優しかった気持ち

人がつくったものが好きです。AKB48劇場公演。

岡部チームA「目撃者」公演 篠崎彩奈生誕祭【20190207 18:30-】

2月のあやなん生誕、キャンセル待ち当選が繰り上がりました。ビンゴは干されましたが、「目撃者×あやなん=上手側!」というのはわかっていたのでお立ち台に向かったところ知り合いのあやなんヲタさんがいらして、周囲の方のご厚意で観やすい位置に入れていただきました。

あれから仕事でバタバタしてたのと創作のほうを優先させていたので、ブログを久しぶりに書いています。今までは作品を観て思ったこと感じたことをたくさん書いてきたけれど、長ければ長いほどいいブログというわけではないから、すべての曲について詳細に書くことについてはもう無理をしないと決めて、印象に残った感想を残していこうと思います。

 

小栗有以・加藤玲奈後藤萌咲・下尾みう・篠崎彩奈・鈴木くるみ・田口愛佳・谷川聖・千葉恵里・西川怜・人見古都音宮崎美穂向井地美音・山根涼羽・横山由依・本田そら

前座ガールズは佐藤美波ちゃん、道枝咲ちゃんとドラ3の古川夏凪ちゃん。前座のイントロがかかると夕方18時という感じがして当時のロビ観の空気を思い出すから大好き。ミニスカートの妖精、さとみなちゃん好きだ…かわいい。がんばれ。

overtureからの映像。オンデマンドで観てる時スクリーンの出てくる位置って考えたことなかったけど、幕が途中まで開いた状態でステージの手前天井から下りてくるんですね。あの位置にもスクリーンがあったなんて知らなかった。田原公演の時もこうだったっけ?目撃者。倒れてたのが立ち上がって少しずつ振付の動きが大きくなって目覚めていく感じがとても好き。2番Bメロ「遠いかすかな記憶は」大好きおばさんの私はあやなんを凝視してました。足元は見えなかったものの上を向いた横顔の美しさたるや。いやぁ好き。

そして前人未踏やっぱり大好きおばさん(おばさん発動しがち)。衣装だけでなく振付もA6thとは違っているように思いましたが如何に。それでもサビの後半で片腕を上げながらターンする大好きなところは健在で嬉しい。いびつな真珠は歌い出しの加藤玲奈さんの美しさたるや小嶋ポジにふさわしい。そんなに激しい曲というイメージはなかったけど、後藤萌咲さんの動きはかなり動的で、バロック!!*1と思いました。腕振ってまわるサビが好き。目撃者ってやっぱりかっこいいポイントが目を引く。そんな中で憧れのポップスターのあやなんは、これでもか!ってくらい笑顔を振る舞いながら踊ってた。Aなのでイントロは\ずんちゃんかわいい!/コールではなかったが、やっぱりレッツゴーを思い出さざるを得ない1曲であった。楽しい。

なんだかA楽曲のあやなんは、今まで観てきた彼女と違うな。楽曲世界が憑依してても、ポップなナンバーで笑顔でいても、とにかく生き生きしていた。

あやなん、ユニットはトップバッターで登場。腕を組んで。柱でほぼほぼ見えなかったけれど、上手の段差上の立ち見エリアから見てちょうど柱の鏡が役に立つということがわかりましたw(今までどこの上手立ちにいても柱の影は見えなかった)。

鏡越しにみるあやなんの手ぶりのしなやかさとか、下手側にみえる怜ちゃんの透明感とか、綺麗だったなあ。こういう聴かせる曲だから、あやなんみたいなお姉さんがひとりいると締まりますね。

2番でれなっちが下手花道で歌っている時のライト、れなっちより上のほうにポツポツと模様の入った明るいグリーンのライトがまわっていて、なんだろう?と思ったら、ちょうどれなっちの立つポジションの背後にある劇場壁の梁を幹に見立てて樹の葉っぱにしてるじゃないか!!!それポプラ並木だよね!!!となってテンションが上がりました。ああ好き。オンデマ観てるだけじゃわからないことたくさんあるな。

炎上路線ゅぃゅぃヵヮィィ…昨年のマジムリやその舞台でリリーを演じるかっこいい小栗さんばかり観ていたので、かわいいアイドルアイドルした小栗さんに思わずため息。前に入った女限の8公演(会いたかった)にも小栗さんいらしたのですが、二年半の月日を感じたし目撃者では前田ポジションということもあるのか尚更オーラがすごかったです。愛しさのアクセル後藤下尾かっこよ…思わず声が出た。produce48で洗練されたパフォーマンス本当にかっこよくてキレキレで、ブレードこそ持たなくなったけれど四肢の動きの鋭さで斬れそうな気迫があった。☆の向こう側のイントロでアクセルのほとぼりが冷めていく感じがとても好き。麟ちゃんポジにいたずんちゃんがとてもよかったし、そこに愛佳と一緒にいるのもよかったし、横山・宮崎のボーカルで曲の世界に浸れた。サボテンとゴールドラッシュは圧倒的鈴木くるみ感。9月に「アイドル修業中」公演を観たあの日はずっと目の前にくるるんがいたからそのせいで圧倒的なんだと思ってたけど、そうじゃなかった。確かに立ち位置がいいというのもあるが、目を惹く。奥から手前に歩いてくる歩き方、堂々とした身なり、くっきりとした表情。何だろう。あれがオーラというものなのか。

生で観たくて夢にまでみた美しき者はとてもぞわぞわした。不気味な冷風が足元を掠るようなミステリアスなイントロに始まり、舞踏のような楽曲は続く。オンデマだとサビは台詞を言ってるメンバーに注目してしまいがちだけど、実際同じ歌詞を歌っているメンバーたちも艶やかで素晴らしいパフォーマンスをしていて、あやなんも翻弄されてるようで素敵だったな。オチサビで決めてくる前田ポジの小栗さんは、リリーとして見慣れた小栗さんに近かった。なるほど、この孤高感か。

アイヲクレいいなぁ。斜めにひねるようにしてターンするところに、あやなんのしなやかさが出ていてとても綺麗だった。TDCであやなんに見惚れた摩天楼の距離の憑依も健在。客席の頭に埋もれてあまりよくは見えなかったけど、楽しそうに舞っていて良き。あやなんはかわいいだけじゃない。

命の意味で、目撃者公演におけるライトの意味を考えた。腕を組んでではポプラ並木を表していた。愛しさのアクセルでは一列にまっすぐ並ぶライトが波打つように光って、まるでハイウェイのトンネルを走っているような感覚で視界を流れていった。この公演においてライトはきめ細かな描写に用いられていると思った。そして陰鬱とした、あるいは気だるい楽曲が続く目撃者公演でもっとも眩しい光を放ったのがこの、命の意味のオチサビだった。「この命を与えられたのは…」と悩みぬいた後にその意味を悟ったかのような強い光で、目の奥がずきずき痛むほど真っ白に、客席に向かって輝きを拡散させた。舞台に倒れている自分が何のために立ち上がったのかを時間をかけて体験させる、とても神秘的な構成になっていると思った。以上私見

アンコール明けはまたも暗い底に戻ってきて、I'm crying。ぐちゃっと潰れたような感じにおわってからの、ずっとずっとのイントロでものすごい助走をつけてテンションがぶち上がったのを感じました。シリアスな曲、しっとりした曲が多い公演だからこそモチベーションを保つことが難しい故ハードル高めの公演とかねてより聞いておりましたが、最後の最後でずっとずっとを仕掛けてくる秋元康Pはすごい。上がるよこれは。本当に楽しかった。詳しくは下記。そしてPioneerで駆け抜けるラスト。AKB的な存在意義に戻ってきて終わる。笑みを浮かべてガツガツ腕を振るのが楽しいし、全体を見渡しても素敵なメンバーが揃ってて、AKBのフロントにふさわしい良いチームだなと思いました。 

 

1月生まれのあやなんですが2018年は開催がとても押して、チーム異動後の2018年6月に、新チームA公演の2公演目、トップバッターで生誕祭が行われました。ずっとずっとの時、サビの「ずっと ずっと」にかぶせるように「あやなん あやなん(そばにいたいよ 君のいない世界は無意味)」とコールを入れるのを、生誕委員の皆さんが企画されていたんです。オンデマで見た時に聞こえて、涙が溢れました。こんなに愛のあるコールってあるんだな…と。
今年の生誕祭も同じ目撃者公演で、ロビーで受け取ったフライヤーのコール表にも同じコールが記載されてて、私もこのコールが出来るんだ!!と嬉しくて、とても楽しみにしていたんです。
一方で、私はどんなに声を張って出しても細くて全然通らない声をしておりまして、大好きな劇場公演でコールをしたって全然届かなくて空気に溶けて消えてしまう戦力外なのはわかっている。でも、通らないとわかっていてもこの日は全力で、「あやなん!あやなん!」と叫びました。
その時に思ったのですが、コールは自分の声が届くか届かないかではなく、自分が声を出すか出さないかなのだと、それが大切なんだと悟りました。私のあやなんコールがステージまで届いたかはわからないけど、きっと劇場全体を包んだあやなんコールの中の一筋の音波くらいにはなることが出来てたんじゃないかなと思うことにしました。
あとこれはovertureの時だけど、「化繊飛除去」のところを後ろに立ってたフォロワーさんが\しのざきあやなー!/って叫んでたのがきれいにハマっててめちゃめちゃ楽しそうで笑ってしまったwコールが楽しい公演でした。以上余談。

 

生誕祭は、大学を卒業して社会人になってから48の活動をする環境に変わって、今まで以上に有難みを深く感じることが増えたというお話。「人間ね、永遠って言葉は難しいし、変わらないっていうのが一番難しいと思うんですけど、でも変わらずずっとずっと好きだよっていう気持ちで応援してくださったらすごい嬉しいなって思います」って言葉は、どんどん変化していくアイドルの世界、人の気持ちの核心を突いていてズキッとしたけれど、想うことを言葉にできるあやなんは賢くてしっかりしてて素敵なアイドルだなと思った。素敵、いや、可憐だ…(次のネーチャンズ☆8ブログに続く)。

 

あやなんは、アイドルの夜明け公演をやっていた頃の峯岸チーム4で知って、それ以来彩希ちゃんと仲良しのメンバーということで気にしていて、マジックトレードセンターで舞台をするようになってから演技の仕事で完全に心を掴まれました。それから最近まで舞台を中心に応援してきたけれど、握手会に行くようになっていつも楽しくしてくれて、48としてのステージももっと見たいな…と思っていたところでチームAへの組閣があり、今年1月のTDCホールの単独公演も観ることができ、目撃者公演に入ることができ……ふりかえってみると完璧すぎるくらい順調にあやなんを推す道を歩んでおりました私です。最近になって、自分で思っている以上に私ってあやなんのこと好きなんだなって自覚を持てるようになりましたwこれからもたくさん応援させてくださいね。

初めての目撃者、初めてのあやなん生誕祭、とても楽しかったです。あやなん、チームA、親切にしてくださったあやなん推しの皆さんも本当にありがとうございました(´ω`) 場所を入れてくださったフォロワーさんに劇場を出る時にご挨拶したら「筆を折るなんて言わないでよ」と勇気づけてまでくださり…最後までありがとうございました。これからものんびり書いていきます。

