャストさんが変わるから全く同じではないけど…。それまでミュージカルを観ることは大好きだったけど、私にミュージカル(に立つこと)を好きにさせてくれた作品が「アイランド」。自分が出る舞台は観に来てとすべての作品で言うけど、アイランドは特に家族や知り合いに絶対に見に来て!と強くお願いしたくらい。魂が震える作品。今の河西智美を感じていただけると思うので、ぜひ観にきてください」と熱弁。行きますよもちろん。あのIMAホールから天地を揺らすようなティモーンの魂の演技、楽しみにしてます。

急に日が落ちて暗くなりましたね。さっきまでいい感じの夕焼けだったのに。今スポットライトをすごい感じる」とポカリスエット(※スポンサー)を飲んで始まる後半は、しっとりと。Memoryがこのタイミングで今日は半月で、♪ムーンライト 誰もいない夜の砂浜で……。時間帯がぴっっったり!天才か。4thのC/Wだけど、Memoryも海の情景の歌ですね。キエタイクライのハワイロケは河西さんの音楽にかなり影響を与えているように思うというか、河西さんが海。河西さんは海です。最後はそのまま続けて助手席RAINNo Returnとアルバム曲でしっぽり。No Returnのあの感情の入り方、なんなんでしょうね。フレーズの1つ1つがビターで、彼女の歌唱スキルを存分に発揮できる名刺代わりのような1曲。緩急というか、抜くところと入れるところが絶妙で本当、耳に心地よい。会場の後方から抜けて見える空も、日が落ちた後の涼しい風も、すぐそこの三浦の海も、途中で会場内に入ってきてステージをびゅんびゅん飛びまわってた鳥(コウモリかしら?)も、あんたら河西さんの歌聴けて幸せだな!!ってくらい最高の空間でした。はあ。楽しかった。

No Returnが終わると持ち時間の30分がすっかり経ってしまってて、本当にあっという間でした。もっと聴きたかった…(河西様、運営様、chapter live待ってます!!!!!)けど、河西さんの歌をひさしぶりに生のステージで観れたのも、思いのほか早く着いたから海でのんびりできたのも楽しかった。いい休日でした。ありがとうございました(´ω`)

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青山メインランドファンタジースペシャル ブロードウェイミュージカル「ピーターパン」 【20190728 13:00-@彩の国さいたま芸術劇場】

夏休み、ピーターパンです。8月までに各地をまわりますが、皮切りのさいたま公演の千秋楽に行ってきました。今年はホリプロ所属で大復帰した佐江ちゃんがタイガーリリー役で再演ということで、時がきた。さえともの共演を待っていました。二人とも嬉しそうで、ツイッターやインスタグラムに投稿されるオフショットの楽しそうなこと…

吉柳咲良:ピーターパン、EXILE NESMITH:フック船長/ダーリング氏、河西智美:ウェンディ、宮澤佐江:タイガー・リリー、入絵加奈子:ダーリング夫人、久保田磨希:ライザ
萬谷法英:スミー、笠原竜司:ヌードラー、森山大輔:チェッコ、髙橋英希:マリンズ、西村 聡:スターキー、安田カナ:トゥートゥルズ、田畑亜弥:双子、庄司ゆらの:スライトリー、出口稚子:カーリー/ジェイン、川村海乃:ニブス、小山圭太:ジョージ・スコーリー、長嶋拓也:アルフ・メーリン、松本城太郎:チャールズ・ターリー、石上龍成:フォジェティ、三浦莉奈:ナナ/ワニ
持田唯颯:ジョン、山田こはな:マイケル(Wキャスト)、遠藤希子:マイケル(Wキャスト)

個人的に今年2回目ということもあり、ウェンディの無垢な笑顔が序盤からさっそく切ない。いい笑顔。ジョンとペアでダンスするシーン、ピーターパンがやってきたときの反応は、仕草も表情もまだ”大人気どりの子ども”。それが空を飛んでネバーランドに行って迷子たちの"みんなのお母さん"になって弟たちの面倒をみるうちから顔つきが変わってくる。

ネスミスめっちゃ背高いのね。並ぶと河西さんがとても小さく見えるくらい高くてびっくり。それにスレンダーだから英国紳士の着こなしが似合う似合う。そしてフック船長の海賊スタイルも似合う…目がギョロッとした感じと、帽子をすっ飛ばして髪ボサボサになって暴れるシーンなど迫真の演技でとてもよかった。迫力がすごい。

吉柳さん、頼もしい素振り、力強さを見せるシーンの説得力がすごい。あと歌声が逞しくてかっこよくて、とても好き。昨年は初座長ということであどけなさもあったのですが、今年はひたすら逞しい。今話題の「天気の子」で声優さんもやってるらしくて、映画も気になってます。1年ぶりにお目にかかったけど、彼女に魔法がかかる瞬間を目撃できることが嬉しくて、贅沢だなと思いました。昨年も信じられなかったんですけど、吉柳さん15歳なんですって。私は今も信じることができません。