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*1:美術様式の呼称、ポルトガル語で「歪んだ真珠」の意味

舞台「山犬」【20190302 13:00-@サンシャイン劇場】

ホラーと思ってたらそんなことなかった。下記感想はストーリー展開など盛大にネタバレを含みます。明日の東京千秋楽の後、来週は大阪公演があるそうですので、ネタバレを気にする方はブラウザバックをお願いします。

岩立沙穂太田奈緒、谷口めぐ、山本光二郎(コンドルズ)、オレノグラフィティ(劇団鹿殺し)、丸尾丸一郎(劇団鹿殺し
脚本・演出:丸尾丸一郎(劇団鹿殺し
原案:入交星士
音楽:オレノグラフィティ
主催:オフィス鹿/ネルケプランニング

ホラー映画はほとんど観なくて、頭の中には有華ちゃん・まりやんぬの「ひとりかくれんぼ」しかなかった()から、物語がどういうところに着地するんだろうと思っていた。
同窓会、先生への恋、タイムカプセル、学校の裏山、林業関係の山小屋…と、ホラーサスペンスにいかにもありそうな設定で、どうなるのだろうと思ったら「ハマダマコト」という人物を思い出すことで展開する。冒頭から伏線が散りばめられていてシーンが展開されるたびに気づきがあり、人を怖がらせたいだけのホラーではなかった。復讐劇ではなくヒューマンドラマだった。

「ハマダマコト」からの連絡で集められた3人は協力しあいながらも監禁されているから疲弊してきて、記憶を想い出すとそれぞれ在学当時の10年前を回想して、当時の不安、苛立ち、憎しみを打ち明けていく。「死ぬ気で思い出せ」のメッセージがキーワードの本舞台。ハマダマコトに関する記憶を思い出すことができると、小屋に監禁されている3人の褒美としてカレーが置かれる。それをスプーン無しで貪り食う3人の惨めなこと…恐ろしい監禁中にそれこそ山犬になってしまったかのような姿。多国籍居酒屋の喧騒すら懐かしいが、この舞台中「食」に関するシーンがたくさん出てくるのに「ごちそうさま」をきちんと言えていたのはマコトだけだったと思う。食堂で働くコックが残り物のカレーをマコトにふるまうシーンだった。おいしそうにスプーンでかきあつめて食べてた。最後の一口を食べて次の言葉を言うまでの間合いとか、リアルだった。

マコトは「おなかすいたなぁ」と何度か言うし、タイムカプセルに入れた10年前のチョコを直子は食べちゃうし、虫を食べて自分から排出した虫をさらに食べて…というひばりのやべぇ妄想もあったし、10年前のチョコレートと尿でカレーを作ってしまう。コックも出てくる。事故で切断されてしまった手を大切そうに咥える犬に、マコトは「その手食べてもいいからな」と言ってあげる。かなり歪んだ形のものもあるがこの舞台において「食」は大切なキーで、「犠牲になった/した何かを自分の中に取りこんで生きていくこと」のメタファーだったように思う。怖いよりグロいのほうが感想として勝るのはそのせいか。

幕が上がってすぐのオープニングで流れたピクミンの愛のうたは最初はちょっとよくわからなったけど、シェフが出てきて「食べたものがその人の中で生き続ける」と言っていたから、あのオープニングは"犠牲になって食べられていった者"たちへの追悼だったのかもしれない。

みんなが大好きなカレーライスがこの舞台では食事の象徴として出てくるけれど、「カレーに入れれば何でもカレー味になってしまう」というのは残酷で、中身がにんじんだろうが牛肉だろうが赤ワインだろうがブルーチーズだろうがチョコだろうが尿だろうが人肉だろうが、中身なんか何でもよくて全部同じカレーになる。直子・ひばり・服部先生本人たちは最後まで気づかないけれど、マコトは彼らの人生の中で「犠牲になって彼らの中に取り入れられたもの」。最後のコンクールの日、直子に突き飛ばされてトラックに引かれそうになるひばりを助けようとした先生を庇おうとしてはねられ手を失い、犠牲になったから。人は自分を満たすことさえできれば、犠牲者は誰でもいいのかもしれない。そして自分がつらかった記憶(コンクールで歌えなかった、脚を失った)として忘れ、消化し取りこんで生きていく。

アキラは姉妹であるマコトのことをみんなが忘れてしまわないように、マコトの名前で同窓会の手紙を彼らに出したのだろう。そしてマコトが守ると決心した恋の相手である先生を、マコトの代わりに守り続ける。10年間。だから、私利私欲で人を好きになり妄想し誘惑したり、人を傷つけ虐待したりする中で、マコトが一番人間らしく見えた。犬をこきつかって八つ当たりして暴力をふるっているのに、直子とひばりが暴力をしあっているのと違って、なぜか許せた。犬のナレーションに憎悪が一切ないというのも一因あったかも。仕方がないとおもえて、切なかった。そうやって優しいふりをしてマコトを見ている観客の自分もまた犬を犠牲にしている。先生の優しさが残酷だと直子が言う通り、優しさの裏で何かが犠牲になるのはある意味で摂理なのかもしれない。

犠牲の霊がマコトだとしたら、あのコックは死神にも近い存在のように思う。だけどそんなコックも、インド人であることをバカにされ差別されながら、無差別に人をばらばらに殺し、カレーを作る。ある意味で彼もまた「犠牲者」だから、「与える者」として自分と同じく孤独なマコトと手を組んでいたのかもしれない。

回想と現実が緻密に編まれた演出なので、どこが生身の人でどこからが霊として立っているのか、マコトも犬もわからないようになっていたけれど、悪霊としてではなくかつて生きた一人の人として描かれていて、恐怖よりも好感のほうを持てた。むしろ、監禁されトラブルに巻き込まれて恐怖を与えられている人間側のほうが、よっぽど愚かで残酷で、悲劇の元凶のように思われた。10年間先生との約束を覚えてまっていたマコトが健気にすら思えた。最期に、散々こきつかってきた犬への気遣いがあって、マコトは優しい人だったんだなと思った。多分、先生と同じ。身体の一部を失って誰かの犠牲になる。その犠牲になった一部を誰かが取りこんで生きていく。


いろいろ書いてきてしまったが、このAKBから出演している3人みなそれぞれよかった。おめぐはなかなか感情移入できるキャラクターではなかったけれど、際どい台詞も自然にこなすし、先生に恋する自分に恋して妄想を展開する姿は大変よく狂気じみていた。たなおちゃんの役も繊細さが出ていて、おろおろと弱気なところから直子を刺しにいく歪んだ勇気まで、感情のふり幅がすごかった。力んで悲鳴みたいな声になる時の、声の透明な揺れが好きだった。
岩立さんは、セーラー服姿で微笑むポスターを見た時からてっきり女の子らしいキャラクターだとばかり思っていたけど、マコトは一人称が僕で強がり。犬を従えてお山の大将みたいに強がる。普段のうふふって言う岩立さんのイメージからは離れているのに自然。先生に思いを伝えに行った帰りに泣きながら走るシーンは恋する繊細な少女。弱弱しい泣き声がリアルで、最期の弱ってる時の色気とかふいに見せた優しさにドキドキした。初めから「まさかあれ沙穂さん?」ってところで登場するし、ある意味ひとり3役くらいの変わりっぷりで、声色とか表情、目つきもあんなに演じ分けられるのがすごい。(おそらくやってただろう早替えとかその壮絶さが全然感じられず)最後まで楽しませていただきました。

先生は怖かったかもしれないけど、ハマダマコトをホラー作品の元凶とは思いたくなかった。自分のために人を恨む人間たちと違って、マコトは怨霊のような恨みじゃなくて先生への愛情で動いていたから。最後は、マコトのためにみんなが犠牲になってくれて、報われてよかったと思えた。きっとそうやってみんな犠牲にしあいながら生きているんでしょうね。食事するみたいに。

典型的なホラー作品みたいに、永遠に続く呪い的な救いようのないラストではなくて、こんなホラーがあるんだなと思った。むしろホラーなのか?ホラー要素は強かったけど。観にきてよかったと思った。で、「しばらくカレーは食べれないわね」なんて会話がちらほら聞こえる劇場を後にして、おなかすいたぁと思ってカレーを食べて帰りました。ごちそうさまでした。

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舞台の感想 下書き供養 〜AKB48 13期生編「旋律テロル」「ネーチャンズ8」

【このブログは20211002に公開しています】
2人のそれぞれ一番と言っても過言じゃないくらい好きだった舞台に限って感想を出していなかったことについて全力でお詫びを申し上げる。
(言い訳をするとね、年明けはずっと繁忙期なんですよ仕事が…)
 
 

ネーチャンズ☆8【20190222 / 20190224 16:30-@築地本願寺ブティストホール】

猫と犬と約束の燈を観た監督から「篠崎さんで!」とオファーにつながったという主演舞台。ということで2公演観てまいりました。2018年12月にあやなんの出演した「スポットライト」と同じ、築地本願寺の劇場です。今回はゆっくりお寺さんを参拝できたんですがパイプオルガンがあって静かにバイブスが上がった。
 
ネーチャンズ☆8のあらすじを説明しだすと複雑に編まれた勘違いのアルゴリズムを全部書き並べてしまいそうなので、面白かったところだけピックアップしていきたいけど、結局全部面白かったのでそれはそれで長くなりそう。とにかくおもしろくて、いい意味でつっこみどころ満載の楽しい舞台でした。

篠崎彩奈AKB48)、野元空(フェアリーズ)、今出舞、藍菜、御崎かれん、西田薫子、品田セシル、永瀬千裕、香月ハル、荒木未歩、小澤暢子、大仲マリ、原しおり、丸山祐花、栗本佳那子、伊礼妙子

脚本・演出:江戸川崇(カラスカ)
主催:株式会社Am-bitioN

舞台セット

あやなんもSHOWROOMで「なんであるのかわからない」と言及していた「ゲームボーイ」なんですけれども、どうしても言わせてほしかったのですけど、あの4色のボタンはゲームボーイじゃなくてスーパーファミコンだと思うんです私!!←上に画面ついてたけど、赤青黄緑の4色ボタンはスーファミのコントローラーの特徴だと思うんです!!
そして私は2公演観たのですが、千秋楽に着席してセットを眺めていると、「ゲームボーイ」の画面部分に四角く切り込みの入ってるのを発見。金曜日には絶対になかった……あの穴絶対ぱかって開くじゃん…絶対何かあんじゃん…と開演前からじわじわが止まらない。
 

結晶

あやなん演じる宝田結ちゃんは幼稚園のころから20歳になるまでずっと頑なに「世界征服」を夢見ている。とにかくずっとニコニコしていてかわいい。結ちゃんの幼馴染の石本晶ちゃんはストーリーテラーも担っています。ほんと綺麗。ゴス系の女の子がイラストから飛び出したようなビジュアル&ストレートの黒髪。つっこみが冴えすぎてて斬れそう。そしてもう一人の幼馴染ねづみさんもツッコミなんだけどどこかツッコみたくなる面白さとちょこまかしたかわいさがありました。
 
シャロンベアトリクスがかっこよかったな。シャロンはものすごい知的で計算や仕事が早くて、みんなの通信機とか時計型麻酔銃とかジャミング電波でジャックとか最初から仕事できる(貴重な)役なのに、最後はよくわからないメカを装着してピンダムとロボット大戦始めちゃったり、認証用のピン子博士の笑顔データを獲得するためにめちゃめちゃなギャグを飛ばしたりとか、晶・ねづみさんのつっこみどおり「一周まわってバカ」なのがすごく好きでした。
 
難しくてあやなんをトラウマにした通信のシーン、結に「できる?」と訊かれて「愚問だ」と微笑むベアトリクスがかっこよくてだな…。狙撃にあったり大和田社長との一人二役をなさってたりなどありあまり見られなかったのだけど、もっとベアトリクスの殺陣というか戦闘シーンを見たかったな。
 
私の聞き間違いでなければ「先祖120代」続いてる武士の家系だそうで、19世紀後半の平均寿命を盛って1代50年と考えたとしても120代ということは約6000年続いてることになるのでやべぇなって思いました。私の聞き間違えで実は「先祖120年」続いてるとしたら今度は逆に2代しか続いてないの?ってなるので、いずれにしよツッコミどころ満載のレズ侍さんでしたかわいい。お幸せに。
アドリブの入り方が半端なくて、入る場所の数も種類もすごいのに入れてくるいれてくる。千秋楽なんか本編ラストから派生したおまけシーン(TOMATO)まで加わっていて、上演期間中に成長する舞台って初めて観ました。
 
あと特筆すべきは今も忘れない、悪になったあやなんの渾身の演技でしょう。わざとやってるの?ってくらい悪になり切れてない、頭を抱えてしまいたくなるかわいさでした。あれから他の舞台で経験を重ねてきたし、今やったらまた違うのかな。当時からしても上演期間が終わるのが惜しいカンパニー、また見たい元気の出るお芝居でした。また観たいなあ…
 

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LIPS*S 2018 Spring Musical「旋律テロル」【20180324 14:00- @新宿村LIVE】

3年以上経ったのか…。物語の流れとか詳細とかぼんやりとしか思い出せないけど、でも「旋律テロル」とてもよかったから、何もしないよりはいいと思うので一応書き残しておきたいと思います。

が、これまでのこの劇団の観劇経験も含めて結構な辛口を書きますので、「続きから読む」でワンクッション置かせていただきます。読む気のある方だけお付き合いくださいませ。私には「優しい嘘」はつけません(´ω`)

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北澤早紀さんが出演していたので観たのですが、こちらもとても良い舞台でした。今まで観た北澤さん出演の中では一番好きでした。彩希ちゃんを応援し始めてから13期メンバーが出演している舞台(あやなんもだけど、あやなんの舞台はちょっと別格なのでここでは除く)を追うようになった。

のだが。正直、この前に2本観たところで、Illuminusは自分に合わないという結論にたどり着いていた。

 

劇団の感想

2本のまったく異なるIlluminusの舞台について、作品名を伏せて手短に辛辣にまとめるのは気が引けるが私が抱いた感想は次の通り。

観劇した1作目は台本は良しとして、演出がやりたいことをやっているだけで客席へ伝えることが洗練されていないように思えた。食事をリアルで取り入れる意味。映画のような映像作品ならまだしも舞台でそれは過酷じゃないか?そしてこの作品でそこまでする意図はなんだったのか? そして終盤、悪戯に怖さを強調して暗転する演出があった。あの意味はちょっとわからなかった。だから△。

そして観劇2作目は客がリピートで来ていることが大前提のようにすら思える身内ネタ。出演者のパーソナルを知っているファンには楽しく笑えるものかもしれないが、演劇の舞台で演者の素を出されても興ざめする。これを劇団名義を表に出してやってしまうのが恐ろしい。学校の予餞会じゃないんだから。私にはおもしろさがわからず、一緒に笑うことができない場面があった。好みの問題と言ったらそれまでだが、観客が気を遣わないと笑えない舞台はだめだろう…ということで×。

演目を選ばずに手当たり次第で行った私も悪かったとは思う。でも、△と×。次観てダメだったらもうこの劇団、この中の人たちが作る舞台を観るのはやめようと思っていた。演劇について学生のころ無駄に目を肥やしてしまった自分が嫌になった。もっと何も考えずに楽しみたかった。そんなもやもやを抱えて3本目に観たのが「旋律テロル」だった。「旋律テロル」は厳密に言えばIlluminusではないのだが、主な出演や脚本は過去に観た2本と同じ人たちだった。

 

旋律テロル

 

早紀ちゃんが演じるのは、特別な歌声をもつ少女。音楽が禁じられた街で両親を殺されてしまい、そこから孤独の影を背負ってしまった少女。その社会の風潮は彼女が大人になってからも続きます。

何より、歌がよかった。北澤早紀という人のために書かれた脚本なのでしょうか。彼女の良さが大変よく引き立った舞台でした。人柄のせいもあってか透き通りすぎて非現実的に感じることすらある高音に、人を操る不思議な魔力があるだなんて。

中谷さんは花雨でもペアの相手役を演じた俳優さんでしたが、このファンタジーの舞台ではアイヒマン的に少女の両親を射殺した過去を引きずりながらも彼女の成長を気にかける政府軍の一員。時にはナーバスになりもする、繊細な役どころでした。ちょうど花粉症の季節で、つらそうにくしゃみで相槌を打って会話するところは笑ってしまったけどw

 

他の作品では見たことがない(これ以降も見たことがない)早紀ちゃんの、少年のような荒々しい態度。重い記憶を背負った影のあるキャラクター。「私は魔女だ」と低い声で宣言で去っていく姿は今でも焼き付いている。かっこよかった。北澤早紀さん。

マジムリ学園の舞台の代打にも出演して、引き続きIlluminusやシアターロケッツなどいろんな劇団の舞台に立っている彼女。これからの活躍が本当に楽しみです。花雨みたいにテロルも再演してほしいです。そして今度こそは彼女の歌声が入ったサントラを…。

 

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舞台の感想 下書き供養 〜河西智美さん2018-2019編

(このブログは2023年11月に公開しています)

 

河西さんが舞台に計6本立たれた怒涛の2018年頃から当ブログの下書きが急速に増えていきまして、今でも思い出すあの舞台、この舞台なのに感謝の意味を込めたブログをアップできずにいました。光陰矢の如し。あっという間に5年ですって。

ですがお蔵入りするよりは、その舞台を見に行った、こんなことを思った(一言でも)をほんの少しでも残せた方がこのはてなブログの意義はあるんじゃないかと思い、下書き供養に立ち上がることにしました…

 

河西さんの2018年怒涛の舞台yearの皮切りになったのが、ミュージカル座で2時間出ずっぱりの主演「サイト」と、同じくM座のスペリングビー」「華」と関連キャストが多かった「巫女ガール」の4つ。こちらを下記の通り供養いたします。

当時途中まで書いてた下書きとそこから芋づるで思い出しながら外に出せる形に整えた次第でございます。

 

 

ミュージカル座「サイト」【20180310 17:30~@IMAホール】

3月10日昼夜でチケットを取ってたのですが、同日にまさかの「AKB48グループセンター試験」実施がぶちこまれるという事態で()どうしようかと思いましたが、試験は妙なリアリティを求めて午前の実施だった&サイトは夜公演のほうが良席でとれていたので、1公演になってしまいましたが無事河西さんの勇姿を拝むことができました。

河西さん出演で観劇したミュージカル座は、トラジディ、戦争とシリアスな演目が続いていたので、「サイト」のような問題は深刻ながらも描写がコミカル、展開が希望的な舞台はだいぶ新鮮でした。音楽のサウンド?(うまく言えない)はひめゆりと同じものを感じて時々ぞくぞくしましたがwこれがミュージカル座と分かるサウンド。河西さんを追いかけて、それだけのミュージカル座の舞台を観てきたってことかな。
さて、観劇後に調べて知ったんですけど、以下の通り、キャストさんみんなにちゃんとHNがあったんですね。舞台観ててエルサがいるのはすぐ見つけて気になってはいたんだけど、部屋の中のラプンチェルやばいwwwwあれは確かにある種のひきこもりだわww

月組
河西智美(ひきこもりっこ)、杉浦奎介(高橋イサム)、清水彩花(ロビンちゃん)、松原凜子(お蝶夫人)、山崎一郎(笑う旅人)、夏目卓実(サイボーグ)、仁藤萌乃(なげやり娘)、上田堪大(七浪生上田堪大)、岩田華怜(マジギレさおりん)、松岡美桔(ハデハデ魔女)、永石千尋ソフィーの世界)、田中真由(一休さん)、大賀萌生(にせ北島マヤ)、向 萌花(泣きみそ先生)、湖山夏帆(ヒッキー)、黄金井美帆(メンディー)、花音美燈(おたっきー)、近藤貴郁(派遣ライダー)、長谷川太紀(ニート王子)、川辺 結(岡ひろみ)、堀 祐子(藤堂さん)、 青木結矢 (ひきこもり王)
アンサンブル:横井結衣(夢見るJK)、阿部さくら(潔癖女子)、吉野めぐみ(つぶやきっこ)、とよだあい(ぷんぷん丸)、小島優花(氷のエルサ)、藤村奈央(おりきちゃん)、遠藤有美(ヒトミシリーヌ)、河津璃海(福山ロス子)、伊藤ナツキ(部屋の中のラプンツェル)、桜田歩佳(マジダルビッシュ)、吉田茉由(明智歴女)、前田瀬奈(ボンビーガール)、永咲桃子(ナルラー姫)、西谷萌(坂なでしこ)
サイト(2018) | ミュージカル座

 

舞台は、暗闇にしかれた布団の上で「今、何時?今、何日?」とつぶやく"ひきこもりっこ"の歌に始まります。ひきこもりっこを演じるのはもちろん河西さん。このあと終演までステージに出ずっぱりの、引きこもりとは思えない超過酷な役どころです。何度も繰り返されるフレーズに「部屋にひきこもっている」を通り越して、引きこもりを続ける自分自身に「閉じ込められている」ような印象を受けました。

 

部屋にあったアンネの日記をきっかけに、そのお返事のつもりで埃をかぶったノートPCを引っ張り出して、サイトを作ります。そのサイトにまず最初に興味を持ったのは、男子(兄弟をいじめ自殺で亡くしている)とロビンちゃん。この二人をきっかけにしてひきこもりっこの周りに人が集まり始めます。