そして佐江ちゃん。………佐江ちゃんんんんんん(涙)あなたをお目にかかるのいつぶりでしょうか…下手したらDiVAの解散イベ以来なんですが…。休養期間などあったようだから気がかりだったのですが、まあ健気で、ますます綺麗になって……くびれ…。スタイルの良さと露出多めのインディアン衣装、ただし過剰にならないようにメッシュで抑えめに。とても似合ってた。ネスミスさんと同じ感想だけど、佐江ちゃんも綺麗な上にやっぱり背があって存在感がある。つい見てしまう。インディアンとピーターパンが兄弟になる宣言してひとり気持ち整理追いつかないでいるウェンディに手を差し伸べるところとか、目の前で優しい世界が展開されていて眼福でした。インディアンの仲間に指示を出し、槍を振り回して戦闘する凛々しい横顔も美しいもので見惚れてしまった。歌中はマイケルと目を合わせると肩や頭をぽんぽんと撫でてあげる仕草に、ああ、佐江ちゃんだなとほっこりしたり。

チケットはFC先行で買ったから、お家に届いたのを確認したらウェンディの写真が印刷されたチケットでまあかわいい。そして謎の良席。下手2列目通路。というわけで、ステージから下りてきた演者さん達とたくさんハイタッチしました(´ω`)笑顔を振りまく佐江ちゃんがすぐに通りがかって、曲が進み、真横にいて耳からの距離30cmのところで彼女の歌声が聞こえたときは卒倒するかと思った。ひたすら美人。元気そうでよかった…。河西さんは復路でステージに戻ってくるときに通ってくれて、後ろの列にお子さんが座ってたから私はノーチャンと思いつつ一応ハイタッチ用に手をおろおろと差し出していると、立ち去り際に肩ポンいただきました…ありがとうございました…大切にします、私の右肩…語彙力ごめん…けどパワーがあったよ。すごいね、触れ方でパワーって伝わるんだね。熱くなった。

最後、ロンドンの部屋に戻ってきて、大人になったウェンディ。ピーターパンを大切に思いながらも、大人になったからもう飛べないし、妖精の粉を無駄にしないでと自らネバーランドにいく約束を果たせないことを明言します。やっぱり切ないんだけど、切ないシーンくるぞーと身構えてた結果思ったよりえぐられず、むしろウェンディの表情に切ないながら明るさが残っているなと感じることができた。ピーターがジェーンに妖精の粉をかけて、楽しいことを想像するように促して、合図をしてあげると、ステージ中央の手前に立つウェンディも目を閉じてワクワクと待ってるんです。大人にこそなったけど、大人になった彼女の中にもまだ"子ども"はいるんだなと思って、それがちょっと嬉しかったです。大人になっていくということが、ただ切ないだけじゃなくて。切ない笑顔じゃなくて、これから大人になっていくジェーンの未来と、ピーターパンの永遠を祈るような優しい笑みをしていました。さっきまでの無垢で明るい発声は、すっかり落ち着いた女性の声に。深みが増して、大人になったという説得力がより一層あったな。河西さんって何でもできるんだな。

何度見ても、飛行は泣いてしまいますね。カーテンコールも、2列目だとさすがにワイヤーがよく見えるし、来るぞってわかってるのに。なんででしょうね。座長の吉柳さんがお辞儀をして「いくぞー!」と言って劇中歌をみんなで歌う時、客席に向かって手を振っている河西さんがとても楽しそうに笑ってこちらを見てくれて、ほっこりしていると、隣のダーリング夫人と目を合わせて安心したみたいに笑いあいながら歌ってて、なぜか大泣きする私。演者の笑顔に弱いのはいつものことだが、まさかピーターパンを観て泣くとは思わなかった。物語の結末も、この舞台の演出も、飛行の仕組みもティンクの正体だってぜんぶわかってる。なのに泣くとはね。童心に返るとはこのこと。いい時間でした。
さいたま芸術劇場いいですね。ピーター&迷子たちのお家のセットと、劇場ロビーの作りが妙に雰囲気似てたし、ステージまでの距離が近くて楽しめる会場でした。ありがとうございました。