最初のうちは、ちょっと冗談を言われただけでも「死ぬ!」なんて怒ってしまったひきこもりっこ。注目をされて意見の交換が激化してきたり、引きこもりなんて異常だから医者に行けと言われたりすると、パニックを起こして泣き出してしまいます。些細な事にも敏感で、繊細な心の持ち主なんだなと思いました。引きこもりの多くが、そんなヒリヒリした感覚を持っているのかな。
サイトでの文字だけのやり取りで、手掛かりはHNからイメージを膨らませることくらい。ゆえに強烈な個性を称える人々が、ひきこもりっこのサイトに書き込みをしていきます。時には見かけによらず(というかイメージに寄らずというか)同じ引きこもりの人や、引きこもりだった人も。心無いクラスメイト達のいじめを受けて引きこもりになってしまった少年の歌は、かなり悲痛だった…。「ひとりは孤独じゃない、けど大勢が楽しそうにしている中のひとりは孤独」。いじめというレベルではなかったにしろ似たような経験をした自分の記憶が蘇りました。様々な引きこもり達がいたので自分と重なる登場人物を見つけて、私と似たような観劇体験を多くの方がしていたのかもしれません。
間髪入れず披露される歌でも、「少しだけ希望を、もっと生きる価値のある世界を願う」、「もし私が優しかったら誰かも優しいでしょうか、悲しければ悲しいでしょうか、気づいたら誰かも気づくでしょうか、もし私が愛すれば誰かも愛するでしょうか、この世界のどこかで」と、日常の悲しいニュースに心を痛めてはだれかの平和を願う心情が多く登場しました。

様々な問いかけの中でコミカルなクイズショーみたいに現実の問題を考える場面も。ひきこもりっこのダンスは、ターンの軸がもうしっかりしすぎててwwひきこもりのはずなのにものすごい神経いいことがわかりましたww
引きこもりから勉強をして立派な哲学の本を出した女性が登場しますが、そこでの問いかけ「友達はいらないのか?」は深かったですね。

「It's a beautiful world 小鳥が鳴くような細く、でもしっかりした声」。ほんの一言でもインターネットという場所を介するとそれも大きく拡張し広げていくことができるし、たとえ意見が違っていてもこういう人がいるんだと存在を知り、考えること、受け入れることができる。いろんな意見が飛び交う時に残酷なこの場所に希望が見いだせる。

ところで、ひきこもりっこの「サイト」が具体的にどんなコンテンツかは出てきませんでした。この劇の初演は2001年とのこと。時代にすごく敏感ですね、当時インターネット世界に対してもうこんなにも精細で希望的な描写ができたとは。劇中にはスマホで「サイト」を閲覧する人たちが大勢出てきましたが、やり取りの仕方から推測すると掲示板かな?今でいうととSNS投稿とリプライでのやり取りのようにも見えましたが、あくまで「サイト」。流行り廃りがものすごく早い分野だから、ニュートラルな表現になっていたのかなと思います。

 

最後、ひきこもりっこはついに外に出ます。サイトで知り合った仲間たちに会うためです。HNや言葉のふるまいからは想像がつかなかったほど、みんな平凡でありふれた人達でした。そしてずっとひきこもりっこを見守ってたロビンちゃんは、2人のお気に入りの嵐のCDを渡してくれます。ロビンちゃんはひきこもりっこのお母さんだったんです。ただCDを渡して去っていくお母さん。舞台はただただ沈黙。顔を合わせれば喧嘩していても、ひきこもりっこと向き合える距離から見守ってた。気づかないようにしているだけで、味方って自分で思っている以上に身近なところにいるってことなんでしょうね。

 

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「ミュージカル座 ブロードウェイミュージカル「スペリングビー」【20180526 13:00-@六行会ホール】

行ってきました(´ω`)京急線で初の新馬場に降り立ちましたが会場周辺に小さなお寺さん神社さんがたくさんあってバイブス上がりました(?)私が観る河西さん出演のミュージカル座舞台では初の六行会ホール(いつも光が丘だったから)。

 

スペリングビーとは大会のお名前。英単語のスペルを正確に暗証することを競う大会です。

噂に聞いていたとおりかなり観客参加型。開演前には出演抽選のスタッフさんが、ロビーで箱と用紙を持ったお弁当屋さんスタイルで応募を募っていました。

 

参加型舞台のトラウマ体験記

初めて観る舞台なのでどんな感じの出演なのかまったくわからなかったけど、観劇後にやっぱ応募しとけばよかった!と後悔したくなかったので、来場記念に一応記入しました。
こんな偉そうなブログを綴っている私……英語は全然できません。悲しいくらいできません、英語ができていたらもっと違った人生を歩めたんじゃないかと悲観してしまうくらいできないのです。それを正直に応募用紙に記入しました。

「英語は得意ですか?→苦手
 特徴自己PRしてください→exceptとexpectの違いがまったくわかりませんが、河西智美さんのファンです。」

応募を提出した際、内容確認したスタッフさんに鼻で笑われ、無いなwと確信したのですが、入場して席についてしばらく。当選した来客をスタッフさんが点呼していきます、4名呼ばれました。

 

スタッフさん「xx列nn番の優気さん、いらっしゃいますか?」
着席してる私「!!?!??!?」

 

ということで正直、ステージに上がり玉砕して客席に戻ってからの記憶がない(笑)。

非日常の経験に冷静にステージを鑑賞する余裕なんてなかったです(´ω`)なので、以下この記事にはステージに上がった時どんな感じだったかを載せておきたいと思います。今でも思い出すと冷や汗が出る…w

 

呼ばれてしまったのでスタッフさんのもとへ行き、説明を受けました。
客席を空けるため荷物をクロークで預かるということでお渡しして、名前の確認、スペリングビーの簡単なルール、あとは「なんとかなります!(爽やかな笑顔)」という説明。マジかよ…www

 

入場して、ステージに上がり、雛壇みたいになっている席に案内された。何を言ってるかわからないかもしれませんが、ひょんなことから私は観客がたくさん座っている六行会ホールのステージに上がりました。

ゲスト1人につきキャストの方が一人ついて座る場所に案内された。私はたしか、ヘルメットを被った男の子(役のキャストさん)に案内していただいて「どこから来たの?」と聞かれ、千葉だよと答えたら東京より遠いの?みたいに場所を聞かれた。

 

前を向くと客席があるんですねえ。すごい景色。手前の7,8列目くらいまではステージ上の照明でぼんやりながらきちんと顔が見えるんですよ。緊張した時「みんなジャガイモだと思え」なんて言われるけど無理だと思ったよ。人だよ。

スペリングビーなので、英単語のスペルの出題がされるのでそれをアルファベットを口頭で言って回答していきます。私に出題されたのは「fear」。なんて簡単な。でもこのスペルとっても単純なのに頭が真っっっっっっっ白になって、ヒントももらったけどなんの役にも立たなくて会場から笑いが起きて、「フィだけどphの発音だったりするのかな」と裏を書いてすっ転んで玉砕一番手になりました…(´ω`)

 

答えを間違えると、とても悲しい音楽が流れてキャストみんなも哀れみの目で見てくる。キョロキョロしながら河西さん演じるオリーブちゃんの方を見てみると、やっぱり残念そうな目で見ていて現実を知る。というか、まあまあ近かったから顔認知していただいてたら「ああこの人私のファンだな」ってわかってくださる距離だったけど、ここはライトがついたステージの上。彼女はオリーブちゃんだった。河西智美ではない。オーラが違う。研ぎ澄まされた演技力ってすごいなと戦慄しました。

それにしてもこの後どうなるんか???っていう大混乱の中、イケメンのお兄さん(おそらくスペビー大会主催者とかゲスト役)が両腕を広げていて、え?って顔したら(俺の胸に飛び込んでおいで)って微笑まれたので近づいて行ったら哀れみの抱擁をされ、(一人目の脱落者わいなので)会場からまた笑いが起きた記憶だけが残っていますw wそして参加賞にスペビーのロゴ入りのリンゴシューズのパックをもらってステージを降りました…。

 

思い出すだけですごい恥ずかしいw w  その後の小さい子たちには「UFO」とか「E.T」とか出題されてたのに私だけ酷くない?かませ犬か?wと戻った客席で思ったことだけは記憶にある。しかもFFさんで一方的に存じ上げてる方とかも客席にいらしてたの見てたから本当に忘れてほしい…

 

でもこんな経験、大人になってからするなんてなかなかないことですよね。それに私の性なので「こんな経験しました!」ってブログに書き残して成仏したかったので、意を決して書いてみました。後にも先にもこんな舞台、スペビーくらいじゃないかなw 他には観たことのない面白い舞台でした。

 

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備忘録というかメモ:「華 ~女達よ、散り際までも美しく~」【20180429 13:00~@紀伊国屋サザンシアター】

以下に書く2018年4月「華」と2019年2月「巫女ガール」は、演出・出演キャスト的に同じ劇団っぽかった。

 

【出演】河西智美、花奈澪、小林れい(夢みるアドレセンス)、MIHO BROWN(Red Print) 、Kie(Red Print) 、久下恵美、服部紗弥、立川ユカ子、白井美貴、安川里奈、山城屋理紗、木下桜、山下愛実、朝比奈阿紀、小松玲菜、山崎愛華
【脚本】鈴木哲也
【演出】大関

「華」は歴史物の舞台だったのでもっと大河ドラマ風というか、お硬いイメージの台本を想像していたので、雑談に花を咲かせる2人を見てすぐにわたしでも理解が追いつきそうな舞台だなとほっとしましたw

豊臣秀吉が亡くなった夜、おねとちゃちゃが酒を交わすシーンから始まります。おねを演じる河西さんの声の張り方がいつもと違っているんです。秀吉を亡くした未亡人、身分も高いし年齢も上。年の功を感じさせる太い、深みのある声でした。開演してすぐに、河西さんはまたひとつ高みをのぼっていったなぁと感慨深く思いました。

 

舞台セットが面白くて、ちょうど金細工の黒い重箱を川のようにうねうねと1段ずつ配した舞台になっていて、地のステージから6段くらいにはステージの階層があったでしょうか。

その舞台を使った人物の表現がとても秀逸でした。おねは年齢的にも身分的にも高貴なので、常に他の登場人物より上の段のステージにいます。一番下の段はお屋敷の玄関口(人が訪れてくる場所)として用いられることが多かったですが、そこからおねがやってくる場合は大抵へりくだってお願いにやってくるシーンだったり、自分の立場に戸惑って相手に意見を求めるシーンだったりするんですね。微妙な心境がステージの立ち位置に出ていて、それも結構細かく考えられて配置されてるように感じられました。

 

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備忘録というかメモ: スーパー・エキセントリック・ガールズVol.2「巫女ガール」【20190224 12:30- @CBGKシブゲキ‼】

【出演】河西智美、兼田いぶき、小林れい(夢みるアドレセンス)、根岸愛、後藤紗亜弥、内藤もゆの、夏目愛海、花奈澪、久下恵美(SET)
<SET>立川ユカ子、木下桜、新貝紋加、山下愛実、小松玲菜、山﨑愛華、鈴木かぐや
<G-Rockets>松林篤美、馬屋原涼子、齋藤くれあ、樋口遥香
【脚本】木下半太
【演出】大関真(SET)

 

2019年1本目は「巫女ガール」でした。ソロライブでは「台本が上がってこない…!けど初日必ず開けますから…!」と意気込んでいた河西さんでしたが、無事に素晴らしい舞台を観させていただきました。

 

ツクヨミの巫女、マジでかっこよかった…!いつもは"ザ女性"な役を演じることの多い河西さんが、途中で姿を変えるシーンで低い声でツクヨミと名乗ったのが不意打ちすぎてとにかくかっこよかった。そこだけは今でも鮮明に覚えてる。

 

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以上、河西さんが出演されたうち2018-2019年の舞台でブログ記事を出せていなかったものを、(キャスト備忘録として残したかったこともあり)無理くり覚えていることを書き残した記事でした。というか、スペビーのトラウマ供養ですw

 

結び:2023年の今おもうこと

河西さんの舞台観てぇえええええ

つい叫んでしまいました…。河西さん以外の推したちは舞台もあるんですが、コロナ明けてから妙に映画など映像作品が増えたように思います。でも演劇の舞台が観たい…観たいんです先生…。

 

今は結婚して育児生活で大忙しと思いますが、FCイベントやユーチューブからまた活動を少しずつ再開してくださっています。なのでいつかまた、河西さんが舞台に経ってくれる日を心待ちにしているのでした(´ω`) -fin-

Tomomi Kasai ValentineLive2019【20190211 18:30- @目黒Blues Alley Japan】

【この記事は20211002に公開しました】

昼夜の2回公演で、私は夜の部に行きました。ディナー付。

1. No Return
2. 抱きしめられたら
MC
3. それでも…
4. 最後のナミダ
MC(ピーターパン舞台の話)
5. とも~みディズニーワールドメドレー(美女と野獣→Let it go→part of your world→自由への扉)
MC
6. 君はロックを聴かない
7. 夢見る少女じゃいられない
MC(近況の真剣なお話)
8. 花束の代わりにメロディーを
9. やさしさで溢れるように
MC
10. 今さらさら
E1. 助手席レイン
E2.キエタイクラ


昼は明るいナンバーを持ち曲・カバーでいろいろ歌ったようなのですが、夜はしっとり。The しっとりと聴かせる曲が続きました。「ドリームガールズみたい(/∀\*)」な衣装もセクシーでムードが出ていて、ディナーを頂きながらのライブにはぴったりでした。
ディズニーメドレーはやはり嬉しかった!そして認めざるを得ないアラン・メンケン先生は神様という事実。ありがとうアラン。フォーエバーアラン。河西さん自身がラプンツェル大好きなこともあり、自由の扉を歌ってる時は一際輝いて楽しそうにしていたので印象に残っています。そしてこの日初めて聞いたあいみょんの「君はロックを聴かない」はすっかり大好きなナンバーになりました。あいみょん、歌詞がいいなあ。恋をしたくなる音楽をされますよね。

MC近況の真剣なお話はプライベートのことだったのでここに書くのは避けますが、当時まだあまりSNSに積極的でなかった頃でもファンには近況を伝えたいという彼女の心遣いを感じました。ネガティブな話題は普段なら避けていただろうけれど酒切れないほどに大きな二つの出来事を、隠さず強がらず涙を堪えながら一生懸命伝えてくれました。「聞いてくれてありがとう」と早口に言ったのを今でも覚えているけど、それまであまり見ない彼女の姿だったからむしろこっちが「話してくれてありがとう」の気持ちでした。

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AKB48 村山彩希ソロコンサート~私は私の道を行く~【20190115 19:00-@TDCホール】

居ても立ってもいられずに早めに出かけ、EX大衆を買い、早々に物販並んでグッズを購入し、ワンチャン玉入れとかもやってしまったりして←。ソロコンが今日だっていう実感がないというか、気づいたら目の前が1月15日だった。物販並んでる時も待ってる時も、時間が過ぎる感覚がなく、今の事しか考えられないのに気がついた時にはもう約束の時刻にいるというかそんな感じ。

ON8では「劇場公演の曲に絞って、観た人が劇場公演に行ってみたいと思えるようなステージにしたい」と話していた彩希ちゃん。ソロコンサート開催が決まってから、755では村山彩希らしさとは何か、どんな曲を聞きたいかなど意見を、彩希ちゃん本人が募っていました。私も考えてコメントを書き込んだけど、逃げっぽい正直なことを言えば「彩希ちゃんが何を選んでどうみせてくれるのか」自体が楽しみだったんですよね。

グッズで買った生写真は何枚買っても全部かわいい彩希ちゃん。会場内に入るとBGMはカフカとでんでんむchu!、それでも彼女は、ここがロドスだ!ここで跳べ!……ああ。今日は本当に、彩希ちゃんただ一人が主人公の日だ。開演前からじんときていました。

幸いなことにアリーナ2列、横っちょでしたけどステージは一望できる位置で楽しませていただきました。

【出演メンバー】村山彩希、ほか(下に明記)

M01.シアターの女神
M02.スコールの間に
M03.彼女になれますか? 
M04.大声ダイヤモンド
M05.残念少女
M06.Blue rose
M07.この世界が雪の中に埋もれる前に
M08.7時12分の初恋(13期登場:岩立沙穂北澤早紀篠崎彩奈茂木忍
13期MC
M09.みなさんもご一緒に(16期登場:浅井七海、稲垣香織、佐藤美波、鈴木くるみ、田口愛佳、田屋美咲、長友彩海、播磨七海、本間麻衣、前田彩佳、道枝咲、武藤小麟、安田叶、山内瑞葵、山根涼羽)
M10.ずっとずっと(with16期、同上)
M11.その汗は嘘をつかない(with16期、同上)
16期MC
タップダンス→ダンスパフォーマンス
M12.100年先でも
M13.思い出以上
M14.毒蜘蛛
M15.今夜、グロリアは誰に抱かれる?
M16.それでも彼女は
E01.私は私
E02.JOKER
E03.Be your Love
E04.Mosh & Dive

 

影アナから彼女らしくて、劇場公演と同じ。このTDCウィークにAと4のコンサートに行ったけれど、その時のコンサートとは違って限りなく劇場公演のそれに近いナレーションで、末尾には災害で被害に遭われた方へのお見舞いがあり「私たちと一緒に盛り上がって元気になってください!」。「皆さんと一緒に最高の"公演"を作れるように!」と意気込んでいました。

overtureの後はモニターに映像が。強い光を背にシアターの廊下を歩いてくる彩希ちゃん。足元の靴からスカートと少しずつ衣装に変身していって、劇場入口の前でパーカーのフードをとってターンをすると衣装に完全変身。「よし」と頷いて劇場の扉を開ける。映像の最後とつながっているかのように黒いベルトの白いドレスで登場するとシアターの女神がスタート。どこまでも劇場への愛が伝わってきます。まぶしいほどのライトもこの曲の歌詞もとてもよく似合う。微笑みが幸せそうで、1番を終えて階段を下りてくる時には両目頭の涙を拭う場面も。フルサイズを歌い上げるその声色がこの歌にとても合う。どことなく柏木さんのイメージを思い出す。

スコールの間に大好き。思い出してあのボートハウス…ちがう、彩希ちゃんこと……研究生でリバイバル3でやった恋禁、そして2015年3月のヤングコンサートでレインコート衣装でセンターで披露したこと、でんでんむchuに選ばれた発表があったのもあの日。そして総選挙に出ないと初めて表明したのはその数日後…あの頃……なんて仕掛け人なんだ?!まだ2曲目やぞ!!?こっちは顔面止みそうにないスコールだが!?ダンサーさんが回すパラソルの真ん中でニコニコしてる笑顔は変わらないけど、本当にお姉さんになったな…かわいくて大好きな曲。

彼女になれますか?は、下手、上手と順番にステージ端まで来て歌ってくれました。お弁当つくってもらってた上手のみなさんが羨ましかったです(?)。大声ダイヤモンドはトロッコに乗ってBステへ移動して会場を1周。ヲタク一同渾身の「好き!」コール。ブルーと白のグラデーションで腕が見えるような袖のワンピース、とっても似合っててかわいかったな。

自己紹介MCでいつも通り、真っ赤なゆいりんご!をして、早々にMCを切り上げてしまうと「ここで恒例の…」と写真撮影のコーナー。ステージ上でひとり、グッズと同じりんごのロゴを映したモニターを背に撮影。いつものように「ロビーで販売します!」ということ。

撮影が終わると早々と次へ。劇場曲ベストアワードということで、部門ごとに楽曲披露。

ユニット部門は、峯4ドル明けからまさかの残念少女。意外なチョイス。この曲難しいのよ、公演をしていた当時メンバー達が苦戦してたのを覚えています。表情もセリフも、見事な演技でした。伏し目になって顔をゆがめたり、何かを諦めたような表情をしたり…だけど、セリフの口ぶりは情念のないあっさりしたタイプ。薄い紙で指切っちゃった時みたいな、気づいたら突き放されてたような冷たさ。ポケットから携帯電話を取り出す振り付けはそのまま。サビは自然と手振りをまねしていました。覚えてるものですね。

次なんだろと思ったらバリバリギターのBlue roseで沸いてしまった…かっこよ…衣装もこのために超早着替えで真っ黒なセパレートの上下にロングコートを羽織って。腹筋…。マイクスタンドはその仕様のものではなかったから蹴り倒しこそしなかったけど思いっきり空を蹴ってくれた。残念少女も青バラも、オリジナルの振り付けを大切にそのまましてくれるのが彩希ちゃんの素敵なところ。美しい腹筋を見せながら体を揺さぶって踊っていました。アウトロが終わってポーズを決めて正面向いて、肩でしてる息で振り乱れた髪の筋がふわふわ浮いてるのが、歌詞の物語と相まって生々しかった。かっこいいや、やっぱり、彩希ちゃんは。

モニター映像に雪が舞い始めると、ここにだって天使はいる公演からこの世界が雪の中に埋もれる前に。笑った顔がキラキラしててかわいらしかったな…いろんな相乗効果でいつも以上に色白に見えた。続くキラキラソングは7時12分の初恋はイントロが懐かしいな、あの頃のB公演…しかし意外。と思っていたら13期の4人が登場。みんなで出たかったのかな…5人でできるユニット曲ってあまりないもんね。しかしまあ、13期公演からもう2年だ…と思いを巡らせて、うるっときた。彩希ちゃんメインで、早紀ちゃんのボーカルがサポートして、茂木ちゃんあやなんさっほーは3人で歌唱。電車に揺られる振りとかみんなと一緒だからかとても楽しそう。みんなが出てきてから表情がぱっと明るくなっていたな。いい意味で緊張がほぐれて、いつもの雰囲気が戻ってきた。

会場の反応を見て「13期が出てきてびっくりしましたか?けど驚きが少なかったw」とか、さっほーなんかは「え!なんで私のサイリウム持ってる人がいるの?」と客席を指さし。「裏でモニターを見ながらみんなでウルウルしてた」と出番を待ちながらずっと彩希ちゃんを見守っていたようです。「私今日の予定「オフ」って言われたからね!完全に友情出演!」と言う早紀ちゃんに、「100%の友情出演!私たちもノーギャラで!」と煽る茂木さんもおもしろかったし、「良いこと言っておいてね!」と彩希ちゃんが捌けた後には、スケッチブックが登場して彩希ちゃんに出題した英単語とことわざの回答まとめを披露して会場を笑わせてくれました。SHOWROOMによるとスケッチブックの字はあやなんが書いて用意したそうですが、彩希ちゃんの回答を読み上げたのもあやなんで、「(Q)●●で茶を沸かす→(村山A) え…火…?」「(Q)●●で鯛を釣る→(A)えー?ワニ?…あ!サメサメ!」など、彩希ちゃんから回答を発したかわいらしい瞬間を再現してくれました。かわいかった。英単語問題はcaptainを間違えてしまったようで、沙穂さんに「口では「キャ、プ、テン…」と言っているのにaって書かない」と言われ、茂木さんには「いくつか候補を上げてその中にはcapとなっているものもあったけど最終的にこれ(coptien)」と証言され、散々でしたがwみんなに愛されてるなぁと思いました。