8月は来週の神奈川公演を終えると、名古屋、大阪、富山に巡回します。ぜひ…!
horipro-stage.jp


大人になるとは

子どもから大人になる過程で何が決定的に損なわれるのか。おそらく汚れを知らない純真さ、真っ白さだと思うのだけど、もしそれが失われた=「人の闇を知り傷を負うこと」なのだとしたら、乳母車から落ちて親に拾ってもらえなかったピーターパンは、もしかしたら生まれた瞬間からそれをすでに失っていたのではないだろうか。
そうすると、「大人になること」=人の闇に染まり傷つくことについて諦めを覚えて無垢であろうとする努力を止めること、ではないだろうか。
ピーターは親にこそ捨てられ深く傷ついてるが、そのエピソードをさも他人の話のように語っていた。自分の身近に闇を見てもなお、ピーターは無垢であることを放棄しなかった。"子ども"のままで妖精を信じているからティンカーベルと会話ができるし、空も飛べる。ただし、現実世界ではなくネバーランドという離れた世界で。彼が恐れ、軽蔑し放棄している「大人になること」はそういうことなのではないかと、思った。

でも「大人にならない」という選択肢が必ずしも純真無垢の美しいものではないとも思った。ウェンディのように新しい家族を持ち、いつまでもいつまでも幸せに暮らすわけだが、その幸福の形をピーターが受け入れられないとしても、否定することはできない。ウェンディがピーターに(あるいは逆)恋をしていたかどうかはさておいて、一緒に大人になっていくピーターといろんな話をしてみたかったんじゃないかとも思う。ウェンディは「大人になりすぎた」のかもしれないが、ピーターとの約束は大人になっても覚えていたし、彼の存在を信じていたし、ジェーンが彼の訪れを大喜びするのを叱責はしなかった。そんなウェンディの中にもまだ"子ども"はいるはずで、わずかだったとしても"子ども"の想いを持ったまま「大人になる」ことはできるのではないだろうか。

ただしそれは、汚れるたびにきつい漂白剤に浸し生地を痛めながら真っ白に戻していく行為で、苦痛を伴う。そんな苦痛に耐えるくらいならいっそ染まり切って白でなくなってしまったほうが汚れは目立たない。逆に、社会から乖離してしまって美しい白を守り続けることだってできる。劇中で観るピーターと、ウェンディと、迷子たちでさえ、どれを選ぶかは人それぞれ違う。どんなに大切に思う人でも無理強いはできず、ウェンディがピーターに抱いたように、見守ることしかできないもどかしさもあるけど………って、何を書いているんだ私は。
大人になるってどういうことだと思いますか?

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村山チーム4「手をつなぎながら」公演 村山彩希生誕祭【20190621 18:30-】

この記事を公開したのは、2019年9月28日午後8時6分です。3カ月以上経ってなぜ今?理由はない。ちゃんと書き終わらせたかっただけです。 

彩希ちゃん22歳の生誕祭、今年も劇場でお祝いさせていただくことができました。ビンゴはワースト4まで干されて、上手立ちの3列目中央寄り。ステージはあまり見えなかったけど、観えたものはあったので、書き残したい感想だけ。

個人的に本当に久しぶりの手つなだったから、本当に何も考えずにただ楽しんできました。彩希ちゃんがにこにこ踊っていたからそれだけで楽しかったです。

 

浅井七海・稲垣香織大西桃香大森美優岡田奈々川本紗矢行天優莉奈・黒須遥香坂口渚沙佐藤妃星高橋彩音・多田京加・平野ひかる・馬嘉伶・村山彩希・山内瑞葵

えくぼの笑顔がやっぱりとってもかわいいんだけど僕らの風から泣くんじゃないよ…わかるよ…。かわいい。僕らの風好き。マンゴーNo.2もかわいい。甘い~甘い~のところは本当にセクシー。好き。個人的にこの日初めましてだった平野ひかるちゃんを確認。手をつなぎながらも上手から出てきた瑞葵ちゃんと絡んでるのがかわいい。ハイハイハイハイの手の位置を上下させたりして、瑞葵ちゃん相手だと弄んでるみたいで癖が強いんだけどそれもかわいい。チャイムはLOVE SONGもいいね。一列になった時にみんなが彩希ちゃんに向かってケチャしてるの面白かったよ。

公演演出は前半曲の指定が多かったのですけど、彩希ちゃんソロコンのサイリウムがとても有能という事がわかった。なぜかというと、リンゴの輪郭以外の部分は透明の板になっているので、前列の人がこのサイリウムを高めに上げて振っていてもステージが透けて見えるから。スティック型のライトだとこうはならない、邪魔で見えなくなるだけ。公式グッズに感謝。