ユニットに続いて、コール部門。みなさんもご一緒にが始まるとステージとバルコニーの客席にいろえんぴchu衣装の16期メンバー登場して一緒に盛り上げてくれました。ずっとずっとは沸いた…大好きなの、明るくて楽しくて元気になる。その汗は嘘をつかないも彩希ちゃんらしいチョイスで、歌詞もまっすぐで好き。私のいた下手側には愛佳ちゃん、かなぶん、ずっきー、なーみん……いろんなメンバーが来てくれました。自身がアンダー出演したレッツゴー研究生公演の時には16人でしか披露できなかったけど、16期のみんな大勢に囲まれてステージの真ん中で会場を沸かせる姿はとても幸せそうで楽しそうで、こんな場を作れるセンスが頼もしかった。

16期MCの前に、ずんちゃん代読で16期からのお手紙のサプライズ。お手紙の内容はツイッターにアップしてくれたとおりです*1。私が心揺すぶられたのは「前に16期のメンバーが「お休みの日でもなんで来てくれるんですか?」と聞いた時に「劇場が大好きだから。みんなが大好きだから。自分の時間なんていらないよ。気にしないで」って言ってた彩希さんがすごくかっこよかったです」の一文。ずんちゃんの朗読のトーンも相まってじーんときてしまった…本当に優しい人だ。代読が終わると、彩希ちゃんは「そんな目で見ないで…」と照れくさそうな困ったような。「今日ははーちゃんがいないんだけどね」とフォローを入れつつ、「私がドラフト3期生と話していると嫉妬してるのがかわいい」なんて笑ってましたが、プロデューサーと研究生から始まった関係はすっかり深いものになっていますよね。ステージに呼んでもらった16期の腰の低さや彩希ちゃんへの尊敬の気持ちは、その立ち姿に表れていたように思います。

着替えのために彩希ちゃんが捌けると、

愛佳「私たちでMCを繋ぐのは不安ではありますが…

かなぶん「大丈夫、彩希さん着替え早いから

マジで早かった。さっきの13期4人でのMCも、彩希ちゃんへのクイズ回答を披露中にまきの指示が入ったかのような反応が一瞬あった。先に書いておくとアンコールも、なぁちゃんの口上でわちゃわちゃやり取りして発動するまでの時間と同じくらいしかかからなくて、めちゃめちゃ早かった。13期公演の心残りに(メドレー中に)早着替えを失敗してしまったことを語ってくれたことがありましたが、その反省だろうか…何事も次に繋げる方だ。まったく。

そんな彩希ちゃんについて、16期のみんなから素敵な話がいくつも語られました。

くるるん「いつも同じところがわからなくなってしまう。何度も聞かれると正直うざいとか思ってしまいそうなのに、彩希さんはわからないところを訊くといつも丁寧に教えてくださって「わからなくなったらまたいつでも聞いてね」と優しく言ってくれる。訊きすぎて、最近は「あそこ覚えてる?」と訊いてくれる」(後田口氏はじめ一同につっこまれる)

なーみん「TDCのレッスン期間中、彩希さんはチーム4のコンサートとソロコンサートで大変だったし、兼任の8メンバーもさらにあって大変だった。けど、彩希さんは自分のお昼の時間を削って、レッスンに出られなかった8のメンバー達に振りを教えていた

香織ちゃん「彩希さんにわからないところを教わっていて、帰りのバスが出ちゃうという時に彩希さんは「バスはいいよ」と言って残って教えてくれた

美波ちゃん「レッツゴー研究生公演をプロデュースされると全国握手会で発表された時、16人だから私絶対出られないと思って泣いていたら、彩希さんが背中をポンポンポンとして「練習頑張れば出られるよ!」と励ましてくれた

田屋ちゃん「私は16期といる時はうるさいけど先輩が少しでもいると静かになってしまう。楽屋で人見知り発動して静かにして隅で一人でお弁当を食べていたら、彩希さんは何も言わずに隣に座ってくれて、自然に話しをしてくれた

あやみん「彩希さんは誰よりも早く着替えを終えて、着替えているメンバーの衣装の背中のファスナーをできた人から順番に上げてくれる

どんなけ良い子やん…話が尽きない…。彩希ちゃんと16期のほっこりなエピソードをたくさん聞けたところで、公演は続く。

今度は彩希ちゃんの得意なパフォーマンスということでステージ中央にボードが登場し、タップダンスの披露。13期公演の時は(和ブロック)組み込むか否かで揉めたようなので、今回のソロコンに組み込んで魅せてくれたことが嬉しかった。ステップは軽快というよりは重々しく1つ1つ踏み鳴らしていて、低い音がずんずん響く感じ。表情は無。横から観ていたから、闇に浮かび上がった白い鼻筋が視線と同じく研ぎ澄まされていて端麗で、キリっとしてかっこよかった。

からのダンサーさんを従えてのばきばきのダンスパフォーマンスを経て、ここ天公演から100年先でも。歌詞がいいですね。優しそうに微笑みながら歌うので聞き入ってしまった。しかし楽しそうに舞っていた。明るい曲が続くのかと思いきや、今度は制服の芽公演から思い出以上あああああああ個人的に48Gセンター試験の勉強してた時好きになった曲です!!!かっこよ!!!SKE曲は本当に生き生きと踊るよなぁ。衣装の切れ込みの入った白い袖がヒラヒラと舞って綺麗だったな。ターンで戻ってきた時の切れそうな眼差し、真剣な表情、手元・足元に視線を落とした時の表情、細いまつ毛の輪郭とかな、もう、あのな、言葉って無力だよな。いつも長ったらしいブログを書いてしまっているところ本当に申し訳ないけれど、今日は勘弁して。彩希ちゃんってほんとに綺麗なんだよ。純粋に劇場を、公演を、ステージを愛しているから、澄み切ったエネルギーで舞っているから、まっすぐで透明で真っ白で、その姿は美しくなるしかないんだよ。としか書けない。

赤いドレスで椅子とダンサーを従えて登場するから、あ!She's goneだ!と思ったのに見事に期待を裏切ってくるところが好きだった(結果好き)。毒蜘蛛は脚開くところとかささっと一瞬なんですよ。ずるい。最後のサビではダンサーに両手をリードされて一列に並んだ椅子の上を一歩一歩歩く演出…色っぽい。毒蜘蛛って少女の初夜っていうドキドキ感がありますけど、彩希ちゃんの演出は相手を圧する強い大人の女性。このソロコンサートグッズのリンゴのロゴは赤と緑で描かれていますが、赤い半分が「ゆいりんご」で、もう半分の緑は「毒りんご」なんだそうで*2。いつもの劇場公演では全力の笑顔やかっこよさでパフォーマンスする彩希ちゃん、に対する毒りんごって。普段は見せない表情ということでいったら、ここらへんのパートのことかしら。

曲の雰囲気的に赤いドレスでの今夜、グロリアは誰に抱かれる?はぴったりだったな。M.Tに捧ぐ公演では門前仲町ダンスからの流れでストリート系の衣装を着た語り部のようなダンサーだったけれど、ここでの主役はモヒートのミントを噛むグロリア本人のように美しい。目を閉じて歌うところとかライトのまぶしさが切ない。オチサビ前の英語のセリフの演出も、M.T公演とは逆で、英詞をBGMにして歌詞をかぶせるように歌うという違った見せ方。たくさんの曲を覚える中で1つの曲にここまで愛情注げるのが、常日頃から公演を思っている彩希ちゃんだなと思いました。

MCではどこで何を語ったか時間軸で思い出せないのですけど、「シアターの女神で上から出てきた時にペンライトがたくさん見えて、うるってきちゃいました

私は劇場公演が大好き。将来の夢とか正直決まってない。けど、前田敦子さんの「AKBに私の人生を捧げます」って言葉がありますよね。…逆だったかな…あるじゃないですか。だから、私はAKB48劇場に、私の人生を捧げます!そして劇場公演回数もまた1位を狙っていきます!」と声を大きく、ニコニコと宣言してくれたこと、とても嬉しかった。私も劇場が大好きでAKBを好きになって、ずっとずっと劇場公演ばっかり大切に観てきたから、こうしてあの場所を声に出して守ってくれるメンバーを応援できていることを心の底から誇りに思います。

はあ楽しい。幸せ。そんな中「次が最後の曲になってしまいます」の一言に思わず時計を見てしまったのは私だけではないはず。1時間半が過ぎていた。

ラストはそれでも彼女はステージの真ん中でライトを浴びて一心に歌う姿、強く心を打つものがありました。サビで音程をとるように掌を何度も動かして、歌詞が進むにつれて視線を地面から手元、上へと上げていくんです。サビは特に詞のメッセージを訴えかけるように歌っていて、Cメロ、オチサビの出だしはもう泣き出しそうな顔になって、劇場公演について語りながら涙ぐんだ2017年の生誕祭のスピーチを思い出しました。モニターには劇場公演に立つ彩希ちゃんのダイジェスト映像。彼女は愛する劇場に立ち続ける…そんな文字が出ていました。

今の坂道グループが台頭する今の時勢で秋元康Pが「それでも彼女は」のような歌詞を書いたことには驚いたし、彩希ちゃんの活躍がきちんと届いているのだなと嬉しく思います。さらに言ってしまえば、作詞するよりも前にすでに彼の中での「村山彩希」のイメージが出来ていたのかもしれないと思うほどに、楽曲の世界観は鮮明で緻密に編まれている。多忙な総合プロデューサーにそこまでの深い詞を書かせる村山彩希という人は本当にすごいなと、私は思ってます。

なぁちゃんの口上から短いアンコールを経て、階段上から登場した彩希ちゃんが歌うのは、私は私。公演のサブタイトル「私は私の道を行く」ともシンクロする歌詞のひとつひとつが沁みます。「峯岸みなみさんの曲を歌わせていただきました。チーム4のキャプテンになることが決まった時から、みぃちゃんみたいなキャプテンになりたいと思っています。なれているかはわからないけど、今の自分に合っていると思ったので歌わせていただけて嬉しい」と丁寧なMC。歌唱中もずっと大切そうに歌っていました。 

私には尊敬する先輩がたくさんいるのですが、次はその中から、山本彩さんと、ハロープロジェクト鈴木愛理さんの曲を自分らしく歌うので……聞いてくださいw」と苦めの笑みを見せたところに"私の趣味にお付き合いください"というニュアンスを感じたのだけど、こ れ が 観 た か っ た や つ よ !?初見でしたけどそれはもうソロアーティストのライブさながらに堪能させていただきました。

JOKERって浄化なんだね。照れ隠しにおどけて見せることとかけて、JOKERという歌は彩希ちゃんにぴったりで素敵です。「君」を思って歌うサビは、本っ当に優しそうに微笑んで歌うんです。胸に手を当てていたかマイクを握りしめる手がそう見えたのかわからないんだけど、とにかく、手で包み込むように大切そうにして。明るいライトとアップテンポで疾走感があって、風が吹いてるように清々しく見えました。そして歌詞のひとつ1つに、彩希ちゃんと自分(ヲタク)の物語を重ねられるようなそんな仕掛けになってて、くっそ…推しメンが落としにかかってくる…(なお既に落ちている)。