ユニット。Glory daysの瑞葵ちゃんが本当に綺麗だった話をしていいですか…。ダンスも長い四肢が映えていてはきはきしてて見惚れていたんですけど、最後のサビだったかなと思うのですが、「Say No,」で伏せた目の、まぶたに映えたまつ毛が綺麗でね…時が止まった。「昔舞台をやっていたから上を向く癖がある」と研究生の時言ってて、それから時は経って正面を向くようにはなっていたけど、下を向いて表現をつけてくるとは思わなくてびっくり。去年手つなを見た時はこんな芸はしてなかったと思う。それで、「Say No,」で伏目して「Say Yes!」で正面向いて笑顔をするんですよ。スポットライトの効果以上に輝いて見えて、本当に綺麗な子だなと思いました。

雨のピアニストですね…どんちさん本当にありがとうございました(n回目)。上手の立ちで手すり横を確保していたどんちさんの隣に偶然入ったのですが、雨のピアニストの時に場所を替わってくださったんです。この方、彩希ちゃん推しですよ。ちょっと何が起きたのかわからなかったんですが、ウインブルドンが終わるとすぐ曲が始まってしまうから、もう言われるがままに入れ替わることしかできなかった…まるまる1曲。人影を縫って見ていた視界が拓けて、ただステージを観ていました。

これまで何度かチーム4手つなに入っていたけど、雨ピのセンターがノーストレスで観られたのは今回が初めてでした。多分、私があれこれ病んでたのを察して、気を利かせてくださったのだと思います。多分。本当にありがとうございました。

長袖がひらひらと裂けて手首で留まっている衣装が、彩希ちゃんによく似合ってる。ソロコンで着ていた衣装と似てるんだな。シンプルに大人っぽく魅せながらその腕のひらひらに儚さ、脆さ、そんなものが見える。それがとても似合ってる。髪飾りも、今までは黒のレースが跳ねて寝癖みたいに見えていたが、ちゃんと見えると綺麗だなと思った。彼女の顔に対して、髪飾りがずいぶん大きいんだなとも感じた。

歌も表情も力んでなくてナチュラルだったように思う。目を閉じて苦い表情をするのとかナチュラルで、パフォーマンスはエッジが丸くなった。去年は結構太い声で歌ってたし、モデルさんみたいに冷ややかにかっこつけて見えたから、今は背伸びをした感じがなくなったというか、肩の力が抜けたんだと思う。アンナさん公演を観た時と同じ感想。大人になったんだな。

 

後半曲はわりとセンター寄りとか下手側にいることが多くて彩希ちゃんよく観えたかも。InnocenceのAメロって咲いた花の真ん中で歌うみたいな陣形になっててほんとエッチね好き。ロマンスロケットもしょうもない歌だがかわいいね。シンプルな振り付けなんだけど、彩希ちゃんの腕や膝のはきはきしたダンスが好き。恋の傾向と対策は自然と身体が動いた…楽しかった。大好きではきぃちゃん、大西さんと指ハートを如何にかっこよく決めるかを競い合っててたくさん笑っていました。

ロープの友情はなぎちゃんと下手1列目でペアになる時に、目を合わせて微笑み合っていてぐっときた。1年を経て、それこそチームの友情が深まっているんだなと感じた。火曜日の夜、水曜日の朝あと落ちサビ前の高速MIXできたのすげぇ楽しかった←。

  

生誕祭、お手紙はSKEの斉藤真木子さん。牧野アンナさん公演をきっかけに先生が引き合わせた2人、BUBKAでの対談も実現しました。以下スピーチ録。想いをたくさん語ってくれたので、それだけ覚書。

21歳の生誕祭でちゃんとしゃべれなかったことを反省して1年過ごしてきた

それでも彼女はを頂いた。リクアワ14位にランクイン、そこで初披露し終えた時に、ファンの方、メンバー達が「ステージに立ち続けてる彩希ちゃんを歌った曲だよね」と言ってくれてた。秋元先生は私のことを知らないと思ってたけど、私はこの劇場のステージに、誰かのためじゃなくて自分のために立っていたんですけど、歌詞に「ただ単に立ちたかっただけ」と入ってて、私の頑固で劇場にこだわるやり方について背中を押してくれたように思った。ソロコンサートもやらせていただいた。そこで彩希ちゃんのこと好きになったと言ってくださる方もいる。この前900回出演を迎えたけど、それでも実力不足だったり、キャプテンとしてメンバーを不安にさせてしまうこともあるけど、1000回を迎えた時に飽きないようにしたいし、新しいファンの方を獲得して劇場を盛り上げたいと思った1年でした

22歳は1000回公演を目指すのはもちろんなんですけど、去年「レッツゴー研究生」公演をプロデュースさせていただいたことがあるんですけど、またプロデュース公演をやらせていただきたい。簡単じゃないけど、劇場が本当に好きなので、今度はプロデューサーだけど自分も入りたい。まだ何も決まってないけど、口に出してみようかな…と思って出してみたので、誰か聞いてくれていると嬉しいです

 「あと、チーム4メンバーって若いメンバーが多くて、他のチームに比べたらスキルや知名度がまだまだかもしれないけど、本当にいい子たちばっかり。こんなにゆいりんごヘアをしてくれる、お誕生日を祝ってくれる優しいメンバーはいないので、私は本当に素敵なメンバーに巡り合えたなと思ったので、私は責任をもってこのチームを最高のチームにしたいと思うんですけど、また一人で突っ走っていくとへんに空回りして肩に力が入ってしまうので、今年はみんなで手をつないで、みんなでドカンと行けるようにみんなで頑張っていけたらいいなと思います。頑張ります!

 「21歳は苦戦しまくりの1年だったから、正直握手会でも皆さんに心配をかけてしまうような弱音を吐いたりした。ごめんなさいって言うのは違うかもしれないけど、皆さんがいなかったら下に下にいってしまうような年になってたと思うけど、コメントやファンレターで励まされて、皆さんがいなかったら私はここにいないし、劇場公演を出来るのも皆さんがいてこそだと思う。これからも迷惑をかけてしまうかもしれないけど、それでも楽しい思い出を作っていきたいと思う。今年は、皆さんが泣きたい時にこの劇場に来てその気持ちを忘れさせるっていう恩返しができるように、私はずっと今年は笑っていたいなと思うので、またぜひ劇場公演に遊びにきてください

 

気が競っているのか早口になるところもあって、きちんと伝えようとしてる想いがたくさんたくさん彼女のあることがわかった。よくぞここまで……感謝はもちろん、目標も望みも、しっかりと語るようになった。

彩希ちゃんが総選挙出ないと決めて、劇場公演に照準を合わせて4年。時間がかかりそうだなと感じてから、4年。彼女は状況をここまでも変えた。変わったんじゃなくて、変えた。人に影響を与えて、ファンだけじゃなくメンバー、スタッフ、偉い人さえも突き動かした。それはすべて彩希ちゃんのパワー、人柄、考え方。

本当に、かっこいいです。22歳も輝いてください。お誕生日おめでとうございました。

 

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あやなんとSHOWROOMのセブ島企画

思ったことを書きます。SHOWROOMのことについて。

 

何を言ったら喜ばれ、何を言ったら傷つけるのか、何を言うべきで何を言わないべきなのか、区別がつかない私だから、この記事で誰かを傷つけてしまうのなら不本意だし、何があったのかを包み隠しながら書いた部分もあるから、読んでも何を言ってるかわからない人もいるかもしれない。

 

だから、あやなんとSHOWROOMセブ島企画について今考えたくない人は読まずにブラウザを閉じてください。よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思ったこと

 

どうしてあんなに誤解されやすいんだろう。

 

緊張に弱くて、身体もおなかも心臓もタフではない。睡眠やいろんなことを削った10日間。限界になって感情的になれば、誰だって言葉に角が立つものだし、必死さに拍車がかかってしまうこともある。それは彼女に限ったことではない。でも人は、注目されている時のそれだけを切り取って、最高だの最低だの言う。

 

それが彼女の「弱さ」だというなら、そうなのかもしれない。

 

ももちゃんは強い。あやなんの配信をのぞきに来て、かわいいと言って星を50個投げて「これで50ポイント差で大西が負けたらその時は笑ってください」って言えるももちゃんは、間違いなく強かった。その余裕は確かにあやなんにはなかった。その差で負けたのなら、私は自分の中で今回の最終結果を腑に落とすことができた。

 

それでもやっぱり悔しい。でもあやなんがこれをやりたいって決めたら、応援するしかなかった。それを自分の課金で応援できるならこんなの安いと思った。こんなことであやなんを応援できるんだったら、いつもしてくれてる恩返しとして当然だったし。総選挙であやなんは1票の重みを知っている人だとわかっていたから尚更、課金に対する迷いはなかった。

 

なのにどうして課金して支援してる私がこんな胸糞悪くならなきゃいけないんだろうと考えた。多分このSHOWROOMの企画は、票の内訳公開式の総選挙っぽかったから。それで名前を呼ばれていい気になってる(ように見える)のが気にくわない評論家の皆さんが、ああだこうだ言うのね、と思った。

 

そういう金がものを言わせるイベントを「頑張る」ことが、はたして美しいのか醜いのか、良いことなのか悪いことなのかわからない。けど少なくとも、メンバー1人1人、それに対するファン1人1人で答えが違うことだから、外野がどんなけ何言ったって意味がないしそんなのただの愚痴だと思った。

 

私は総選挙もリクアワも大嫌いだったけれど、今回のSHOWROOMを通じて、そのようなイベントを「頑張る」ということについて見え方が変わった。それを選んで「頑張る」ことで輝きたいと思うメンバーがたくさんいることもわかった。”自分はここで頑張りたい”って決めるのはきっと論理に基づかない感覚的なものだから、それこそファンや外野だけじゃなくてメンバー同士でも意見なんて簡単にはできない事だと思う。