続けてBe your Loveのような小業を利かせた曲を歌うのを見ないから新鮮。wanna be your loveって歌う時に、目を閉じてやや下向き加減になって声を張る感じがとても好き。高音の伸ばし綺麗だったな。高い音を出した時の喉が広がったのがわかる歌い方に愛理ちゃんっぽさを感じた。日本語おかしいな。許して。とにかくよかったんだよ。大人びた歌詞でモニターと声で聞いててドキドキするほど。どうやら作詞がYoko Hijiさんという方のようなんですが、普段は秋元P作詞のものばかり歌っているから、女性的な目線の女性作詞で余計に大人びて聞こえてしまうんでしょうね。こういう歌も好きなんだなぁ。はぁ好き。

夢中で観て聴いているとあっという間に2曲が終わってしまって、締めのMCへ。「このソロコンサートが始まって、最初は緊張してぶっちゃけ「早く終われ!」って思ってました。(ソロコン経験者の)なぁちゃんからは「1曲目は緊張するよ」と言われていて、シアターの女神とか階段下りながらもうへろへろで、早く解き放たたたた…ときはなたれたい!と思ってたけど、今は終わってほしくない。寂しいですけど、また劇場で会えますから!今日来られなかった方もいるけど、また劇場公演で会えるから、ね!明るく終わりましょう!」と、最後はMosh & Diveで会場をぐるり。AKB48名義で選抜された鈴懸の大切なC/W曲だけど、まさか来るなんて思わずびっくり。公演曲で締めるものだと思っていたけど、最後までにこにこ笑顔の彩希ちゃんを観られて明るい気持ちで終演できました。

 

公演当日の開演が近づいた夕方に本人ツイッターでお知らせされた通り、終演後にお見送りが実施されました。やっぱり劇場公演と同じようなご案内をしながら「劇場公演恒例の」お見送りとのこと。入場通路だったところにアンコール衣装のままの彩希ちゃんが立っていて、人数が多いから本人の立つ左右を客列が通過していくスタイル。

ロビーにはりんご味のお菓子(飴とかカントリーマームとか)の差し入れを置いてくれていて、お見送りでバイバイするとスタッフさんから彩希ちゃん手書きメッセージの入ったポストカードを渡され…、さらには撮って出し生写真はステージ上で撮影したもののほかに13期・16期に囲まれたver.もあり、2種類も楽しませてくれるなど…至れり尽くせり。本当に優しくて気遣いの達人さんの彩希ちゃんですが、あんな素敵な公演を魅せれてくれただけでもありがとうなのに、こんなにいろんな事を用意してくれるなんて、もう頭が上がりません。

 

彩希ちゃんが劇場公演を頑張ると公言して約3年10カ月。彼女に与えられたソロコンサートの機会。将来の夢について考えたり悩んだり、雑誌のインタビューでは「劇場公演を頑張って燃え尽きるかもしれない」とコメントしたりと影をちらつかせる事も増えていた最近だったから、このコンサートで彩希ちゃんが何を考えて、何を選んで、どう魅せてくれるのかを、占いのように待っている自分がいました。けど、そんな緊張の形をした憂いはovertureが始まるとともにすっ飛んでしまって、ただひたすら夢中になれた2時間でした。

ただただ、彩希ちゃんが好きだと思いました。劇場公演を守るとあの場所にかけ始めた頃、AKB48でこんな活動スタイルをとる子がいなかったから、彼女がこれからどんな景色を見せてくれるのかをひたすら待って追いかけてきたけれど、まさかあんな歓声に包まれたあたたかい景色を見せてくれるなんて。劇場公演ではみんなに支えてもらっているからといつも仲間のことを考えて欠かない彼女が、たった1人その細い脚でステージで歌い踊る未来なんて、想像もできなかった。会場にはファンからだけでなく、AKB48劇場やLODスタッフの方々からの横断幕も出ていて、関係者席にはたくさんのメンバーがいて、こんなに温もりに満ちたステージがあるんだなと、こんなにも人から愛される人がいるのだなと。そんな素敵な人を推すことができて幸せだなと、ただただ思いました。

どんな時も笑顔で元気をくれる彩希ちゃん。時にはつらいこともあるはずなのにその気を全然見せない。その姿に、私は年甲斐もなく元気や活力をもらっています。いろんな理不尽なこと、思うようにいかないことがあって憂えてても、あの笑顔をみるとどうでもよくなる。すっと気持ちが軽く明るくなるんですよね。これが浄化と言うやつか。JOKERのようなまさにそんな人。君以上に綺麗なものを僕は知らない。

本当にあっという間に終わってしまったソロコンサート。今日配信のSHOWROOMでは感想・裏話をたくさん話してくれました。「課題や反省が見つかった」「次に繋げたい」「次はできるように頑張りたい」……前向きな言葉の数々に、ぶれないなぁとほっとした自分がいました。 大丈夫だ、彩希ちゃんなら。

彩希が彩希の道を行くと、その先に何が見えるのか、見せてくれるのか、これからも楽しみに応援させていただきます。村山彩希さん、覚めてほしくない夢のような本っ当に素敵な1日をありがとうございました。輝いてくれてありがとう。


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*1:山根涼羽さんツイッターから https://twitter.com/48Suzuha_16LOVE/status/1085166416657969153

*2:ゆいりちゃんの755投稿より

*3:写真は48メンバーのSNSツイッターやウェブメディアからお借りしました。選びきれない…

AKB48 チーム4単独コンサート~友達ができた~【20190113 19:00-@TDCホール】

TDCウィーク2日目はチームAコンサートに続き、彩希ちゃん率いるチーム4コンサートに入りました。第2バルコニーの上手側の席からで、Bステ(後方ステージのこと、MCの時真姫宝ちゃんがそう呼んでた)もよく見えました。 

【出演メンバー】

浅井七海、稲垣香織、歌田初夏、大西桃香大森美優岡田奈々川本紗矢行天優莉奈坂口渚沙佐藤妃星佐藤七海、髙橋彩音、髙橋彩香、多田京加、達家真姫宝、田屋美咲、永野芹佳、野田陽菜乃、濵咲友菜、平野ひかる、馬嘉伶、宮里莉羅村山彩希、山内瑞葵

 

M01.猫アレルギー
M02.チャイムはLOVE SONG
M03.今、Happy
M04.私たちのReason
M05.挨拶から始めよう
M06.気になる転校生(浅井、佐藤、高橋彩香、多田、達家、平野、馬嘉伶)
M07 Dear my teacher(稲垣、大森、岡田、川本、行天、高橋彩音、村山)
M08.女子高生はやめられない(浅井、歌田、坂口、佐藤、高橋彩香、達家、永野、濵、平野、馬嘉伶、宮里、山内)
M09.青春のラップタイム
M10.彼女(山内)
M11.LOVE ASH(田屋、濵、宮里、村山)*1
M12.片想いの入り口(歌田、坂口、佐藤妃、平野)*2
M13.抱きしめられたら(川本、行天、馬)
M14.ショートカットの夏(大西、高橋彩音、多田、野田)*3
M15.眼差しサヨナラ(浅井、大森)
M16.キスキャンペーン(稲垣、達家、永野)*4
M17.唇 触れず…(岡田、佐藤七、高橋彩香
M18.考える人
M19.混ざり合うもの
M20.サイレントマジョリティ
M21 法定速度と優越感
M22.ハートの脱出ゲーム
M23.友達ができた
EN. チーム4 DANCE SHOW
EN1.チーム坂
EN2.LOVE修行
EN3.清純フィロソフィー

まずオープニング映像がとても綺麗で素晴らしかった。 「猫アレルギー」MVと同じ制服の瑞葵ちゃんがポラロイドカメラを持って写真を撮って、詩のようなセリフがナレーションで入る。セリフは抑えきれない衝動の歌詞みたいな青春を謳歌する雰囲気で、瑞葵ちゃんが走ってた。「瑞葵ー!」って呼ばれて振り返ると、同じ制服のなぁちゃんとなぎちゃんがいて、overtureスタート。みんな猫アレルギー衣装のポラロイド写真で出演メンバーの紹介。とってもおしゃれ。あの映像どなたが撮ったんだろう?また観たい、円盤購入確定の瞬間。早い。

瑞葵ちゃんがセンターに1人登場して猫アレルギーが始まる。注目の君の家おじゃまして~♪は、瑞葵ちゃんが両サイドのなぁちゃん彩希ちゃんからドアどんどんされてうわー!ってなってました。やっぱり入れない。からのチャイムはLOVE SONGで会場どか沸き。なぁちゃんなぎちゃんWセンターの今、Happyはいつ観てもポワポワした曲調が独特でいいな。コンサートならでは私たちのReasonはミネルヴァ公演でもおなじみのかわいらしいナンバー。彩希ちゃんはあんなにかっこいいパフォーマーだけど、かわいい曲は本当に相変わらずよく似合うね。このTDCウィークの準備期間は怒涛のスケジュールだったはずなのでやつれてないかなんて心配をしていたけれど、前半4曲を歌って踊る彩希ちゃんはずーっとニコニコニコニコしてて、楽しそうで幸せそうで、その姿を観られただけで感極まりました。

人見知りが多いチームだということを逆手にとった人見知り選抜(?)のMCにはずっきー、らんりー、はまちゃん、香織ちゃん、はっつ、ななみん、なぎちゃん、田屋ちゃん、彩希ちゃん、なぁちゃん。考えてみれば「友達ができた」ってサブタイトル(まちゃりんの曲だけど)も独り言感すごいし、そういうコンセプトなのね。コンサートのためのレッスン期間中にがんばって仲を深めようとしたエピソードを披露。瑞葵ちゃんは「勇気を出して濵さんに話しかけたらおなかをパンチされました」という衝撃の事実。濵氏によると「ずっきーがしょうもないことを言うので関西人としてつっこまずにはいられなかった。パンチといっても軽いやつだった」と必死の弁解。そんな濵からは「ななみんの「はい。次の方…」ってMC(回し)どうなん?」と辛口が飛び火。

大賑わいしていると、大西先生が登場。今日メンバー達は秋葉原第四高校ダンス部で、大西が顧問の先生という設定らしい。「挨拶から始めなさい!」と一括すると挨拶から始めよう。好きなやつ。誰かのことを好きになるということは世界中を好きになること。学校さながらに制服でフレッシュというかみんな個性的なアイテムをつけてたりして似合う。気になる転校生では最近正規メンバーに昇格した多田先輩が転校生という設定でやっていました(転校生役はいつから必要になったんだろうか…いちごちゃんず公演かw)。なーみんのダンスはハキハキしているし長身のせいから目を引く。楽しく振りコピさせていただきました。Dear my teacherで出てきた彩希ちゃんはセクシーだったな。制服の村山さんは若く見えてかわいらしいけど、やっぱりこの方はAKB初期の毒っ気のある曲の表現が得意ですね。前からそうだったけれど、最近は特に体の使い方をよく研究されているのがわかる。曲違うけど過去に全ツや公演で観てきた制服が邪魔をするよりも、こういう曲でアクセント的に表情を差すポイントもよく熟知されてると思った。女子高生はやめられないは変化球でくると思ってなかったからイントロで沸いた。みんなが持ってるぬいぐるみも峯4の時と同じ。瑞葵ちゃんの制服は白いカーディガンに赤いリボンめっちゃついてるかわいい。恒例のアウトロじゃんけんも健在、こういうところか村山さんのチーム。負けたメンバーが次々ぬいぐるみを持って袖にはける中、勝者はまちゃりんでした。制服のみんなが出揃って始まったのは青春のラップタイムは峯岸チーム4全ツでも盛り上がったナンバー。懐かしいタイムかな。

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女子高生はやめられない

MCを挟んでユニットが登場、麦わら帽をかぶった大西先生のMCによると設定は夏休み。ユニット最初はまた瑞葵ちゃんがひとりで出てきてあおきー公演で聞き慣れたイントロがかかり彼女おおおおおおお瑞葵ちゃんんんんんんん!!憧れの宮脇咲良ちゃんの曲をMIZUKIと名前の入ったハットで…かわいかったな。

LOVE ASHはたかみなとさや姉2人のアルバム曲だけど、MCによると「披露するのが初めてでこのコンサートのために振付を作ってもらった」そう。私は彩希ちゃんロックオンで観てました。本当にかっこよかった…とにかく大人の恋愛を歌ってて、「背中から腰にまわした腕に引き寄せられて感じるまま愛してるなんて囁かせるImmoral」oh…彩希ちゃんあなたそんな歌詞歌ってしまうのね……と双眼鏡を持つ手が動揺で震えた。挑発するような微笑みとか、おなかに手を当てて足で細かくステップを踏む時とか軽やかで、人ってこんなに生き生きと踊るのねって感心してしまうほど全身で表現していた。アイドルではなくもはや1人のダンサーだった。
そして歌詞を思い起こしてみると、彩希ちゃんが歌ったのは主に山本彩さんのパートだったように思われる。どおりで気迫というか気合というかが違う。歌にしっかり抑揚つけてくる。ところでこの衣装、既出?どこかで見たことがある気がする。黒が似合うな。かっこいい。村山彩希さんの可能性が存分に引き出されていた1曲だった。灰になってもいいのでまた観たい。むしろ灰になりたい。

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LOVE ASH

片想いの入り口は初見だったけれどメンバー4人に似合う可愛らしい。STUのC/W曲らしい。このセットリストは彩希ちゃんとなぁちゃんとメンバーの希望によって構成されているようですが、主にユニットパートはC/Wやアルバムからマニアックな選曲がされており、FFさんと「このあたりは岡田さんの提案多めなんじゃないかな?」なんて話をしました。新しい曲を知れて楽しい。と思いきやしっかり懐かしいナンバーに挑戦もしてくれる。抱きしめられたらはさやや河西ポジ、行天さん夏希ポジ、まちゃりんが明日香ポジ。さややがとってもよかった。声の感じも甘くてかわいらしいけどこの曲と合っているらしく歌唱がしっかりしてて、ビジュアルも完璧。普段のさややと違った一面を見た。本当にすごいな。行天とまちゃりんのポジ割りがちょっと意外だったけれど、オチサビのまちゃりんの歌とてもよかった。ショートカットの夏はショートカット選抜でしょうか、大西さん、彩音ちゃん、多田先輩とひなのちゃん。眼差しサヨナラはチーム4の歌唱力チームからなーみんとみゆぽん。なーみんの歌声大好きなのでじっくり聴けて耳が幸せでした。キスキャンペーンはBステでパステル系のかわいらしい3人が踊っていました。さっきから急に選曲がマニアックなので地蔵するしかなかった私だけど()3人がニコニコ踊ってたから良し。香織ちゃんは本当に笑った顔も甘い声もかわいい。ユニットラストは唇 触れず…。先日のAコンサートでも観たばかりですけど、並ぶメンツが変わるとこうも雰囲気が違う。髪色が紅茶のような赤のななみんと、緑系統に染めたばかりのなぁちゃん、黒髪の高橋彩香ちゃんととにかく見た目から個性が爆発していた()。なぁちゃんは相変わらず声の圧が違う。こういう切なくてかっこいい系の曲だとなおさら、目の閉じ方や表情の付け方とかが際立たせてくる。

MCでは、TDCウィークに忙殺されてレッスン中にハイになってしまった彩希ちゃんのエピソードがかわいかった。「キスキャンペーンの「なぜ今まで好きってこと言ってくれなかったの?」って歌う真姫宝がかわいすぎて、私「好き」って言っちゃったんです」と彩希ちゃん。その場に居合わせていたなーみん曰く「そこから、そのフレーズを誰かが歌っていかに早く彩希さんが「好き」って言うかゲームが始まった」とのこと。かわいいかよ、お疲れ様。本当に大変な期間だったからな。無事にステージに立ってくれてて本当によかった。これ終わったらよく寝てくれ。

全体曲に戻ってくると、まず考える人。真子ちゃんポジに彩希ちゃんが入ってのゆうなぁWセンターでした。高橋朱里チーム4の頃は三銃士の後ろの裏センターでしたから、彼女の素晴らしいダンスが前に出てきたことがとても嬉しい。間奏から一列になって、交互に動いて前を向いてオチサビ歌いだすところが私大好きなんですけれども(11周年公演で観て惚れた)念願でついに拝めました。ああかっこいい。その真ん中に彩希ちゃんがおるのもまた感慨深い。続けて、混ざり合うものはイントロからいい曲…瑞葵ちゃんとかミネルヴァ以外のメンバーも歌っているのが新鮮だけど、8メンバーもたくさんいた公演だったから思い入れのあるメンバーも多いかもしれない。イントロが鳴った瞬間歓声が上がったのはサイレントマジョリティ。13期公演で候補に挙がってやらなかった曲なのでやりたかったのかな?なんて思ったけれど、まさかここでくるとは!ドセンターの平手友梨奈さんポジはななみん。彩希ちゃんは鈴本美愉さんのポジションだそうで、ななみんの下手側の隣にいました。モーセを初めて見ましたけど、バルコニーから俯瞰で見るそれはもう、鳥肌が立った。フォーメーションが完成した時の美しさと、その間を通って堂々と前に出てくるセンターの迫力、圧。最後のサビで横にまっすぐ一列になって、センターがひとり拳を上げるところも。こりゃかっこいいよ、こんなん見せられちゃ欅坂流行るわけだよ。劇場公演発のAKB48だから、奥行きや幅をとるフォーメーションは普段なかなかできません。TDCなど大箱のライブならではで、とても良いものを観ました。それにしても髪を振り乱して踊る彩希ちゃん、本当にかっこよかった…。音源聴くたびにまた観たいなと思うステージでした。

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サイレントマジョリティ

雰囲気一変で明るくなり法定速度と優越感ではサイン入りステッカー(どうやらワンチャン玉入れと同じものらしい)を配り歩いていました。私のいたところにはななみんが来てくれました。ハートの脱出ゲームはBステで彩希ちゃんと瑞葵ちゃんの二人がずっとワチャワチャやってて、何やってんだってくらいには茶番のようなことをして見えて楽しそうでした。メインステージに戻ってきて最後、彩希ちゃんから「初めてキャプテンになって不安もあったけど、このコンサートの期間でみんなで笑いあったりふざけあったりして仲良くなれました。まだ親友とは言えないかもしれないけどゆっくり時間をかけていきたい」と締めくくり、友達ができた。チーム4メンバーであるまちゃりんとドラ2生の大切なナンバーですが、ここでは人見知りさんの多い4メンバーが心を開く様子が重ねられているようでした。同じパートを歌うので彩希ちゃんと密着する瑞葵ちゃんが緊張した顔しててかわいかった。とても良い本編ラスト。

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友達ができた

アンコール明けはまたまた登場の大西先生、と衣装を着て一列に揃った秋葉原第四高校ダンス部の皆さん。どうやらこれから発表会らしい…ということで始まった、チーム4 DANCE SHOW。MCによると「チーム4でコンサートをやると決まった時からみんなで1つのことに取り組める機会を作りたかった」とのことで、全員(大西先生は不参加*5)でダンスの披露。彩希ちゃんは前方で見せ場も多くて、解き放たれたように踊っていました。チアのような肩やおなかの露出のある衣装。言葉にならないと言って逃げるのはよくないけど、本当に、彩希ちゃんが自信満々に踊っていて微笑んでいて幸せそうだったので、それがすべてだと思った。

からのチーム坂は相変わらず元気だな。彩希ちゃんとなぁちゃんが真ん中でペアになってた。二人ともいい笑顔だった。オチサビの「あの日の!」でジャンプする最後のところ、彩希ちゃんはどのくらい飛べるかな?高い高い!と見守っていたら、その斜め前でさらに高く飛んでくの字型に曲がった掌が飛びぬけている方がいて、見間違えるわけもなく山内瑞葵さんで笑ってしまった。大好き。LOVE修行はセンターは岡田山内坂口のならび。彩希ちゃんはなーみんと彩音ちゃんとトリオだったかな?「どんなに悲しいことがあったって」の彩希ちゃんがもろ"orz"の格好しててちょっと笑ってしまったw楽しそうでした。

本当に最後の曲は清純フィロソフィー。曲振りした瞬間から歓声が上がりました。歌い出しは岡田山内村山に3人。活動期間わずか半年の初代峯岸チーム4の大切な曲、披露される機会も限られ気味でリクアワでもオリメンしか立つことのない繊細な1曲ですが、今の村山チーム4が披露してくれたこと、今の三銃士の堂々とした姿に、チームの前向きな未来を感じました。 

 

ここ数年のAKB48は全国ツアーのようなチーム醸成の機会も少なく、最近では劇場公演ですら各チーム月数回という状況。そんな中で毎年恒例になってきた1月のTDCウィークにチームコンサートが実施されたこと、とても嬉しく思います。現在はもはやツアーのステージを経験したことのない若手メンバーも多いから、チームがひとつになれる実感を持てる貴重な時間だったはずです。

村山チーム4のこれからがもっと楽しみになるコンサートでした。 本当に、希望に溢れたチーム。

これからもこういうコンサートの機会がたくさん増えてほしいなと思いました。できれば今度は、たっぷり時間をかけて、メンバーのみんなが納得できるだけステージと向き合えるように。そしてもちろん劇場公演もたくさん実施されることを願います。

村山チーム4の皆さんありがとうございました。今年もよろしくお願いします。

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*6

 

 

*1:AKB48「0と1の間【Million Singles】」収録、高橋みなみ山本彩

*2:STU48「暗闇」Type C収録、市岡愛弓・岩田陽菜・新谷野々花・峯吉愛梨沙

*3:NMB48「難波愛~今、思うこと~」通常盤収録、須藤凜々花ソロ

*4:AKB48「僕たちは、あの日の夜明けを知っている」Type B収録、入山杏奈加藤玲奈宮脇咲良

*5:このTDCレッスン期間は舞台と並走してたから

*6:写真はモデルプレス https://mdpr.jp/photo/detail/6737363 などメディア記事、メンバーさんや関係者等々のSNSから拝借しました。どれも良い写真…