 

もしも、いつの日か推しが総選挙で1位になりたい!って言った日には、こういう汗をかくことになるんだろう。人は変わる、良くも悪くも。そんな時に「札束が飛ぶ」とか「運営の思うつぼ」とか考えてられないということが今回わかった。

 

そして私も今まで、何もせずに随分と偉そうなことをたくさん言ってきたんだなと思う。このところ、本当にそう痛感することばかりで自分が嫌になる。

 

 

 

でもそうやって頭を抱えているだけでもしょうがないので、楽しめるものを楽しんで、肯定したい。そのためにはまず「好き」を大切にすることだと思った。自分がおもう正義のために、飲み込めない事、苛立つことや嫌いなものを増やしてもしょうがないと思った。やわらかく、優しい人でありたいと思った。私はすぐに忘れてしまうから、何度でもこの目標を書く。

 

この10日間のあやなんの配信は本当に楽しかった。見る人がどうしたら楽しんでくれるかをたくさん考えて企画してくれていたから、スイッチの入ったあやなんの本気が伝わってきたから、それが嬉しかったし、人として温かいと思った。本気のあやなんが何を見せてくれるのか、見てみたかったから。私のしたいろんなことに理由があるとしたらそれ。そして結果として素晴らしいものを見せていただいた。

 

まいにちアイドルの配信が途切れた日から、あやなんのSHOWROOMには愛しかない。この10日間だって、あやなん推しの皆さんがすごくすごくすごく頑張っていた。あたたかくて優しくて、私がTLでぼやいてるとリアクションやDMをぶっ飛ばしてきてくださるあやなん推し・チームなん・あるいはカプサ団の皆さんには、今日までとってもお世話になったし、これからも一緒に(非常にささやかだけど)あやなんを応援させてほしいと思いました。

 

今日の全握でも声をかけてくださって一緒にいさせてくれて、あやなんのところに行くのもご一緒させていただきました。本当にありがとうございました。

 

 

どの考えがいいことなのか悪いことなのか、誰の言ってることが正しいのか正しくないのかなんてわからないけど、今日あやなんの笑ってくれている顔をみて、これがすべてだと思いました。私はあやなんのSHOWROOMが大好き。あやなんに笑顔で活動してほしいと思う。そしてセブ島に、胸を張って堂々を行ってきてほしいです。きっととっても似合うから。

 

この後、今日もあやなんは配信をしてくれるみたいです。それがとっても嬉しいです。笑って前向いてるしか、ないですね。

岡部チームA「目撃者」公演 篠崎彩奈生誕祭【20190207 18:30-】

2月のあやなん生誕、キャンセル待ち当選が繰り上がりました。ビンゴは干されましたが、「目撃者×あやなん=上手側!」というのはわかっていたのでお立ち台に向かったところ知り合いのあやなんヲタさんがいらして、周囲の方のご厚意で観やすい位置に入れていただきました。

あれから仕事でバタバタしてたのと創作のほうを優先させていたので、ブログを久しぶりに書いています。今までは作品を観て思ったこと感じたことをたくさん書いてきたけれど、長ければ長いほどいいブログというわけではないから、すべての曲について詳細に書くことについてはもう無理をしないと決めて、印象に残った感想を残していこうと思います。

 

小栗有以・加藤玲奈後藤萌咲・下尾みう・篠崎彩奈・鈴木くるみ・田口愛佳・谷川聖・千葉恵里・西川怜・人見古都音宮崎美穂向井地美音・山根涼羽・横山由依・本田そら

前座ガールズは佐藤美波ちゃん、道枝咲ちゃんとドラ3の古川夏凪ちゃん。前座のイントロがかかると夕方18時という感じがして当時のロビ観の空気を思い出すから大好き。ミニスカートの妖精、さとみなちゃん好きだ…かわいい。がんばれ。

overtureからの映像。オンデマンドで観てる時スクリーンの出てくる位置って考えたことなかったけど、幕が途中まで開いた状態でステージの手前天井から下りてくるんですね。あの位置にもスクリーンがあったなんて知らなかった。田原公演の時もこうだったっけ?目撃者。倒れてたのが立ち上がって少しずつ振付の動きが大きくなって目覚めていく感じがとても好き。2番Bメロ「遠いかすかな記憶は」大好きおばさんの私はあやなんを凝視してました。足元は見えなかったものの上を向いた横顔の美しさたるや。いやぁ好き。

そして前人未踏やっぱり大好きおばさん(おばさん発動しがち)。衣装だけでなく振付もA6thとは違っているように思いましたが如何に。それでもサビの後半で片腕を上げながらターンする大好きなところは健在で嬉しい。いびつな真珠は歌い出しの加藤玲奈さんの美しさたるや小嶋ポジにふさわしい。そんなに激しい曲というイメージはなかったけど、後藤萌咲さんの動きはかなり動的で、バロック!!*1と思いました。腕振ってまわるサビが好き。目撃者ってやっぱりかっこいいポイントが目を引く。そんな中で憧れのポップスターのあやなんは、これでもか!ってくらい笑顔を振る舞いながら踊ってた。Aなのでイントロは\ずんちゃんかわいい!/コールではなかったが、やっぱりレッツゴーを思い出さざるを得ない1曲であった。楽しい。

なんだかA楽曲のあやなんは、今まで観てきた彼女と違うな。楽曲世界が憑依してても、ポップなナンバーで笑顔でいても、とにかく生き生きしていた。

あやなん、ユニットはトップバッターで登場。腕を組んで。柱でほぼほぼ見えなかったけれど、上手の段差上の立ち見エリアから見てちょうど柱の鏡が役に立つということがわかりましたw(今までどこの上手立ちにいても柱の影は見えなかった)。

鏡越しにみるあやなんの手ぶりのしなやかさとか、下手側にみえる怜ちゃんの透明感とか、綺麗だったなあ。こういう聴かせる曲だから、あやなんみたいなお姉さんがひとりいると締まりますね。

2番でれなっちが下手花道で歌っている時のライト、れなっちより上のほうにポツポツと模様の入った明るいグリーンのライトがまわっていて、なんだろう?と思ったら、ちょうどれなっちの立つポジションの背後にある劇場壁の梁を幹に見立てて樹の葉っぱにしてるじゃないか!!!それポプラ並木だよね!!!となってテンションが上がりました。ああ好き。オンデマ観てるだけじゃわからないことたくさんあるな。

炎上路線ゅぃゅぃヵヮィィ…昨年のマジムリやその舞台でリリーを演じるかっこいい小栗さんばかり観ていたので、かわいいアイドルアイドルした小栗さんに思わずため息。前に入った女限の8公演(会いたかった)にも小栗さんいらしたのですが、二年半の月日を感じたし目撃者では前田ポジションということもあるのか尚更オーラがすごかったです。愛しさのアクセル後藤下尾かっこよ…思わず声が出た。produce48で洗練されたパフォーマンス本当にかっこよくてキレキレで、ブレードこそ持たなくなったけれど四肢の動きの鋭さで斬れそうな気迫があった。☆の向こう側のイントロでアクセルのほとぼりが冷めていく感じがとても好き。麟ちゃんポジにいたずんちゃんがとてもよかったし、そこに愛佳と一緒にいるのもよかったし、横山・宮崎のボーカルで曲の世界に浸れた。サボテンとゴールドラッシュは圧倒的鈴木くるみ感。9月に「アイドル修業中」公演を観たあの日はずっと目の前にくるるんがいたからそのせいで圧倒的なんだと思ってたけど、そうじゃなかった。確かに立ち位置がいいというのもあるが、目を惹く。奥から手前に歩いてくる歩き方、堂々とした身なり、くっきりとした表情。何だろう。あれがオーラというものなのか。

生で観たくて夢にまでみた美しき者はとてもぞわぞわした。不気味な冷風が足元を掠るようなミステリアスなイントロに始まり、舞踏のような楽曲は続く。オンデマだとサビは台詞を言ってるメンバーに注目してしまいがちだけど、実際同じ歌詞を歌っているメンバーたちも艶やかで素晴らしいパフォーマンスをしていて、あやなんも翻弄されてるようで素敵だったな。オチサビで決めてくる前田ポジの小栗さんは、リリーとして見慣れた小栗さんに近かった。なるほど、この孤高感か。

アイヲクレいいなぁ。斜めにひねるようにしてターンするところに、あやなんのしなやかさが出ていてとても綺麗だった。TDCであやなんに見惚れた摩天楼の距離の憑依も健在。客席の頭に埋もれてあまりよくは見えなかったけど、楽しそうに舞っていて良き。あやなんはかわいいだけじゃない。

命の意味で、目撃者公演におけるライトの意味を考えた。腕を組んでではポプラ並木を表していた。愛しさのアクセルでは一列にまっすぐ並ぶライトが波打つように光って、まるでハイウェイのトンネルを走っているような感覚で視界を流れていった。この公演においてライトはきめ細かな描写に用いられていると思った。そして陰鬱とした、あるいは気だるい楽曲が続く目撃者公演でもっとも眩しい光を放ったのがこの、命の意味のオチサビだった。「この命を与えられたのは…」と悩みぬいた後にその意味を悟ったかのような強い光で、目の奥がずきずき痛むほど真っ白に、客席に向かって輝きを拡散させた。舞台に倒れている自分が何のために立ち上がったのかを時間をかけて体験させる、とても神秘的な構成になっていると思った。以上私見

アンコール明けはまたも暗い底に戻ってきて、I'm crying。ぐちゃっと潰れたような感じにおわってからの、ずっとずっとのイントロでものすごい助走をつけてテンションがぶち上がったのを感じました。シリアスな曲、しっとりした曲が多い公演だからこそモチベーションを保つことが難しい故ハードル高めの公演とかねてより聞いておりましたが、最後の最後でずっとずっとを仕掛けてくる秋元康Pはすごい。上がるよこれは。本当に楽しかった。詳しくは下記。そしてPioneerで駆け抜けるラスト。AKB的な存在意義に戻ってきて終わる。笑みを浮かべてガツガツ腕を振るのが楽しいし、全体を見渡しても素敵なメンバーが揃ってて、AKBのフロントにふさわしい良いチームだなと思いました。 

 

1月生まれのあやなんですが2018年は開催がとても押して、チーム異動後の2018年6月に、新チームA公演の2公演目、トップバッターで生誕祭が行われました。ずっとずっとの時、サビの「ずっと ずっと」にかぶせるように「あやなん あやなん(そばにいたいよ 君のいない世界は無意味)」とコールを入れるのを、生誕委員の皆さんが企画されていたんです。オンデマで見た時に聞こえて、涙が溢れました。こんなに愛のあるコールってあるんだな…と。
今年の生誕祭も同じ目撃者公演で、ロビーで受け取ったフライヤーのコール表にも同じコールが記載されてて、私もこのコールが出来るんだ!!と嬉しくて、とても楽しみにしていたんです。
一方で、私はどんなに声を張って出しても細くて全然通らない声をしておりまして、大好きな劇場公演でコールをしたって全然届かなくて空気に溶けて消えてしまう戦力外なのはわかっている。でも、通らないとわかっていてもこの日は全力で、「あやなん!あやなん!」と叫びました。
その時に思ったのですが、コールは自分の声が届くか届かないかではなく、自分が声を出すか出さないかなのだと、それが大切なんだと悟りました。私のあやなんコールがステージまで届いたかはわからないけど、きっと劇場全体を包んだあやなんコールの中の一筋の音波くらいにはなることが出来てたんじゃないかなと思うことにしました。
あとこれはovertureの時だけど、「化繊飛除去」のところを後ろに立ってたフォロワーさんが\しのざきあやなー!/って叫んでたのがきれいにハマっててめちゃめちゃ楽しそうで笑ってしまったwコールが楽しい公演でした。以上余談。

 

生誕祭は、大学を卒業して社会人になってから48の活動をする環境に変わって、今まで以上に有難みを深く感じることが増えたというお話。「人間ね、永遠って言葉は難しいし、変わらないっていうのが一番難しいと思うんですけど、でも変わらずずっとずっと好きだよっていう気持ちで応援してくださったらすごい嬉しいなって思います」って言葉は、どんどん変化していくアイドルの世界、人の気持ちの核心を突いていてズキッとしたけれど、想うことを言葉にできるあやなんは賢くてしっかりしてて素敵なアイドルだなと思った。素敵、いや、可憐だ…(次のネーチャンズ☆8ブログに続く)。

 

あやなんは、アイドルの夜明け公演をやっていた頃の峯岸チーム4で知って、それ以来彩希ちゃんと仲良しのメンバーということで気にしていて、マジックトレードセンターで舞台をするようになってから演技の仕事で完全に心を掴まれました。それから最近まで舞台を中心に応援してきたけれど、握手会に行くようになっていつも楽しくしてくれて、48としてのステージももっと見たいな…と思っていたところでチームAへの組閣があり、今年1月のTDCホールの単独公演も観ることができ、目撃者公演に入ることができ……ふりかえってみると完璧すぎるくらい順調にあやなんを推す道を歩んでおりました私です。最近になって、自分で思っている以上に私ってあやなんのこと好きなんだなって自覚を持てるようになりましたwこれからもたくさん応援させてくださいね。

初めての目撃者、初めてのあやなん生誕祭、とても楽しかったです。あやなん、チームA、親切にしてくださったあやなん推しの皆さんも本当にありがとうございました(´ω`) 場所を入れてくださったフォロワーさんに劇場を出る時にご挨拶したら「筆を折るなんて言わないでよ」と勇気づけてまでくださり…最後までありがとうございました。これからものんびり書いていきます。

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*1:美術様式の呼称、ポルトガル語で「歪んだ真珠」の意味